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2007年 12月 14日

黒テント「上海ブギウギ1945」

神楽坂のシアターiwatoで、黒テント第64回公演「上海ブギウギ1945」を観る。

  【台本・演出】山元清多
  【音楽監督】服部吉次
  【演奏】ギター:本村光正、ベース:熊谷悌、ドラム:工藤恭彦、ピアノ:荻野清子

敗戦直前の1945年の上海。対米英策略放送を行うラジオ放送「YMHAシャンハイ」と、ナイトクラブ「イエローバード」を舞台に、ジャズメンや兵隊慰問のヨシコ・シスターズ、上海軍情報部文化担当将校らが語り、歌う。

このホンのベースになっているのが、東京ブキウギ、支那の夜、蘇州夜曲で有名な作曲家・服部良一の評伝。この芝居でも服部良一の歌のオンパレード。「夜来香ラプソディー」のなんと、Jazzyな、洗練されていたこと!

特筆すべきは、服部良一の次男で、黒テント野創立にも参加した服部吉次の歌と音楽の素晴らしさだ。背中の存在感ときたら。40ものブギウギを、斎藤晴彦とのかけあいで紹介していくシーンは最高だった。荻野清子のピアノはいつもすてき。ヨシコシスターズの姉役の稲葉良子、文化担当将校の吉川中尉を演じた重盛次郎も、なかなかいい味を出していた。

もちろん、音楽にひたっているだけでなく、中国と日本のカンケイなど、いまも引きずっている歴史もしっかり伝えている。佳作であります。

▼去年の11月に杭州と上海に出張に出かけたときの写真から。あのときGRデジタルを持っていたら、もっとマシな写真が撮れたかしらん・・。
黒テント「上海ブギウギ1945」_c0155474_082222.jpg


by sustena | 2007-12-14 00:11 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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