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カテゴリ:Theatre/Cinema( 502 )


2018年 10月 04日

10月歌舞伎座夜の部

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きのう、歌舞伎座夜の部を見てきた。

十八世中村勘三郎七回忌追善と銘打たれたもので、勘九郎、七之助、巳之助、そしてなんといっても仁左衛門と玉三郎が出る!
このチケットの発売はちょうど、プロトガル旅行のトランジットでイスタンブール空港に到着した時間だった。発売時刻はまだ機内だったから、空港の建物に移動してからで、そこで即WiFiに接続したのだけれど、ビミョーなところで手間取って、ゲットできた一番いい席が5列目の31番。花道からは遠いけれどやむないよね。

お目当ての「助六曲輪初花桜」は、仁左衛門が助六で、玉三郎はその母。勘九郎は助六、実は曽我五郎の兄で、ひ弱なやさ男。助六に恋する花魁の揚巻が七之助という布陣。
仁左衛門の助六が、赤いふんどしを見せながら足を広げて決めるところ、ウットリだなー。勘九郎にケンカ指南をするところも楽しいし、母の満江がやってきて、借りてきたネコのようにおとなしくなるところも、どのシーンにもしびれるのだった。

助六の股くぐりをする通人里暁を演じる彌十郎が、勘三郎に思いを寄せる場面にもじわーん。

吉野山で静御前を演じた玉三郎(68歳とは信じられない美しさ!)がここでは助六の母親役で、年齢が40以上違うことが立ち姿や歩きかただけでよーくわかる。

巳之助は3つ全部に登場してて、とくに吉野山の早見藤太、助六の朝顔仙平と、そのおどけたキャラで客席を沸かせていたよ。福山かつぎの千之助クン、ちょっとキャラには合わない役だったけど、まっすぐにつとめてましたー

写真はクサギの実。藍色がきれい

一、宮島のだんまり
傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎 扇雀
大江広元錦之助
典侍の局高麗蔵
相模五郎歌昇
本田景久巳之助
白拍子祇王種之助
奴団平隼人
息女照姫鶴松
浅野弾正吉之丞
御守殿おたき歌女之丞
悪七兵衛景清片岡亀蔵
河津三郎萬次郎
平相国清盛彌十郎


二、義経千本桜から「吉野山」

佐藤忠信実は源九郎狐勘九郎
早見藤太巳之助
静御前玉三郎



三、助六曲輪初花桜

花川戸助六仁左衛門
三浦屋揚巻七之助
白酒売新兵衛勘九郎
通人里暁彌十郎
若衆艶之丞片岡亀蔵
朝顔仙平巳之助
三浦屋白玉児太郎
福山かつぎ千之助
男伊達竹松
男伊達廣太郎
男伊達玉太郎
男伊達吉之丞
文使い番新白菊歌女之丞
傾城八重衣宗之助
遣手お辰竹三郎
くわんぺら門兵衛又五郎
髭の意休歌六
三浦屋女房秀太郎
母満江玉三郎

後見松之助
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by sustena | 2018-10-04 17:03 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2018年 08月 31日

8月納涼歌舞伎

c0155474_11023050.jpg今年の納涼歌舞伎は、3部全部観に行った(3階のA 席とB席なので、3つ見ても、一つ1等席で見るより安い)。

第一部は、北條秀司 作・演出の「花魁草」、幸四郎と染五郎の親子が踊る「龍虎」、落語をもとにした新作歌舞伎「心中月夜星野屋」、第二部は、ここのところ恒例、幸四郎と猿之助が弥次さん喜多さんを演じる「東海道中膝栗毛」、舞踊の「雨乞其角」、そして第三部が「盟三五大切」であります。

なかでも、芝居の輪郭がくっきりとしてホレボレしちゃったのが「盟三五大切」。

源五兵衛を幸四郎、源五兵衛から金を巻き上げるの芸者小万に七之助、その夫・三五郎が獅童で、源五兵衛が小万を殺す場面はめちゃくちゃキレイだった。そして小万の首を懐に入れた源五兵衛が花道から去っていくシーン、3階席から見ていたら源五兵衛の影が花道を次第に大きく覆っていって、凄みがあった。

