いつもココロに?マーク

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2012年 12月 02日

若いコたちの会話

昨日、紅葉見物から帰る途中の西武池袋線で。隣のとなりに座った若い女の子3人の会話が耳に飛び込んできて、ついつい聞きいってしまった。

「ねぇね、私いま、心理占いに凝ってるんだー」

「きゃー、やってみて」
「じゃ、行くよ。理想の結婚相手の条件を3つ挙げてください」
「えーっと、1番目が包容力、2番目が私のことを理解してくれること、3番目がそこそこの顔」
「私の場合は、やさしくて、シャレがわかって、頭がいいこと」(迷いながら3つリストアップする二人)

「その条件にぴったり当てはまる相手が2人いたとします。あなたはどちらかを選ばなければなりません。では4つめの条件は?」
「そのときは、お金!」
「家事がデキル男!」(二人ともキッパリ)

「じゃーん、あなたが本当に結婚相手に期待するのは、その4番目の条件でーす」

その後、森の中で会う動物とか、無人島の話とか、次々にお題を挙げてはしゃいでいたのでした。
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X-E1+18-55mm

# by sustena | 2012-12-02 22:30 | つれづれ | Comments(6)
2012年 12月 01日

velviaで紅葉を撮る

去年、行きつけの歯医者さんに紅葉の写真が飾ってあったので、その見事な赤をほめると、新座にある平林寺で撮影したものでモミジの名所だと教えてくれた。うちから1時間ぐらいで行けるので、ぜひ・・と思っていたのだが、去年はあいにく時間がなく、今年の秋のイベントが終わってちょっと一息ついた本日、ちょうど見頃だというので、来週初めの出張の予行演習もかねて、X-E1 を持って出かけた。

中央線に乗り西国分寺で武蔵野線に乗り換えて新座駅につく。ここからは約3kmである。
途中、「たぬきに注意」の看板が。よく出没するのであろうか。
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絶好の晴天のはずだったのに、平林寺まであと400mぐらいのところで小雨が・・・・。がーん。

入口の総門にたどりつくと、かなりの人出である。看板を読むと、臨済宗妙心寺派の禅刹で、南北朝時代の1375年に現在の岩槻区に創建され、その後大河内松平家の霊廟となり、川越藩主松平信綱の遺言により寛文3年(1663)に岩槻から今の野火止の地に移築されたんだそうだ。

それにしても、予想以上の見事さである。雨模様でどよんとした空だったが、目に染みるような赤と黄色の錦。すっかりぼぉぉぉとなってまたもや考えなしに撮ってしまった(涙)。
しかも、PROVIA(スタンダード) 、Velvia(ビビッド) 、ASTIA(ソフト)の3パターンのブラケット撮影で比べてみようと思っていたのに、思いつきでPROVIAにしたりVelviaにしたりしていたので、同じもので比較できずどれくらい違うのかサッパリわからない。でもこれまで撮ってきたどれよりも、たぶんVelviaにしたものはあざといぐらいに派手な感じ。

感度はISO400までのオートにしたんだけど、気持ち絞ったせいで、少々手ぶれしてしまったなー。
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総門をくぐったところ。
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鐘楼
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境内は約13万坪で、武蔵野の面影を残した林は国指定の天然記念物なんだそうだ。墓所を抜けて、敷地内のもみじ山へ。もみじをはじめ、コナラやクヌギなどが色とりどり。時折風が吹くと上から次々に落ち葉が舞う。次第に雨が強まり、ヒョウまで降ってきた。
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周囲が赤に染まるなか、廟所の参道だけは常緑。
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ベンチが冷たそう・・・。
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このあと寺を出て、自家有機栽培・自家製粉石臼挽きの十割そばの「新座 鞍馬」へ。ネギの天ぷらと玄挽きそばをいただく。お酒が置いてないのが無念だった。本日は2万歩を超えたよー。
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X-E1+18-55mm

# by sustena | 2012-12-01 23:15 | カメラ・レンズ・写真レッスン | Comments(8)
2012年 12月 01日

4Four

4Four_c0155474_1694868.jpgだいぶ前にシアタートラムで見た舞台。
川村毅の脚本、白井晃演出の『4 four』。時間が経てば見たものをもう少し整理して、なんだか落ち着かない気分でいたものが腑に落ちるかなと思ったけど、宙ぶらりんの気分のまま、内容はもうかなり忘れちゃった。

〝モノローグの可能性を探る〟というテーマで執筆し、昨年11月にはシアタートラムでリーディング公演として上演したものを、さらにふくらませてブラッシュアップしたものを白井が演出したもの。 

入場時に券が配られる。そこには、番号と裁判員、法務大臣、刑務官、未決囚のいずれかが丸で囲まれていて、これはいったいどんな意味があるのかしらんと思いながら、番号を探しながら席に着く。

