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2012年 04月 16日

国立劇場4月歌舞伎公演「絵本合法衢」

c0155474_22581594.jpg先日、国立劇場で片岡仁左衛門主演の「絵本合法衢」を見た。
昨年3月にほぼ同じメンバーで演った演目だが、3・11の影響でまだ何日も経っていなかったのに休演になってしまった。たしか3月16日だったか18日ごろの切符を手に入れていて、すごくいい席が取れて、また評判が上々だっただけにとても悔しい思いをしたのだが、今回45周年記念の「歌舞伎を彩る作者たち」シリーズの掉尾を飾る企画として再演がなって、勇んで見にでかけたのだ。

作者は四世鶴屋南北。仁左衛門は、加賀前田家の一門・前田大学之助がモデルの冷酷非情な左枝大学之助と、彼と瓜二つの太平次という街のヤクザの二役を演じる。どちらも、こんな悪い奴ってあり??とオドロクほど、残忍で、情け容赦なく人を殺していく。でも、なんだか魅入られてしまうすさまじい役である。

役者に昨年の無念があるのか、前回の反省を踏まえてさらに練ったことが功を奏してか、とにかく完成度が高くってすばらしい!

仁左衛門にはもうホレボレしてしまうし、左枝大学之助がすれ違っただけで見初めるお亀の孝太郎もとてもいい女。最近気に入っている時蔵のうんざりお松のタンカといい、愛之助の道具屋与兵衛といい、いずれもこの人ならではと思わせる。
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とくにだんまりのシーンのすばらしさ(闇がみえたよー)、太平次が井戸でうんざりお松を殺すシーン、お亀の幽霊がよかったー。花道からは遠かったけれども、舞台ほぼ中央の前から2列目で、仁左衛門の表情がよーく見えて、やわらかでいながら蛇みたいな冷徹なニッという笑いにぞくぞくきちゃったよー。

隣のおばあさんが、筋が全然わからない、もう来ない!なんて休憩のたびに連れに大きな声でしゃべってたけど、説得力があってわかりやすかったと思うぞー。
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by sustena | 2012-04-16 22:56 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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