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2018年 04月 14日

広瀬 友紀『ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密』

c0155474_15275044.jpg東京大学大学院総合文化研究科准教授の広瀬 友紀さんの『ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密』(岩波科学ライブラリー 2017年03月刊)を読む。

幼い子どもが「これ食べたら死む?」なんて言う。単に大人が話している言葉を聞き間違えてそんなふうに言うのかな?と思っていたら、どうやら違うみたい。
言葉を身につける真っ最中の子どもたちは、耳にする言葉を聞きながら、自分で法則を見つけ言語獲得の冒険に出ているのだ!

この本で広瀬先生は、自身のお子さんや、他の言語学者の子どもの例、ネットで散見する例や、海外の事例をいろいろ紹介しながら、子どもの言語習得の秘密に迫っていく。

最初に出てくるのは濁点=テンテンの問題。
ひらがなに関心を持ち始めたころの子どもに
「●」にテンテンつけたら何ていう?
と聞いてみよう。
「た」にテンテンなら「だ」、「さ」にテンテンなら「ざ」とすぐ答えられる子どもでも、「は」にテンテンと聞くと、「わからない」とか、なぜかga(が)って答えてみたり、ha(は)を力みながら出すようなヘンテコな発音をしたりするんだって。

これはなぜか。
子どもがヘンなのではなくて、実は「ば」が特殊なのだ。
「たーだ」「さーざ」「かーが」のペアでは、口の中で発音に使う場所は同じで空気の流れが異なるだけなのに対して、「はーば」は、喉の奥と唇という、口の中のまったく異なる場所を使って発音されているのである。

子どもはテンテンの機能を、「発音の方法は同じまま、有声音に変化させるもの」としてその一貫性を見抜いているから、「は」にテンテンはとなると、まごついてしまうのだという。
実際、歴史的にみると、かつて「は」は「p」の音で(ひかりが「ぴかり」と光ったり、ひよこが「ぴよぴよ」と鳴くのはそれに関係がある)、その後「ふぁ」みたいな音に変化していき、最終的に現在の「は」になった。このような「は」の特殊事情について、大人は気づきもしないけれど、字をマスターする前の子どもだから気づいたというわけなのだ。

子どもが「死む」「死まない」なんていうふうに「死ぬ」を活用させてしまうのも、
「はさむ」「かむ」「飲む」「読む」という言葉をよく聞くなかで、
「飲んだ」→「飲む」「読んだ」→「読む」という規則を見つけてそれを一般化し、
「死んだ」→「死む」と推測しちゃう、つまり「過剰一般化」してしまうせいだという。

そう、子どもたちは過剰一般化が大好きなのだ。日本の子どもだけじゃない。英語圏の子どもでも、たとえばgoの過去形を「goed」なんて言っちゃう例がたんとあるらしい。

そんなとき、大人が正しい言葉遣いを教えようとしても、彼らはなんとしても自分で法則を見つけたり、自分でナットクしないと、正すことはないらしい。
ふむ。実に興味深い。

自分の子ども時代のことや、息子がどうだったか、もうすっかり忘れちゃったなー。
覚えているのは、息子が「エレベーターにお乗りください」を「エベレーターに乗りくらせー」って言ってたことぐらい。

もったいないことをしたなー。

第1章 字を知らないからわかること
第2章 「みんな」は何文字?
第3章 「これ食べたら死む?」―子どもは一般化の名人
第4章 ジブンデ!ミツケル!
第5章 ことばの意味をつきとめる
第6章 子どもには通用しないのだ
第7章 ことばについて考える力

いつのまにか終わっちゃったハナカイドウ
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by sustena | 2018-04-14 15:28 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2018年 04月 12日

ハナミズキ

今年はいろんな花が例年より咲き始めるのがはやくて、藤の花もつつじも、シャクナゲも、もう公園は花盛り。
ハナミズキもきれい。花びらに見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる葉っぱで、最初は4まいくっついてるけど、その後開く。(ずっとくっついてるのもあるらしいけど)
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で、この中央にちらっと見えてるのが花の蕾。
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咲いてるのは上の方の枝なので、下から見上げるばかりだけど、光が透けてきれいだったな。
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by sustena | 2018-04-12 22:57 | 小さな自然 | Comments(2)
2018年 04月 09日

