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2016年 10月 17日

塩江のシシ鍋

というわけで、昨晩の最終便で高松から戻り。代休はしばらく取れそうもないので、そのまま出勤したsustenaです。

塩江で泊まったのは魚虎旅館。その日の昼に電話に泊まれるか聞いて、ナベならできます。シシ鍋か寄せ鍋か鳥鍋、と言われて、ありつけるだけ御の字と思ってシシ鍋にした話はお伝えした通り。

そのシシ鍋とは、じゃーん!これです。これで二人前。
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そのほか、ズイキと青柳の含め煮や、ポテトサラダや刺身、それと鮎の塩焼きが出た。
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一緒に行ったライターがノンべだったので、ビール大瓶のほか、お酒を冷で9合も飲んじゃった。

さて、翌日は8時にチェックアウト。
このあたりは、飛び出しを防ぐためか? こんなふうに行儀のよい足跡が各家の前やバス停の前など、あちこちに描いてある。
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宿を出たところで、ここでもネコちゃんを発見。
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宿から見下ろした向かいのお店にもあったけど、通りのあちこちに、等身大の人形がある。
宿のひとに聞いたら、「限界集落で寂しいから、少しでもにぎやかなように置いてある。うちのはネコがぐちゃぐちゃにしてしまった。胴体は新聞で、顔だけ綿が入っていて、簡単につくれる」とのこと。限界集落のにぎわいのためって・・・・、
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行基が来たとかで、近くに行基の湯もあった。
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奥塩江方面へずんずん歩く。コミュニティバスもあるんだけど、本数が少ないし、5kmぐらいの距離だから、どんな場所かちゃんと見たいし、何より昨晩食べ過ぎたので、ちょっと運動せねばと歩いたのだけど、遠かったなー
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途中にあった小学校、創業100周年の碑がたっていた。それが10年ぐらい前のものだったかな。歴史はあるのだ。

今回は廃校になった保育所裏手の川でマイクロ水力発電の環境学習。
昼は水車で皮をむいたサトイモがたんと入った芋煮汁がふるまわれた。
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うどんを入れたのをおかわりしちゃた。またも食べ過ぎ。

おみやげは道の駅で買ったそば粉と新鮮な垢トウガラシ、空港でオリーブ漬け。

by sustena | 2016-10-17 17:16 | | Comments(4)
2016年 10月 14日

喫茶店前の猫ちゃん

取材後、夕方のフェリー出発まで2時間弱。
フェリー乗り場近くの喫茶店が開いてるだけだった。猫ちゃんが何匹かいたので、ぱちり。
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夕日が沈むなか、高松へと向かうフェリーから、ぼーっと外を眺めてた。
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追伸 出張から戻ったばかりなのに、土日に別の取材で、またもや高松に行く羽目に・・・。なんてこった。

by sustena | 2016-10-14 22:50 | | Comments(2)
2016年 10月 14日

二度目の豊島

高松港のアートかな。
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豊島は二度目。初めて訪れたのは、3年前の瀬戸内国際芸術祭のとき。このときは、まだ横尾忠則の美術館の豊島横尾館は建設中だった。
あーあ、見たかったな・・・とうらめしい気持ちで覗く。窓のところが、赤と青のメガネをかけると立体に見える印刷みたいだったのが、ちょっとおもしろかったな。
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その後、おしゃれな店も増えたみたい。
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シャトルバスもかわいい♪
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まったく変わらない風景もあった。おじいさんもワンちゃんまで一緒じゃなかったか・・・・?
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by sustena | 2016-10-14 22:45 | | Comments(0)
2016年 10月 13日

芸術祭がお休みの日の豊島

出張で今高松。昨日は豊島で取材だった。ちょうど瀬戸内国際芸術祭が開催中なのだが、月曜が祝日の水曜は、豊島美術館も豊島横尾館も、芸術祭関係のところは全部休みで、フェリーのチケット売り場や乗り場で、多くの人にアートですかってきかれた。いえ、取材ですというと、ホッとしたような顔をするのが印象的だったなー。
本日はこれから大阪へ。
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by sustena | 2016-10-13 08:49 | | Comments(0)
2014年 04月 29日

