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2018年 04月 16日

エルンスト・ルビッチ『生きるべきか死ぬべきか』

c0155474_16532166.jpg銀座のメゾン・エルメスで、エルンスト・ルビッチ監督の『生きるべきか死ぬべきか』(原題 To Be or Not to Be 1942年/アメリカ/99分/モノクロ)を見る。

第二次世界大戦直前の1939年、ワルシャワ。俳優のヨーゼフとマリアのトゥーラ夫妻は、「ハムレット」で主役を演じる看板役者。マリアの楽屋に、連日花が届く。前列2列目に座って、熱いまなざしでマリアを見つめる空軍中尉・ソビンスキーからの花だった。ぜひ一度会いたいというメッセージをよこした中尉に、マリアは「To Be or Not to Be」のセリフを合図に楽屋に来るように伝言。ハンサムな中尉に、マリアは逢瀬を重ねる。
そしてついにナチがワルシャワ侵攻。トゥーラ夫妻も地下組織の一員として、ナチへの抵抗を続けることに。一方、中尉は、イギリスでドイツへの反撃の準備を進めていた。そんななかシレツキー教授がワルシャワに赴く密命を帯びていることを知った中尉は、教授の態度にナチのスパイではないかと疑う。ゲシュタポにワルシャワの地下組織のリストが渡ってはたまらない。このピンチから逃れるために、役者たちは大芝居を打つ・・・

と、あらすじを書いていっても、この映画のおもしろさは到底伝わりそうにない。
とにかく、ナチやヒトラーをめいっぱいおちょくっているとともに、男女の三角関係、ハムレットやユダヤ人のシャイロックのセリフが絶妙にブレンドされていて、最高におもしろかった。

こんな映画を第二次大戦まっただ中に作るなんて、エルンスト・ルビッチ、すごいなぁ。ルビッチは、1892年ベルリン生まれ。典型的なユダヤ人の風貌から劇団のコメディアンとなり、その後映画監督として成功を収める。1922年に渡米。1935年には、ナチによってドイツ市民権を剥奪されたひと。コメディは得意中なんだって。。
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監督:エルンスト・ルビッチ
脚本:エドウィン・ジャスタス・メイヤー
撮影:ルドルフ・マテ
音楽:ウェルナー・R・ハイマン
出演:
キャロル・ロンバード:マリア・トゥーラ
ジャック・ベニー:ヨーゼフ・トゥーラ
ロバート・スタック:ソビンスキー中尉
ライオネル・アトウィル:ラウィッチ
フェリックス・ブレサート:グリーンバーグ
シグ・ルーマン:エアハルト大佐
トム・デューガン:ブロンスキー
スタンリー・リッジス:アレクサンダー・シレツキー教授



by sustena | 2018-04-16 16:53 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2018年 04月 16日

座喜味城跡など---#2018沖縄7

恩納村から那覇に行く途中、座喜味城跡にも立ち寄った。
ここは、琉球王国が、日本、中国、東南アジア諸国との交易を通して繁栄した15世紀初頭に、読谷山の按司、護佐丸が築いたとされる。
いちばん高いところからは読谷村のほぼ全域を眺望でき、なかなかきれいなグスク。前回、OIST取材にきたときに立ち寄った今帰仁城跡より、アットホームな感じ。
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これは近くの残波岬。断崖絶壁が2kmも続く絶景ポイント。ゴツゴツした岩場から下を覗くとちょっと足がすくむ
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これは、取材の前日に立ち寄った古宇里島から、橋を眺めたところ
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東村ふれあいヒルギ公園。慶佐次のヒルギ林にあり、国指定の天然記念物でもあるメヒルギ・オヒルギ・ヤ工ヤマヒルギの3種類のマングローブがはえている。
シオマネキをはじめ、いろんな甲殻類も観察できるんだそうだ
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今回の沖縄の報告はこれでオシマイ。ホントに取材してきたのかという声が聞こえそう。。


by sustena | 2018-04-16 16:12 | | Comments(0)
2018年 04月 15日

浜比嘉島のシルミチュー---#2018沖縄6

斎場御嶽も木々に覆われてうっそうとしていたけれど、浜比嘉島のシルミチューも、霊があちこちにひそんでいるような場所だった。
浜比嘉島は、海岸道路を渡って、さらに両側に海が広がる橋を渡っていく。
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シルミチューには森の中をわけいっていく感じ。
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このうっそうとした森の中にある大きなガマ(洞窟)<写真は撮らなかった>が、琉球開闢の祖神、アマミチュー、シルミチューの住んだ場所と伝えられていて、毎年、旧正月の年頭拝みに、比嘉のノロ(祝女)と旧家の有志が中心となって、豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願するんだって
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シルミチューの近くにある兼久ビーチ。岩がゴツゴツして、鳥のさえずりが聞こえてた
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by sustena | 2018-04-15 08:57 | | Comments(4)
2018年 04月 15日