ベニバナトキワのくるくる

近くの公園の子ども広場の近くに、マゼンタの色がゆらめいている、と思ってみたら、ベニバナトキワマンサクだった。
幣(神道などで祈願をするときや、罪・けがれを払うため神前に供える幣帛のことね)のような花びらが特徴。
今まで気づかなかったのだが、咲く前はきゅっと丸まっていて、それが次第にほどけるように、短冊みたいな花になる。

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荻外荘公園で見たトキワマンサクは、もっと幣っぽいね。
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ちなみに、ちなみに、トキワマンサクはLoropetalum chinense、ベニバナトキワマンサクはLoropetalum chinense var. rubraで、属名のロロペラルムはギリシア語のロロン(革ひも)とペタロン(花びら)から。花びらの形から、そう命名されたんだって。



by sustena | 2018-04-09 13:43 | 小さな自然 | Comments(2)
2017年 11月 14日

表に出ろいっ!

c0155474_15242103.jpg1週間ぐらい前、東京芸術劇場で野田秀樹作。演出の「表に出ろいっ!」英語版を観た。(英語版のタイトルは『One Green Bottle』)

これはもともと2010年9月にNODA MAP番外公演として、十八代目中村勘三郎と野田秀樹が夫婦、黒木華と太田緑ロランスがダブルキャストで娘を演じ、それぞれの丁々発止のやりとりが話題を呼んだ作品だが、今回ロンドンでのワークショップを経て、新しい英語作品となったもの。世界初演であります。

母親役は前回に引き続いて野田秀樹。父親役がこれまでも野田作品に出て活躍しているキャサリン・ハンター、娘がグリン・プリチャード。そして田中傳左衛門が鼓を打つ。

ストーリーはというと・・・
能楽家の父と母、娘はそれぞれが外出しなくてはならない理由があった。しかし、飼い犬が出産間近で、誰かが面倒をみてやらなければならない。それぞれが嘘をついたりあの手この手で他の二人を出し抜いて外出しようとする。しかしそれぞれが激高して、のっぴきならないはめに・・・

なんだか『THE BEE』に似ている。可笑しいんだけど、次第にグロテスク度を増していく・・

英語なんてわからないぞ、という人も心配ない。希望者全員に日本語同時吹替イヤホンガイドが配られる。大竹しのぶが父を、阿部サダヲが娘、野田秀樹が母役なんだけど、残念なことにイヤホンガイドを聞いてると、生の英語が聞こえない。かなりわかりやすい英語だし、ないほうが舞台に集中できる。少なくともボリュームは下げたほうがいいよ。

娘役は渋谷を歩いているゴスロリの女の子みたい。野田はどうしてこんなにおばさん役がうまいんだろう。こんなおばさんはいるわけないんだけど、エキセントリックなおばさんイメージが純化しちゃってる。キャサリンハンターの変幻自在なこと! スピード感があって傑作!

ちなみに、英語タイトルは、Ten green bottlesという童謡から。

Ten green bottles
Hanging on the wall
Ten green bottles
Hanging on the wall
And if one green bottle
Should accidentally fall
There'll be nine green bottles
Hanging on the wall

これが1本ずつ減っていき

One green bottle
Hanging on the wall
One green bottle
Hanging on the wall
If that one green bottle
Should accidentally fall
There'll be no green bottles
Hanging on the wall

なくなっちゃうという歌詞なのだ。こわいよねー

作・演出:野田秀樹
英語翻案:ウィル・シャープ
美術:堀尾幸男
照明:クリストフ・ワーグナー
衣裳:ひびのこづえ
作調:田中傳左衛門
サウンドデザイン:原摩利彦
音響:藤本純子
ヘアメイク:赤松絵利
バック・トランスレーション:常田景子 ピーター・マーシュ
演出助手:ラガ・ダール・ヨハンセン
プロダクション・マネージャー:ニック・ファーガソン
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by sustena | 2017-11-14 11:42 | Theatre/Cinema | Comments(4)
2017年 11月 02日

