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2016年 10月 14日

喫茶店前の猫ちゃん

取材後、夕方のフェリー出発まで2時間弱。
フェリー乗り場近くの喫茶店が開いてるだけだった。猫ちゃんが何匹かいたので、ぱちり。
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夕日が沈むなか、高松へと向かうフェリーから、ぼーっと外を眺めてた。
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追伸 出張から戻ったばかりなのに、土日に別の取材で、またもや高松に行く羽目に・・・。なんてこった。

by sustena | 2016-10-14 22:50 | | Comments(2)
2016年 05月 29日

室蘭

先週の月-火と、1泊2日で室蘭に出張に行ってきた。宿泊したのは、東室蘭だったのだけれど、どうせなら室蘭の夜景がみたい。夜景クルーズでもと電話したら、5人集めれば運行するという。この日は参加者ゼロなのだそうだ。

そこで室蘭からタクシーで近くの測量山に行こうとしてタクシーに乗ると、測量山は何もないから、オンナ一人で遅くまでいてはイケナイ、という。 祝津公園展望台がオススメだというので、測量山から、銀屏風などの観光スポットを案内してもらいながら祝津公園展望台に向かった。
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室蘭はちょうど八重ザクラが見ごろ。岩ツツジもきれいだった。チューリップなども咲いてたっけ。
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展望台についたのが夕暮れどき。そこから夜景をながめる。
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1時間ほどしてタクシーを呼ぼうとしたら、先ほどの運転手さんに書いてもらった電話番号が読めない・・・・・。アセッたのでした。

by sustena | 2016-05-29 16:02 | | Comments(4)
2014年 08月 07日

日光の野菜料理

いつもいつも食べ物の話で気が引けるのだけれど、昨日出かけた日光でお昼に食べたのが、「野菜cafe 廻(めぐり)」の定食。2009年10月16日にオープンし、夫婦二人で切り盛りしているお店だ。

場所は東照宮近く。もと骨董屋だったという昭和の建物で、天井の絵は当時のものなんだって。(紙)
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本日のお昼の定食は───。

トマトとアボカドのユッケ風ごはん
なすとピーマンの揚げびたし
夏野菜のマスタードグリル
ころころところてん胡麻だれで
トマトととうもろこしの冷製豆乳スープ
グリーンサラダ梅酢にんじんドレッシング
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写真はいまいち上手に撮れなかったけど、まぁ雰囲気はわかると思います。からだにやさしそうな、ていねいなメニューでありました。

市営駐車場近くの、別のカフェ? レストランかな?? メニューが洗濯モノみたいに下がっていて、思わずパチリ。
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ところで東北自動車道で行ったのだが、埼玉から行くと、利根川を越えたあと、群馬県になり、しばらく行くとすぐ栃木になる。思わず地図を頭に思い描いてしまうわけなんだけど、利根川を通る県境にもなってる橋がこれ。いつも通るたびに、このラインのつながりが気にいって「わぁー」と声を挙げてしまう。

帰りは夕方。すぐに暮れてゆく。こうしたときの空の色が好きで、どうということのない風景なのに、いつもシャッターを押してしまう。
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by sustena | 2014-08-07 21:47 | 食べ物 | Comments(0)
2013年 12月 12日

グッドバイ

c0155474_23103177.jpgシアタートラムで、シス・カンパニーの「グッドバイ」を観る。北村想が、太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」をモチーフに書き下ろしたちょっとせつなくてコミカルなラブストーリー。

さる私立大学の理事長夫人を妻に持つ、哲学とミステリ文学が専門の大学教授・黄村先生(段田安則)は、8人の愛人と別れるために、すこぶるつきの美人の結婚することを口実にと愛人と別れることを計画し、助手の渡山(柄本祐)の発案で美人秘書を募集中。合格したのは、口を聞かなければうっとりする美人だが、実はとんでもない豪傑オンナの河内出身という触れ込みの三舞理七(蒼井優)だった。
一番目の愛人、パーマ屋の青木さんには泣かれたものの、無事別れることを承諾してもらい、おでん屋(屋台の主人・半海一晃)で祝杯をあげている黄村先生と理七だったが、そこで飮んでいた無頼の太宰を気取るフリーライター(詩人だったかな、高橋克実)が二人に絡みだし、理七が河内出身でないことを見破る。実は、理七は、先生の助手の渡山の恋人だったのだ。
黄村先生と理七は毎度そこで待ち合わせて、終了後は祝杯をあげるのだが、理七は次第に、なぜ、いささかしょぼくれた黄村先生が8人も愛人を持っているのかに疑問を抱き始める。そして・・・・。

