2012年 09月 20日
亀治郎の写真集を眺めていて、そういえば、入院の前日、新橋演舞場に「秀山祭九月大歌舞伎」を観に行ったんだよなぁと思い出した。秀山祭というのは、初代中村吉右衛門の俳名である“秀山”を冠したもので、毎年この時期に二代目の吉右衛門が、初代の当たり役などを中心にプログラムを組む。 今回観たのは昼の部で、演し物は寺子屋と河内山。河内山は、仁左衛門とどう違うか興味があったし、寺子屋は染五郎の松王丸と吉右衛門の武部源蔵の組み合わせは如何に?と思っていたら、なんとまぁ染五郎が8月27日に東京・国立劇場で行われた舞踊公演中に、舞台セリから奈落に転落して大ケガをして、吉右衛門は松王丸に、梅玉が武部源蔵という配役に変更になった。 (その染五郎は、きのうあたり退院したという。リハビリ大変だろうなー) 寺子屋はよく知っている筋なのに、小太郎の「寺入り」で、母の福助と別れるシーンや、死ぬときに小太郎がニッコリと笑った、と源蔵が伝える場面など、もううるうる。 河内山は、最初の上州屋の場面はピリッとしない感じがしたけど、松江邸に行ってからの不敵な感じ、好きだなぁ。 歌舞伎座もだいぶできあがってきた。 菅原伝授手習鑑 一、寺子屋 寺入りよりいろは送りまで 松王丸 吉右衛門 千代 福 助 園生の前 孝太郎 涎くり与太郎 種之助 下男三助 錦 吾 春藤玄蕃 又五郎 戸浪 芝 雀 武部源蔵 梅 玉 天衣紛上野初花 二、河内山 上州屋質見世 松江邸広 間 同 書 院 同 玄関先 河内山宗俊 吉右衛門 後家おまき 魁 春 高木小左衛門 又五郎 近習大橋伊織 松 江 同 黒沢 要 歌 昇 同 米村伴吾 種之助 同 堀江新六 廣 松 同 川添運平 隼 人 北村大膳 吉之助 腰元浪路 米 吉 宮崎数馬 錦之助 和泉屋清兵衛 歌 六 松江出雲守 梅 玉 #
by sustena
| 2012-09-20 21:32
| Theatre/Cinema
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2012年 09月 19日
亀治郎(もう四代目猿之助になっちゃったけど)の舞台写真を集めた『亀治郎の肖像』(文化出版局2012/05/06 刊)を眺める。 30×22cmの大判で、本文275ページ、厚さ3.4cmもあってなかなか持ち重りがする。 「義経千本桜」の源九郎狐や宙乗りの場面、「お夏狂乱」の物狂いの女形、「加賀見山再岩藤」の亡霊のすごみ、「身替座禅」の滑稽、「天竺徳兵衛」の大ガマに乗った姿、「藤娘」の舞いなど、ここ5年間の亀治郎の歌舞伎の舞台の数々、「じゃじゃ馬馴らし」、「その妹」、「雨」など俳優としてのポートレートがあって、おお、これは観たなぁ・・と思い返しながら楽しんだ。 デジタル処理による連続合成写真が効果的で、そうそうこんなふうに動いたんだったと思い出されて、単なるキレイキレイな舞台写真でなくて、舞台の臨場感が伝わってくるよう。 撮影を担当したのは齋藤芳弘さん。 あとがきを読んで驚いた。齋藤さんはもともと広告のアートディレクターで、写真を始めたのは「料理ブックの出版にあたり、依頼した写真家との折り合いがつかず、自ら撮影をしなくてはならない状況に追い込まれたのがきっかけ」という! えー、いくらセンスがあるとはいえ、いきなり料理写真?? しかも手がけた本がいずれも、料理本のアカデミー賞といわれる「グルマン・アワード」に輝いたんだそうだ。(うち一冊はパリの三つ星シェフ「ギィ・マルタン」の料理写真集ですぞ) 「亀治郎の会」のプログラムやポスター、などのデザインを担当することになり、舞台を観るうちに撮りたい、撮らねば!と舞台撮影になだれ込んで行ったそうなのである。 4-5ページ目に出てくる、おしろいの粉が舞っている写真が好きだなぁ。でもでも9800円もするので、図書館から借りたのだった。 写真は、退院の日に地元の仲間が届けてくれた花。 #
by sustena
| 2012-09-19 21:31
| 読んだ本のこと
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2012年 09月 18日
