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2016年 02月 22日

シャルル・フレジェ展「YÔKAÏNOSHIMA」

銀座メゾンエルメス フォーラムで、3日前からフランスの写真家、シャルル・フレジェの展覧会「YÔKAÏNOSHIMA」が開かれている。

シャルル・フレジェは、1975年、フランス、ブルージュ生まれ。世界各地の民族衣装や儀式、祭礼のためのコスチュームなどをシリーズで撮影している写真家で、 ヨーロッパ各地の伝統的な祝祭の儀式に登場する「獣人(WILDERMANN)」シリーズや、ブルターニュ地方のレースの頭飾りをつけた女性たちを撮影した『BRETONNES(ブルトンヌ)』シリーズが有名。※ちなみに、「BRETONNES」の写真も恵比寿のMEMで開催中。


今回の展覧会では、フレジェは沖縄や鹿児島、福岡、愛媛、佐渡、宮城、岩手など日本列島58ヶ所を取材し、その地の仮面や祭りで登場する獣や神、鬼たちの姿を、彼らが生まれた森や海などを背景に撮影。日本の多様で豊穣な精神を浮かび上がらせる。

会場構成を担当したのは、松島潤平建築設計事務所を主宰する1979年生まれの松島さんだ(育良保育園などが有名)。
起伏の多い日本のランドスケープをなぞって、「農耕」「島」「海」「洞窟」などのシーンで展示を構成。観賞する私たちは、両脇にグレーのウレタンフォームの法面と、写真が並ぶ坂道をのぼり、回遊しながら、日本の各地を旅していく。

会場奥の部屋では、「Winter」をテーマに。壁面にずらりと、ナマハゲをはじめ日本各地の歳神さま、もう片面には、ヨーロッパのワイルドマンが並ぶ。毛でおおわれたクマなど、日本と欧州で似ているものがいくつもあるのはとても興味深い。

カラフルな色合い、神々や動物のひょうきんな表情、あるいは、ダイナミックな造形など、どれもおもしろかった!
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by sustena | 2016-02-22 14:00 | Art/Museum | Comments(2)
2016年 02月 21日

エチオピアの国民食・インジェラ────カラフル・エチオピア#10

エチオピアに行ってきたというと、みんな向こうではいったいどんなものを食べたのか、と聞くのだけれど、パックツアーだったから、コックが同行した砂漠のほかは、ホテルなどで鶏肉や牛肉、マトンなどを焼くか煮たものがメイン。そのほか、スープや炒めもの、サラダといったコースメニューまたはバイキングがほとんど。そうそう、エチオピアは植民地にはなっていないのだが、いっときイタリアに占領されたことがあって、そのときの影響か、スパゲティなどのパスタ料理は比較的よく出てきた。

なので、料理について語れるのは、エチオピアの主食といわれる「インジェラ」についてである。
これは、イネ科のテフという穀物を粉にして、水で溶いて3日かけて発酵させ、薄くクレープ状に焼いたもの。レストランなどで出てくるときは、くるくると巻いてあって、観光客のな中には、すっぱいぼろ雑巾みたいなんて悪口をいう人もいるけれど、ちょっと酸味があって、ワットと呼ばれる具を巻いて食べる。
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これがワット。
豆や肉や野菜などの煮込み料理で、こってりしているものや激辛のもの、豆をすりつぶしたクリーミーなものまで、種類はさまざま。
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最初は、ビミョーな酸っぱさに「なんだかなー」と思っていたのだが、なじんでくると次第に「いけるかも・・」と思いはじめ、専門店で、できたてのを食べたときは「おいしい!」。何ごとも郷に入れば、であります。

