2010年 10月 27日
漫画家の水木しげるさんが今年の文化功労者賞に選ばれたというニュースを見て、トリポリ行きの飛行機の中で読んだ、「ゲゲゲの女房」(2008年3月刊 実業之日本社)のことを思い出した。 NHKの連ドラが始まってしばらくしてから図書館に予約を出して、終わったころにようよう順番が回ってきたのである。あの連ドラは、私としては、「おはなはん」か、「繭子ひとり」以来、久方ぶりに見ていた番組なのである。朝は時計がわりにテレビをつけっぱーにしているので、放送時間帯が変わって、出がけに何度か見ているうちに、次第に引き込まれていったもので、同窓会でその話をすると、けっこうみんな見ていることに二度びっくり。 なので、連ドラを見たあとに読んだら、ああ、同じだなー、ということと、若いころの水木サンがなかなかハンサムで、奥さんはきれいなこと、写真がいっぱい入っていることも嬉しかった。 驚いたのは、とにかく読みやすいこと。ライターの五十嵐佳子さんにアドバイスを受けたとあとがきにあったが、編集は苦労したのかしら、どの程度手を入れたのかしら、なんて余計なことが商売柄気になってしまう。 いちばん好きなのは、最後の一場面。 「私じゃない人と結婚してたら、どうだったのかなぁ」 「よかったんじゃないか、おまで。いつもぼんやりしていて」 「ぼんやり?私、ぼんやりしてる?」 「とんでもなくぼんやりだ」 「そうかなぁ」 「ああ、横を見ると、いつもおまえがぼんやりと立ってたな」 1章 静かな安来の暮らし 2章 結婚、そして東京へ 3章 底なしの貧乏 4章 来るべきときが来た! 5章 水木も家族も人生一変 6章 名声ゆえの苦悩と孤独 7章 終わりよければ、すべてよし 連ドラを見るクセがついてしまい、今度は「てっぱん」を眺めてる。それにしても、富司純子は、なんとまぁ菊之助そっくりなことだろう(逆だけどね)。
by sustena
| 2010-10-27 23:44
| 読んだ本のこと
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Comments(2)
Commented
at 2010-10-28 07:03
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
sustena at 2010-10-29 22:31
Pくん、セレクトをおほめいただき、ありがとうございます。私としてはもっとシンプルで清楚な野菊がないかと思ったんだけど、これしかなかったのです・・・。
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