2008年 07月 23日
中村獅童と岩松了の組み合わせに惹かれてシモキタへ。 久々の本多劇場である。やけにすいていたよー。 戦時中。ある経営者の家の晩餐から舞台がはじまる。かなり裕福な家。 父親トリイ(岩松了)、母親ウネ(佐藤直子)、長男ルイ(中村獅童)、長女ナナ(辺見えみり)、次女キキ(田島ゆみか)。家政婦カナエ(田畑智子)、キキの家庭教師(高橋理恵子)、ナナと結婚すること政治家アマノ(近藤公園)と、その秘書(阿部ユキ)。それに自治区の男(長岡佑)。この一家の息子・ルイの代わりに出征するルイと呼ばれる男(中村獅童)がいる。 この男の存在で舞台にはつねに緊張感が漂う。ピリピリしていて、何かをつくろっている感じ。 家政婦カナエ(田畑智子)も、使用人のくせになんだかものすごーく存在感があって、むしろ一家を支配している感じ。 家庭教師は戦争で親が殺されて、精神的にちょっと不安定。 妙な味わいの舞台であります。チェーホフを連想してしまった。(芝居のなかでも言及があった) これは、戦争がすぐ近くに迫っていながら、どこか能天気でひとまかせな現在のニッポンの寓意。 次女キキがもう少しちゃんと幼かったらよかったのに。中村獅童は映画ピンポン依頼のファン、粗削りながら、存在感がありますね。 作・演出=岩松了 出演 中村獅童/田畑智子/辺見えみり/近藤公園/田島ゆみか/佐藤直子/高橋理恵子/永岡佑/岩松了 写真は下北沢の駅。階段をおりるときにパチリ。
by sustena
| 2008-07-23 00:05
| Theatre/Cinema
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Comments(2)
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nuts-co
at 2008-07-23 08:38
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下北の雑踏のこの写真、好きです。昭和の空間のよどんだ暗さと、景色を映しこむほどのすべすべ面、音がするような雑踏。
魅力的な写真ばかりですね。ビルの窓の写真も面白かった。デジタル表示でなにかのシグナルを出してるみたいで。 中村獅童、私もピンポン以来です。見に行ってみたいなあ
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sustena at 2008-07-23 23:21
下北沢にはほんと久しぶりで、時間があったらブラブラ歩きたかったんだけど、駅のそばの本多劇場を往復しただけ。ここの駅前はどうなるのかなぁ。ごちゃごちゃしてる感じがわたしは好きだけど、住んでる人はどうなのかなぁ。
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