ところで、エチオピアにはチェコの醸造技術がもたらされたとかということで、ビールが各地で製造されていて、なかなかいける。夕食のたびにいろんなブランドのものを飲んでいた。
一番有名なのが、聖ギオルギスのブランド。
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↑右側になるのが、炭酸入りのミネラルウォーターで、「アンボ」というブランドが有名。炭酸入りの水はそれまであまり好きじゃなかったんだけど、暑いこともあって、アンボもよく飲んだなー。
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そうそう、ラリベラ村の伝統的な家を見学していたときに、結婚式のパーティに遭遇し、見学させてもらったのだが、そのときもやはりみんなインジェラを食べていて、私たちにもどうぞ、と出してくれた。
これもおいしかったデス。
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こればどぶろく的なビールと焼酎のあいのこみたいなものらしいんだけど、おなかを壊すから飲んじゃダメと、釘をさされてしまった。
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レストランを利用するのは、もっぱら観光客で、ラリベラ村では、スコットランドの女性が建てたben abeba restaurantにも立ち寄った。
クルアンバと呼ばれるラリベラの北の丘にあり、こんな帽子のような不思議な形。
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この建築は、Bekur Custom Design という建築設計事務所が建てたという。でもインスピレーションは、オーナーなんだって。この人です。
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いい眺めだったなー。
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ここの料理はスコットランド風のものと、エチオピア料理が半々。おいしかったー。
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by sustena | 2016-02-21 17:13 | | Comments(6)
2016年 02月 20日

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

c0155474_17165054.jpgダイアン・キートンが、こんな老け役をやるようになったなんて、となんだかシミジミしてしまったのが、『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』。

画家のアレックスと妻のルースは、周囲の反対をおしのけて結婚して以来、ニューヨーク・ブルックリンのアパートの最上階に暮らしている。この部屋は、眺めも日当たりも抜群なのだが、エレベーターがない。二人は寄る年波に勝てず、階段の昇り降りがつらいので、ここを売ってどこかに引っ越そうと考え、不動産屋のリリーに依頼する。高く売るためのノウハウを伝授するリリー。ホントはアレックスは思い出がいっぱい詰まったこの部屋を売りたくないのだが、テキパキことを進めるリリーのアドバイスに従い、内覧会を開催することに。

ところがニューヨークとブルックリンを結ぶ橋でテロ騒動が勃発した。おまけに、愛犬のドロシーが急病にかかり、急きょ手術を迫られる。テロ騒ぎにもかかわらず、冷やかし客も含め、内覧会にはそこそこ客がやってくる。しかし、 期待したほどの高値のオファーはない。客同士を競わせて、せりあげるテクニックを発揮するリリー。一方、二人は愛犬の病院を訪れた帰りにいくつかの売り物件を見学するが・・・

ストーリーは大きな波乱はなく、予想通りに展開する。ところどころにはさまれる回想シーンでは、二人がなぜ惹かれあうようになったか、どんなふうにこの部屋とともに、人生を紡いできたかがていねいに語られ、たんたんとしてるけど、それだけにじわじわと、パートナーと年を重ねていくことの、慣れ親しんだ風景のすばらしさにじーんとくる。

アレックス・カーバー・・・・・・・・・モーガン・フリーマン
ルース・カーバー・・・・・・・・・・・・ダイアン・キートン
リリー・ポートマン・・・・・・・・・・・・シンシア・ニクソン
若き日のルース・・・・・・・・・・・・・クレア・バン・ダー・ブーム
若き日のアレックス・・・・・・・・・・・コーリー・ジャクソン

監督・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リチャード・ロンクレイン
原作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジル・シメント
撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョナサン・フリーマン
美術・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブライアン・モリス
衣装・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アージュン・バーシン
音楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・デビッド・ニューマン

原題 5 Flights Up
2014年 アメリカ映画 92分
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by sustena | 2016-02-20 23:46 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2016年 02月 18日

く、苦しい・・・西巣鴨 しゃぶ辰の牛角煮定食

広川泰士さんの写真を見たあと、西巣鴨駅近くで昼食。前回入ろうかどうしようか迷った「しゃぶ辰」に入ることにした。
1階は、一人ひとつのしゃぶしゃぶ鍋がおさまるU字型のカウンターで、年末にテレビニ出たとかでそこそこ人が入ってる。

1000円の豚しゃぶしゃぶがいいかな、と思ったんだけど、野菜がたっぷりだとおなかがくちくなるに違いないと迷っていたら、牛角煮定食700円、という文字が目についた。
700円なら、ちょうどいいのではーと思って注文。

ほどなく出てきた牛角煮を見てびっくり。なんて量なんだー!!
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このほか、野菜サラダと、やはり大きな牛肉のブロックが3つも入った白菜の味噌汁が・・・・。