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

c0155474_08071023.jpgスティーヴン・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(原題:THE POST 2017)を見る。

ベトナム戦争の反対運動が次第に高まる1971年、ニューヨーク・タイムズがベトナム戦争が失策だったことを分析した政府の極秘文書「ペンタゴン・ペーパーズ」をすっぱ抜く。政府のおひざ元のワシントン・ポストも、ニューヨーク・タイムズに対抗し、文書をリークしたランド研究所の調査員で、文書作成にかかわったダニエル・エルズバーグからコピーを入手。ポストの編集主幹であるベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、ニューヨーク・タイムズが連邦地裁から発行差し止め命令を受けているときに、記事を掲載しようと考える。

そのころ、ワシントン・ポストは、家族経営から脱却し、経営の安定を図ろうと株式上場に踏み切ったばかり。社主のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、夫が自殺したあと新聞社を引き継いでいたが、男性の役員たちからは経営手腕を疑問視されていた(当時、アメリカの全国紙の中で唯一の女性の発行人だった)。発行差し止めのリスクをおかして、記事を掲載すべきか? 株式上場をめぐる契約書には、上場後1週間、「非常事態」があれば、契約を破棄できるという条項も含まれていたのである。発行差し止め命令を受ければ、非常事態にあてはまり、経営はたちゆかなくなる。役員が反対するなか、キャサリンは掲載にGOを出す・・・。

メリル・ストリープの演技がすばらしい。掲載をめぐって悩み揺れ動く表情、しかし決断したあとは、ゆるぎない自信と風格を漂わせる
トム・ハンクスもすっかり貫禄がついちゃって。先日、93年の「フィラデルフィア」での若々しい彼を見たばかりなので、四半世紀の歳月を思ったよ。

活版時代の輪転機や、原稿の送稿スタイルがなつかしい。

国務長官を務めたマクナマラと友人関係にあったキャサリンが、マクナマラに相談したとき、「ニクソンはクソだ。どんな汚い手を使ってでも、新聞社を潰しにかかる」という意味のことを言う。うーん、どこかの国の総理みたい。

報道の自由を守るのは報道を通じてのみ。
そんなまっとうな戦いに、いまのニッポンの政治を思って、ちょっとタメ息。

メリル・ストリープ・・・キャサリン・グラハム
トム・ハンクス・・・ベン・ブラッドリー
サラ・ポールソン・・・トニー・ブラッドリー(ベンの妻)
ボブ・オデンカーク・・・ベン・バグディキアン(エルズバーグから文書をゲット)
ブルース・グリーンウッド・・・ロバート・マクナマラ
マシュー・リス・・・ダニエル・エルズバーグ

公園では緑がやさしい色!
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by sustena | 2018-04-15 08:19 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2018年 04月 14日

ナイロン100℃『百年の秘密』

c0155474_16313171.jpgナイロン100℃の『百年の秘密』を観る。
15分の休憩をはさんで、1幕と2幕で3時間25分。でもちっとも長いと感じさせない。
もっともっと、この空間にひたっていたい。そう感じる。

舞台中央に大きな楡の木がそびえている。庭と部屋が一体になったちょっと不思議な舞台だ。
この木のあるベイカー家に住むティルダとその親友のコナを中心に、三世代にわたる家族の歴史が、時系列を行きつ戻りつしながら綴られる。
愛、友情、裏切り、家族それぞれの想いのすれ違いや愛憎・・そのすべてを老木は見つめてきた。

主人公のティルダとコナを演じるのは犬山イヌコと峯村リエ。なんと4歳の幼児から老年までを演じ分ける。すごいなー
(もちろん、そのほかの役者も。とくに感心したのは松永玲子演じるパオラが年老いてからの背中)。

いつもながら、ケラのホン、そのセリフの素晴らしいこと。ひとつひとつのセリフが滲みる。なかでも老年のティルダとコナが再会し、長い年月を思いひっそりと笑う場面、泣けて泣けてたまらなかった。