通常の舞台は取り払われ、中央に木箱がつみあがっており、首吊り用のロープが下がっている。それをぐるりと取り込みむように木箱が並び、そこが観客席でクッションを載せて陣取る。野間口徹さんが、お知りが痛くなったら寝ころんでもいいとか、ここを役者が通るからちょっと開けてね、と言ったあり、それぞれのチケットの役割、それぞれに挙手を求めたり、他の4人の俳優が舞台に出てきて、中央の木箱を動かしたりして、まもなく芝居がスタート。

まずは4人のキャスト(高橋一生、田山涼成、須賀貴匡、池田鉄洋)がくじを引く。連続殺人犯である未決囚、裁判員に選ばれた大学職員、死刑の執行の命令書にサインをする法務大臣、死刑を執行する刑務官、のそれぞれの役割が決まる。途中で役割をスイッチし、これは堂々巡りなんだろうか・・・と思っているうちに、2回目のシャッフルがあり、男が思いがけないことをしゃべり始め、エンディングになる。

罪と罰と身体性と言葉の関係がぐるぐる回っているような舞台ではあるんだけど、疲れがたまっていたことと、いまいちモノローグがつまんなくて、時おり気が遠くなってしまったよー。

せっかく配られた券が、多少は、自分が4人のうちう一人だったらという気分を醸し出したぐらいで、たいして効果を挙げてなかったような。

[作] 川村毅
[演出] 白井晃
[美術] 松井るみ

芝居前に劇場近くの安曇野で食べた蕎麦。田舎とせいろの蕎麦の太さの違いにびっくり。
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# by sustena | 2012-12-01 00:29 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2012年 12月 01日

操上和美―時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。

かけだしの編集者だったころ、「studio Voice」誌を中心に活躍しているフリーインタビュアーが「操上和美でもね、家を買おうとしたら住宅ローンは組めなくて、即金で買ったんだって~」と、単なる噂話か実際に聞いた話か知らないけれどワタシに教えてくれて、以来、操上和美の名前は、あのスタイリッシュな写真とともに強く印象に残っているんだけど、先日、ASAから招待券をもらったので、恵比寿の写真美術館に操上和美の展覧会を見に行って、おしゃれで華麗な写真を思い描いていた私は、風化したような記憶の彼方のようなざらついたモノクロの写真のなまっぽさに、ちょっとビックリしてしまった。
610×508のサイズのほか、1800×1800の大きなプリントが額装もされずに展示されていて、暗室から出てきたばかりといった雰囲気。

展示されていたのは、
(1)1970年代から各地で撮り続けてきた「陽と骨 HITOHONE」シリーズ。モノクロ写真はすべてオモチャカメラで撮影されたとのことで、光と影のコントラストが強烈。カラー写真も深層意識に働きかけてくるみたい。

(2)1994年の実父の他界をきっかけに、作家の故郷の北海道への旅と、ロバートフランクとのノバスコシアと富良野への旅をモノクロで綴った「NORTHERN」シリーズ。

あわせて写真作品68点とポートフォリオ『Diary』(日常的に撮りためたスナップショット数万点から357点を選び、コピー複写で制作したポートフォリオ)と『陽と骨II』(1970年から2011年までポラロイドカメラSX-70で撮影した作品をスキャンし、インクジェット・プリントで制作したポートフォリオ。全120点)。ポートフォリオの中身はロビーでiPadなどでみることができた。
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X-E1+18-55mm

# by sustena | 2012-12-01 00:00 | Art/Museum | Comments(2)
2012年 11月 30日

三浦 丈典/文 斉藤 弥世/絵『こっそりごっそりまちをかえよう。』

三浦 丈典/文  斉藤 弥世/絵『こっそりごっそりまちをかえよう。』_c0155474_23452650.jpg建築家の三浦丈典さんの『こっそりごっそりまちをかえよう。』(彰国社 2012年7月刊)を読む。副題に「おおきな世界をつくる、ほんのちいさな作戦。」とあって、斉藤弥世さんのすてきなイラストが入っている。住みやすいまちや家をつくるのは政治家や専門家じゃない。ひとりひとりの小さな夢や想像力が珊瑚礁のように集まって、こっそりごっそりまちをかえるたものための43の作戦(以下に、ぜーんぶ写しちゃった)が掲げられている。

とてもやわらかい文章にまずびっくり。そして、一話一話に、なるほど!、おお! そうなのか!と思わせるデータが紹介されている(このデータも2色のふわっとしたイラストですてき)・・・たとえば、日本全国の水道管の長さは62万kmで゛月と地球の距離(38万kmより長いとか、駐車場台数や空き家数の推移とか。高層マンションが人気だけど、もしすべての国民が「平家じゃなきャ住みたくない」と一斉蜂起したらと試算してみる。日本の建物のの総床面積は74万ヘクタールでしち住居は6割の44万ヘクタールで山梨県と同じくらい。ちなみに全国のゴルフ場の面積の合計は約80万ヘクタール。知ってました?

