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2011年 01月 23日

「大人はかく戦えり」

「大人はかく戦えり」_c0155474_22142136.jpg先日、新国立劇場で上演中の、シス・カンパニー/プロデュース、ヤスミナ・レザ/作、マギー/演出の「大人はかく戦えり」を見てきた。サイコーにおもしろかった!

子ども同士のケンカで、片方の子が前歯を追ってしまったことから、親同士で話し合いがもたれることになった。被害児童の両親はウリエ夫妻(大竹しのぶ・段田安則)。夫は水回りの金属製品(トイレのドアノブとか)のセールス、妻はアフリカン・アートに関する文筆業。かたや加害加害児童の両親のレイユ夫妻(秋山菜津子・高橋克実)は、夫は製薬会社の顧問弁護士、妻は投資関係の仕事をしている。

最初は穏やかに神妙に、礼儀正しく、お互いをヨイショしながら話が進む。しかし、ちょっとしたコトバの行き違いや、次々にケータイにかかってくる電話エトセトラで次第に会話がズレていき、お互いがホンネをぶつけはじめる。話はめちゃくちゃ脱線し、それぞれの夫婦同士の溝も浮き彫りになり、壮大なバトルに・・!

とくに、秋山奈津子が気分が悪くなって、大竹の大事なココシュカの画集にゲロを吐いてしまうあたりからは大騒ぎ♪ それぞれがみんな本性をあらわし、あるときは男同士がタグを組み、あるときは、それぞれの相方の肩をもち、上品な仮面をかなぐり捨てて罵倒しあうそのすさまじさときたら!

ベテラン4人の息のあった応酬に、アッという間の1時間20分でした。
松井るみの真っ赤な壁の舞台装置もぴったり。
「大人はかく戦えり」_c0155474_21555831.jpg


by sustena | 2011-01-23 22:14 | Theatre/Cinema | Comments(2)
Commented by Cakeater at 2011-01-25 11:51 x
>夫は水回りの金属製品(トイレのドアノブとか)のセールス
お、金物屋のカタログ分類で言うラバトリ金物のことですね。昔、扱ってたから懐かしさだけで反応してしまいました。ラバトリ金物って専門メイカーがちゃんとあるんですよ。
Commented by sustena at 2011-01-26 21:14
そうなんですか!私、水回りだけってことがあるだろうか? 記憶違いかなぁ・・・と思いながら、でもたしかこう言ってたよねぇ・・と思いつつ(調べもせずに)書いたんです。なんだか得した気分です!


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