毎日出会うカワセミ

生活にリズムを持たせるために、NHKの朝ドラを見てから公園に散歩に行く。途中でてきとーな場所でラジオ体操をして上池と下池を1周して戻ってくるのだが、最近毎日カワセミに出会う。上池の場合もあれば、下池の場合もあり、発見する場所もお気に入りのところはあるはずだけど、まちまちだ。上池で出会うのと、下池で出会うのと、同じ個体なのかどうかはわからない。オスとメスの2羽がいるのは確実なんだけど(きょうはこぶしに2羽とまっているのを見た)

こちらは下池で。ヨシのところか杭の上、桜の木の枝によくとまっている。たまには睡蓮の近くの杭にも。
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上池ではボート乗り場、かつて睡蓮がさいていた池の中央の杭、コブシや柳の木の周辺、弁天さまのある島の周辺。コブシの木は比較的近くなんだけど、換算200mmのレンズでは証拠写真にしかならない。でも、見つけるとうれしくなって撮ってしまう。
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ボート乗り場の近くの木の枝にエナガもいた。ちょこちょこ動き回って落ち着きがないよー。
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サザンカがきれいに咲いていた。
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by sustena | 2017-11-02 11:05 | 小さな自然 | Comments(4)
2017年 10月 10日

今後の皮算用

本日はめちゃ暑い。
いつもは平日はラジオ体操をかねての散歩、休日は朝食後の散歩、というパターンなんだけど、仕事がのらなかったので、昼食後にも公園に散歩に出かけたら、セミが鳴いていた。もうとっくにセミのシーズンはおしまいと思っていたのに。

さて、今年度は何とか仕事がありそうだからいいけれど、もし収入がなくなったら飢え死にしてしまうことはないか、なんとなく心配になったので、貯金残高と保険などを棚卸ししてみることにした。エクセルのタイトルだけは「資産台帳」と景気のいい名前をつけたけど、資産なんて呼ぶには、ケタが違いすぎるよねぇ。

それはともかく一覧にしたところ・・・


一昨年から去年にかけて、養老保険が満期になったのを年金にしたり、ずっとほってあった学資保険の満期金を同じく個人年金にしたりしたため、75歳から80歳までは問題ないことがわかった。70歳からでも、今のように芝居をひと月に何本も観たりしなければなんとかなる。問題は今から70歳までであります。

ちょびっとでも仕事をして、貯金を取り崩せばダイジョウブだな、といちおうの見通しが立ったので、めでたしメデタシ。もちろん健康が大前提なんですが。

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by sustena | 2017-10-10 14:46 | つれづれ | Comments(2)
2017年 10月 01日

三度目の殺人

c0155474_13154949.jpg「三度目の殺人」を観に行く。
8:50開演で客は私を入れて5名。さすが平日の朝いちばんだなぁ。

是枝裕和監督のヴェネチア映画祭コンペティション部門出品作品。

ストーリーは・・・
真実よりも法廷戦術でいかに勝つかを第一とする弁護士の重盛(福山雅治)が、役所広司演じる容疑者・三隅の弁護を引き受けることになる。
三隅は殺人の前科があり、勤めていた食品工場の社長を殺して、死体にガソリンをかけ燃やしたというのだ。しかし動機がわからないうえ、すでに自供している三隅の供述は二転三転する。そのうち被害者の妻・美津江(斉藤由貴)から依頼されたという週刊誌の報道が出る。調査を進めるうち、被害者の娘とも何やらかかわりがあることが分かってくる。真実はどうなのか・・・・

なんといってもカメラワークがすばらしい!とくに、接見室で重盛と三隅が対峙する場面の緊迫感といったらない。被害者の妻役の斉藤由貴が娘役の広瀬すずを後ろから抱きしめるシーンなどもぞわっとしてしまう。音楽もしみるよ。

なんで「三度目」なのかとか、???となる部分もあるけれど、役者がそれぞれぴったりだったなぁ。(2017年 日本 124分)
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監督/脚本/編集 是枝裕和
音楽 ルドビコ・エイナウディ
撮影 瀧本幹也