息子なら大喜びでぺろりと食べてしまう量だろうが、基礎代謝のぐーんと落ちた身にはつらい。。。食べても食べても減らない感じ。残すのは私のポリシーにもとるけれど・・・ごめんなさい・・・・・

このあと、コーヒーまでついてたのだった。

隣の人が豚しゃぶを頼んでいたのでチラ見したら、これまたかなりのボリュームだった。おなかをすかせた人にはおすすめのお店だろうなぁ。

by sustena | 2016-02-18 16:02 | 食べ物 | Comments(2)
2016年 02月 18日

TIMESCAPES 2016 – 無限旋律 2016 –  広川泰士

西巣鴨にある大正大学のESPACE KUU 空で、「TIMESCAPES 2016 – 無限旋律 2016 –  広川泰士」と題した写真展が開催されている。
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広川さんは1950年神奈川県生まれ。2002年に出版された「TIMESCAPES」では、世界中の砂漠に赴き、8×10インチの大型カメラを据え、広大無辺の静けさの中で、星ぼしの時間を見つめるような写真を見せてくれた。昨年は、その手法で富士山を撮影したという。この写真展では、1994年の青森県仏ヶ浦から始まり、モンゴルのゴビ砂漠、ナミビアのスピッツコップ、エジプト・シナイ半島のジェベル・ムーサ(モーゼの山)、チリ・アタカマ砂漠の月の谷、アメリカ・ユタ州のカテドラルバレー、そして2015年の富士山と広川さんの20余年に及ぶ「TIME SCAPES」プロジェクトを代表する10枚が展示されている。あわせて、2014年の≪月齢 Time and Tide - moon's age≫と題した映像作品が流れている。


    広川氏の写真には、ニュートンが感じていたに違いない幾何学と神秘がある。
    大地はどうしてこんなにも入り組んだ形をしており、
    星はどうしてあのような整数的な動きをするのだろう。
   そして、それが同じ法則で連動していることへの驚きが、ここにはある。

展示に添えられた坂本龍一のメッセージに、ナルホド、と思ったことだった。


広川さんはこんなふうに記す

    地表に露出している
    悠久の時の創造物である巨大な岩の造形に魅了され、
    畏敬の念を強く持ちながら、砂漠に足が向かうようになった。
    
    やがて、何十億年かけて形造られ、存在している岩山と、
    何十億光年をかけて地球に届く星の光を、
    同時に見たいと考えるようになった。
    それから一枚のネガに昼夜の時を重ね
    時の記憶を写す作業を続けている。
    
    見渡す限り、無限とも思える静寂な広がりの中に、
    幾昼夜も身を置いていると、時空を超え、生死の境目も超え、
    星や砂や風に溶けていくような気分になる

会場では静かにBGMが流れ、暗く落ち着いた雰囲気。
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by sustena | 2016-02-18 15:48 | Art/Museum | Comments(2)
2016年 02月 17日

銀座NAGANOのワンプレートランチ

夕食のワインのとも用のパンとつまみをゲットしに、職場近くの銀座NAGANOへ。
そこの4階で蕎麦でも食べようと思っていたら、ふと、2月のランチプレートがおいしそうだったので、予定を変更。

これですー。

岡谷名物の鰻と、信州サーモンの手まり寿司と、干しエノキの具沢山すまし汁。瓜の粕漬け・赤かぶ・野沢菜の箸休め、カリンのシロップ漬けと、市田柿のチョコレート。岡谷の鰻は冬が旬でおいしいんだって。
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by sustena | 2016-02-17 13:18 | 食べ物 | Comments(2)
2016年 02月 16日

NODA MAP 第20回公演 『逆鱗』

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池袋にある東京芸術劇場で、野田地図の第20回公演『逆鱗』を上演中で、松たか子が主演なので観に行く(けっこうファンなの)。

ネタバレになっちゃうからあまり書けないけど、人魚をテーマにしたブラックファンタジーといいいましょうか。

タイトルの「逆鱗」とゆーのは、もともとの意味は、龍ののどにある逆さのウロコ。さわると隆が怒り狂ってその人を殺すという中国の故事で、この芝居でも、人魚のウロコに記された文字が暗号となって、歴史の暗部に迫っていく。

