2015年 10月 17日
先日、国立劇場で通し狂言「伊勢音頭恋寝刃」を見た。 文楽とのダブル観劇キャンペーンで、これは、歌舞伎でヒットしたのを、文楽でも演じるようになったのだとか。 通し狂言で知らない場面が多くて(なんと53年ぶりというから、見たことがないのはアタリマエなのだった)、いささかかったるいところもあるんだけど、名刀青江下坂と、その折り紙がどうしてなくなっちゃったのかという筋立てがよくわかる。 3幕8場。 序 幕 第一場 伊勢街道相の山の場 第二場 妙見町宿屋の場 第三場 野道追駆けの場 第四場 野原地蔵前の場 第五場 二見ヶ浦の場 二幕目 御師福岡孫太夫内太々講の場 大 詰 第一場 古市油屋店先の場 第二場 同 奥庭の場 梅玉の福岡貢に、魁春が仲居の万野、雁治郎の正太夫と料理人・喜助など、なかなかのラインナップなのに、国立劇場はかなりスカスカで、これじゃを役者はいまいち力が入らないんじゃないだろうか。 今回、よかったのが、 古市油屋店先の場で、貢の恋人のお紺が愛想尽かしをする場面。壱太郎がキリッとして、かつ思いにあふれていて、とてもよかったー。魁春の万野は、たばこをふっと吹きかけるところはすごくかっこよかったが、貢に殺される場面は、もっと凄味があるとよかったのに。 梅玉の貢は、刀の妖気にあやつられるようにして切りかかるところは、たとえば勘九郎のエネルギーあふれる貢とはまた違う味で、役者によってこうも違うんだなぁと実感。 第5場の二見ヶ浦から昇る朝日の舞台の絵がキマっていたなー。
by sustena
| 2015-10-17 22:12
| Theatre/Cinema
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