なんといっても松井るみの漫画のペン画のような美術が秀逸。舞台下手には、裸電球のともる斜めの電信柱が続く。空にはセリフが浮かぶ。中央は主人公の黄村先生の研究室になったかと思うと、街角のおでん屋になる。もち、ホンもおもしろかった! 太宰の「グッドバイ」の設定を借りて、60年代から70年代と、いまを両方とけこませて。

段田はうますぎるところがちょっとくさいんだけど、やっぱりうまくて、蒼井優は河内弁が甲高くてうわずっているのがやけに聞きづらいんだけど、胸きゅんとさせる雰囲気はうまいー。おでんやの主人がすてき。そして劇中歌が流しのギター弾きの茜役で出てくる山崎ハコの声はぐっときます。(山崎ハコだと、あの時代の気分が濃厚になるのー)

演出は寺十 吾。太宰の「グッドバイ」は青空文庫で読むことができる→http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/258_20179.html
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by sustena | 2013-12-12 23:38 | Theatre/Cinema | Comments(6)
2012年 09月 16日

あす退院

きのう回診に来た医者がいつ退院しますか、と聞くので、「月曜日にしてください!」と伝えると、レントゲンも血液検査も問題なかったから大丈夫でしょう、という。
痛みと息切れはこれ以上病院にいてもすぐよくなるというものでもないし、検査することもないし、日曜とか祝日は事務が休みだから退院は無理かなと勝手に思っていたのだが、なんとかなるらしい。事務棟は休みだけど外来棟の会計がやっているのでそこで支払えば大丈夫という。

やったー!と思っていたら、夜、主治医がやってきて「月曜日に退院するっていう噂があるけれど、本気?」と聞きに来る。だって~もう1週間になるし。「手術翌日から数えるんです。あなたの場合放っておくとすぐ翌日から出社するって言い出しかねない」
(わぁぁぁー、見抜かれてる~)
「シャバは怖いですよ~。みんな速く歩くし、買い物だけでもたいへんって言いますよ~」

だいじょーぶです。仕事は体調と相談しますし、始発のバスに乗って地下鉄も始発だから座っていきますし~。では、明日の元気度を見て決めるということで。

いつまでもパジャマのままでいると病人みたいな気になっってしまう。そこで本日からはTシャツとステテコに着替えて、フロアをてくてく歩いてると、ナースステーションで記録をチェックしている主治医を見つけた。

ハーイ~!と手を振って片足立ちしてみせると、「まぁいいでしょう」と晴れてOKが出たのだった。

ここの夕焼けも見納めであります。
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追伸

点滴のあとが青あざになって等分消えそうにない。右頬と右顎に大きなかさぶたがある。たぶん手術中ずっと右を下にしていたから何かにすれたのであろう。食が細ったはずなのに、体重はあまり変化がない。動いていないからで、スリムになって退院できるかも、というのは甘い期待デシタ。

by sustena | 2012-09-16 19:38 | つれづれ | Comments(12)
2012年 01月 26日

きのうの空

きのうクルマの中から見た夕方の空がすごく心に残ったよ。
何かがおこりそうで、とてもドラマチックだったんだけど、ボヤボヤしてるうちに取り損なって、助手席側の空をぱちり。この写真を見たら、あの空を思い出せるかなぁ。
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by sustena | 2012-01-26 22:49 | | Comments(8)
2012年 01月 03日

展覧会をハシゴ

昨日は入場無料にひかれて(腹ごなしもかねて)、東京都写真美術館と、国立近代美術館を回った。

東京都写真美術館では「ストリート・ライフ」「写真の飛躍」「見えない世界のみつめ方」の3つの展覧会が開かれていた。
「ストリート・ライフ」は、19世紀後半~20世紀前半に、イギリス、フランス、ドイツで活躍した、トーマス・アナン、ジョン・トムソン、ビル・ブラント、ウジェーヌ・アジェ、ブラッサイ、ハインリッヒ・ツィレ、アウグスト・ザンダーの、7人のソーシャル・ドキュメンタリー作品約160点を紹介したもの。