第一部「星野屋」は、母親役の獅童が最高! 「おたかだけに高くついた」と下げたところで幕かと思ったら、まだ続きが・・・。
照蔵役の中車、けちんぼで虫も好かない・・と町衆のうわさに対して、「俺は虫が大好きだ」って決めるところ、客席が沸いてました。
「花魁草」は扇雀の演技、泣けますー。幸四郎がひょうきんな百姓の米之助。その女房お松が梅枝なのにはびっくり。地味な女房もうまいなぁ。若い役者の幸太郎に獅童。初々しい感じがよかった。
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「東海道中膝栗毛」は大阪松竹座の油地獄で打ちどころが悪くて死んでしまった喜多八(京都で見たもんね)を追って、弥次郎兵衛が地獄めぐりに・・・というストーリーで、弥次さんは泣いてばっかりで、しどころがなさげ。籠釣瓶などの引用があったりと趣向は凝らしてるけど、ちょっと単調だったなぁ。中村獅童と七之助・中車の意味なく早替りしているところが楽しかった。最後は松本幸四郎と染五郎・市川猿之助と團子が宙乗りで、3階席のすぐ脇を通っていったのは、やったね!

写真は第3部の幕間に食べた京都・佐近のお弁当。
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by sustena | 2018-08-31 11:08 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2018年 08月 25日

超大作と低予算映画

録画しておいた昔の映画を見る以外に、たまにロードショーも見る。
とくに、活劇ものは大画面でなくちゃ、というわけで、封切りすぐに見に行ったのが
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(MISSION: IMPOSSIBLE - FALLOUT 2018)。
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盗まれたプルトニウムを用いた同時核爆発計画を阻止するために、イーサン・ハントと彼のチームは、例によって例のごとく、手に汗握るドキドキものの活躍をする。とくに今回は、トム・クルーズ自身が飛行するヘリコプターにしがみついたかと思うと、ヘリを操縦して追撃したり、ビルからビルへとジャンプして敵を追ったり、パリ凱旋門の放射状道路を逆走してのバイクチェイスとか、唖然、茫然とするアクションシーンが続く。

ひえー、いったいどんだけ金がかかってるわけ?
いつものメンバーに第3作(うろ覚えモード)で登場した奥さんや、前作のイギリスの女スパイも登場して、誰が裏切り者なのかの謎解きもちょっとあって、まぁ飽きさせないこと。

こんなにアクションをエスカレートさせてしまうと、その次の敷居が上がると思うけど、単なる超大作に終わらせず、レベルを維持しているのはさすがであります。

監督
クリストファー・マッカリー

イーサン・ハント・・・トム・クルーズ
ルーサー・スティッケル・・・ヴィング・レイムス(ハッキング担当)
ベンジー・ダン・・・サイモン・ペッグ(IT担当)
アラン・ハンリー・・・アレック・ボールドウィン(IMF長官)
エリカ・スローン・・・アンジェラ・バセット(CIA長官)
オーガスト・ウォーカー・・・ヘンリー・カヴィル(イーサンの監視役となるCIAエージェント)
ソロモン・レーン・・・ショーン・ハリス(テロ組織シンジケートのボス)
イルサ・ファウスト・・・レベッカ・ファーガソン(MI6の女スパイ)
ホワイト・ウィドウ・・ヴァネッサ・カービー(金持ち・謎の女)
ジュリア・・・ミシェル・モナハン(イーサンの妻)

c0155474_11325465.jpg同じ映画館で、ミッション:インポッシブル6以上に人気を集めていたのが、低予算でむちゃおもしろいと話題の「カメラを止めるな!」だった。
絶対オススメと友達にいわれて出かけたら、レディースデーということもあって、大半が若い女性で満席。

ゾンビ映画だということしか知らなくて、冒頭、ゾンビ映画の撮影シーンから始まって、本物のゾンビが出てくるんだけど、ところどころ、ン??低予算映画としてもあまりにおかしくないかーと思っていたら、後半でその?がすべて回収されて大笑いにつながる。