和田竜『村上海賊の娘(上)(下)』

c0155474_15422823.jpg今年の本屋大賞を受賞した、和田竜の『村上海賊の娘(上)(下)』(新潮社 2013年10月刊)を読む。

織田信長と大坂本願寺の合戦が7年目に入り、和睦が崩れ、兵糧攻めにあう大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に支援を求める。村上海賊の親玉、村上武吉は、お転婆で海賊働きに明け暮れ、戦いに憧れる愛娘・景を、毛利方の児玉就英が嫁にするなら加勢するという条件をつける。門徒の勢いを粉砕した信長は、同じ海賊の眞鍋七五三兵衛に難波の海の閉鎖を命じる。
海上でにらみ合いを続ける毛利・村上連合軍と織田・眞鍋軍。しかし、景が単独で戦いに挑むことから、木津川合戦の激戦が始まる・・・・。

下巻のほとんど360ページほどが、この木津川合戦に費やされる。

最初のうちは、景や兄弟のいまふうな言葉遣いにゲンナリしてなかなか進まなかったのだが、戦いに憧れるなどとことん甘かったと、景がうちひしがれて家路につくころから俄然ノッてきて、下巻は夜中までかかってイッキに読んでしまった。

家が生き残るための戦い。でも「大なるものに靡き続ければ、家は残るが、それはからっぽの容れ物でしかない」。こうしたゴタクよりも、まずは眞鍋方の大将の泉州海賊・眞鍋七五三兵衛、その父の道夢斎、息子の次郎、悪たれ兄弟など、キャラの立った登場人物が楽しい。雑賀党を率いる鈴木孫市まで出てきて、合戦の場面はまるでこれでもか、のハリウッドアクション映画でありました。

写真は昨年春に瀬戸内国際芸術祭での瀬戸内海の風景。といっても、香川県あたり。
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by sustena | 2014-04-29 16:54 | 読んだ本のこと | Comments(2)
2014年 02月 16日

アートの地殻変動

c0155474_22513459.jpg北川フラムさん対談集『アートの地殻変動―大転換期、日本の「美術・文化・社会』(BT BOOKS 2013年10月刊)を読む。
地元のアート展の事務局に首をつっこんでいて、大地の芸術祭や、瀬戸内国際芸術祭などの超大型野外アート展をプロデュースしている北川フラムさんが、最近どんなことを考えているか興味があって、美術手帖のインタビューを中心に、アートをめぐって対談したものをまとめたものに目を通してみようと思ったのだ。

以前、越後妻有の大地の芸術祭について北川さんにインタビューしたことがあるけれど、基本的にその当時とスタンスは変わっていない感じ。

私たちは今や、マスメディアの流す情報の中でしか物事を考えられなくなっている。そんななかで、アートを地域起こしの道具にしようと、いろいろな美術展が開催されるようになっているのはなぜか。

美術はわかりにくいものだからこそ、人と人をつなぐ。お祭りだから、人を惹きつける。自然や文明、社会と人間の距離を測る方法としての美術の可能性が、磁力を持つのだろう。それぞれの地域が世界を映し込み、感応し合う場所への移動が始まっている。この書では、この動きを「アートの地殻変動」と呼んでいる。

アートによるまちづくりについて北川さんはこんなふうに言う。

まちづくりといっても、過疎高齢化に悩む地域の元気を取り戻そうというよりは、もっと人間の存在の基本に関することだった。地域のじっちゃんばっちゃんに、あの世が近いときに、束の間でもいいから、楽しいことがあった、息子は自分の葬式に帰らないかもしれないけど、若い人がいろいろ来て、賑やかな時間があったと
思えればいいのではないか

以前、こんなことも言っていたっけ。
美術は赤ちゃんようなもの。美術がそこにあるということは、手間はかかるし、面倒くさいし、言うことを聞かないし、生産性もない。そして、泣くとうるさいけど、赤ちゃんがいることで、人と人がつながり始めるんだって。

具体的な場所から考える重要性。現代美術は受け手を主体化する唯一のメディアだということ。
いくつかのフレーズがアタマに残る。

福武とは、お年寄りの笑顔があふれる場所をつくりたい。一人ひとりの受け手を主役に変える、という話。
加藤種男 ・・・作り手と受け手を厳密に分離してしまったアートは方向性が間違っている
樋口さんにネガティブに喋ってはいけないと怒られた話、また評価の定まっていないものを応援しろと指示されたこと
池田修さんとは、官と民の往来こそが日本の文化を構築してゆく糧になるって話。
木下直之さんは、「美術」も「アート」もなかった時代について熱弁をふるっていた。明治以降の日本美術は、一瞬で消えるもの、日常的なもの、美術館で保存できないものを切り捨ててきた。その結果、日本の造形表現は萎縮してしまったのではないか。美術の枠組みをゆるめたいと、美術以外の写真と見世物を積極的に展覧会に持ち込んだ話が興味深い。

