2016年 05月 06日
銀座ソニービルのSony Imaging Galleryで、須田卓馬さんの「Fereshteh-13 years in Iran-」という写真展を開催中だ。 2002年に須田さんがイランに行ったとき、東部の都市マシュハド街角で、街を歩く人の体重を量って小銭を得ていた7歳の少女・ファラシュテに会った。その気品のある雰囲気に、写真を撮りたいと申し入れ、その後何度もイランに出かけては、彼女の成長を撮りためてきた。 彼女の7歳から20歳まで、13年間の成長の記録である。 ファラシテの両親は、1980年代に、ソ連に侵攻されたアフガニスタンからイランへ逃れてきた難民という。最初は見ず知らずの日本人に警戒心を抱いていた親も、次第に心を開き、彼女が14歳になったころ、ホテルに泊まるなら、家に泊まればいいと、須田さんを受け入れてくれたという。 難民の写真をいうと戦火を逃れ必死の思いで暮らしている家族の写真を連想してしまうが、この写真のファラシュテは、無邪気に笑い、路上で宿題に取り組み、疲れてうたた寝をし、あるときはとても大人びた憂いを秘めた顔をしている。 10歳、12歳、14歳、16歳、18歳、20歳 少しずつ幼さが消えていくファラシュテ。現在は大学で都市計画を学んでいるという。 一人の少女の成長にずっと向き合うことができたことは、写真家として大きな財産になるに違いない。 Newsweek日本版に、何枚か写真が載っている http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/13-3_1.php 須田さんのHPは http://www.takuphoto.net/ ![]()
by sustena
| 2016-05-06 15:38
| Art/Museum
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Comments(2)
行ってきました。須田さんもおりまして、いろいろ皆さんに話しかけて楽しんでいらっしゃいました。うん、こいつ、若いなあ・・・・というのが感想。で、残り僅少の写真集買って帰りました。僕なら表紙、眠っちゃったFereshtehにするんだけどなあと思ったけど、彼女と両親にプレゼントするなら、やはりこちらかな。
久しぶりの銀座をローアングルのノーファインダーでちょこっと撮ってきましたが、なんか、今一つ周りがきれいすぎて見てても面白くないですねえ。ま、土曜日というのはよそ者ばっかりだからスクリーンの雑踏が薄っぺらく軽く陽炎みたいに揺らめいてるように見えるんですね。だもんで、工事してる若い職人たちの方をつい撮ってしまう。帰りの電車の中でヘビメタルな外人たちとか日本人のお姉さんたちと乗り合わせてホッとしました。haha URLにちょいと気に入ったのを見つけたので入れておきました。
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教えていただいた動画、日本だと見世物にしてるとか、キショイなんて反響をおそれてありえないってことになるのかなあ。あっと、プロレスはあるか。バリアーがどこにあるのかを考えさせられたな。
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