物語は、サキモリ・オモウ(阿部サダヲ)が警備している水族館に、鰯ババア(銀粉蝶)が闖入するところから始まる。このところ鰯が減っているのも鰯ババアのせいに違いないと、警備員失格かと思い悩むサキアモリのところに、電報配達人のモガリ・サマヨウ(瑛太)が電報を届けにやってくるところからはじまる。 モガリ・サマヨウは視力がよいので、遠くに浮かぶ船も見えるのだ。そこに目を付けた館長の娘で人魚学を研究している鵜飼ザコ(井上真央)が、訓練と称して、モガリを減圧室に閉じ込めてしまう。

この水族館ではイルカショーにかわって、人魚ショーをやろうと計画していた。館長の鵜飼綱元(池田成志)は、館員のイルカ・モノノウ(満島真之介)の反対を押し切り、人魚を募集することにする。一方、人魚学教授の柿本魚麻呂(野田秀樹)と、館長の娘のザコは、海底で人魚を捕獲するべく、“潜水鵜”の訓練を始める。

海の底には、NINGYO(松たか子)をはじめとする人魚たちや、人魚たちのゴッドマザーで800年以上の生きている逆八百比丘尼(銀粉蝶)がすんでいる。人魚たちは人間の腐乱死体を食べるのだ。いや、人間たちが死ぬ時に見る夢-永遠の時間を食べているのかもしれない。

モガリやサキモリたちは、そんな海の底で人魚たちと出会い、NINGYOも人語ショーのオーディションにやってくるなど、水族館と海の底が次第にワープしながらまじりあっていく。

やがて、二つの世界はある陰謀によって、ピタッと合わさって、なぜ、人魚なのか、なぜ逆鱗なのか、野田の詩的な言葉にのせられ、海の底に埋もれて、歴史のかなたに忘れ去られようとしているある事実が語られてゆくのだ。

堀尾の舞台装置がいい。数枚のプラスチック(素材は何かしら)のパネルが、あるときは巨大水槽に、あるときは海の底にかわる。魚や人魚の群舞も印象的。

松たか子の、高く透明なよく通る声がすてき。井上真央も、ワケアリの美少女もインパクトがあったなぁ。

写真は、会場横のイタリアンレストランで、芝居が始まる前に食べたサラダとワイン。これに100円のフォカッチャをつけた。
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作・演出:野田秀樹
美術:堀尾幸男 
照明:服部 基 
衣裳:ひびのこづえ
振付:井手茂太 

出演     
松たか子 瑛太 井上真央 阿部サダヲ  池田成志 満島真之介 銀粉蝶 野田秀樹
秋草瑠衣子 秋山遊楽 石川朝日 石川詩織 石橋静河
伊藤壮太郎 大石貴也 大西ユースケ 織田圭祐 川原田樹 菊沢将憲
黒瀧保士 近藤彩香 指出瑞貴 末冨真由 竹川絵美夏 手代木花野
中村梨那 那海 野口卓磨 的場祐太 柳生拓哉 吉田朋弘

by sustena | 2016-02-16 23:47 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2016年 02月 16日

今月の「籠釣瓶」は見逃せないッ!─歌舞伎座二月公演夜の部

日曜日に歌舞伎座の二月公演・夜の部を見た。
夜の部は「ひらかな盛衰記」より「源太勘當」、「籠釣瓶花街酔醒」、舞踊の「浜松風恋歌」の3つ。なかでも、これはここ数年の舞台の中でもぴかいちではなかろうかと思えたのが、吉右衛門が佐野次郎左衛門、菊之助が八ッ橋を演じた「籠釣瓶花街酔醒」だ。