とくに監督役と監督の娘役の二人が知人にそっくりで、よけいに笑えちゃった。
アイデアがいいな。クラウドファンディングでお金を集めたようで、大ヒットは何よりでした。


監督・脚本・編集 上田慎一郎

キャスト

日暮隆之(監督役・・・濱津隆之
日暮真央・・・真魚
日暮晴美・・・しゅはまはるみ
ほか

写真はけさ下池で見たカワセミ。
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by sustena | 2018-08-25 11:34 | Theatre/Cinema | Comments(4)
2018年 07月 31日

カクシンハンPOCKET08 「冬物語~現実と夢幻のデッド・ヒート~」

c0155474_17171649.jpg新井薬師前から徒歩7分のウエストエンドスタジオで、カクシンハンのPOCKET公演「冬物語」があった。
「冬物語」は言うまでもなく、シェイクスピア晩年のロマンス劇。

演出の木村龍之介は、「喪失」の気分が色濃い今の時代に、奇跡によって復活・再生する希望に満ちた芝居をする意義がある、という意味のことをアフタートークで語っていた。

たしかに、前半は喪失の物語だ。親友と妻の密通という嫉妬にかられた王が、愛するものの死に直面し、信頼する部下にも、親友にも去られ、孤独の中に日々を送ることになる。妄想と嫉妬の息苦しさ、すさまじさ。それを、なんと、舞台の四隅に立てた柱をラップで巻き、レオンティーズの衣装にもラップを巻くことで表現。
照明や煙の効果も相まって、その妄想がわがことのように思えてくるのだ。

そんなモノトーンの重苦しい舞台から一転、休憩後は、ボヘミアの夏。
愛を語り合う若い二人の夢や希望にあふれ、羊飼いの道化が登場し、夏祭りで観客もまじっての西洋風盆踊り?大会が開かれる。実に明るくカラフル!

そして、再び彼らがシチリアに戻った場面では、再会を告げるセリフが流れるなか、真っ暗い舞台に色とりどりのサイリウムが光り、まるで祈りの光のようだった。
最後、彫像のハーマイオニが歩き出す場面は静かな喜びが広がっていく。

3方正面の客席と舞台が非常に近い空間で味わうシェイクスピア。
今回はこんな発想で挑戦してきたか、と、毎回新鮮な驚きで演出のおもしろさを実感できる。
真以美さん、裁判でのハーマイオニのセリフがなんときれいに耳に入ってくることか、羊飼いの道化役のかわいいこと!
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このところ、まだ若いカワセミに毎朝会う。まだ人に慣れないのか、いつも遠くに陣取ってる

◎あらすじ
シチリア王レオンティーズは、妻のハーマイオニが、レオンティーズの親友であるボヘミア王ポリクシニーズと密通しているという妄想にかられ、嫉妬から、カミローに親友を毒殺するように命じる。そこでカミローはポリクシニーズとともに、ボヘミアに逃げる。
レオンティーズは王妃を投獄、獄中で生まれた娘を、臣下のアンティゴナスに命じ、ボヘミアの領内に捨てさせる。
裁判で身の潔白を王妃は訴え、神託もまた王妃の無実を告げるが、レオンティーズは聞く耳を持たない。息子・マミリアスが母を心配するあまり死に、王妃も息子の死にショックを受け死んだと告げられたレオンティーズは、孤独のなか深い後悔の日々を送ることとなる。

16年後、ボヘミアでは捨てられたパーディタが美しい乙女に成長していた。ボヘミア王子フロリゼルはパーディタと恋仲となり、父の反対を押してシチリアに渡ると。。。。

演出 木村龍之介
翻訳 松岡和子

■CAST

河内大和------ シチリア王レオンティーズ/羊飼い/紳士4
真以美------ シチリア王の妻ハーマイオニ/レオンティーズとハーマイオニの娘・パーディタ/道化
岩崎MARK雄大----- カミロー/紳士1
井上哲----- ボヘミア王子フロリゼル
のぐち和美----- アンティゴナスの妻・ポーライナ/時

