2018年 05月 10日
もう終わっちゃったけど、東京ステーションギャラリーでやっていた「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」という展覧会がおもしろかった。 竹、木、紙、土、石、窯、金属、樹脂、ガラス、膜・繊維などの各素材をテーマに、隈研吾が30年にわたり取り組んできた国内外のプロジェクトについて、隈の考え方を示しながら、模型やモックアップ、映像、素材サンプルを通して、いかにヒトや自然になじむ建築とできるかが語られる。 これまで彼の著作でも述べられてきたことを、実際のブツとして体感することができる点が魅力で、竹や木といったお手のものだけでなく、金属や樹脂がこんなにもやわらかな表情を示すのか!とあらためて驚く。(たとえば、エキスパンドメタルに和紙をまぶしたり!) この鎌倉・建長寺に建つ虫を供養する虫塚のモニュメントは、ステンレス・メッシュ製のケースをスパイラル状に積み重ね、メッシュの上に左官職人がガラス繊維と現地の土と接着剤を混ぜ合わせてふきつけたんだって。 ただ、隈の建築って、繊細で細かいので、どれもメンテナンスはちょっとたいへんそう。薄汚れるとわびしい感じになっちゃうからなぁ・・。でも、それも「負ける建築」でかまわないのかなー。
by sustena
| 2018-05-10 10:10
| Art/Museum
|
Comments(7)
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iwamoto
at 2018-05-10 13:07
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クマケンは置いといて、
ご紹介の空間は、いつでも行けるものなのですか。
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sustena at 2018-05-11 16:25
展覧会をやっていたら、入場券を買えば入れるんですけど・・・。
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esiko
at 2018-05-11 19:56
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アナログ生活にどっぷり浸っており、大変大変ご無沙汰しております。
ワタクシ、アートには本当に造詣がなくて、ただただ口を開けて眺めるばかりです。 アートについてはわかりませんが、サステナさんの写真の相変わらずの透明感にはあらためて感心しています。 すーっと透き通った写真ばかりで素晴らしいです。
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sustena at 2018-05-11 23:48
esikoさんも角館に行ってらしたのですね。私が展覧会に出かけるのは、文化にまったく縁遠かった高校時代までのコンプレックスからだと思うんですよねー。で、写真は。いっこうに上達しないけど、ごくまれに好きな1枚が撮れるとウレシイです。
この人のデザインはあんまり好きじゃないんです。記事で書いてるように、建てたあとのことあんまり考えてない。
ま、それでも高階秀爾さんの建築の定義は何かを入れる箱ものだそうだから、一応建築には相違ない。 ステーションギャラリーに限らず、東京駅の空間の壁の裏ってのは個人的に面白いです。捨てられた時間が囲い残され忘れられているんです。まるで、古代遺跡が今の日常空間に貼りついて眠ってる、そんな感じです。
わかった。エキサイトはフランス語を理解できないんで、はねまくるんだ。プチを入れたらいつもだめ。
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sustena at 2018-05-13 16:16
petit もダメだなんてー。exiciteはフランス語がお嫌い。ナルホド。
隈研吾は、本なんかもそうだけど、めちゃ言葉巧みでありますね。まぁクライアントをたらしこみ、ファンにしなくちゃいけないんだもの、あたりまえか。 |
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