今では一軒一軒が完結して、エネルギーや水がどうこから来てどうつながっているかといったことが見えなくなってしまった。たしかに便利だけど、家族や個人がバラバラになって、どこか不機嫌になってしまった感じ。そんないまのくらしを、どうやって自分たちの本当に必要なものに組み換えていくのか。世界のルールは最初から与えられているものでも変えられないものでもない。自分の好みや直感、本能のようなものを信じて、未来を変えようと呼びかける。

児童書の体裁をとっているけれど、これから必要なくらしについて考えるすべてのひとにおすすめです。


[主な目次]

・じぶんのいえにあだ名をつけよう。
・まちじゅうのお風呂が水道管でつながっていることを想像しながらお湯につかろう。
・となりのいえが空き家になったらどうやってつかうか作戦を立ててみよう。
・じぶんの部屋と教室がすべり台でつながっているところを想像してみよう。
・すごく古くからありそうなお祭りをでっちあげよう。
・日本中のビルをぜんぶ横に倒して1階建てだけの世界をつくろう。
・超おおきなお鍋でしかつくれない新しい料理を発明しよう。
・近所に住んでいる人の顔をなるべくたくさん思い出して似顔絵を描いてみよう。そのうち何人の名前を知っているかたしかめよう。
・となりのいえの窓から見えるじぶんのいえを想像してみよう。
・エスパーになったつもりで、となりのいえの人がいまどこでなにをしているか推理してみよう。
・じぶんのいえに最高何人泊まれるか、一度実験してみよう。
・じぶんが王さまだったらいえのまわりのどれくらいまでが領土だったら都合がいいか考えてみよう。
・ねこの額とうなぎの寝床のどっちが広いか、議論してみよう。
・じぶんと同い年のたてものをさがそう。
・この1週間でいえのなかに入ってきたものといえから出たものをなるべく正確に書き出してみよう。
・じぶんのいえでお店を始めるとしたらなに屋さんがいいか考えよう。
・歩いていける場所にないものはなにか、おもいつくだけリストアップしてみよう。
・1日何本の木を見たか、かぞえながら生活してみよう。
・電線を綱渡りしてあの子のいえまで行けるかたしかめてみよう。
・自分がねこだったら近所のどこで昼寝をするか考えてみよう。
・家の壁のなかでは水や電気やガスがぐるぐるな流れていることを像像しながら生活してみよう。
・パジャマとサンダルでいえからどこまで離れられるか挑戦しよう。
・おとなとくるまが絶対に入れないこどもだけの王国は東京のどこにあるべきか、検討してみよう。
・建物のなかにいる人全員の年齢を足してみよう。
・まちのなかでお弁当をひろげて食べたいと思う場所に印をつけておこう。
・道路に面していない古いいえを見つけ出して秘密基地と名づけよう。
・どれくらいの畑があれば一年中サラダが食べられるか想像してみよう。
・1年間で出勤時間が合わせてどれくらいになるか計算してみよう。
・ユニットバスの値段で何回銭湯に行けるか計算してみよう。
・日本中よ地主が何人いるか当てっこしよう。
・自分の部屋からみちに出るまでの時間を計ってみよう。
・まちじゅうの駐車場をこどもの遊び場に戻そう。
・今日1日に何人と話したか、かぞえてから寝てみよう。
・生ゴミで走る新しい乗りもののネーミングとかたちを考えておこう。
・おじいさんになっから一緒にくらしたい友だちにいまのうちにお願いしてみよう。
・じぶんのいえにいまの倍の人数でくらすにはどうしたらよいか考えてみよう。
・東京じゅうの人が全員参加できるマラソン大会を企画してみよう。
・いえに降った雨がどこを流れてどこに行くか、つきとめてみよう。
・照明デザイナーと電気の消し方を相談しよう。
・すこしのあいだだったら人に貸していいものをまとめておこう。
・オフィス外を歩きながらここにじぶんの家を建てるとしたらどんうふうにしたいか考えよう。
・大冒険できる宝の地図をつくろう。
・いつかじぶんのこどもや孫がおおきくなったときに一緒に住みたいまちをつくろう。

三浦丈典さんは1974年東京生まれで、設計事務所スターパイロッツ代表。http://starpilots.jp/工学院大学、早稲田大学芸術学校、横浜国立大学非常勤講師をなさってるそうです。
三浦 丈典/文  斉藤 弥世/絵『こっそりごっそりまちをかえよう。』_c0155474_23155955.jpg

X-E1+18-55mm

# by sustena | 2012-11-30 23:17 | 読んだ本のこと | Comments(0)