配役

弁護士
重盛    福山雅治  
摂津大輔  吉田鋼太郎 
川島輝   満島真之介 

容疑者
三隅    役所広司  

被害者の妻と娘
山中美津江 斉藤由貴  
山中咲江  広瀬すず  

検事
篠原一葵  市川実日子 

重森の父親で裁判官
重盛彰久  橋爪功 


by sustena | 2017-10-01 17:43 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2017年 05月 07日

GW中の公園

今年のGWは、ホントに天候に恵まれた。
山歩きと、神田川でのコンサートと、映画と歯医者と歌舞伎とチェロコンサートといつもの散歩で、アッという間に終わってしまった。息子もちょこっと帰って来たので、甘夏のマーマレードとひじきと角煮をつくったし(いったいどんな取り合わせだ)。

春は公園の花が次々に咲いて、毎日歩いていても、何かしら発見がある。
コデマリとトサシモツケがかなり似ている、ということも初めて知ったよ。

バンのヒナが、葦の茂みの奥にいて、ときおり顔を見せる。前回ヒナを見たのがつい3wf oぐらい前のような気がするけど、もう1年も経ったんだなー。
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下池の森で行われている地元の小学校の4年生たちの春のトロール展「森で遊ぶこどもたち」も、もうすっかりこのシーズンのイベントとして定着した。今年は118体。いつにもまして色合いが楽しい。
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こいのぼりも例年通り。風がなくメザシみたいな日も多かったな。
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ツツジが息苦しいほど密集して咲くのはナゼなんだろう。知人がマゼンタ色のツツジを見て、「ラブホの色だ」って言ってたけど、うむー。
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by sustena | 2017-05-07 23:03 | 小さな自然 | Comments(6)
2017年 05月 07日

シャネル・ピグマリオン・デイズ 2017

シャネル・ネクサス・ホールで開催された「シャネル・ピグマリオン・デイズ 2017」、5月6日ソワレの公演が当たったので出かける。この連休、銀座に足を運ぶのは3回目。この日のアーティストは、チェロの加藤文枝さんで、ピアノ伴奏は小澤佳永さん。加藤さんのドレスはターコイズブルーより、ちょっと青が強いかな。胸元の豪華なアクセサリーはあわせてとても映えてた。装いにもシャネルのサポートが入るらしい。

曲目は次の通り。
シューマン 歌曲集《ミルテの花》Op.25より「献呈」
シューベルト アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
フォーレ 《3つの歌》Op.7より「夢のあとに」
プーランク チェロ・ソナタ
そしてアンコールはドビュッシーの「美しき夕暮れ」。

今回のセレクションは、前半がオーストリアも含めたドイツ系で、後半はフランス。加藤文枝さんは、フランスに留学したこともあるそうで、どちらかというとフランスの曲のほうが好きだったのだが、ドイツの庭を見て、ドイツ系の曲の良さについて理解できたような気がした、と話してくれた。あまり手をかけない自然を味わえて、何代も同じ風景を見てきたんだろうなぁという感じ。フランスはベルサイユ宮殿に代表されるような幾何学的で、手を加えた華やかな心踊る場所なんだって。
プーランクの曲などは、パリの街角などのいろいろなシーンを切り取ったような曲で、カフェのおしゃべりなどを思い浮かべて聴いてほしいと曲について紹介したうえで演奏。華やかで、ゴージャスできらきらしていた。
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by sustena | 2017-05-07 22:50 | Art/Museum | Comments(0)
2017年 04月 02日

アクロバティックなヒヨドリ

久しぶりに近くの公園に散歩に行く。桜は足踏み状態で、場所取りのシートはあちこちにあるんだけど、適しているのは早咲きのこの桜だけで、あとは来週という感じ。
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大好きなコブシはそろそろオシマイ。
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ハナカイドウは一輪だけ咲いていて、あとは今にも咲きそうなつぼみたち。これも来週かな。
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ヒヨドリが細い柳に必死につかまっている。柳の小さな花のみつを吸ってるのかな?
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by sustena | 2017-04-02 15:59 | 小さな自然 | Comments(2)