ブラッサイ以外、こんなにまとめて見たのは初めて。ビル・ブラントのゼラチン・シルバー・プリントの美しいこと! 「ハリファックス市の急坂」の石畳の黒い輝き、家々の屋根がつくる幾何学的な光と影のリズムが美しい「屋根の上から」、トーマス・アナンのグラスゴーの再開発計画で壊される街のフォト・グラビア印刷にもうっとりしちゃった。アウグスト・ザンダーは「若い農夫たち」が有名だけど、それ以外にもさまざまな階層、職業の人のポートレートが並んでいて、いつの時代もどうしてポートレートというのはこんなに魅力的なんだろうと感じたことだった。

収穫だったのは、日本の新進作家vol10「写真の飛躍」。添野和幸、西野壮平、北野謙、佐野陽一、春木麻衣子の5名の作家の作品。中でも圧巻は西野壮平のDiagram Mapシリーズの9点。ニューヨーク、香港、ロンドン,広島、東京、イスタンブール、リオデジャネイロ、パリ、ベルリンの各都市を、マッチ箱サイズの写真をコラージュして、俯瞰写真マップとして再構成していく。それぞれの作品の大きさは1.5m×2m近くあって、いったい何百枚の写真を張り込んだものだろう?? 正確な地図ではなく、そこを訪れた都市の記憶、出合った人や動物、見た建物が重なり合い、何重にもなって押し寄せてくる。細部をすみずみまで眺めて見飽きることがない。ひたすら圧倒されてしまった。
佐野陽一のピンホールカメラで写し出された風景は、印象画の絵みたいだったなぁ。

「見えない世界のみつめ方」では、鳴川肇のオーサグラフ世界地図がユニーク。地球の表面積を96等分し、それらの面積比を保ちながら正四面体に変換して作成した、面積が極力正しい長方形の世界地図であります。この地図のことは、口だけではうまく説明できないので、こちらをご覧ください→http://www.authagraph.com/top/?lang=ja
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東京都写真美術館のあとは、国立近代美術館へ。ここでは常設展と、スイスの建築家のヴァレリオ・オルジャティ展がタダ。この建築家の名前は今回初めて知ったんだけど、1:33の模型がきれいだねーと一緒に出かけた息子に言うと、ちゃんとつくればみんなそれなりにきれいに見えるのだ、なんてイバッテいたなぁ。

常設展はもう走るように眺めたんだけど、鷲見和紀郎の「ダンス」という白い彫刻が、ジャコメッティみたいで印象に残ったよ。

10時に家を出たのに、帰りはもう夕方だったよー。歩き回ってちょっぴり疲れちゃった。
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by sustena | 2012-01-03 23:05 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2011年 10月 12日

散歩しながら───#プラハ・ウィーン6

朝起きて、さてきょうはどこを歩こうか考える。
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ホテルから歩いて1分のところに地下鉄があってメチャ便利だった。この地下鉄のエスカレーターがめちゃ速くて、いつもドキドキした。
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ユダヤ人街を歩き回る。この古い墓地は、墓が倒れたままになっていたっけ。
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シナゴーグや、ユダヤ人の暮らしを伝える博物館を観る。最後に回ったシナゴーグでは、中に第2次大戦で殺された8万人のユダヤ人の名前と生年月日、死んだ場所が壁一面に記してあって、重たい気分になった。

ちょっぴり疲れたなぁ・・・。
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ちょっと路地に入ると、おしゃれなクルマである。
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プラハは旧市街の古い街並みもいいけれど、こんなふうにユニークな建築も突如登場する。これは物議をかもしたというダンシングビル。
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プラハ城の敷地内の教会では、窓からの陽に柱がステンドグラス色に染まってた。
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すでに夕方である。プラハ城近くのモルダウ川には、観光客向けの気球が浮かんでいる。気持ちがよさそう・・・・。
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毎年5月に行われるプラハの春音楽祭では、最終日に「芸術家の家」のドヴォルザークホールで必ずドヴォルザークの交響曲が演奏されるという。この由緒あるホールで、彼のチェロ協奏曲を聴いた。(ちょうど「ドヴォルザーク・プラハ・フェスティバル」という国際音楽祭が開かれていたのだ)。クラシックの生演奏など、十年ぶりぐらいか。
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ホールに入る前にお城のほうを眺める。
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コンサートが終わった頃はもうすっかり夜も更けて、いつもにぎわう市庁舎前の旧市街広場も閑散としてる。
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こんなふうに毎日2万歩以上歩いた。

