2014年 02月 02日
先月末に、省エネルギーセンター主催の「ENEX2014」で、大学と企業の連携によって、“2030年の家”をテーマに、先進的な技術や新たな住まい方を提案したエネマネハウスの展示があったので、出かけてきた。 夏に公募したプランの中から、慶應義塾大学、芝浦工業大学、千葉大学、東京大学、早稲田大学の5大学が選ばれ、東雲駅近くの駐車場に、1大学実際に20m×20mの敷地内に、45平米から70平米のモデルハウスを実際に建設。会期中のエネルギー消費量や室内の温度、湿度などがリアルタイムに会場に表示されていた。もちろん、中にも入れる。 「エネルギー」のほか、「ライフ」「アジア」の3つをコンセプトに、それぞれ工夫を凝らしていたが、私が気に入ったのは、積水ハウスとコラボした東大と、四角い箱にせず、デザインを工夫していた慶應のプラン。 東大のウリの一つは、360度くるくるまわる裏面に透明断熱材を配した光を通すフスマみたいな建具。昼間に蓄熱した建具を、夕方くるっと室内側に向けると、部屋の中に放熱されるとあたたかいんだってー。また太陽の向きを追尾する可動式の太陽光発電ルーバーを並べて、夏はそれがせりだして庇になるという提案をしていた。 省エネハウスいうと断熱材をいっぱい入れて、機密性の高い家ばかりが目立つけれど、開口部がどーんとあるので、風の通りもよさそう(外部環境を取り込む、と表現してた)。しかし、夏場はきっと、家の中まで太陽光が入り込むに違いない。学生に聞いたら、ちゃんと計算しているから入ってこないし、窓辺にハニカム構造の3㎝ほどの厚いスクリーンみたいなものを下ろせば、日差しが入り込まないと言ってたけど、どうなのかなぁ・・・・。 早稲田は浴室とキッチンをセットにしたて生活インフラをパッケージにしたアジアにもっていく、なんて説明してたけど、キッチンのコンロと冷蔵庫の間にエアコンを配置していたのは、ちょっとありえないと思うなー。 慶應はOMソーラーを入れた施工がうまくなかったとかで省エネ性能はあまりよくなかったけど、実際に住むという観点から選ぶとこの案がいいかな。 もっともどの案も、高温多湿のアジア向きではないよねぇ。(もっともアジアって、大雑把すぎるキーワードだよね。中東や南アジア、シルクロードのど真ん中はまるで違うのでは???) 東大の「CITY ECOX」 早稲田ののびのびハウス 慶應の共進化住宅
by sustena
| 2014-02-02 22:29
| Art/Museum
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