客演
島田惇平----- ボヘミア王ポリクシニーズ/エミリア/ダイオン/熊/紳士3
野村龍一----- アンティゴナス/クレオミニ-ズ/羊/紳士2
伊是名モアナ----- シチリア王レオンティーズの息子・マミリアス

ドラム演奏
ユージ・レルレ・カワグチ 


by sustena | 2018-07-31 17:22 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2018年 07月 26日

大阪松竹座七月大歌舞伎 夜の部-----------大阪18夏#2

大阪松竹座で開催中の七月大歌舞伎、夜の部、3階席がゲットできたので見る。
二代目松本白鸚と十代目松本幸四郎の襲名披露興行であります。
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最初の元禄忠臣蔵「御浜御殿綱豊卿」は、仁左衛門と中車の丁々発止が素晴らしい! 真山青果の理屈っぽいセリフ劇が、互いの心情がほとばしる、目を離せない心理劇に!綱豊のやさしさ、大きさにウルウルしちゃった。

口上では、藤十郎のほか10人の役者が列座し、お祝いを述べる。鴈治郎が、新幸四郎が関西好きなことを紹介し、関西人になる近道は、読売巨人軍から阪神タイガースファンになることだといって、万座の拍手。
仁左衛門は、気の早いことに、今の染五郎が11代目幸四郎なって、幸四郎が三代目白鸚に、そして白鸚は黒鸚なる日を楽しみにしてるって、この絶え間ない襲名寿いだ。
大阪松竹座は拍手や歓声が、劇場いっぱいに響いて、とてもいい雰囲気。

猿之助と幸四郎の「女殺油地獄」は2011年だったかな?銀座セゾン劇場で染五郎×亀治郎で見たんだけど、その時の印象より今回はチンピラで軽薄すぎる与兵衛。関西風なのか?それともウケ狙い?
猿之助のお吉が、じっくり造形されてて、与兵衛はいささか浮きすぎな感じも。。。
油で滑るシーンはいつ見ても「おおお!」って思う。
歌六と竹三郎の夫婦は、豊嶋屋でやりとりが良かったー

大阪松竹座の3階席は初めてだけど、結構見やすかったよ。

真山青果 作 元禄忠臣蔵より
一、御浜御殿綱豊卿

徳川綱豊卿 片岡 仁左衛門
富森助右衛門 市川 中車
中臈お喜世 中村 壱太郎
小谷甚内 片岡 松之助
上臈浦尾  上村 吉弥
御祐筆江島 中村 扇雀
新井勘解由 中村 歌六
                                  
二、襲名披露 口上

三、女殺油地獄

河内屋与兵衛 染五郎改め松本 幸四郎
七左衛門女房お吉 市川 猿之助
山本森右衛門 市川 中車
芸者小菊 市川 高麗蔵
小栗八弥 中村 歌昇
妹おかち 中村 壱太郎
刷毛の弥五郎  大谷 廣太郎
口入小兵衛 片岡 松之助
白稲荷法印 嵐 橘三郎
皆朱の善兵衛 澤村 宗之助
母おさわ 坂東 竹三郎
豊嶋屋七左衛門 中村 鴈治郎
兄太兵衛 中村 又五郎
河内屋徳兵衛 中村 歌六


                   
                  


by sustena | 2018-07-26 07:54 | Theatre/Cinema | Comments(4)
2018年 07月 23日

「万引き家族」

c0155474_17530455.jpg先日、ミッドタウン日比谷で是枝裕和の「万引き家族」を見た。

是枝はどうしてこんなに子供の描き方、表情のとらえ方がうまいんだろう!
樹木希林は、いつも以上に存在感がハンパなくて迫力あるばあちゃん。リリー・フランキーは、だらしない愛情深いダメ男をやらせたら地なのか?と思ってしまうし、安藤サクラはまたもや江口のりことどっちがどっちかわからなくなっちゃうんだけど、のびやかな肢体にぐっときちゃうなー