大倉孝二はいつもあんな役だけど、はまり役だよね。
長田奈麻の語りも。最初の長セリフも、俳優たちのちょっとした手の動きで、ちっともあきることなく、聞きほれてしまった。

ナイロン100℃ならではの完成度なのだった。おススメです。
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ベイカー家
犬山イヌコ ティルダ・ベイカー(主人公)/ニッキー(フリッツの孫)
大倉孝二エース・ベイカー(兄)
松永玲子パオラ・ベイカー(母)/老年のポニー
廣川三憲ウィリアム・ベイカー(父)/老年のフリッツ
長田奈麻ベイカー家の女中
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ベイカー家の隣人
山西惇フォンス・ブラックウッド
小園茉奈ブラックウッド家のメイド

ティルダの同級生
峯村リエコナ・アーネット(ティルダの親友 主人公)/ドリス(ポニーの孫)
みのすけチャド・アビントン
村岡希美リーザロッテ・オルオフ

エースの友人
萩原聖人カレル・シュナイダー
菊池明明ヴェロニカ(エースの恋人)

第二世代
泉澤祐希フリッツ・ブラックウッド(ティルダとフォンスの息子)
伊藤梨沙子ポニー・シュナイダー(コナとカレルの娘)

猪俣三四郎不動産屋
安澤千草家を買いに来た客・妻
藤田秀世  家を買いに来た客・夫/リーザロッテの夫
伊与勢我無家を買いに来た客の息子・ロビン
木乃江祐希家を買いに来た客の恋人・ケイト


スタッフ
■作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■音楽:鈴木光介
■美術:BOKETA
■照明:関口裕二
■音響:水越佳一
■映像:上田大樹
■衣裳:宮本宣子
■ヘアメイク:宮内宏明
■演出助手:山田美紀
■舞台監督:竹井祐樹 福澤諭志
■宣伝美術:はらだなおこ


by sustena | 2018-04-14 16:33 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2018年 04月 14日

広瀬 友紀『ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密』

c0155474_15275044.jpg東京大学大学院総合文化研究科准教授の広瀬 友紀さんの『ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密』(岩波科学ライブラリー 2017年03月刊)を読む。

幼い子どもが「これ食べたら死む?」なんて言う。単に大人が話している言葉を聞き間違えてそんなふうに言うのかな?と思っていたら、どうやら違うみたい。
言葉を身につける真っ最中の子どもたちは、耳にする言葉を聞きながら、自分で法則を見つけ言語獲得の冒険に出ているのだ!

この本で広瀬先生は、自身のお子さんや、他の言語学者の子どもの例、ネットで散見する例や、海外の事例をいろいろ紹介しながら、子どもの言語習得の秘密に迫っていく。

最初に出てくるのは濁点=テンテンの問題。
ひらがなに関心を持ち始めたころの子どもに
「●」にテンテンつけたら何ていう?
と聞いてみよう。
「た」にテンテンなら「だ」、「さ」にテンテンなら「ざ」とすぐ答えられる子どもでも、「は」にテンテンと聞くと、「わからない」とか、なぜかga(が)って答えてみたり、ha(は)を力みながら出すようなヘンテコな発音をしたりするんだって。

これはなぜか。
子どもがヘンなのではなくて、実は「ば」が特殊なのだ。
「たーだ」「さーざ」「かーが」のペアでは、口の中で発音に使う場所は同じで空気の流れが異なるだけなのに対して、「はーば」は、喉の奥と唇という、口の中のまったく異なる場所を使って発音されているのである。

子どもはテンテンの機能を、「発音の方法は同じまま、有声音に変化させるもの」としてその一貫性を見抜いているから、「は」にテンテンはとなると、まごついてしまうのだという。
実際、歴史的にみると、かつて「は」は「p」の音で(ひかりが「ぴかり」と光ったり、ひよこが「ぴよぴよ」と鳴くのはそれに関係がある)、その後「ふぁ」みたいな音に変化していき、最終的に現在の「は」になった。このような「は」の特殊事情について、大人は気づきもしないけれど、字をマスターする前の子どもだから気づいたというわけなのだ。

子どもが「死む」「死まない」なんていうふうに「死ぬ」を活用させてしまうのも、
「はさむ」「かむ」「飲む」「読む」という言葉をよく聞くなかで、
「飲んだ」→「飲む」「読んだ」→「読む」という規則を見つけてそれを一般化し、
「死んだ」→「死む」と推測しちゃう、つまり「過剰一般化」してしまうせいだという。