行政とかかわりながら、全共闘の闘士だった北川は思うのだ。今までの日本のあらゆる運動が失敗してきたのは、それが正義だと思ったから。その正義を理解する人を増やすことだけを行ってきたから。それが間違いで、一番反対だとも思う人と一緒に何かやる、同じ場所や土俵にに立つことが大切だということ。

目次
第1部 インタビュー
お年寄りの笑顔があふれる場所をつくりたい―福武總一郎・ベネッセホールディングス取締役会長
本当に柔軟でリベラルな美術の場とは―池田修・BankART1929代表/PHスタジオ代表
アートを介して人が動くということ―加藤種男・企業メセナ協議会専務理事/元アサヒグループ芸術文化財団顧問
小さなことから始まる大きな変革―福原義春・資生堂名誉会長 ほか

第2部 対話・講演

自然と文化の固有性を見直す越後妻有アートトリエンナーレが問いかけたもの
(川俣正・アーティスト×北川フラム)

運動も美術も、排斥ではなく協働を
北川フラム・元東京藝大全共闘に聞く、60年代・70年代を検証する
(聞き手=小嵐九八郎・作家/歌人)

共につくること、そして、町を元気にしよう―辻井喬・詩人/作家/セゾン文化財団理事長×北川フラム
(聞き手=佐藤真・アルシーヴ社代表取締役)
アートがつくり出す、これからの地域のあり方
(聞き手=高橋信裕・文化環境研究所所長) ほか)
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by sustena | 2014-02-16 22:32 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2013年 09月 24日

彩の国シェイクスピア・シリーズ第28弾『ヴェニスの商人』

c0155474_20422113.jpg松井今朝子さんが、ブログで「ヴェニスの商人」の猿之助を絶賛していたので、どーしても見たくなって、埼玉まで遠征してきた。

蜷川幸雄演出による、すべて男性の俳優によるシェイクスピアシリーズ。猿之助は以前「じゃじゃ馬馴らし」でキャタリーナを演じて喝采を浴びていたので、今回もオール・メールシリーズで登場するというから勝手にポーシャをやるのかと思っていたら、なんとシャイロックを演じているという。

シャイロックをどんな人物像として観客に提示するかは、この芝居の眼目で、以前から、自分の利益だけを追究する悪辣なユダヤ人というより、合理的な考え方の持ち主ながら、宗教が違い、多数派の中で孤立している悲劇の人といった演出はよくみられたのだけれども、今回ほど芝居の骨格がクリアになったことはないのではなかろうか。猿之助一人が歌舞伎的な発声で、シャイロックの異端ぶりが際立っていたなぁ。

とにかく、猿之助シャイロックの圧倒的な存在感で、ほかがかすんでしまうくらい。鍛えられたからだ、発声、大仰に心情を吐露する見得。長ゼリフの一言一言が、きっちり観客に届くのである。

いちばん最後で蜷川が付け加えた動作・・裁判に負けたシャイロックが、首にかけさせられた十字架をむしりとって手をギューッと握りしめる場面。手が真っ赤な血でそまって幕になる。どうしたって、シャイロックの恨みの強さ、9.11や終わりのない宗教対立を連想させずにはおかない。

バサーニオはアントーニオが肉を担保として提供するほどの親友にはちと思えなかった軽薄ぶりで、アントーニオも高潔な男というより、一緒にシャイロックをいじめていた高みから人を見下すイヤなジコチュー男の面が強いように思えたけど、これは演出の計算かな?