撮影と音楽もすてき。

ところで、ミッドタウン日比谷はサインがわかりづらいとか、導線がNGだとか、オープン以来ろくな噂をきかなかったけど、たしかにそう言われるのはナットクだな。
映画館の椅子は気持ちよかったよ。

監督・脚本・原案・編集 是枝裕和
撮影 近藤龍人
音楽 細野晴臣
出演者
リリー・フランキー 柴田治
安藤サクラ  柴田信代
松岡茉優   柴田亜紀
樹木希林   柴田初枝
城桧吏    柴田祥太
佐々木みゆ  ゆり
緒形直人   柴田譲
森口瑤子   柴田葉子
池松壮亮   4番さん
柄本明    川戸頼次
山田裕貴   北条保
片山萌美   北条希
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by sustena | 2018-07-23 17:54 | Theatre/Cinema | Comments(4)
2018年 07月 23日

ナイロン100℃「睾丸」

c0155474_16543358.jpg10日ほど前に、ナイロン100℃、25周年記念公演 第2弾「睾丸」を見てきた。
いつもながら、すごーい、なんてうまいんだろう!とひたすら舌を巻いちゃう。
こんなにハズレの少ないのはケラぐらいだよね。

25周年記念ということで、今から25年前の1993年と、さらに25年前の1968年、学生運動華やかなりしころを行き来して話が進む(それにしても、ケラって1963年生まれだよね。68年のころを描くのって、こわくないのかな・・・)。

かつてあるセクトに属していた赤本夫妻(三宅弘城・坂井真紀)のもとに電報が届く。セクトのリーダーでカリスマ的存在の長らく植物状態にあった七ツ森(安井順平)がついに死んだというのである。
赤本夫妻は実は離婚が決まっていて、亜子はこの家を去ろうとしていてすでに荷物もまとまっているのだが、なぜだかまだ健三のところにいる。この家には亜子の弟・光吉が居候していて、光吉のもとには離婚した元妻がやってきてはSEXしていく。
そんななか、25年ぶりにセクトの仲間だった立石(みのすけ)が訪ねてくる。家が火事で燃えてしまって泊めてほしいというのである。

のっけから、なんだか不穏な空気のなか、会話のビミョーなずれが笑いを生んでいく。
牛乳がこんなにまがまがしいなんて!

話が進んでいくうちに、それぞれの関係や25年前のセクト内のさまざまなエピソードから、七ツ森の人物像が明らかになっていく。
そして、なんでこの芝居のタイトルが「睾丸」なのかも、ハハーン、ナルホドとじわじわしみてくる仕掛け。
タマがついてるんでしょ!

後半は急展開だよー

三宅もみのすけも坂井も長田もうまいけど、今回とくに気に入ったのが光吉の元嫁を演じた新谷真弓。いいキャラだー。
赤堀雅秋はいつもは暑苦しくってちょっと苦手なんだけど、実にピッタリだったな。

見終わったあと、無性にピーチネクターが飲みたくなったよ。、

大きなパンフレットにもひかれたけど、Tシャツを買っちゃった♪
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作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:
三宅弘城 赤本健三
坂井真紀 赤本亜子(健三の妻)
根本宗子 赤本桃子(娘)、看護士
赤堀雅秋 光吉(亜子の弟)
新谷真弓 浩子(光吉の元嫁)、看護士

みのすけ 立石伸高
長田奈麻 立石静(妻)
森田甘路 立石伸也(息子)、学生、入院患者

安井順平 七ツ森豊

廣川三憲 霧島作郎(亜子の恋人)、学部長、マスター、入院患者

喜安浩平 多田厚夫(巡査)、医者
吉増裕士 歌田(愛美の父親)、入院患者
菊池明明 歌田愛美、ウェイトレス

眼 鏡太郎 コマザワ(学生)、医者
皆戸麻衣 ワタナベ(学生)、入院患者
大石将弘 江戸一、カンバラ(学生)






by sustena | 2018-07-23 16:58 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2018年 05月 07日