主治医の予想通り、本日サッサと出社してしまったワタシです。 だって朝公園をぐるりとまわったら(家までの往復で約2.5km)、なんとかなりそうな気がしたんだもん。といっても当面は10時~16時のコアタイムのみで、積み残したら家で残りをやるつもりだけど。 5日間いなかっただけなのに、ずいぶん時間が経ったような気がする。 もっとも、入院中もメールをやりとりしていた仕事先からは、 「手術してるのか、退院したのか、そもそも入院もしていないのか、境界が分からん…。退院したら気力充実で吹っ飛ばされちゃいそ~~(>_<)~~ 」 なんてメールを頂戴する始末。 なにはともあれ、これにて入院顛末記のオシマイであります。シャンシャン。 資生堂本社の工事では、もう3回も工事用のフェンスのデザインが変更になった。 #
by sustena
| 2012-09-18 21:19
| つれづれ
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2012年 09月 17日
本日11時ごろに退院。 清算をすませ、最寄り駅に歩き、都営地下鉄から営団地下鉄、そしてJRへと乗り継いで西荻窪駅へ。 途中でへばるかどうかが、ひとつのチェックポイントだったんだけど、階段も無事クリアした(もっとも下りだけだった) ちょうどお昼だったので近くの鞍馬でソバを食べる。ちょっと10秒ほど茹で過ぎのような・・・・。 バスで自宅近くの停留所まで。祝日だったこともあり、この間ずっと座れてラクチン。 久々の家だが、なんとまぁカボチャが腐っている!電子レンジでチンをするように言っておいたのに・・。洗面台も黄ばんでいるではないかっ!! ついゴシゴシしちゃった。 一休みして夕方リハビリがてら近くの公園に。 カマキリがいた。何を狙っているのかなぁ。 なんとなく物思いにふけってるように見えてしまうカルガモ。 一気に暗くなってきそうだったので、ショートカットして家に戻る。 うっかりいつものつもりで階段をトトトッと降りて息が上がっちゃった。そろそろと行かなきゃ、ですねー。 #
by sustena
| 2012-09-17 21:54
| つれづれ
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2012年 09月 16日
きのう回診に来た医者がいつ退院しますか、と聞くので、「月曜日にしてください!」と伝えると、レントゲンも血液検査も問題なかったから大丈夫でしょう、という。 痛みと息切れはこれ以上病院にいてもすぐよくなるというものでもないし、検査することもないし、日曜とか祝日は事務が休みだから退院は無理かなと勝手に思っていたのだが、なんとかなるらしい。事務棟は休みだけど外来棟の会計がやっているのでそこで支払えば大丈夫という。 やったー!と思っていたら、夜、主治医がやってきて「月曜日に退院するっていう噂があるけれど、本気?」と聞きに来る。だって~もう1週間になるし。「手術翌日から数えるんです。あなたの場合放っておくとすぐ翌日から出社するって言い出しかねない」 (わぁぁぁー、見抜かれてる~) 「シャバは怖いですよ~。みんな速く歩くし、買い物だけでもたいへんって言いますよ~」 だいじょーぶです。仕事は体調と相談しますし、始発のバスに乗って地下鉄も始発だから座っていきますし~。では、明日の元気度を見て決めるということで。 いつまでもパジャマのままでいると病人みたいな気になっってしまう。そこで本日からはTシャツとステテコに着替えて、フロアをてくてく歩いてると、ナースステーションで記録をチェックしている主治医を見つけた。 ハーイ~!と手を振って片足立ちしてみせると、「まぁいいでしょう」と晴れてOKが出たのだった。 ここの夕焼けも見納めであります。 追伸 点滴のあとが青あざになって等分消えそうにない。右頬と右顎に大きなかさぶたがある。たぶん手術中ずっと右を下にしていたから何かにすれたのであろう。食が細ったはずなのに、体重はあまり変化がない。動いていないからで、スリムになって退院できるかも、というのは甘い期待デシタ。 #
by sustena
| 2012-09-16 19:38
| つれづれ
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