by sustena | 2011-10-12 01:53 | | Comments(11)
2011年 07月 30日

『辺境生物探訪記―生命の本質を求めて』

c0155474_1874563.jpg奈良からの帰りの新幹線で読んだのが、辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」という異名を持つ長沼毅先生の『辺境生物探訪記―生命の本質を求めて』(光文社新書 2010年7月刊)。

長沼先生は1961年生まれ。JAMESTECで深海を探検したあと、南極や北極、沙漠など極限の環境にすむ生物を研究し、現在は広島大学大学院生物圏科学研究科で教鞭をとりながら、生命誕生の謎や生命の本質など、メタ生物学を探究するひと。なんと名刺には「吟遊科学者」なんて書いてあるのだ。

で、この本は、そんな長沼先生に、『クリスタルサイレンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた、作家でサイエンスライターの藤崎慎吾さんがインタビューしたもの。できるだけその環境を味わいたいと思ったけれど、極地で対談するのは困難だから、国立極地研究所や新江ノ島水族館、伽藍岳火口、鳥取砂丘、瑞浪超深地層研究所、高エネルギー加速器研究機構、国立天文台水沢VLBI観測所など、地球規模の極限環境をイメージさせる国内の研究機関や施設を訪れて、南極や深海などの極地に生きる生物のありようや、原始地球や宇宙空間に思いをめぐらしつつ、生命誕生のなぞをひもといた本。

原始地球の環境はどうだったか。塩酸の雨が降って、まだ小さい大陸を侵食して溶かし、大陸中の岩石に含まれるナトリウムやカルシウムが溶け出ていたからHCLの塩酸酸性。それが次第に中性化していったという説と、水蒸気が紫外線で分解して、いくつかの反応をへて過酸化水素ができてたという説もあるけど、いずれにせよ、生物が生きるには超キジヒイ環境。

えっ、そんな環境でタンパク質なんて機能するわけ??DNAは何度まで耐えられるの?と、疑問を次々にぶつけながら、温泉の高温環境で生きることのできる生物について話が進んでいく。
熱に強い微生物として、現在見つかっている最高は122℃。でも培養して増える温度範囲は、好熱菌でも中温菌も低温菌もだいたい30℃なんだそうだ。やっぱり、過ごしやすい温度ってあるんだよねー。

南極の海の氷の中で見つけたハロモナスは、淡水でも塩分濃度の高いしょっぱい環境でも生きることのできる、やたら環境条件の幅広い微生物だった。それが大西洋の海底火山にも、そして北極にもいたのである。
で、塩に強い生き物は沙漠などの乾燥にも強い。その典型例がハロバチルスだけど、こいつはなんと深海部からも見つかった。

それじゃ、沙漠でみつかるんなら月の沙漠や火星の沙漠はどうなんですか?
藤崎さんは次々に質問していく。ああ、こんなふうに専門家にぽんぽん質問できる素養があったらいいのに・・・)

ところで地球の内部に生きる生物を調べるために長沼先生が研究を行ったのは、瑞浪超深地層研究所で掘削を進めている研究坑道であった。(この穴のホントのねらいは、特定放射性廃棄物を地下に入れたらどうなるかの実験のためなんだって)。かつては深ーい地底には生物なんていない、と考えられていた。ところが、近年の研究論文のデータで見ると、おそらく地下には、10の30乗個の微生物細胞があるんだそうだ。これまで調べられてきた陸海や土壌の伝統的な生物圏のバイオマス総量は10の28乗から29乗。100匹いたら、99匹とか90匹が地下深くに潜んでいることになる。で彼らは、メタンをつくっていたり、ウランや鉱物資源をつくるのに一役買っているらしい。でも、その時間スケールはめちゃくちゃ長いのだ・・・・。

