2016年 02月 08日
アジスアベバの北約400kmのところに位置するラリベラは、「エチオピアのエルサレム」と呼ばれる。12世紀後半にこの地を支配したキリスト教徒のラリベラ王が、当時ロハと呼ばれていたこの地を第二のエルサレムとすべく岩を削り11の教会をつくらせたという。その王の功績にちなんで、王の死後、ここがラリベラと呼ばれるようになったと伝えられる。 ヨルダン川と名づけられた川をはさんで、大きく第一教会群と第2教会群に分かれる。それぞれがトンネルでつながっていたりして、ガイドさんに連れられて歩いていくのだが、位置関係がなかなか頭に入らなかったな・・・・。 この写真にうつっているのが、聖救世主教会である。33m×23m、高さ11m。岩山をくりぬいて、ひとつの独立した建物としたのだそう。上の覆いは、ユネスコによる補修だ。 飾り窓、上がアクスム様式で、下がギリシャ様式。 掘削機なんてなかった時代に、よくこんな教会をとあきれてしまう。 中はこんな感じ。カーテンの後ろには、アークのレプリカであるタルボットがしまわれていて、司祭さんが番をしている。 ところで、教会に入るときは靴は脱がなくてはならない。1月は乾季だからそれほど心配することはないが、できれば靴下を二枚用意するように、と旅行会社からアナウンスがあった。ダニはビニールは通り抜けないから、靴下の上にビニールをつけ、ビニールだけではすべってしまうので、その上から使い捨てにする靴下を履くとよいということなのだった。 それで、みんなこんなけったいな足元。でも、1 日に何回も教会に出入りすることになると、そのたびにつけたりはずしたりするのが面倒臭い。一度だけつけたけれど、次からはイヤになって、ささっと裸足になるか、湿っぽそうなところだけは、航空会社でくれるべろーんとした靴下だけを履くことにした。 教会ごとに内装やレリーフ、飾ってある絵などが違う。聖書の物語をフレスコにしたものや聖ジョージの絵などいろいろで、やはり西洋の教会とは雰囲気が全然違う。宗教画も、マンガチックで、天使やキリストがアフロヘアだったりする。 狭い道を通って、いくつもの教会に入る。 このラリベラでもっとも有名なのが、十字架の形をした聖ギオルギス(ジョージ)教会だろう。大きさは12m×12m×12m。 近づいて見下ろすとこんな感じ。内部には柱がなく、壁で天井を支えているんだって。 ラリベラの郊外にあるナクタラブ教会も、山の中腹につくられた教会で、オドロキ。 近くで眺めると── 司祭さんがガイドさんと知り合いらしく、宝物庫からいろんなものを取り出しては見せてくれた。 ナクタラブ教会の入口にあった鐘。この石で叩く。長さによって音の高さが違い、いい音なのだ。
by sustena
| 2016-02-08 22:34
| 旅
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Comments(4)
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esiko1837 at 2016-02-10 20:14
キリスト教なんだ・・・・勝手にイスラム教が多いのかなと思ってました。
コレだけの建造物をどうやって作ったのかなと、古くて大きなものを見るたびに不思議です。 カメラはGRですか?
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sustena at 2016-02-16 01:03
esikoさん、イスラムも最近は少しずつ増えているとのことですが、エチオピアは独自に発展したキリスト教なんです。こんど、かわいい天使の顔などをアップしますー。カメラはGRとGXRに50ミリをつけた2台+まれにiPadでしたが、やはりズームにすべきだったと痛感しました。
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sustena at 2016-02-16 01:05
iwamotoさんのおっしゃる通り、たしかにどこの国でも、いったいこんな重いものをとか、何故にこんな巨大なものを!と驚くものがいろいろありますね。権力の誇示?、宗教の力? どちらにしてもタイヘンなことですー。
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