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2015年 09月 30日

十日町のバーを舞台にしたアート

大地の芸術祭では、もうひとつ、十日町の中心商店街でのいくつかの作品も、実にユニークだった。

まずは、国道117号に面したコインランドリーを舞台にした≪憶測の成立≫。アーティストは、昨年資生堂ギャラリーで開催された 『たよりない現実、この世界の在りか』であまりのブッ飛び方に大いにインパクトを与えてくれた荒神明香とwah-document(南川憲二、増井宏文)の3人組の現代芸術活動チーム・目。ネタバレになっちゃいけないので、期間中は内緒ね、と言われていたけど時効だろうから書くと、何の変哲もないコインランドリーの扉をあけると、別の空間につながっていて、そこの扉をあけると、あれれ、さっき入ったはずのコインランドリー!?と一瞬、ココハドコ、私は誰?となってしまう。文句なく楽しい。

もひとつ、楽しかったのが1975年台湾生まれの黄世傑(ホアン・スーチェ)さんが、かつてバーだったお店を使った作品≪合成ミクロコスモス2015≫。ドアをあけると、妖しい人工的な灯りがまたたき、宇宙人というか海中の軟体動物の足のようなビニール袋がゆらめく小宇宙!
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昭和時代の香りのただよう電気屋さんで見た、イテビアンクルーの井手茂太さんが振付・演出した『越後妻有で100人に振付しちゃいました』 もほんわかしててよかった。
YouTubeでどんな雰囲気の映像なのかを見たい方はこちら



十日町じゃないけど、松代の蒲生集落で、かつて村でたたひとつの医院だった古民家を舞台にした、イ・ブル/スタジオ イ・ブルによる《ドクターズ・ハウス》も印象深かった。作品そのものより、古民家のたたずまいがおそろしく美しい。
お医者さんに来てもらうために、ここの土地の人が家を用意して迎えたのだとのことで、地震などがありずいぶん荒れていたのを、何カ月もかけて修復したのだという。
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by sustena | 2015-09-30 18:41 | Art/Museum | Comments(2)
2015年 09月 29日

ギャラリーをはしごしたお昼

c0155474_2258346.jpg本日の昼は、リクルートが運営する銀座の2つのギャラリー、7丁目の「ガーディアン・ガーデン」 と8丁目の「クリエイションギャラリー G8」と、ノエビア銀座ギャラリーの3つをはしご。

ガーディアン・ガーデンで開催されていたのは、グラフィック界の次世代を担う若手を発掘する第13回グラフィック「1_WALL」展。グランプリに選ばれると、翌年の個展開催とパンフレット制作の権利が与えられる同公募展の二次審査を通過した6名が、一人一壁面を使って作品を発表するグループ展である。
ファイナリストに選ばれたのは、一乗ひかるさんの「Life Ribbon」、鰹とニメイさんの「さっきの人」、藤田恵さんの「意思を持ったもよう」、谷口典央さんの克明な木版「忘れた土地」、森本将平さんの「ファイル」、 水越智美さんの夢や空想が絵本というか小回りでなく広がる漫画的なタッチで描かれる「たのしいゾーン」。なかでも、人間や動物たちの消化器系の構造をリボンで表現した一乗ひかるさんの作品が印象的だった。

クリエイションギャラリー G8では、東京イラストレーターズ・ソサエティ主催で、148人のイラストレーターがウクレレをキャンバスに自由に描きおろした「デコレレ♪」。こぶりでキュートなウクレレに、いかにもその作家らしい表現が広がる。サウンドホールやネック部、弦を上手に活かしたもの、カラフルなもの、サイドも裏側もびっしり描かれたものなどいろいろで、実に楽しい。
1点3万5000円(税込み)で販売もしていて、高名なイラストレーターの1点モノが比較的手ごろな値段で手に入るわけで、部屋のインテリアになるし、弾いて楽しめるしと、なかなかめっけもんの企画。

いいな、と思ったものは、売約済の赤ピンがささってたけど、そうでなかったら、衝動買いしていたかもしれない。会期後半でヨカッタ。

そのあと、会社に戻る途中、看板の写真に惹かれて、何軒ものバーが入ったビルの5階にあった「銀座牛超」という店に。エレベータをおりて店を探すと、奥まったところに重たそうな木の扉の入口がある。しかも「会員制」って札がかかっていて、一歩間違えるとボラれそうな雰囲気たっぷり。一瞬迷ったけど、まぁ昼だからね、と思い切って入る。