ポーシャとネリッサの配役はマル。とくに裁判での変身ぶり。男性が配役ならではの自然さ、キュートさだった。

演出:蜷川幸雄
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:
市川猿之助(シャイロック)、中村倫也(ポーシャ)、横田栄司(バサーニオ)、大野拓朗(ジェシカ/シスター)、間宮啓行(グラシアーノ/僧侶)、石井愃一(老ゴボー/テューバル/僧侶/シスター/高官)、高橋克実(アントーニオ)
青山達三(ヴェニスの公爵/僧侶/モロッコ大公多雨の従者)、手塚秀彰(モロッコ大公、僧侶/高官)、木村靖司(アラゴン大公、僧侶/シスター/高官)、大川ヒロキ(ソラーニオ/僧侶)、岡田 正(ネリッサ)、清家栄一(ランスロット・ゴボー/僧侶/シスター)、新川將人(サレーリオ/僧侶)、鈴木 豊(ロレンゾー/シスター)、福田潔(ポーシャの召使/僧侶/楽師/シスター/高官)、市川段一郎(アントーニオの召使/僧侶/シスター/バサーニオの従者/高官)、鈴木彰紀*(ステファノー/僧侶/シスター/バサーニオの従者/ポーシャの侍女/アラゴン大公の従者/牢番/高官)、隼太*(僧侶/モロッコ大公の従者/ポーシャの侍女/シスター/高官)、坂辺一海*(リオナード/僧侶/シスター/ポーシャの侍女/アラゴン大公の従者/高官)、白川大*(僧侶/モロッコ大公の従者/ポーシャの侍女/シスター/高官)、丸茂 睦(楽師・アコーディオン/僧侶)
*さいたまネクスト・シアター
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追記
写真は、瀬戸内国際芸術祭の豊島にあった作品。スイスのアーティスト、ピピロッティ・リストの「あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液)」という映像作品。円形のスクリーンに投影されていたのー

by sustena | 2013-09-24 23:27 | Theatre/Cinema | Comments(8)
2013年 09月 22日

シス・カンバニー『かもめ』

c0155474_20445179.jpg先日、シス・カンパニー プロデュース、チェーホフの『かもめ』をシアターコクーンで観た。
こく作品が好きだったこともあるけれど、この配役、そしてケラの演出で、どんな現代的な「かもめ」になるかに興味があったのだ。

ケラはこの戯曲を、翻案や再構成はせず、比較的忠実にたどったという。もとの翻訳と比較はしていないので断言はできないんだけど、多少言葉は聞き取りやすいようにアレンジしてあるように感じたけど、骨格はもろチェーホフ。ケラらしさは、たとえば、場面転換のときの、登場人物のお互いへの思いを浮き彫りにするようなマイムがチラッと組みこまれていること、最後の場面で、チリチリと部屋の電気が点滅するところ、アルカージナとトリゴーリンのケンカの過剰さ、そして冒頭、作家志望のトレープレフが自作の野外劇を上演する場面の演出、そして登場人物の輪郭のつけかた。

なんといっても、蒼井優がすばらしかった!一幕目の野外劇のへたっぴなこと。名声に憧れ、若さにキラキラ光ってた田舎娘のニーナが、トリゴーリンに捨てられ、貧しさの中、地方のどさ回りを続け、やつれ果てて、でも私は今こそ女優なのだ、大切なのは名声でも成功でもなくて忍耐の力だということを知ったとトレーブレフに語る場面、そして野外劇のセリフを語るシーンの胸にしみることといったらなかった。

トレーブレフはいつまで経っても成長しないマザコン青年ぶりがよく出ていたし、野村萬斎も、自己愛いっぱいの優柔不断なところがいかにも、であります。若さに嫉妬し、自分が主役でなければ気が済まず、まわりを振り回す大竹しのぶも、超パワフル。(山崎一のハリネズミみたいなヘアースタイルはちょっとどうかなーと思ったけど)

1幕目のホリゾントの奥のほうにまで広がる草原の風景がすてきだった。

作:アントン・チェーホフ
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:トレーブレフ/生田斗真、ニーナ/蒼井優、トリゴーリン/野村萬斎、アルカージナ/大竹しのぶ
ソーリン/山崎 一、ポリーナ/梅沢昌代、メドヴェジェンコ/中山祐一朗、マーシャ/西尾まり、ドールン/浅野和之、シャムラーエフ/小野武彦、ヤーコフ/山森大輔、料理人/中川浩行、使用人/長友郁真、メイド/頼経明子
美術:島次郎
衣装デザイン:伊藤佐智子
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by sustena | 2013-09-22 23:38 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2013年 05月 30日

三池崇史監督「藁の楯」

c0155474_22474532.jpgきのうは、女性ならだれでも映画1000円となるレディスデーで、頭を空っぽにしながらインパクトのある映画を見たい気分だったので、三池崇史監督の「藁の楯」に行く。原作は『ビー・バップ・ハイスクール』の漫画家・木内一裕の小説。

