いつもココロに?マーク

sustena.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

2018年 04月 11日 ( 1 )


2018年 04月 11日

四月大歌舞伎

c0155474_17021259.jpg4月の歌舞伎座は、夜の「絵本合法衢」が素晴らしい。
この演目は2012年4月に国立劇場で見ている(ほんとは2011年春にやるはずが、3.11で延期になったのだった)。
ちょっと迷ったのだけれど、仁左衛門が一世一代で勤めるというので、やはりこれは見ておかねば!と、1階席3列目、中央のやや花道寄りという絶好の席をゲットした(とはいえ、私の視力はもう相当にオトロエているので、暗い場面は表情が見にくく、ああ、こんな前の列でも双眼鏡は必須だったと、ちょっと悲しい)

ストーリーは。。。
近江国多賀家の分家・左枝大学之助は多賀家の重宝「霊亀の香炉」を盗み、その後、多賀家の家老・高橋瀬左衛門を殺し、「菅家の一軸」もゲットする。

この「霊亀の香炉」を、部下が京の道具商田代屋に預けてしまう。そこで、大学之助と瓜二つの太平次がそれを取り返そうと算段。太平次にぞっこんのうんざりお松が田代屋に赴く。お松のたくらみは失敗に終わるが、その場にやってきた太平次は、田代屋の後家おりよを毒殺して50両を奪い、それを知るお松も井戸に落として亡き者にしてしまう。

こんなふうに大学之助と太平次は次々に人を殺していく。

かたや、お家乗っ取りをたくらむ武士の大学之助では凄みと威厳を、一方の武士出身とはいえ今は立場(旅人の休憩所ね)を営む太平次は、愛嬌も柔らかみもずる賢さもある役柄。この2つを、仁左衛門が実に巧みに演じ分ける。

一度見ているからストーリーが頭に入っているせいもあるかもしれないけれど、今回は国立劇場で見たときよりさらにスピードアップして、悪の疾走感にあふれていて小気味よい。
仁左衛門、もっともっとできそうなのに、今回でこのお芝居を封印しちゃうのは、もったいないような、寂しいような・・・

時蔵のうんざりお松はほんとピッタリだった。

芝居がはねたあと、魚真でイッパイ。久しぶりに毛ガニを食べたなー。

別の日に、こちらは3階席で見た昼の部。
「西郷と勝」が、真山青果らしい理屈っぽいお話ながら、予想以上に、松緑の西郷がはまり役で、勝海舟相手に無辜の江戸の民を戦争に巻き込む愚かさを語る場面、心にしみたよ。
「裏表先代萩」はウラオモテ感がちょっと物足りないというか、いまいち台本の出来が悪いような。。。。

c0155474_20562118.jpg
刺身盛り合わせ。7種類のところ、2種類おまけが(ボタンエビ、こち、とり貝、鯵、平貝、とろサーモン、白魚、メジマグロ、鯛)
c0155474_20563011.jpg
白魚の青のり揚げ
c0155474_20565254.jpg
■昼の部

真山青果作「江戸城総攻」より
西郷と勝

西郷隆盛松緑
山岡鉄太郎彦三郎
中村半次郎坂東亀蔵
村田新八松江
勝海舟錦之助

通し狂言 梅照葉錦伊達織
裏表先代萩

大場道益宅/足利家御殿/同 床下/小助対決/仁木刃傷

下男小助/仁木弾正菊五郎
乳人政岡   時蔵
細川勝元   錦之助
下女お竹/沖の井孝太郎
倉橋弥十郎   松緑
荒獅子男之助彦三郎
渡辺民部   坂東亀蔵
鶴千代亀三郎
松島   吉弥
大場宗益   権十郎
横井角左衛門齊入
栄御前萬次郎
八汐   彌十郎
大場道益   團蔵
渡辺外記左衛門東蔵


■夜の部

四世鶴屋南北 作
通し狂言  絵本合法衢-立場の太平次

序 幕
第一場 多賀家水門口の場
第二場 多賀領鷹野の場
第三場 多賀家陣屋の場
二幕目
第一場 四条河原の場
第二場 今出川道具屋の場
第三場 妙覚寺裏手の場
三幕目
第一場 和州倉狩峠の場
第二場 倉狩峠一つ家の場
第三場 倉狩峠古宮の場
第四場 元の一つ家の場
大 詰
第一場 合法庵室の場
第二場 閻魔堂の場

左枝大学之助/立場の太平次仁左衛門
田代屋与兵衛錦之助
田代屋娘お亀孝太郎
孫七   坂東亀蔵
太平次女房お道吉弥
お米   梅丸
番頭伝三   松之助
升法印由次郎
関口多九郎   権十郎
田代屋後家おりよ萬次郎
高橋瀬左衛門/高橋弥十郎彌十郎
佐五右衛門   團蔵
うんざりお松/弥十郎妻皐月時蔵


by sustena | 2018-04-11 10:00 | Theatre/Cinema | Comments(2)