GW最終日は歌舞伎座昼の部

c0155474_17484497.jpg昨日は歌舞伎座で「雷神不動北山櫻」と、時蔵の「女伊達」を見る。
海老蔵の「雷神不動北山櫻」は2008年正月に新橋演舞場で見て以来。鳴神上人と粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王の5役を勤めるので、途中20分と30分の休憩をはさむけれど、発端から大詰めまで、4時間10分ほとんど出ずっぱりの体力勝負って演目。

込み入った筋だというので、まず冒頭で海老蔵による簡単なストーリー紹介がある。
演じる5役の紹介とともに、今年が成田山開基1080年であり、2階にお不動さんが出張してきてることや、二世市川團十郎生誕330年であり市川家にとって縁の深い演目で、成田屋という屋号の由来などの解説もあったよ。

さて、なんといっても素晴らしかったのが三幕目、鳴神から大詰めの不動に至る場面だ。
菊之助演じる雲の絶間姫の色香に、鳴神上人がフラフラとなって、ついに落ちちゃうところ。ハメられたことに、怒髪天をついて大きな目を剥いてのミエが、すごく似合う。たっぷりの立ち回りは3階席から見ていても迫力があったなぁ。そして最後、赤々と燃える炎の中に不動明王が登場するシーンでは、やんやの「成田屋!」の大向うの掛け声が降ってきて、ああ、團菊祭!なのだった。

5役の中ではこの鳴神上人が最高だったけど、100歳を過ぎても色っぽい安倍清行が不思議な雰囲気。
『毛抜』のシーンは、腰元巻絹の雀右衛門がよかったな。

通し狂言「雷神不動北山櫻」

鳴神上人/粂寺弾正/早雲王子/安倍清行/不動明王 ……海老蔵
雲の絶間姫 ……菊之助
秦民部 …… ……彦三郎
文屋豊秀 ……松也
秦秀太郎 ……児太郎
小野春風/矜羯羅童子 ……廣松
八剣数馬/制多迦童子九 ……團次
小原万兵衛/実は石原瀬平/黒雲坊 ……市蔵
白雲坊 …… …… 齊入
小松原中納言…… 家橘
関白基経…… …… 錦之助
八剣玄蕃…… …… 團蔵
小野春道…… …… 友右衛門
腰元巻絹…… …… 雀右衛門


「女伊達」

女伊達木崎のお光…… 時蔵
男伊達中之島鳴平…… 種之助
同  淀川の千蔵…… 橋之助

写真は、ここ3年ぐらい公園を歩くたびに、何の木?キウイでもないし・・と思っていた木、花が咲いてわかった。白雲木だった。花はちょっとエゴノキに似ている。
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こちらはコゴメウツギ。この時期は白い花の咲く木が多い。
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by sustena | 2018-05-07 17:48 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2018年 04月 16日

エルンスト・ルビッチ『生きるべきか死ぬべきか』

c0155474_16532166.jpg銀座のメゾン・エルメスで、エルンスト・ルビッチ監督の『生きるべきか死ぬべきか』(原題 To Be or Not to Be 1942年/アメリカ/99分/モノクロ)を見る。

第二次世界大戦直前の1939年、ワルシャワ。俳優のヨーゼフとマリアのトゥーラ夫妻は、「ハムレット」で主役を演じる看板役者。マリアの楽屋に、連日花が届く。前列2列目に座って、熱いまなざしでマリアを見つめる空軍中尉・ソビンスキーからの花だった。ぜひ一度会いたいというメッセージをよこした中尉に、マリアは「To Be or Not to Be」のセリフを合図に楽屋に来るように伝言。ハンサムな中尉に、マリアは逢瀬を重ねる。
そしてついにナチがワルシャワ侵攻。トゥーラ夫妻も地下組織の一員として、ナチへの抵抗を続けることに。一方、中尉は、イギリスでドイツへの反撃の準備を進めていた。そんななかシレツキー教授がワルシャワに赴く密命を帯びていることを知った中尉は、教授の態度にナチのスパイではないかと疑う。ゲシュタポにワルシャワの地下組織のリストが渡ってはたまらない。このピンチから逃れるために、役者たちは大芝居を打つ・・・