ストーリーは──

孫娘を惨殺された財界の大物・蜷川隆興(山﨑努)は、殺人犯・清丸国秀(藤原竜也)を殺害したら10億円を払うという見開きの新聞広告を掲載する。匿われていた男にも殺されそうになった清丸は福岡県警に出頭。そこで、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)を含め、5人の精鋭が清丸を福岡県警から警視庁まで移送する任務につく。タイムリミットは2日間。しかし、移送の内部情報は筒抜けになり、どこにいるかが、インターネットの清丸サイトにリアルタイムで表示される。そして10億円目当てに、身内までが清丸を殺そうとする。果たして・・・

というありえない設定なんだけど、さすが「十三人の刺客」とかバイオレンスもので名を売る三池監督だけに、テンポはよく、飽きさせない。カーチェイスあり、心理戦あり、新幹線での大立ち回りあり(台湾高速鉄道で8日間かけて撮影したんだって)、それなりによくできていたよ。

内部通報者はだれかとか、この中でだれが生き残るか、犯人はどうなるんだろうか、余貴美子はどんな役なんだろうか・・・という興味で124分がイッキ。予想がくつがえされる驚きはまるでなかったけどね。

藤原竜也はこういうイッちゃった役はハマってると思うけど、もし、LEONのゲイリー・オールドマンみたいな、見るからにこーゆーヤバイ人は・・・って感じだったらどうだったろう?と思っちゃった。

ちょい役の人たちが存在感があったな。

監督/三池崇史
原作/木内一裕
撮影/北信康
主題歌/氷室京介

山崎努・・・・・・・蜷川隆興
藤原竜也・・・・・・清丸国秀

本田博太郎・・・大木係長

大沢たかお・・・銘苅一基
松嶋菜々子・・・白岩篤子
岸谷五朗・・・・・奥村武
伊武雅刀・・・・・関谷賢示
永山絢斗・・・・・神箸正貴

余貴美子・・・・・由里千賀子

この猫、まるでアナグマみたいー。
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by sustena | 2013-05-30 22:52 | Theatre/Cinema | Comments(4)
2013年 05月 05日

「絵本 化鳥」がすばらしい!

c0155474_036675.jpg泉鏡花が23歳のときに書いた『化鳥』が絵本になった。

橋のたもとの番小屋で、橋銭で暮らす母と息子の廉が主人公。少年は、いつも橋をわたる人を見ている。
雨の日、笠と蓑をきて橋をわたっていくのはいのしし、つりをしてるのは、きのこだ、なんて見立てて遊んでいる。

学校の先生は人間が一番偉いというけど、鳥や獣や魚だって、人間と同じように知恵もあるし、人間だけが立派なものだなんてことはないと廉は思う。「先生より花のほうがうつくしゅうございます」って言った、と告げる少年に母は語りかける。「そんなこと人のまえでいうのではありません。おまえと、母様のほかには、こんないいことしってるものはないのだから」

あるとき橋の近くの棒くいにつながれている猿をからかっているとき、少年は川に落ちてしまう。おぼれそうになったとき、「五色のはねのはえたうつくしいねえさん」が助けてくれる。もう一度、そのねえさんに会いたくて、少年は鳥屋や、桜山と桃谷と菖蒲の池のある梅林に出かけていく。だんだん日が暮れていき、自分も鳥のように見えてこわい思いをしたとき、帰りが遅いので探しにきてくれた母様が後ろからしっかり抱きとめてくれて、ああ、あのはねのはえたうつくしい人は、母ではなかったかと思う。

──かいつまんでいうとそんなストーリーである。

B5判71ページ、横長で文字は縦書き(読みやすいように、原文の漢字の多くをひらがなにしてある)

絵を描いたのは京都市の瑞泉寺の僧侶でもあるイラストレーターの中川学さん。これまで鏡花の「龍潭譚」の絵本を自費出版したこともある人。とくに冒頭の、少年が橋を通る人を動物に見立てている場面の絵がすばらしく、そのまますーっと鏡花の物語に入っていける。

この絵本は泉鏡花文学賞制定40周年を記念する事業の一環として出版されたもの。文章はもちろん泉鏡花のものだが、ちょっと長いので、筋はそのままに、「けずる」のではなく「とりだす」形で編集したそうだ。
巻末に、鏡花の原文が新字・現代仮名遣いで掲載してある。、

国書刊行会から2012年11月に発行。泉屋宏樹さんの装丁もすてき。とくに見返しの紙がぴったり。
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by sustena | 2013-05-05 00:36 | 読んだ本のこと | Comments(2)