2019年 04月 14日
資生堂ギャラリーで開催中の「荒木悠展 : LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ」が興味深かった。 ことに、会場に入ってすぐ、壁面と天井から吊り下げられた2つのスクリーンに映し出される{The Last Ball」が印象的。 ピエール・ロティの『秋の日本』と芥川龍之介の『舞踏会』に想を得た映像作品で、海軍将校のロティと、日本女性の明子が鹿鳴館での「美しく碧きドナウ」のワルツにのって踊ってるんだけど、二人は自撮り用のスマホを持っていて、踊るシーンが壁面に、iPhone の映像が天井から下がるスクリーンに映し出されるんだけど、それぞれの視点からの映像だったり、お互いの映像が重なり合ったりして、くるくる回っていく。 奥の展示スペースでは、「聖なる都・京都」「日光霊山」「江戸」の3つの映像で構成されていて、それはロティが書いた『秋の日本』の中で記録した場所なのだ。とはいえ、映し出される映像は今の京都駅であり清水寺だたり、修復が終わってキレイになった東照宮、東京タワーや東博や浅草なのだが、そこでも観光客はみなスマホを持っている。ガイジンの視点でのネームが流れて、私たちは半分外からの目で、今の日本の観光地を眺めることになる。ちょっと不思議な感覚に陥ることになる。 マゼンタの空間だったなー。
by sustena
| 2019-04-14 14:51
| Art/Museum
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