あばた面で、田舎者の商人・佐野次郎左衛門が吉原見物に出かけて吉原一の花魁の八ッ橋に一目ぼれしてしまう。八橋のいる立花屋に通いつめ、いよいよ見受けをというときに、父親がわりに育ててきたことを口実に八ッ橋や立花屋にたかってる根性悪の釣鐘権八が、八ッ橋と起請をかわした仲の栄之丞に、あんたを差し置いて・・と注進に及ぶ。最初は信じなかった栄之丞だが、立花屋に出向き、八ッ橋に佐野次郎左衛門との縁切りを迫る。かくて、八ッ橋は、田舎からの仲間の商人もきているなか、佐野次郎左衛門に愛想尽かしをするのだ。満座で恥をかかされ、恨みを抱いた佐野次郎左衛門が、後日立花屋を訪れ、妖刀籠釣瓶で、八ッ橋を殺すという悲劇であります。

菊之助の八ッ橋は、2012年に新橋演舞場で初演して以来。このときは見初めの場面でどう微笑むか、研究を重ねている様子がニュースでも報じられ、口の端をかすかに持ち上げてみせたのではなかったか。あのときも見に出かけてきれいでうっとりしたけれど、今回の菊之助はさらに、この八ッ橋を見たらどんな人だって吸い寄せられてしまうなぁ。夢みるように、誘うように、ゆったりと笑むそのほほえみが、あの大きな歌舞伎座いっぱいに広がっていくようだった。

今回ナルホドと思ったのが、菊五郎演じる繁山栄之丞のカッコよさである。トシでちょっと腹が出て、歩き方も二枚目にしちゃややおぼつかないところがないではないのだけれど、いやぁ、すばらしい男前で、ああこの男は単にヒモで貢いでくれる相手がいなくなるからと八ッ橋を責めてるんじゃないのね。昔から相思相愛だったではないか、というプライドからなのだということが、よく分かるのだ。

栄之丞はいい男だけど、八ッ橋は、佐野次郎左衛門にも、その真摯で、飾らない人柄、一緒にいて安心できるところなどに魅かれていたに違いない。どっちか選べって言われてもね・・・。でも栄之丞と別れることは考えられない。そこで、心ならずもの愛想尽かしをするわけだけど、そんな女心の悲しさは、必死の佐野次郎左衛門には悲しいかな伝わりっこない。

佐野次郎左衛門の「花魁、そりゃあ袖なかろうぜ」という叫びのイタかったこと。

今月は、まわりの役者もすべてがピタっとはまった抜群のアンサンブル。梅枝は、八ッ橋の姉御の花魁という役どころはやや無理があるけれど、情感あふれていていい九重だったし、歌六と魁春の立花屋夫婦の存在感も、彌十郎の権八のにくにくしさも、 又五郎の下男ぶりもよかったー。

この舞台だけでも見に行く価値があるよ。

公園では、カンザクラも咲き始めた。
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一、ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)
源太勘當
梶原源太景季・・・・梅玉
腰元千鳥・・・・・・・・孝太郎
横須賀軍内・・・・・・・・市蔵
茶道珍斎・・・・・・・・橘太郎
梶原平次景高・・・・・・・・錦之助
母延寿・・・・・・・・秀太郎


三世河竹新七 作
二、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)

序 幕 吉原仲之町見染の場
二幕目 立花屋見世先の場
大音寺前浪宅の場
三幕目 兵庫屋二階遣手部屋の場
同  廻し部屋の場
同  八ツ橋部屋縁切りの場
大 詰 立花屋二階の場 

佐野次郎左衛門・・・・・・・・吉右衛門
兵庫屋八ツ橋・・・・・・・・菊之助
下男治六・・・・・・・・又五郎
兵庫屋九重・・・・・・・・梅枝
同  七越・・・・・・・・新悟
同  初菊・・・・・・・・米吉
遣手お辰・・・・・・・・歌女之丞
絹商人丹兵衛・・・・・・・・橘三郎
釣鐘権八・・・・・・・・彌十郎
立花屋長兵衛・・・・・・・・歌六
立花屋女房おきつ・・・・・・・・魁春
繁山栄之丞・・・・・・・・菊五郎

三、小ふじ此兵衛 浜松風恋歌(はままつかぜこいのよみびと)

海女小ふじ・・・・・・・・時蔵
船頭此兵衛・・・・・・・・松緑

by sustena | 2016-02-16 23:10 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2016年 02月 16日

ランチで失敗した話

自慢ではないが、こと食べものにかけては、周りからあんたは動物的感が働くとほめられる?ほど、飲み屋選びにしても、初めての町でぽっと昼飯を食べに入っても、めったに失敗がない。

