いつもココロに?マーク

sustena.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2014年 03月 15日

スーパー歌舞伎II「空ヲ刻ム者」

c0155474_2133122.jpg猿之助がやっと東京に戻ってきたんだけど、1年になるというのにやはり歌舞伎座には入れないのだった。で、新橋演舞場で臨むのは、スーパー歌舞伎セカンドと銘打った新作歌舞伎。イキウメの前川知大 作・演出による「空ヲ刻ム者─若き仏師の物語」で、歌舞伎役者以外に佐々木蔵之介、福士誠治、浅野和之が出る。前川の作・演出で佐々木蔵之助とくれば、2009年8月、亀治郎時代にPARCO劇場で上演された、蔵之助のTeam申第3回公演『狭き門より入れ』を思い出す。コンビニを舞台に世界が終末を迎えようというとき、選ばれる者と破滅へと運命づけられた者を描いたSFチックな作品で、たしか猿之助は現代劇初出演だった。(そうそ、浅野もこの芝居に出ていたなぁ)。そのときに、佐々木蔵之助に「今度は歌舞伎に・・」と声をかけていたらしい。

スーパー歌舞伎はあんまり好きじゃないんだけど、前川のホンだし、なんといっても久々の猿之助だし・・・とチケットをゲットしたのだった。

幕があくと、出演者がズラリ並んでのご挨拶。その中で浅野が、もうすっかりボケちまったばあさん然とした演技で客席の笑いを誘いながら、そのまま本舞台に突入。

主人公は、才能に恵まれた若い仏師・十和。彼は仏教が農民たちの暮らしも病気の母も救うことができないことに苛立ち、仏像は為政者の支配のためのツールにすぎないと、仏師であることの意味を見出せずにいる。
十和の幼なじみの一馬もまた、不作と酷税に苦しむ村人たちをの暮らしをよくするためには、都に出て官吏になるしかないと村をあとにする。
母が亡くなった日、注文の仏像を受け取りに来た役人の尊大な態度に怒り、トラブルになった十和は、役人を殺してしまう。そして、村を離れたあと、仏像壊しの罪で牢獄に入れられていたとき、盗賊の双葉と出会い、一緒に脱獄。彼らと生活をともにするようになる。一方、役人を志すも任官がままならぬ一馬は、農民の反乱を利用し、謀叛を企む長邦に利用されることになる。
双葉たちとともに、寺で仏像破壊を続けていた十和だが、ある日侵入した仏師の工房で、農民から愛されてきた仏を目にする。十和は、その穏やかで崇高な表情に衝撃を受け、再び鑿をとる・・・。

第一幕目こそ、スローテンポで舞台の時代設定を飲み込ませるためになんだかのったりして、どこがスーパー歌舞伎じゃい!って感じなのだが、次第にテンポがよくなってくる。

福士誠治は、ちょっとアタマが弱くて、腕もいまいちな仏師見習いだけど、性格がめちゃいいというオイシイ役であります。佐々木蔵之介の淡々としたセリフ、最初はどうかなーと思ってたんだけど、これまた次第に気にならなくなってくる。ホンは役者を想定して書いたのだろう、みんなドンピシャのはまり具合。楽屋落ち的な進行もあるけれども、まぁ、親切心イッパイってところ。

で、最初は地味ーな芝居が、次第にノッてきて、3幕目はドハデ! これぞサービス満点のスーパー歌舞伎。ダブル戸板倒しや戸板を使った立ち回りはやっぱり楽しい。やたら観念的でリクツに走るセリフよりも、私はやっぱり鍛えられた役者の動きが見たい。

蔵之助と猿之助のダブル宙乗りもあるけど、猿之助ののびのび宙乗りに比べて、蔵之助サン、ちょっとこわごわそうで硬いゾッ(無理もないか・・・・)

最後はこれまた歌舞伎じゃありえないカーテンコール。

ま、それなりに楽しめたんだけど、ホンネを言うと、私は古典歌舞伎の猿之助が見たいッ。

十和市川 猿之助
長邦市川 門之助
双葉市川 笑 也
菖蒲市川 笑三郎
興隆市川 寿 猿
喜市市川 弘太郎
時子市川 春 猿
吾平市川 猿 弥
九龍市川 右 近
  
伊吹福士 誠 治
鳴子浅野 和 之
一馬佐々木蔵之介

公園は春色。
c0155474_22152774.jpg

c0155474_2215399.jpg

c0155474_22154911.jpg

c0155474_16375648.jpg

c0155474_2216023.jpg

このつぼみみたいなのは何?と思ったらニワトコだった。名前しか知らなかったなー
c0155474_22162379.jpg


by sustena | 2014-03-15 22:15 | Theatre/Cinema | Comments(0)


<< 目がパッチリ      黒カレー >>