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2010年 08月 22日

東野圭吾の本2冊

息子がだいぶ前から読めと言ってきかないので(お母さんは図書館から借りてきた本ばっかり読んで、オレの推薦する本をあとでね、と言って読もうとしないとオカンムリ)、東野圭吾の「使命と魂のリミット」を読む。

研修医・氷室夕紀は、心臓血管外科医の権威・西園教授のもとで働いている。夕紀が医者を志したのは、動脈瘤の手術で父をなくしたが、それが本当に避けられないものだったのか、真実を知りたいと思ったからだ。父の手術で執刀したのが西園だった。西園は夕紀の母とつきあっており、再婚するらしい。
そんななか、夕紀の勤務している病院に、「医療ミスを公表しなければ病院を爆破する」という内容の脅迫状が舞い込む。犯人の狙いは何か、そして父の死の真相は・・・

ちょっと偶然が重なりすぎてるし、犯人をつきとめる警官がカンがよすぎ、ってところはあって深みはいまいちだけど、つるつると読める。息子は、たぶん「人間は誰もがその人にしか果たせない使命を持っている」という部分に惹きつけられたのに違いない。

もう1冊読んだのが、先月聴いた志の輔落語の原作がのっている『怪笑小説』。年金暮らしの老女が、スターのおっかけにハマり、財産を使い果たしていく「おつかけバアさん、UFOの正体は文福茶釜であるという説にとりつかれた男の「超たぬき理論」、電車に乗り合わせた乗客のそれぞれの頭のうちを綴る「鬱憤電車」など、ちょっとダークな笑いが詰まった短編集のほうが、彼の豊かな発想と、のびのよい文章が味わえて好き。でも本人は、「ユーモアでは食えない」と志の輔に言ったとか。
東野圭吾の本2冊_c0155474_21505789.jpg

GXR+A12

by sustena | 2010-08-22 08:40 | 読んだ本のこと | Comments(6)
Commented by iwamoto at 2010-08-22 19:21 x
も〜! 一日に何本も。 なんたるチカラ技。
男子力全開ですね、オジイサンとしては羨ましいことですが、これをホントに一日で書くのですか?
でなければ、時間設定して時間差が頂きたいところですね。
どれも、読み応えがあり、さすがにプロの仕事だね。
また改めて寄らせてもらいます。
あの〜、読む方はシロウトなんですけど・・・。
Commented by esiko1837 at 2010-08-22 19:26
「おっかけばあさん」にドキッです。
いっぱい有りそうで身につまされますが、私は止めました。
「UFOの正体は文福茶釜であるという説にとりつかれた男の「超たぬき理論」←こういう話を前に読んだことがあります。
高橋克彦氏の長編で、題名は忘れましたが、宇宙人が亀に乗って地球にやってきて、その高い文明で大きなお城を造ったというものでした。
「怪笑小説』に興味がわきましたが、積んである本が有るので、もうちょっと先になりそうです。
息子さんは東野圭吾さんがお好きなんですね。
Commented by higphotos at 2010-08-23 12:46
ななななななな何故?GXR
もしかして。。。羨ましい。
Commented by sustena at 2010-08-23 22:16
iwamotoさん、本は大昔に読んだままになっていて、息子から借りた本以外は、図書館に返す日だったので、あわててメモッってアップしたのでした~。なので、だいぶ内容は忘れて書いてるのー。
Commented by sustena at 2010-08-23 22:18
esikoさん、おっかけ・・は、食事もモヤシだけにしてるのに、ファンクラブに入ったら、まわりの人がいい洋服を次々に来てきたり、アクセサリーをしてるので、その出費もかさんで・・・と、でも、いったんトキメキを知ってものすごーいエネルギーを費やしていくお話。妙にリアリティがありました。
Commented by sustena at 2010-08-23 22:20
higphotosさん、このGXRはだいぶ前に、RING CUBEで無貸し出しをやってたときに借りたものです。ワタシのではないのー。


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