でも、久しぶりに、あー大失敗!ということがあったのでご報告。

いつものように、ふらふらと歩いていると、ハタハタとノボリがはためいている。
「カニヌレ丼」と大きく文字が躍っていて、知床・羅臼直送の文字も添えられている。
いったい何かしら・・・・
ビルの地下に降りて入ると、カウンターの周りに数席、テーブル席が奥にちょっとという小料理風の店であった。
カウンター内には亭主と、厨房で奥さん?(お母さん?顔が見えなかったから分からない)が働いている。

一瞬、あ、ここは違うかも・・と思ったのだが、ここまで来ちゃったから仕方がない。翌日は休みなので、日替わりはないという。もともと私は、カニヌレ丼とは何か、という好奇心だけであるから、尋ねると、地元の漁師のまかない丼のようなもので、毛ガニやタラバガニを入れたかきあげを、天丼のタレにひたしたもの。名前がないので、自分で何がいいか考えてカニヌレとしたのだという。

「じゃそれね。ご飯は少なめで」

揚げる音が聞こえてしばらくして、出てきたのを見ると・・・・。小鉢も含めて、全部なんだか茶色っぽい・・。食べると、めちゃ味が濃いし、べちょっとしていて、1100円だからそんなにいっぱいカニが入っていることは期待していなかったけど、これは小麦粉のだまだまではないだろうか・・・・。
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おまけです、とポテトサラダをガラス皿にてんこもりにしたのをが加わったのだけど、これまた、マヨネーズの味がやたら強くて閉口。

その後、やはりノボリにつられて2組ほどが入ってきて、みんなカニヌレ丼を頼んだけど、そのたび、やめたほうがいいよ・・といいたいのをグッとこらえていたのでありました。

その話を知人にしたら、カニヌレって、石川啄木みたいだね。
われ泣きぬれてカニとたわむるだもんね。

でも、もし啄木丼とあったら、私は引き寄せられたであろうか?それはないな、カニヌレのあやしい字面のインパクトならではだと思ったことだった。

by sustena | 2016-02-16 14:54 | 食べ物 | Comments(0)
2016年 02月 16日

エチオピアのコーヒー──カラフル・エチオピア#9

エチオピアというと、多くの人が連想するのが、アベベとコーヒーではなかろうか。
コーヒーはエチオピアが発祥で、産地のひとつのカファがコーヒーの名前の由来といわれる。

なので食後はたいていコーヒーを頼んだけど、多くの場合、コーヒーの粉がどよんと沈んだ、エスプレッソをかなり濃くしたような味だった。

でも、コーヒーセレモニーで飲んだものなど、とてもいい香りのものもあったっけ。
タナ湖の島を訪れたら、あちこちにコーヒーが自生していた。
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赤い実はとてもフルーティーな香りで、皮をむくと、ぬるっとした白い生皮があり、その中に実がふたつよりそうように入ってる。口に含むと、これまたかすかにコーヒーの香りがして甘かったなー。
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ラリベラのある家庭で、コーヒーセレモニーを体験した。親しい人が来たときに、じっくりコーヒーを淹れ、おしゃべりするんだって。

まず生豆を洗う。
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コーヒーを淹れる場所には、一面青草を敷いて、香をたく。
洗い終わった生豆をフライパンのようなもので煎る。ここから正装。
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煎り上がったら、ウスに淹れて鉄の棒で粉々にする。
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粉を少しずつお湯の沸いているコーヒーポットにいれる。
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お湯がなくなったらまたつぎ足して、通常は3回ぐらい淹れるらしい。
時間がかかるので、気の置けない友人が来たときにじっくり淹れるけど、フツーの客のときは、ティーにするんだって。

バスや4WDで走った沿道にもコーヒーを飲ませる店があった。大きなまちなかには喫茶店もあったが、入ってないので中の様子はワカラナイ。
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空港にもコーヒーセレモニー風の場所があった。
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おみやげにトモカコーヒーを買って帰った。すっきりした、薫り高いお味であります。

by sustena | 2016-02-16 00:57 | | Comments(2)