2013年 10月 23日
野田秀樹が美輪明宏の半生を大胆に脚色した「MIWA」。多くの人が褒めてるんだけど、私はやはり実在の人物をテーマにするむずかしさを感じたな。 美輪のすごさに宮沢りえではセンが細すぎる。美輪の歌を劇中で流すならなおさらである。 出だしはいかにも野田的なのだ。 男に生まれるか女に生まれるかの踏絵が行われているなかで登場するのが、両性具有のアンドロギュノス。まっ黄色の髪のとんでもないパワフルな古田・一方の宮沢りえは、内気な少年で、時々あらわれるもう一つの分身を、安藤牛乳と呼ぶ。 神話的なシュールな舞台と、実在の美輪の過去…母のこと、遊郭近くに住んでいたこと、原爆、東京に出てきて、シャンソンを糧に生き抜いていくこと、三島事件・・がからみあい、ごった煮になる。 ホンはそれなりにおもしろいけど、でも、野田のかつての想像力のかっ飛びがない(うん、この作品に限らず最近の野田はそうだね)。とくに後半はエディット・ピアフの「愛の賛歌」みたい。 井上真央がちょっとヘン。青木さやかはがんばっててもまだまだだし、小出恵介はイモだし~。 というわけで、中途半端だったよーと一人つぶやくのだった。 作・演出 野田秀樹 MIWA 宮沢りえ 赤絲繋一郎(あかいとけいいちろう) 瑛太 マリア 井上真央 最初の審判/通訳 小出恵介 ボーイ 浦井健治 負け女 青木さやか 半・陰陽 池田成志 オスカワアイドル 野田秀樹 安藤牛乳 古田新太 美術 堀尾幸男 衣裳 ひびのこづえ
by sustena
| 2013-10-23 22:23
| Theatre/Cinema
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