2010年 09月 08日
Pくんに教わって、シャネル銀座のネクサスホールで開催中の、「In Celebration of Women 麗しき女性たち マルティーヌ・フランク写真展」に行ってきた。 マルティーヌ・フランクは、ベルギー生まれの写真家で、夫はアンリ・カルティエ=ブレッソン。アリアーヌ ムヌーシュキンと出かけたアジアへの旅を記録しようとカメラを持ったのが、写真の道に進むことになったきっかけという。 人物撮影がライフワークで、今回の写真展でも、各国のさまざまな女性たち~ちょっとおどけた表情の老婆、機関車の運転士や工場で働く女性など、仕事風景、子どもを抱えた不法入国の母子、ファミリーポートレート、レオノール・フィニ、ジャンヌ・モロー、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール、アニエス・ヴァルダなどの著名人のポートレートなどが並ぶ。 シャネルで「麗しき女性たち 」とあるからには、さぞかし、優美で上品な女性たちの写真では・・・と思っていくと、むしろ、虚空を眺めたり、自分のうちをじっと見つめるような写真だったり、決して美女ではないけれど、この時代をまっすぐに生きてきた女性たちが写ってる。 マルティーヌ・フランクは、とくにポートレートでは、ポーズをとってもらうことをせず、カメラのことを忘れてふっと素になったような表情をとらえるのだという。ことに目と手に興味があるとのこと。たくさんのシャンの中から、この1枚をどんなふうに選ぶのだろう? どんな人か知らなくても、ポートレートは実に興味深く、すてきな写真展でありました。 ただし、シャネル銀座は、あっちみてほいの髪の女が入るには、ちと敷居が高いのも事実である・・・・。
by sustena
| 2010-09-08 22:18
| Art/Museum
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Comments(8)
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Lucian
at 2010-09-08 22:34
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彼女が東京で初めて一眼レフを買って、帰国して現像してみたら、自分のやりたいことが写真だと初めて分かったというエピソードは興味深かったです。
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at 2010-09-08 22:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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sustena at 2010-09-08 22:38
それが1960年代なんですね。美術史などを学んでいたというので、やはり構図などのセンスはよかったと思うんですけど、人を撮るというのは、やはりその表情をどうとらえるか、これは訓練してうまくなるものじゃないと思うんですよ。ボケッーと見とれちゃいました。
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sustena at 2010-09-08 22:41
Pくん、ケンナとはちょっとタイプが違いますねぇ。私は、ケンナの生プリントを見たのはこのあいだが初めてだったので、美しいなーとタメ息ついちゃいましたが。
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ken_kisaragi at 2010-09-10 23:16
ジャンヌ・モローの写真が忘れられません・・・くぅ〜。
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sustena at 2010-09-11 22:59
はい、あのちょっと疲れたような、フッと素の表情を見せたジャンヌ・モローは、超すてきです。
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sustena at 2010-09-11 23:01
iwamotoさん、この日本語タイトルはちょっとヘンだと思いませんか?
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