2010年 04月 22日
そういえば、アップし忘れていたけれど、3月は2つの石川五右衛門を見たのだった。 ひとつは、国立劇場の通し狂言「金門五山桐」で、橋之助が石川五右衛門をやった。もうひとつが歌舞伎座で、こちらは吉右衛門。 絶景かな絶景かな~という部分は聞いたことがあっても、はてこの芝居がどんな筋立てかはいまいち知らなかった私め、松井今朝子さんが、この場面は、五右衛門の頭の中を眼前の絵にして見せたのだと聞いて、ナルホド~と思ったものであります。 通し狂言の方はなんだか話がややこしくて、なんでこーなるの??と心理がまったく腑に落ちぬところがあったんだけど、通し狂言といっても長い話をゴーインに縮めたので無理からぬのであった。 扇雀はいまいち、久吉の大きさが足りなかったな。女房のほうがずっとしっくりきた感じ。 通し狂言金門五山桐(きんもんごさんのきり)-石川五右衛門- 中村橋之助つづら抜け宙乗り相勤め申し候 序 幕 柳町揚屋の場 二幕目 第一場 大炊之助館の場 第二場 同 奥庭亭座敷の場 三幕目 南禅寺山門の場 四幕目 第一場 大仏餅屋の場 第二場 抜け道の場 大 詰 第一場 桃山御殿の場 第二場 同 時雨の間の場 第三場 同 奥庭の場 一方の歌舞伎座は、名場面集といったところで、時間がいつもより1時間短いのが何だか寂しかったよー。、菅原伝授手習鑑の中の、なんだかのんびりした春爛漫の加茂堤のあと、この15分ばかりの楼門五三桐。満開の花を見下ろしながらの吉右衛門の絶景かなのセリフがもうたっぷりとしていて、いっぺんにその世界にワープしちゃう。やっぱり吉右衛門だわーとほれぼれしつつ、女暫で玉三郎に六法の手ほどきをする舞台番辰次もすてきと、馬路かで吉右衛門を見たことがうれしかったのと、以前一度見た女暫がいまひとつピンと来なかったのを、二度目となるとやはり勘どころがわかるなーなんてことを思いつつ、私の歌舞伎座での芝居見物はこれにて打ち止めと相成ったのだった。(とほほ、もうすっかり忘れちゃってる~(;o;) ) 歌舞伎座さよなら公演 御名残三月大歌舞伎 菅原伝授手習鑑 一、加茂堤(かもづつみ) 桜丸 梅 玉 斎世親王 友右衛門 苅屋姫 孝太郎 三善清行 秀 調 八重 時 蔵 二、楼門五三桐(さんもんごさんのきり) 石川五右衛門 吉右衛門 右忠太 歌 六 左忠太 歌 昇 真柴久吉 菊五郎 三、女暫(おんなしばらく) 巴御前 玉三郎 蒲冠者範頼 我 當 轟坊震斎 松 緑 女鯰若菜 菊之助 猪俣平六 團 蔵 武蔵九郎 権十郎 江田源三 彌十郎 東条八郎 市 蔵 根井行親 寿 猿 局唐糸 家 橘 茶後見 隼 人 木曽駒若丸 萬太郎 紅梅姫 梅 枝 木曽太郎 松 江 手塚太郎 進之介 清水冠者義高 錦之助 成田五郎 左團次 舞台番辰次 吉右衛門
by sustena
| 2010-04-22 20:48
| Theatre/Cinema
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