2008年 12月 01日
銀座Nikonサロンで石川直樹さんの『Mt.Fuji』展を見た。 石川さんといえば、七大陸の世界最高峰登頂の冒険家であり、北極や辺境の雪と氷におおわれた大自然と、そこで暮らす人々の、淡い光に照らされた写真で知られる。2003年epSITEで開催された「for circumpolar stars 極星に向かって」とか、「POLAR」が印象深い。 今回は、富士山がテーマだ。 ゴツゴツしている。ヤケに厳しい表情をしている。甘っちょろい感傷なんぞ、はねかえされそうだ。これが富士山なの? 私にとっての富士山は、、北斎や広重や大観が描いた優美な山だった。が、石川さんにとっては違う。第一に登るための山であり、トレーニングのための山だ。19歳のときに登って以来、これまでに20回以上も登頂を重ねた、いわば登山の原点なのだという。 厳冬期の富士山は、「麓にいたるまでほとんど人の気配はなく」、「野生に満ち溢れた相貌」を呈する。全身全霊をこめて向き合わないと、簡単に弾き飛ばされてしまう、そんな山だ。他の季節も、のぼるたびに新しい表情を見せてくれる。 そんな「登る山」としての富士山をとらえてみたい、というのが撮影のきっかけという。 一方、富士山の地元の吉田市の火祭りは、松明が赤々と燃え、魂のあつまる祭り。その祭りを見つめる写真家の目もあった。
by sustena
| 2008-12-01 15:15
| Art/Museum
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