そう、子どもたちは過剰一般化が大好きなのだ。日本の子どもだけじゃない。英語圏の子どもでも、たとえばgoの過去形を「goed」なんて言っちゃう例がたんとあるらしい。

そんなとき、大人が正しい言葉遣いを教えようとしても、彼らはなんとしても自分で法則を見つけたり、自分でナットクしないと、正すことはないらしい。
ふむ。実に興味深い。

自分の子ども時代のことや、息子がどうだったか、もうすっかり忘れちゃったなー。
覚えているのは、息子が「エレベーターにお乗りください」を「エベレーターに乗りくらせー」って言ってたことぐらい。

もったいないことをしたなー。

第1章 字を知らないからわかること
第2章 「みんな」は何文字?
第3章 「これ食べたら死む?」―子どもは一般化の名人
第4章 ジブンデ!ミツケル!
第5章 ことばの意味をつきとめる
第6章 子どもには通用しないのだ
第7章 ことばについて考える力

いつのまにか終わっちゃったハナカイドウ
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by sustena | 2018-04-14 15:28 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2018年 04月 14日

斎場御嶽と知念岬---#2018沖縄5

栄町市場をぶらついたあと、足をのばしたのが、琉球王国の創世神であるアマミキヨがつくったといわれる斎場御嶽。
琉球国王や聞得大君の聖地巡拝の行事である「東御廻り」(アガリウマーイ)が今も行われているのだとか。

入り口の御門口(うじょーぐち)から進むと、ルートのあちこちに拝所があり、最奥部の三庫理(さんぐーい)からは遠く久高島を遥拝することができる。
世界遺産になってから、観光客がどっと増えたという。
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石畳の道は滑りやすい
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ここも拝所のひとつ
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沖縄戦で砲弾が撃ち込まれてできた穴が今も残っている
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三角形の空間の突き当たり部分が三庫理と呼ばれる拝所
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   ここから久高島が見える                       
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斎場御嶽までは駐車場から歩きになる。暑い日で、帰りに途中のお店で黒みつきなこぜんざいを
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何という名前の鳥かな・・
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帰りに知念岬公園に寄った。東の海がいちぼうできて気持ちいい!
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by sustena | 2018-04-14 14:33 | | Comments(0)
2018年 04月 12日

ハナミズキ

今年はいろんな花が例年より咲き始めるのがはやくて、藤の花もつつじも、シャクナゲも、もう公園は花盛り。
ハナミズキもきれい。花びらに見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる葉っぱで、最初は4まいくっついてるけど、その後開く。(ずっとくっついてるのもあるらしいけど)
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で、この中央にちらっと見えてるのが花の蕾。
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咲いてるのは上の方の枝なので、下から見上げるばかりだけど、光が透けてきれいだったな。
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by sustena | 2018-04-12 22:57 | 小さな自然 | Comments(2)
2018年 04月 11日

四月大歌舞伎

c0155474_17021259.jpg4月の歌舞伎座は、夜の「絵本合法衢」が素晴らしい。
この演目は2012年4月に国立劇場で見ている(ほんとは2011年春にやるはずが、3.11で延期になったのだった)。
ちょっと迷ったのだけれど、仁左衛門が一世一代で勤めるというので、やはりこれは見ておかねば!と、1階席3列目、中央のやや花道寄りという絶好の席をゲットした(とはいえ、私の視力はもう相当にオトロエているので、暗い場面は表情が見にくく、ああ、こんな前の列でも双眼鏡は必須だったと、ちょっと悲しい)

ストーリーは。。。
近江国多賀家の分家・左枝大学之助は多賀家の重宝「霊亀の香炉」を盗み、その後、多賀家の家老・高橋瀬左衛門を殺し、「菅家の一軸」もゲットする。

この「霊亀の香炉」を、部下が京の道具商田代屋に預けてしまう。そこで、大学之助と瓜二つの太平次がそれを取り返そうと算段。太平次にぞっこんのうんざりお松が田代屋に赴く。お松のたくらみは失敗に終わるが、その場にやってきた太平次は、田代屋の後家おりよを毒殺して50両を奪い、それを知るお松も井戸に落として亡き者にしてしまう。