と、あらすじを書いていっても、この映画のおもしろさは到底伝わりそうにない。
とにかく、ナチやヒトラーをめいっぱいおちょくっているとともに、男女の三角関係、ハムレットやユダヤ人のシャイロックのセリフが絶妙にブレンドされていて、最高におもしろかった。

こんな映画を第二次大戦まっただ中に作るなんて、エルンスト・ルビッチ、すごいなぁ。ルビッチは、1892年ベルリン生まれ。典型的なユダヤ人の風貌から劇団のコメディアンとなり、その後映画監督として成功を収める。1922年に渡米。1935年には、ナチによってドイツ市民権を剥奪されたひと。コメディは得意中なんだって。。
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監督:エルンスト・ルビッチ
脚本:エドウィン・ジャスタス・メイヤー
撮影:ルドルフ・マテ
音楽:ウェルナー・R・ハイマン
出演:
キャロル・ロンバード:マリア・トゥーラ
ジャック・ベニー:ヨーゼフ・トゥーラ
ロバート・スタック:ソビンスキー中尉
ライオネル・アトウィル:ラウィッチ
フェリックス・ブレサート:グリーンバーグ
シグ・ルーマン:エアハルト大佐
トム・デューガン:ブロンスキー
スタンリー・リッジス:アレクサンダー・シレツキー教授



by sustena | 2018-04-16 16:53 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2018年 04月 15日

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

c0155474_08071023.jpgスティーヴン・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(原題:THE POST 2017)を見る。

ベトナム戦争の反対運動が次第に高まる1971年、ニューヨーク・タイムズがベトナム戦争が失策だったことを分析した政府の極秘文書「ペンタゴン・ペーパーズ」をすっぱ抜く。政府のおひざ元のワシントン・ポストも、ニューヨーク・タイムズに対抗し、文書をリークしたランド研究所の調査員で、文書作成にかかわったダニエル・エルズバーグからコピーを入手。ポストの編集主幹であるベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、ニューヨーク・タイムズが連邦地裁から発行差し止め命令を受けているときに、記事を掲載しようと考える。

そのころ、ワシントン・ポストは、家族経営から脱却し、経営の安定を図ろうと株式上場に踏み切ったばかり。社主のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、夫が自殺したあと新聞社を引き継いでいたが、男性の役員たちからは経営手腕を疑問視されていた(当時、アメリカの全国紙の中で唯一の女性の発行人だった)。発行差し止めのリスクをおかして、記事を掲載すべきか? 株式上場をめぐる契約書には、上場後1週間、「非常事態」があれば、契約を破棄できるという条項も含まれていたのである。発行差し止め命令を受ければ、非常事態にあてはまり、経営はたちゆかなくなる。役員が反対するなか、キャサリンは掲載にGOを出す・・・。

メリル・ストリープの演技がすばらしい。掲載をめぐって悩み揺れ動く表情、しかし決断したあとは、ゆるぎない自信と風格を漂わせる
トム・ハンクスもすっかり貫禄がついちゃって。先日、93年の「フィラデルフィア」での若々しい彼を見たばかりなので、四半世紀の歳月を思ったよ。

活版時代の輪転機や、原稿の送稿スタイルがなつかしい。

国務長官を務めたマクナマラと友人関係にあったキャサリンが、マクナマラに相談したとき、「ニクソンはクソだ。どんな汚い手を使ってでも、新聞社を潰しにかかる」という意味のことを言う。うーん、どこかの国の総理みたい。

報道の自由を守るのは報道を通じてのみ。
そんなまっとうな戦いに、いまのニッポンの政治を思って、ちょっとタメ息。

メリル・ストリープ・・・キャサリン・グラハム
トム・ハンクス・・・ベン・ブラッドリー
サラ・ポールソン・・・トニー・ブラッドリー(ベンの妻)
ボブ・オデンカーク・・・ベン・バグディキアン(エルズバーグから文書をゲット)
ブルース・グリーンウッド・・・ロバート・マクナマラ
マシュー・リス・・・ダニエル・エルズバーグ

公園では緑がやさしい色!
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by sustena | 2018-04-15 08:19 | Theatre/Cinema | Comments(0)