2013年 04月 11日
宮部みゆきの『ソロモンの偽証/第1部 事件』を読み終わった。すぐさま続きを読みたいのに、図書館に予約するのが遅れて、第2部と第3部はあと330人ぐらい待たなければならない。 第1部だけで739ページも(3卷で計2178ページらしい)あるのだが、読み始めると止まらない。ポッと登場するだけの人物もじっくり描かれ、近しいひとのような感じがする。 クリスマスの朝、ある中学校の通用門の内側でこの学校に通う柏木卓也の遺体が発見される。屋上から転落死したようだ。卓也は1カ月前から不登校を続けており自殺と判断された。しかし、保護者会は紛糾。ようやくほとぼりが冷めたころ、大出俊次を中心とする不良グループが卓也を屋上から落すのを見たという告発状が学校や父親が刑事の同級生宅に届く。学校と警察は、生徒の虚言だと見るが、担任宛の告発状がマスコミに届き、いじめを隠蔽する学校という構図でテレビに取り上げられることによって、事態は深刻化していく。そして第二の事件も起きる・・・。 とにかく、ひそかな悪意がじわじわ広がっていく描写にぞーっとしながら、ずんずん読んでしまう。うーん、少しずつ立ち読みしようか・・・・。
by sustena
| 2013-04-11 23:34
| 読んだ本のこと
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