2018年 04月 14日
15分の休憩をはさんで、1幕と2幕で3時間25分。でもちっとも長いと感じさせない。 もっともっと、この空間にひたっていたい。そう感じる。 舞台中央に大きな楡の木がそびえている。庭と部屋が一体になったちょっと不思議な舞台だ。 この木のあるベイカー家に住むティルダとその親友のコナを中心に、三世代にわたる家族の歴史が、時系列を行きつ戻りつしながら綴られる。 愛、友情、裏切り、家族それぞれの想いのすれ違いや愛憎・・そのすべてを老木は見つめてきた。 主人公のティルダとコナを演じるのは犬山イヌコと峯村リエ。なんと4歳の幼児から老年までを演じ分ける。すごいなー (もちろん、そのほかの役者も。とくに感心したのは松永玲子演じるパオラが年老いてからの背中)。 いつもながら、ケラのホン、そのセリフの素晴らしいこと。ひとつひとつのセリフが滲みる。なかでも老年のティルダとコナが再会し、長い年月を思いひっそりと笑う場面、泣けて泣けてたまらなかった。 大倉孝二はいつもあんな役だけど、はまり役だよね。 長田奈麻の語りも。最初の長セリフも、俳優たちのちょっとした手の動きで、ちっともあきることなく、聞きほれてしまった。 ナイロン100℃ならではの完成度なのだった。おススメです。 ベイカー家 犬山イヌコ ティルダ・ベイカー(主人公)/ニッキー(フリッツの孫) 大倉孝二エース・ベイカー(兄) 松永玲子パオラ・ベイカー(母)/老年のポニー 廣川三憲ウィリアム・ベイカー(父)/老年のフリッツ 長田奈麻ベイカー家の女中 ----------------------------- ベイカー家の隣人 山西惇フォンス・ブラックウッド 小園茉奈ブラックウッド家のメイド ティルダの同級生 峯村リエコナ・アーネット(ティルダの親友 主人公)/ドリス(ポニーの孫) みのすけチャド・アビントン 村岡希美リーザロッテ・オルオフ エースの友人 萩原聖人カレル・シュナイダー 菊池明明ヴェロニカ(エースの恋人) 第二世代 泉澤祐希フリッツ・ブラックウッド(ティルダとフォンスの息子) 伊藤梨沙子ポニー・シュナイダー(コナとカレルの娘) 猪俣三四郎不動産屋 安澤千草家を買いに来た客・妻 藤田秀世 家を買いに来た客・夫/リーザロッテの夫 伊与勢我無家を買いに来た客の息子・ロビン 木乃江祐希家を買いに来た客の恋人・ケイト スタッフ ■作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ ■音楽:鈴木光介 ■美術:BOKETA ■照明:関口裕二 ■音響:水越佳一 ■映像:上田大樹 ■衣裳:宮本宣子 ■ヘアメイク:宮内宏明 ■演出助手:山田美紀 ■舞台監督:竹井祐樹 福澤諭志 ■宣伝美術:はらだなおこ
by sustena
| 2018-04-14 16:33
| Theatre/Cinema
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