微生物のなかにはとんでもないやつもいる。むかし、アメリカで放射線をあてて中のバクテリアや微生物を殺してしまえば肉は腐らないのではないかと考えて、放射線で食品を殺菌しようという実験があった。そのとき大概のものは死ぬような非常に高い放射線レベルで実験してみたのだが、やはり肉は腐ってしまった。その腐った肉にいたのが放射線耐性菌で、こいつは人間の致死量の1000倍の放射線でも死なないんだという。それこそ「デイノコッカス・ラジオデュランス」であるが、これまた放射線だけでなく、高温、低温、その他の極限環境に強くて、あちこちの極限環境から発見されているほか、成層圏から微生物を拾ってくると、似たものがとれるんだって。デイノコッカスのすごいのは、ゲノムを複数持っていて、放射線をあてられてDNAが断片化しても、つきあわせて修復しちゃうところ。

こうして、微生物の不思議に、ヘー、ホーと驚きあきれながら、宇宙に生物のいる可能性、そのときの生物の定義ってどんなんだろう・・・って、ふだんちっとも考えたことのない世界を覗きみることになる。

おもしろかったなぁ。

ところで長沼先生のポリシーは、「極限生物を研究するには、自らも極限生物であらねばならない」ってこと。タフすぎー。

帰りの新幹線の中からぱちり。
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プロローグ 辺境の生物を訪ねる旅へ
第1幕 南極は“しょっぱい大陸”
第2幕 深海で出会った生物の「大群」
第3幕 原始地球は温泉三昧
第4幕 乾燥と「高イオン強度」に耐える生物
第5幕 「スローな生物学」への挑戦
第6幕 宇宙空間で生き延びる方法
エピローグ 生命は宇宙を破壊する

by sustena | 2011-07-30 18:07 | 読んだ本のこと | Comments(2)
2011年 01月 04日

足澤るり子『展覧会をつくる』

c0155474_1646161.jpg足澤るり子さんの『展覧会をつくる 一枚の絵がここにくるまで』(柏書房 2010年11月刊)を読んだ。

著者の足澤さんは、1950年東京生まれ。1975年からパリに暮らし、東京都パリ事務所勤務を経て、フリーランスで展覧会やコンサートのコーディネーターとして活躍している人。

この本はかつてダリの絵に感動して、ホンモノに触れることの大切さを両親から教えられた足澤さんが、やがてフランスで結婚したあと、離婚を経て、友人とのつながりから、やがて展覧会の仕事にかかわるようになり、母の死を乗り越えて、日仏の文化交流に奔走するに至る日々を綴ったもの。

読者は、美術展の成功には、卓抜なコンセプトと(単に名作を並べればいいってものではない)、何よりも人と人の出会いや想い、情熱が重要であること、そしていろいろな人の想いをつないでいくコーディネーターの存在の大きさに想いをいたすことになる。

私たちがふだん知ることのない美術展の舞台裏で活躍するコーディネーターの役割は実に広範囲だ。
展覧会のコンセプトの翻訳、展示に必要な作品の借用願いの作成、企画関係者が出張する際のアポイントの調整、美術作品の借用交渉の通訳、ときには、学芸員の代行として、直接作品の借用交渉を行うこともある。そして、美術館などから作品の貸し出しが承認されると、日本側と相手側の美術館のつなぎ役兼調整役として、連絡事項を次々にさばいていく。事務仕事も山のようにある。契約書の作成や翻訳、展覧会のカタログに使う展示作品の画像の版権所有者から画像を入手して日本に送る。作品の輸送にあたっては、作品を貸し出す側との連絡調整もある。税関を通る際に必要な書類がそろっていない、なんてトラブルは日常茶飯事だ。さぞかし戦争状態だろうなぁと想像する。人と人のかかわる現場だけに、人脈は広ければ広いほど武器になる。

そんな日々を通じて著者が学んだ仕事のルールや人生観、さまざまな出会いがイヤ味なくサラッと語られていて、とても好ましかった。

あーあ、ン十年も生きていて、ロクな仕事をしていないなぁ・・・・・、とわが身を反省したことでありました。
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by sustena | 2011-01-04 22:56 | 読んだ本のこと | Comments(6)