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2009年 03月 28日

柳家小三治独演会

三鷹公会堂で、小三治の独演会があった。
ここでやるのは1年に1回だけど、なかなかチケットがとれない。今回は、ラッキーなことにゲットすることができた。ネットでの発売分は一瞬で売り切れ。

まずは三之助が登場。みなさんのお目当ては、わかってますけど、ちょっとおつきあいくださいな、と「のめる」を。口癖を言ったら罰金で、相手に「つまらねえ」といわせたいとお知恵を借りて、たくあん100本がしょうゆ樽に詰まるかとか、正解のない詰め将棋をやらせたりするち話。
三鷹公会堂は大きくて、マイクなのだけど、やたら声が大きいのでうるさいくらいだよォ。

小三治がやったのは、「馬の田楽」と「転宅」の2つ。

馬の田楽のマクラが長かったね。裁判員制度の話。裁判官や警察、検事、弁護士など、法曹関係者が裁判員になれないのは理解できるけど、70歳以上はお呼びがかからないというのはどーゆーわけだ、いっそ咄家はペラペラしゃべるからダメだってんだったら、納得できるけどね・・といってるそばから、今度は高速料金の1000円の話。それから子ども時代の話。笑っているうちに、いつの間にかすすっーと本題に入っていく。

馬の田楽は聞いたことがなかった。

味噌の荷を馬に積んで、山を2つもこえて三州屋にやって来た太十、いくら呼ばわっても店のものが出てこない。中に入って一休みしているうちに眠りこけてしまった。目を覚ますと、道端につないでおいた馬がいない。子どもがイタズラをして馬の尻尾を何本も抜いたので、どこかに逃げて行ってしまったのだ。慌てて馬の行方を追いかける太十。道行く人に、馬の行方を訊ねるけれど、耳の遠いお婆さんだったり、そもそもなぜ自分が外に出ているのかまでさかのぼってエンエンしゃべりながら、結局は馬の行方を知らないという男だったり・・・最後、知り合いの酔っぱらった虎十に聞くと……。
のんびりした山里の絵が浮かんでくるようだったなぁ。

「転宅」では、やはり裁判員制度の給金から始まって、良いことをして名前を残すのと、悪いことをして名前を残すのとどっちが簡単か,悪いことをして名前を残すのは存外タイヘンで、名前の売れた大泥棒はそうそういない。鼠小僧,弁天小僧は小さい子どもではなくてオジサンだ、石川五右衛門は、あれは何を盗んだか? んて話から、妾のお梅さん宅に忍び込んだマヌケの泥棒の噺に入っていく。お膳の残りを食べるシーンのうまいこと、情けない泥棒の、呆然とした感じ。

あー、もう終わっちゃったという2時間半でありました。

チラシに5月に談春の独演会のお知らせが入っていた。そういえば、5月には国立演芸場でも立川流の特別公演があるんだよねぇ。どーしようかなぁ・・・。
柳家小三治独演会_c0155474_231490.jpg


by sustena | 2009-03-28 23:01 | Theatre/Cinema | Comments(2)
Commented by nuts-co at 2009-03-29 10:33 x
きのう、esikoさんのブログで月見うどんの食べ方という話を見たとき、小三治のまくらの一つ、「たまごかけご飯」のことを書きたかったんですが、コメント欄に書ききれず、あきらめました。私、小三治は相当好きなんです。で、今朝、この記事を見たんだから、びっくり。いいなあ、切符とれて。私はなんどもあえなく敗退してます。談春だって聞きたいよなあ。
Commented by sustena at 2009-03-29 11:06
談春の独演会はあちこちでやってると思うんだけど、私が見たのは三鷹のもの。千葉からじゃ遠いよねぇ。娘さんのところにとめてもらう手はあり? もっとも、チケットがとれるかどうかが問題だよね。


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