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2009年 04月 22日

武田 康男『すごい空の見つけかた』

武田 康男『すごい空の見つけかた』_c0155474_051668.jpg気象予報士の資格を持ち、第50次南極地域観測越冬隊員、そして高校の先生という武田康男さんの『すごい空の見つけかた』(草思社 2009年1月刊 55ページ/ 19×19cm)を見た。

読売新聞で昨年1年間連載した「そら彩々」がもとになったもので、武田さんが30年以上にわたって撮り続けてきた中でようやく出会えた美しい日の出や夕焼け、虹、入道雲やレンズ雲などさまざまな雲の動き、満月の出け地球照などのちょっと現実とは思えないような写真など、さまざまな空の写真と、その現象が起こる理由、そんな空の探しかたをまとめたエッセイが見開き単位で紹介されている。

自分の観測や撮影に役立つように気象予報士の資格を取ったというだけあって、とてもわかりやすい。

たとえば空の青さについて青空は同じように見えるが一様ではないと指摘して、こんなふうに教えてくれる。

空が青いのは、空気分子による散乱のためです。太陽からやってくるさまざまな光のうち,青っぽい光は散乱されやすいので空に散らばり、とくに太陽から90度の方向からは散乱された光のうち青い色ばかりが目に飛び込んでくるので濃い青色となります。一方、地平線近くは空気の層が薄いうえ、チリや小さな水滴の影響も受けるので、青だけでなくいろいろな光が散乱されて混じり合い、白っぽくなるというわけです。

そんなことぐらい知ってらぁと思うかもしれないけど、たとえば満月の出が扁平に見えるのはなぜか、とか、夕焼けが赤いのはなぜかとか、理科オンチの私にもわかりやすいのでしった。

それにしても、タイトルに違わず、すごい空、いろすごすぎる空である。雲が虹色に染まる彩雲、こんな朝焼けを一生に一度でも見ることがあろうかとクラクラするほどのすごさである。

もっともあまりにすごすぎて、空フェチの私としては、普段見上げてる空がもうちょっときれいに撮れるようになればそれでいいやー、なんて志低くも思ってしまうのだった。

第1章 太陽の光と色
(夜明け;日の出;青空;光芒;夕焼け;皆既日食;虹;春のあけぼの;飛行機のブロッケン現象;グリーンフラッシュ;暈;彩雲;環天頂アーク;白い虹;朝焼け;幻日)

第2章 雲の形と動き
(笠雲;飛行機雲;雨すじ;雲海;台風一過;入道雲;巻雲;霧ともや;かなとこ雲;ハワイの空;うろこ雲;竜巻;レンズ雲;空からの夕焼け雲;偏西風;朝霧と影;樹氷)

第3章 太陽以外の不思議な光
(満月の出;遠雷;月明かり;火映現象;月光環;空を走る稲妻;地球照lオーロラ)

昨日の雨がウソのようなけさの青空。こんな電線だらけの空を見上げてる。
いつもの空で、全然どうってことないんだけど、こんな空が好きなのだ。
武田 康男『すごい空の見つけかた』_c0155474_045693.jpg
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by sustena | 2009-04-22 22:07 | 読んだ本のこと | Comments(4)
Commented at 2009-04-23 04:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by higphotos at 2009-04-23 12:46
空、空、空。
気持ち良いですね。

あてずっぽですが、1、2枚目がGRで3枚目はLX。
違うかな。違うね。
Commented by Lucian at 2009-04-23 23:17 x
さわやかないい雲です。

カメラ当てクイズなら参加させて下さい。 
3枚ともGR。
Commented by sustena at 2009-04-25 22:05
Pくん、武田さんのこの写真集は、この空の下にひとがいる感じがしないというか、気持ちを投影できなかったので、すごいけど、私の撮りたいしゃんとは違うな、と思いました。(撮れないだけ、かもしれないけど)
えー、カメラ当てですが、全部GRDIIです


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