2014年 03月 27日
鳳凰祭三月大歌舞伎 私の視力では4階の一幕見の席からは役者の表情がよく見えないんだけど、なんたって一幕1000円前後なのでお手軽である。新開場以来1万8000円が定着し、おいそれとは行けなくなってしまったので、ちょっと気になる演目だけでも見ておこうと、このところ、一幕見が増えてきた。 「封印切」と、「二人藤娘」の2つを観ようと思ってたら、ちょっと早めにいったのに立ち見になるかもしれないという。でもあと20分ぐらいで始まる「身替座禅」は立ち見だけど入れるというので、そこから観ればあとの2つは座れるはずだし、菊五郎と吉右衛門の「身替座禅」もちょっと興味がある。そこで、「身替座禅」から入った。 どうせオペラグラスがないと表情が見えないのは同じだから、むしろ立ち見のほうが見やすいくらいである。「身替座禅」はもう何度も観ているので、筋はよく頭に入っている(むろん初めてだってわかりやすい内容だ)。今回の妙味は、菊五郎の右京と、吉右衛門の玉の井の組み合わせである。 ヘタをするとむやみとドタバタした話になるのだが、菊五郎のおっとり鷹揚な雰囲気と茶目っ気がわいい♪ 吉衛門の山の神のすごみが楽しいけど、ちょっと物足りない感じもあった。 藤十郎の忠兵衛は、ああ関西の封印切だなぁ。ねちっこくこってり。 藤十郎は80を過ぎたとは思えないエネルギー。自在で、かつ、ダメで憎めない忠兵衛。 翫雀はイヤなしつこいなぶり男ぶりがよく出てたよ。扇雀の梅川がきれい~。秀太郎の味。 藤娘は、二人で演じる趣向がいまいちだった気がする。 新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん) 山蔭右京菊五郎 太郎冠者又五郎 侍女千枝壱太郎 同 小枝尾上右近 奥方玉の井吉右衛門 恋飛脚大和往来 玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり) 亀屋忠兵衛藤十郎 傾城梅川扇 雀 丹波屋八右衛門翫 雀 井筒屋おえん秀太郎 槌屋治右衛門我 當 四、二人藤娘(ににんふじむすめ) 藤の精玉三郎 藤の精七之助
by sustena
| 2014-03-27 00:44
| Theatre/Cinema
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