こんなふうに大学之助と太平次は次々に人を殺していく。

かたや、お家乗っ取りをたくらむ武士の大学之助では凄みと威厳を、一方の武士出身とはいえ今は立場(旅人の休憩所ね)を営む太平次は、愛嬌も柔らかみもずる賢さもある役柄。この2つを、仁左衛門が実に巧みに演じ分ける。

一度見ているからストーリーが頭に入っているせいもあるかもしれないけれど、今回は国立劇場で見たときよりさらにスピードアップして、悪の疾走感にあふれていて小気味よい。
仁左衛門、もっともっとできそうなのに、今回でこのお芝居を封印しちゃうのは、もったいないような、寂しいような・・・

時蔵のうんざりお松はほんとピッタリだった。

芝居がはねたあと、魚真でイッパイ。久しぶりに毛ガニを食べたなー。

別の日に、こちらは3階席で見た昼の部。
「西郷と勝」が、真山青果らしい理屈っぽいお話ながら、予想以上に、松緑の西郷がはまり役で、勝海舟相手に無辜の江戸の民を戦争に巻き込む愚かさを語る場面、心にしみたよ。
「裏表先代萩」はウラオモテ感がちょっと物足りないというか、いまいち台本の出来が悪いような。。。。

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刺身盛り合わせ。7種類のところ、2種類おまけが(ボタンエビ、こち、とり貝、鯵、平貝、とろサーモン、白魚、メジマグロ、鯛)
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白魚の青のり揚げ
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■昼の部

真山青果作「江戸城総攻」より
西郷と勝

西郷隆盛松緑
山岡鉄太郎彦三郎
中村半次郎坂東亀蔵
村田新八松江
勝海舟錦之助

通し狂言 梅照葉錦伊達織
裏表先代萩

大場道益宅/足利家御殿/同 床下/小助対決/仁木刃傷

下男小助/仁木弾正菊五郎
乳人政岡   時蔵
細川勝元   錦之助
下女お竹/沖の井孝太郎
倉橋弥十郎   松緑
荒獅子男之助彦三郎
渡辺民部   坂東亀蔵
鶴千代亀三郎
松島   吉弥
大場宗益   権十郎
横井角左衛門齊入
栄御前萬次郎
八汐   彌十郎
大場道益   團蔵
渡辺外記左衛門東蔵


■夜の部

四世鶴屋南北 作
通し狂言  絵本合法衢-立場の太平次

序 幕
第一場 多賀家水門口の場
第二場 多賀領鷹野の場
第三場 多賀家陣屋の場
二幕目
第一場 四条河原の場
第二場 今出川道具屋の場
第三場 妙覚寺裏手の場
三幕目
第一場 和州倉狩峠の場
第二場 倉狩峠一つ家の場
第三場 倉狩峠古宮の場
第四場 元の一つ家の場
大 詰
第一場 合法庵室の場
第二場 閻魔堂の場

左枝大学之助/立場の太平次仁左衛門
田代屋与兵衛錦之助
田代屋娘お亀孝太郎
孫七   坂東亀蔵
太平次女房お道吉弥
お米   梅丸
番頭伝三   松之助
升法印由次郎
関口多九郎   権十郎
田代屋後家おりよ萬次郎
高橋瀬左衛門/高橋弥十郎彌十郎
佐五右衛門   團蔵
うんざりお松/弥十郎妻皐月時蔵


by sustena | 2018-04-11 10:00 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2018年 04月 10日

サラ ムーン写真展

銀座のシャネル ネクサスホールで開催中のサラ ムーン写真展「D’un jour à l’autre 巡りゆく日々」が素晴らしい。

サラ ムーンは1941年フランス生まれ。モデルをしていたんだけど、写真に興味を持ち、70年から写真家として活動を開始。スチールのほか、映像も手げける。2008年刊行の「Sarah Moon 12345」でナダール賞を受賞するなど、高く評価されているアーティスト。

今回は自身で構成を手がけ、新作を含む約100点が、白い壁が続く会場に展示されている。

いったいこれが写真なんだろうか???というのが最初の感想で、どの写真も、夢の中にたゆたっているような幻想的な雰囲気。
水着の女性の連作は、墨色のパステルかグワッシュで描かれたかのよう。

雪の風景、シカ、帽子をかぶってうつむくモデル。その帽子だけが青くて、とってもおしゃれな色合い。
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こんな写真を見ると、いつもとは違う写真を撮ってみたくなるけど、全然イメージしたようには撮れない。
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by sustena | 2018-04-10 16:48 | Art/Museum | Comments(0)