2010年 04月 29日
東京都写真美術館で開催中の『森村泰昌展・なにものかへのレクイエム−戦場の頂上の芸術−』を見てきた。 4章で構成されていて、第1章は「烈火の季節」。社会党の浅沼委員長の刺殺シーンや、三島由紀夫の市ヶ谷の自衛隊総監室のバルコニーでの演説、細田英公の薔薇刑のシーンに扮したシリーズ、第2章は「荒ぶる神々の黄昏」と題し、レーニンやゲバラ、毛沢東などに扮したシリーズ、そして第3章は、ダリやピカソ、デュシャン、ウォーホール、イブクライン、ポロック、ヨーゼフ・ボイスなど、20世紀の芸術家になったセルフポートレート「創造の現場」、そして第4章「1945 戦場の頂上の旗」は1945年の有名な報道写真をテーマにしたもの。硫黄島に旗を掲げるアメリカ兵、タイムズ・スクエアでの戦勝パレード、マッカーサーと昭和天皇の会見、また、ヒトラー(チャプリンの映画と、ヒトラーとの二重写し)やガンジーとなったものもあった。 いずれも今回は男性となったセルフポートレートなのだけれど、なんだか女性が男装してるような不思議な感じである。 この国や世界の戦後社会、文化、芸術をもう一度考えさせる展覧会。 毛沢東とダリ、ウォーホールが興味深かったなぁ。ヒトラーの映像作品の、大阪弁をあたかもドイツ語みたいに絶叫してて、もう一方ではたんたんとI don't wnt to be a dictator・・と語るシーンも忘れがたい。 GW中は先着50名にポスター進呈ということで朝一番に行こうと思ってたのに、ヤボ用が入って午後になってしまい無念(;o;)
by sustena
| 2010-04-29 23:37
| Art/Museum
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Comments(4)
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at 2010-04-30 08:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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Lucian
at 2010-04-30 20:35
x
単なるパロディではなく、既成観念をベースに新たな表現の創造まで達しているのがすごいと思います。
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sustena at 2010-05-01 00:13
Pくん、たしか5月9日まで。連休中にどうぞー。
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sustena at 2010-05-01 00:15
Lucianさん、日曜美術館で見たので、ちょっと感興が割り引かれちゃった感じは否めないけれども、それでも力の入った展覧会でした。
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