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2018年 04月 14日 ( 3 )


2018年 04月 14日

ナイロン100℃『百年の秘密』

c0155474_16313171.jpgナイロン100℃の『百年の秘密』を観る。
15分の休憩をはさんで、1幕と2幕で3時間25分。でもちっとも長いと感じさせない。
もっともっと、この空間にひたっていたい。そう感じる。

舞台中央に大きな楡の木がそびえている。庭と部屋が一体になったちょっと不思議な舞台だ。
この木のあるベイカー家に住むティルダとその親友のコナを中心に、三世代にわたる家族の歴史が、時系列を行きつ戻りつしながら綴られる。
愛、友情、裏切り、家族それぞれの想いのすれ違いや愛憎・・そのすべてを老木は見つめてきた。

主人公のティルダとコナを演じるのは犬山イヌコと峯村リエ。なんと4歳の幼児から老年までを演じ分ける。すごいなー
(もちろん、そのほかの役者も。とくに感心したのは松永玲子演じるパオラが年老いてからの背中)。

いつもながら、ケラのホン、そのセリフの素晴らしいこと。ひとつひとつのセリフが滲みる。なかでも老年のティルダとコナが再会し、長い年月を思いひっそりと笑う場面、泣けて泣けてたまらなかった。

大倉孝二はいつもあんな役だけど、はまり役だよね。
長田奈麻の語りも。最初の長セリフも、俳優たちのちょっとした手の動きで、ちっともあきることなく、聞きほれてしまった。

ナイロン100℃ならではの完成度なのだった。おススメです。
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ベイカー家
犬山イヌコ ティルダ・ベイカー(主人公)/ニッキー(フリッツの孫)
大倉孝二エース・ベイカー(兄)
松永玲子パオラ・ベイカー(母)/老年のポニー
廣川三憲ウィリアム・ベイカー(父)/老年のフリッツ
長田奈麻ベイカー家の女中
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ベイカー家の隣人
山西惇フォンス・ブラックウッド
小園茉奈ブラックウッド家のメイド

ティルダの同級生
峯村リエコナ・アーネット(ティルダの親友 主人公)/ドリス(ポニーの孫)
みのすけチャド・アビントン
村岡希美リーザロッテ・オルオフ

エースの友人
萩原聖人カレル・シュナイダー
菊池明明ヴェロニカ(エースの恋人)

第二世代
泉澤祐希フリッツ・ブラックウッド(ティルダとフォンスの息子)
伊藤梨沙子ポニー・シュナイダー(コナとカレルの娘)

猪俣三四郎不動産屋
安澤千草家を買いに来た客・妻
藤田秀世  家を買いに来た客・夫/リーザロッテの夫
伊与勢我無家を買いに来た客の息子・ロビン
木乃江祐希家を買いに来た客の恋人・ケイト


スタッフ
■作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■音楽:鈴木光介
■美術:BOKETA
■照明:関口裕二
■音響:水越佳一
■映像:上田大樹
■衣裳:宮本宣子
■ヘアメイク:宮内宏明
■演出助手:山田美紀
■舞台監督:竹井祐樹 福澤諭志
■宣伝美術:はらだなおこ


by sustena | 2018-04-14 16:33 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2018年 04月 14日

広瀬 友紀『ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密』

c0155474_15275044.jpg東京大学大学院総合文化研究科准教授の広瀬 友紀さんの『ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密』(岩波科学ライブラリー 2017年03月刊)を読む。

幼い子どもが「これ食べたら死む?」なんて言う。単に大人が話している言葉を聞き間違えてそんなふうに言うのかな?と思っていたら、どうやら違うみたい。
言葉を身につける真っ最中の子どもたちは、耳にする言葉を聞きながら、自分で法則を見つけ言語獲得の冒険に出ているのだ!

