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2009年 08月 10日

第七回亀治郎の会

第七回亀治郎の会_c0155474_0245151.jpg先般NHKの芸術劇場?だったかで、歌舞伎座の俳優祭を紹介していた。各役者さんがイキイキと悪のり半分、サービス精神満点で肩のこらないシンデレラを演じていたけれど、ここで登場した亀治郎が人気をさらってた。玉ネギ頭で、黒柳徹子サンを演じたんである。雰囲気~、ほんとに芸達者なひとである。

その亀治郎の勉強会というか、メインで魅力を発揮する「亀治郎の会」が国立劇場小劇場でおこなわれたので、チケットをゲットしていそいそと出かけた。
このところ、忙しい日々が続いていて、半分ヨレヨレで、ひょっとしたら寝ちゃうかな・・・と心配だったのだけれど、いやはや本当におもしろかった。
去年の大劇場より、小劇場がサイズ的にもgoodです。

演し物は

一「お夏狂乱」
二「身替座禅」
三「当日発表!」

もう終っちゃったから書いてもいいよね。当日発表の派手な舞台は「忍夜恋曲者/将門」でした。

お夏狂乱は、登場するや、おお美しいッ。清十郎恋しさに、狂ってしまったお夏が清十郎を求めてさまよい歩き、子どもたちがお夏をいじめるという哀れな、イタイタしいお話。亀治郎の手がきゃしゃだなぁと思いながら、常磐津の名調子に半分気が遠くなってしまったのだった。

身替座禅は、チョー得意なパターン。

京都に住んでいる山陰右京という殿様のところに、旅先でねんごろになった遊女から、上京したので会いたいという手紙が届く。でも奥方が大の焼き餅やき。
そこで一計を案じ、仏様にお祈りするため持仏道に籠もって坐禅をすると言い出す。ひと晩ならとようやくOKが出るので、うれしや、右京は家来来の太郎冠者を呼び、身代わりで坐禅をするよういいつける。ふすまをかぶっていればわからないからと頼み込んで出かけていくけれど・・・。

通常、山の神は立役が演じる。ごっつくて、見るからにコワそうな奥さん。それを今回は亀三郎が演じた。ワナワナしてるところ、キーッとなるところ、憎めない奥方なのだった。太郎冠者は亀鶴。亀治郎の山陰右京は、間といい、表情といい、手足の動きとと、絶品だった。

そして当日お楽しみの「忍夜恋曲者/将門」

黒衣が差し出す2本の蝋燭の面明りで、花道のすっぽんが照らし出され、そこからジャジャーン、紗の傘を持った傾城如月が登場して、平将門の残党探しを命じられた光圀(段四郎)がいるあばら家に近づいてゆく。光圀が将門の最期の様子を語るうち、如月は将門の娘・滝夜叉姫の本性を現わす。光圀に襲いかがるが、逆に追い詰められ、ガマに変身!そして、妖術を使うと、家が崩れ、光圀とともに中空へ。なんと大仕掛けなこと。
そして再び花道にガマが登場。中から滝夜叉姫が登場し、妖しい笑みを浮かべて、平家の赤幡を投げて走り去っていくのであーる。

実にサービス満点なのでありました。大々満足。でもちょっとがんばりすぎかなぁ。傾城のブキミなあだっぽさはもう一歩だったような。花道のシーンはよかった♪
第七回亀治郎の会_c0155474_22214540.jpg


by sustena | 2009-08-10 00:13 | Theatre/Cinema | Comments(2)
Commented by Lucian at 2009-08-11 20:22 x
sustenaさんの舞台鑑賞は、単なる趣味ではなく、仕事の疲れやストレスを癒すのに役立っていたんですね。
内容にコメントできなくて残念です。
Commented by sustena at 2009-08-12 00:55
Lucianさん、チケットをとるのは2カ月も3か月も前で、そのときはそれほど忙しくはならないだろう・・という甘い見通しなんですよ。キャンセルだけはしないぞと、前の番明け方まで仕事をして、結局フラフラで見て、目を明けていることに必死で舞台の印象がまるでない、なんてこともしばしば・・・。


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