2009年 07月 03日
あーあ、ついに浦沢直樹の『PLUTO 8』(ビッグコミックス 2009年6月刊)が終っちゃった。 手塚治虫の『鉄腕アトム』のなかの「地上最大のロボット」をもとに、長崎尚志がプロデュース、手塚眞が監修した作品で、テロがはびこり、戦争がいまなお続く21世紀のいまの時代のアトムを描いたもの。 このシリーズを読むと、ロボットの心ってなんだろうとか、記憶や心の関係とか、完全とは何かとか、あれこれ考えてしまう。 怒りという偏った感情を注入されて、長い眠りから覚めたアトムが、どのようにあたたかな心を取り戻すのか、ちょっと大人びたアトムの顔の変化など、なんとも浦沢の絵のうまいこと。 ちょっと図式的すぎるところもあるけれど、イラン・イラク戦争と、その後の核疑惑の陰が濃すぎる感じがするけれど、おもしろかったー。シュタイフのくまみたいな、Dr.ルーズベルトが、こわっ。「地上最大のロボット」とどこが同じで、どこが違うのか、チェックしたくなっちゃった。 写真は銀座。じと眼で見つめられてしまった。GRDII
by sustena
| 2009-07-03 23:50
| 読んだ本のこと
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Comments(4)
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higphotos at 2009-07-04 11:37
またまた、妙なものを見つけましたね。
じっと見ていると確かに怖いです。 浦沢直樹さんですか、暫く読んでませんが、マスターキートンにははまりました。 また、実家の本棚から引っ張りだそうかな。 来週は早めの夏休み。北海道に行って、タンマリ撮って参ります。
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Lucian
at 2009-07-04 20:50
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「ロボットの心」は、人間のメンタリティのシミュレーターと仮定できます。
光(色)が3原色の組合せで具現するように、「心」は知・情・意の3つの要素の組合せです。 自然界の法則(知性)や人間の倫理的法則(情動)と調和的・発展的にのみ発現させる(意志)ような「心のプログラム」を創ってインストールすればいいわけです。 「善」でないもの、法則に反するものはエラーとして実行不能にすればいいのです。 これがロボットの心の未来形です。私がプロデュースするならこうします、というだけの話でした。
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sustena at 2009-07-04 23:45
「心のプログラム」、Lucianさんならではのプロデュースですね。前にも書きましたが、ランダムに昔の写真をディプレイに映し出すロボットなんてものがあると、どんな気持ちがするだろう?コミュニケーションが成り立つかしら?なんて、ふと夢想したりします。
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sustena at 2009-07-04 23:47
higphotosさん、新しく始まった、バットリメイクものはどんなだろう?なんて考えています。K7持って北海道だなんて最高ですね!
ステキな夏休みでありますように。 |
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