2010年 10月 30日
先日、息子と外苑前にあるワタリウム美術館で開催中の「藤本壮介展」~山のような建築、雲のような建築、森のような建築-建築と東京の未来を考える2010-に行ってきた。 去年の今ごろも、同じくワタリウムでやっていた「ルース・バラガン」を見て、デートだとはしゃいでいたのだけれど、今回は私のひいきの銀座のお寿司やさんのくろ寿で、にぎりをおごってやったのであーる。(でも昼飯でつったわけではなくて、息子が一子に行こうというので、せっかくだから、一度おいしいお寿司の味を教えてやろうと、思ったのであーる。 それはともかく、藤本壮介である。このごろ活躍している若手(といっても39歳、アッやっぱり若いね)建築家の一人で、最近の作品でいうと、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2010でのインスタレーションとか、武蔵美の図書館などで話題を呼んだ。 このところの建築家の作品は、実用性や機能性を脇へおいて、ひたすら軽さや透明性を求めたようなものとか、スペースの設定のしかたや、モノとモノ、あるいはコトとヒト、などの新しい関わりを、デザインによって切り開こうという雰囲気のものが多いような気がする。 で、今回の展覧会は、2階は透明素材によって作られた空気のような層をもつ1/1スケールの建築空間で、洞窟のようでもあり、雲のようでもある不思議な存在感。 4階は展示室いっぱいに、1 /150スケールの藤本壮介が考える未来の東京の都市模型。それは、伊東豊雄などと著した2020年の建築の未来へ、 とかなんとかの本で提示したモデルをさらに進めたもので、家々が密集しながらも、路地をめぐる楽しみがあふれていて、その家々は,まるで家の森のようであって、中央には、生命体のように重なり合いながらもりあがり、木々と一体となったかのような、うずたかくそびえた建築がある都市空間。 そして3階は事務所設立以前から現在までの藤本壮介のコンセプトドローイングや模型、写真がごちゃまぜに並び、外とうちとの境界がいつのまにか入れ替わっているような建築や、アンモナイトのような構造や、たとえば、バッハの音譜から五線譜を消去してそこからどんな関係が生まれてくるかといった思考実験のようなものが並び、ああ、こんなふうに発想していくのか、と興味深かった。 ワタリウム近くでぱちり。 GRDIII
by sustena
| 2010-10-30 22:59
| Art/Museum
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Comments(4)
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at 2010-10-31 06:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ken_kisaragi9 at 2010-10-31 10:55
写真は何屋さん?でしょうか。
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sustena at 2010-10-31 21:41
Pくん、間取りキットのようなものはみたことがありません。最近は息子がつくるスタディ模型の写真を撮ってやっていて、ああ、私の腕がよければ、もっと見栄えがするのに・・・なんて思ってます。
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sustena at 2010-10-31 21:41
kenさん、それが・・・よくわからないのです。通りかかるときはいつも閉まってるし・・・。
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