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2018年 08月 19日

宇多村英恵展「Holiday at War」

資生堂ギャラリーの宇多村英恵展「Holiday at War」。

ブルーの壁で囲まれたメインの展示会場にあるのが、四角い箱である。
中で光が回転し、マンションのイメージ広告のようなレジデンスが浮かび上がる。

壁に書かれた文章を読むと、どうやらそこは、ドイツのプローラにある、かつてヒトラーが、「喜びを通じて力を」をモットーにつくらせた国民休暇村なのだが、第二次世界大戦の勃発にともない、戦争中は軍事目的で使われ、戦後はソ連軍や東ドイツ軍が、ユーゴ戦争のときは難民が住んだらしい。

コンペで選ばれたこの建物の審査員を務めたのが、ヒトラーの側近建築士であるアルベルト・シュペーアで、戦犯として20年間独房に投獄されたのだが、その独房のサイズと、休暇用の部屋のサイズがほぼ同じで、今回展示されている箱も同じサイズなんだって。

シュペーアは独房で散歩しながら、世界の国の本を取り寄せ、散歩しながら想像上の旅を楽しんだ・・・

そんな内容が書かれた文章が、壁沿いにぐるりと歩くことで、鑑賞者の頭にしみわたってくる。行ったことのないプローラへ、脳の中で旅をしてるみたい

別室のサハラ砂漠での掃除や雪原を風船が転がり落ちていく映像も、奇妙な旅のようだった。
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by sustena | 2018-08-19 14:35 | Art/Museum | Comments(4)
Commented by Cakeater at 2018-08-19 20:25 x
理屈っぽい歓声派の展示会って感じだなあ。
過去の人について語るときってのは確かに、こちらが独房の隙間から動き回る相手をのぞいてるみたいなところがあるから、そう、構成したものが箱の中でうろうろしてるのをヴィジターは覗き見るというわけですね。
Commented by iwamoto at 2018-08-20 13:24 x
中にも入れるのですか。
入り方(というか、入れ方)が難しいと思うけれど。
Commented by sustena at 2018-08-22 09:39
Cakeaterさん、最近のアーティストって、コンセプトをどうコトバにできて説得できるかが勝負みたいなところも何割か要求される、みたいなフシがありますね。
Commented by sustena at 2018-08-22 09:40
iwamotoさん、残念ながら、まわりを歩くだけです。中に入れると、たしかにいいのに。


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