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2013年 10月 18日

ローストインヨンカーズ

c0155474_14342110.jpg「ロスト・イン・ヨンカーズ」
パルコ劇場40周年記念、二―ル・サイモンのwell-made-playを三谷幸喜が演出した「ロスト・イン・ヨンカーズ」は、味わい深い舞台だった。

ヨンカーズで途方に暮れて、とでも訳せばいいんだろうか。1991年にブロードウェイで初演され、トニー賞とピュリツァー賞を受賞した二ール・サイモンの代表作の一つ。喜劇作家のニール・サイモンにしては、どちらかというとシリアスなタイプの作品。

1942年の米ニューヨーク州ヨンカーズ。ドイツ系ユダヤ人の厳格な祖母ミセス・カーニッツ(草笛光子)のもとに、息子のエディ(小林隆)が2人の息子、ジェイ(浅利陽介)とアーティ(入江甚儀)とともにやってくる。エディは妻に先立たれてしまい、遠くに仕事に出かけるために、折り合いの悪い母に頼らざるを得ないのだ。
一緒に暮らしているのは、少々頭の弱いベラ(中谷美紀)、ギャングから足を洗おうとしている?ルイおじさん(松岡昌宏)。(時々、喘息もちのガートおばさん(長野里美)が訪ねてくる)
とにかく、おばあさんはいつも杖を振り回しておっかない。ベラは、いつか恋する人と一緒になりたい、と夢見ている。そんなヒリヒリするような家の中で、二人の少年たちは右往左往しながらも、ある事件によって固く閉じてしまった祖母の心の扉を少しずつ開いていく。

草笛光子が深い絶望を多々会えた孤独な祖母を、そして中谷美紀のみずみずしさには感嘆。三谷の演出は、こういう深刻な中にもきらりと光るユーモアをうまく織り交ぜて、余韻を残す。


作 ニール・サイモン
上演台本・演出 三谷幸喜
出演 中谷美紀 松岡昌宏 小林隆 浅利陽介 入江甚儀 長野里美 草笛光子

by sustena | 2013-10-18 15:47 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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