この本で広瀬先生は、自身のお子さんや、他の言語学者の子どもの例、ネットで散見する例や、海外の事例をいろいろ紹介しながら、子どもの言語習得の秘密に迫っていく。

最初に出てくるのは濁点=テンテンの問題。
ひらがなに関心を持ち始めたころの子どもに
「●」にテンテンつけたら何ていう?
と聞いてみよう。
「た」にテンテンなら「だ」、「さ」にテンテンなら「ざ」とすぐ答えられる子どもでも、「は」にテンテンと聞くと、「わからない」とか、なぜかga(が)って答えてみたり、ha(は)を力みながら出すようなヘンテコな発音をしたりするんだって。

これはなぜか。
子どもがヘンなのではなくて、実は「ば」が特殊なのだ。
「たーだ」「さーざ」「かーが」のペアでは、口の中で発音に使う場所は同じで空気の流れが異なるだけなのに対して、「はーば」は、喉の奥と唇という、口の中のまったく異なる場所を使って発音されているのである。

子どもはテンテンの機能を、「発音の方法は同じまま、有声音に変化させるもの」としてその一貫性を見抜いているから、「は」にテンテンはとなると、まごついてしまうのだという。
実際、歴史的にみると、かつて「は」は「p」の音で(ひかりが「ぴかり」と光ったり、ひよこが「ぴよぴよ」と鳴くのはそれに関係がある)、その後「ふぁ」みたいな音に変化していき、最終的に現在の「は」になった。このような「は」の特殊事情について、大人は気づきもしないけれど、字をマスターする前の子どもだから気づいたというわけなのだ。

子どもが「死む」「死まない」なんていうふうに「死ぬ」を活用させてしまうのも、
「はさむ」「かむ」「飲む」「読む」という言葉をよく聞くなかで、
「飲んだ」→「飲む」「読んだ」→「読む」という規則を見つけてそれを一般化し、
「死んだ」→「死む」と推測しちゃう、つまり「過剰一般化」してしまうせいだという。

そう、子どもたちは過剰一般化が大好きなのだ。日本の子どもだけじゃない。英語圏の子どもでも、たとえばgoの過去形を「goed」なんて言っちゃう例がたんとあるらしい。

そんなとき、大人が正しい言葉遣いを教えようとしても、彼らはなんとしても自分で法則を見つけたり、自分でナットクしないと、正すことはないらしい。
ふむ。実に興味深い。

自分の子ども時代のことや、息子がどうだったか、もうすっかり忘れちゃったなー。
覚えているのは、息子が「エレベーターにお乗りください」を「エベレーターに乗りくらせー」って言ってたことぐらい。

もったいないことをしたなー。

第1章 字を知らないからわかること
第2章 「みんな」は何文字?
第3章 「これ食べたら死む?」―子どもは一般化の名人
第4章 ジブンデ!ミツケル!
第5章 ことばの意味をつきとめる
第6章 子どもには通用しないのだ
第7章 ことばについて考える力

いつのまにか終わっちゃったハナカイドウ
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by sustena | 2018-04-14 15:28 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2018年 04月 14日

斎場御嶽と知念岬---#2018沖縄5

栄町市場をぶらついたあと、足をのばしたのが、琉球王国の創世神であるアマミキヨがつくったといわれる斎場御嶽。
琉球国王や聞得大君の聖地巡拝の行事である「東御廻り」(アガリウマーイ)が今も行われているのだとか。

入り口の御門口(うじょーぐち)から進むと、ルートのあちこちに拝所があり、最奥部の三庫理(さんぐーい)からは遠く久高島を遥拝することができる。
世界遺産になってから、観光客がどっと増えたという。
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石畳の道は滑りやすい
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ここも拝所のひとつ
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沖縄戦で砲弾が撃ち込まれてできた穴が今も残っている
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三角形の空間の突き当たり部分が三庫理と呼ばれる拝所
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   ここから久高島が見える                       
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斎場御嶽までは駐車場から歩きになる。暑い日で、帰りに途中のお店で黒みつきなこぜんざいを
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何という名前の鳥かな・・
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帰りに知念岬公園に寄った。東の海がいちぼうできて気持ちいい!
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by sustena | 2018-04-14 14:33 | | Comments(0)