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2009年 02月 24日

ggg「Helvetica forever」

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで『Helvetica forever: Story of a Typeface ヘルベチカ展』をやっている。

書体にはいささかこだわりがあるワタクシ、ちょっと覗いてきました。
1956年に誕生するや欧米の市場を席巻し、日本でもグラフィックデザイナーたちに支持され、多くのポスターや企業のロゴ、広告に使われてきたこの書体、エドアード・ホフマンとマックス・ミーティンガーの二人のスイス人によって世に送り出されたのだという。

展覧会では、初期の活字原本や、いろいろなサイズを検証し、細かい点を修正していった手書きの開発ノート、この書体によってデザインされたポスターやTシャツなどのグッズが並べられている。

かけだしの編集者だったころは、単行本はまだまだ活版が主流で、でも写植が出始めて、デコボコがないのっぺりした文字だ、なんて写植のことをけなしたものだった。それがDTP全盛になると、写植のあのきれいにツメた文字がなつかしい、なんて思ったっけなぁ。いつも写植やモリサワの書体見本帳を机の横に置いて、どの書体を使うと読みやすいか、インパクトがあるか、なんて眺めていた。それが今では、コンピュータに変わっちゃった。

最近は日本語でもいろいろな書体が出てきて、それはそれでまた楽しいんだけれど、プリンターから出力されたのっぺりした書体じゃあ、手書きの味やその人の個性は伝わらんゾー、なんて思ってる。

Macintoshでは標準で入ってるというこのヘルベチカ、半世紀以上も現役で活躍していて、今でもファンがいっぱいいるのは、すごくエライのであった。
ggg「Helvetica forever」_c0155474_2325492.jpg

書体だけで、ほら、こんなにイメージがかわるんだよ~。
ggg「Helvetica forever」_c0155474_2332419.jpg


by sustena | 2009-02-24 23:03 | Art/Museum | Comments(6)
Commented at 2009-02-25 00:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sustena at 2009-02-25 01:26
Pくん、アルファベットのプロポーショナルのフォントのツメはきれいだけど、日本語書体のツメはなかなか一筋縄ではいきません。ところで書体の違いで速度が変わるというより、私の場合、段組と行間が大きいです。だんだん小さい活字が苦手になってきました。校正するとき、虫眼鏡が必要なときがあります(大泣)
Commented by jmiin at 2009-02-25 05:42
sustenaさんの実年齢はさておき。(汗)
僕は普通に老眼です。元々遠視気味なので(裸眼で2.0) とっとと老眼
になりました。もう開き直ってますよ。だから老眼鏡を普通にかけて、普
通に上目遣いで遠くを見ています。
一回やってしまうと、意外と抵抗ありませんよー。早く早くぅ。こっちの方が
楽ですよー^^;

しかしこの書体の真ん中。凄く雰囲気が変わるモノですね!
Commented by esiko1837 at 2009-02-25 06:58
うすうすお気づきでしょうが、私の一番のコンプレックスは、字が下手で汚いということです。
嫌なことには触れたくないという本能から、ワープロの字体さえ無関心で、いまこうやって違いを見せてもらってびっくりしました。
字体一つで随分と印象が違うものですね。
読む人が手に取りたくなるような、そして続きが読みたくなるような字は、確かにあると思いました。
Commented by nuts-co at 2009-02-25 08:17 x
マチス・ボールドのNの字が、かくんと力が抜けて面白いですね。この字で長文を読むことはなさそうだけど、Nが出てくるたびに、かくん、かくんてなりそうで、愉快だなあ。よく見ると、Aも傾いでる。このぼうっとしたなで肩!私の名はNAから始まるので、このとぼけた2文字がよけい気になります。・・・と、もう一度、見たらSにも2種類あるのね。書体はほんとに興味がつきない。
Commented by sustena at 2009-02-27 01:22
jmiinさんは、絶対に視力がいい人だと思っていました。私は近眼+老眼のトバ口なので、昔のレンジファインダー式のほうが、ピンが合わせやすかったなー。
esiko1837さん、私は、クラスの誰の文字かをあてるのが、昔から得意でした。いまは手書きの年賀状が少なくなりましたが、顔よりも字で、誰かを思い出します。
nuts-coさんも文字が気になる点、ご同類。ほんと興味深いですよね!


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