赤身肉と熟成肉の嘉樹匠和牛のハーフ&ハーフのローストビーフ丼を注文。
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温泉卵がついていて、お肉は110g。くどそうな顔をしているので一瞬、らら、しまったか、と思ったけど、さっぱりしていておいしかった。

c0155474_2312915.jpgそのあと、ノエビア銀座ギャラリーの前を通ったら、「山本容子のアーティスト図鑑」と題し、山本容子のエッチングが展示されていたので入る。
1995年から文藝春秋の「本の話」の表紙画として描かれた作家のうち、日本の文学者や絵描きなどのポートレート。場面設定や小物の扱いなど、いかにもその作家らしい表現で、文章もついてる。才人でオシャレな、山本さんの世界なのでありました。

by sustena | 2015-09-29 23:01 | Art/Museum | Comments(2)
2015年 09月 28日

越後妻有で食べたおいしいもの

越後妻有では地元食材を使った料理に感動。

これは廃校の体育館を利用して、アート作品を保管するために開設された清津倉庫美術館に、期間限定で出現した「きよつや」で販売されていたお弁当。プロの料理人今井義浩さんと、地元のお母さんがた、東京電機大学と共立女子大学チームがつくったもの。
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宿泊先の民宿サンベリーの夕食。ここは一日一組限定で、オーナーのご夫婦と一緒に食事をとる。
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十日町のキナーレにある「Dining Bar 越後しなのがわバル」では、飲み物のほかのデザートはなんと一品100円。トマトのシャーベット(うろ覚え)と、糸瓜のプリンをいただく。ほかのもおいしそうだったなー。
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まつだい「農舞台」の里山食堂のビュッフェでは、地元産のいろんな料理をてんこもりにしてしまった。作品よりも食い気、だったなー
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by sustena | 2015-09-28 22:36 | | Comments(4)
2015年 09月 28日

階段

秋のアートイベントの打ち合わせで、隔週ぐらいのペースで、近くの小学校でメンバーと顔を合わせる。

廊下の壁などは児童の作品が飾ってあって、ほほえましく感じるとともに、図工作品などでいろんな表現があふれていて、先生の指導がいいんだなぁ、自由にのびのび描いているなぁということが伝わった来るのだが(図書室では本の解説が行き届いており、お話し会で取り上げられた本が特集されていたりする)、やむをえないことながら残念な思いにとらわれるのがこの階段である。

(以前紹介したことがあるかもしれない・・・。忘れちゃった)

階段の手すりといえば、昔は必ず悪ガキがまたいで滑り降りたところだ。そこに乗って遊ぶ子どもたちも多かったから、事故のないように、こんなブサイクなものが設置されるのである。

せめて、もっとマシなデザインのものはないのだろうか?
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by sustena | 2015-09-28 22:07 | つれづれ | Comments(2)
2015年 09月 27日

「赤倉の学童」

9月13日に終わった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。日本有数の豪雪地の越後妻有を舞台にして3年に一度行われる国際芸術祭で、今年が6回目。2回目から出かけるようになり、これまで6回出向いた(2度出かけたときがある)。そのときどきの目玉のアートを見るというよりは、里山とカマボコ型の倉庫や独特の民家のある風景に会いたさに行く、というのが正直なところで、2015年も会期オシマイのころに、知人とともに赴いた。

いくつか印象に残る作品があったが、忘れがたかったのが、ナウィン・ラワンチャイクンとナウィンプロダクションによる《赤倉の学童》という作品である。

ナウィン・ラワンチャイクンは1971年タイ・チェンマイ生まれのアーティスト。現在チェンマイと福岡で活動し、町に生きる人々と美術が直接出会うような作品を通して、社会における美術のあり方を問いかけているという。

今回は、限界集落のひとつ、赤倉で住民全員にインタビュー。
里山での暮らしや古老の知恵、人々をつなぐ紐帯のありようを見つめる作品で、旧赤倉小学校の校庭の2本の桜の木の間に、バチカン宮殿のラファエロ作の名画《アテネの学堂》を模し、住民一人一人を描いた絵画を描いた。彼のインタビューと作品制作のプロセスを編集したビデオ作品が、体育館に流れる。そのビデオは、ナウィンさんから赤倉のみなさんへの手紙の形をとっていて、その手紙を、住民がかわるがわる読み上げるのだ。

ナウィンさんは、年老いたひとたちがいまでも赤倉小学校の校歌を歌えることに興味をもつ。このビデオでも、みんなの歌っている姿が印象的。そしてインタビューや村人との交流を重ね、祭りに参加するなかで、村人一人ひとりの姿をアテネの賢人たちと重ね合わせていく。

当初、体育館の中に設置する予定でいた作品を、校庭の桜の木の下に置き、満開の桜の下でみんなと酒を飲み交わすシーンのすてきなこと。

この芸術祭が続いてきた理由はいくつもあるだろうが、アーティストが住んでいるひとたちとかかわりながら、その地域のすばらしさを、ともに発掘していったことも大きいに違いない。
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作品の一部をアップにすると──
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赤倉小学校は2003年十日町市立十日町小学校へ統合された。旧赤倉小学校の入口の廊下に、1997年2 月、インドで開かれた日本文化紹介の催しに、10人に満たない児童たちが郷土学習で勉強した伝統芸能「赤倉神楽」を踊り、インドの伝統舞踊団と交流したときの写真が飾られていた。
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すっかり秋
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by sustena | 2015-09-27 20:52 | Art/Museum | Comments(2)
2015年 09月 26日

蔡國強展:帰去来

c0155474_15352648.jpg横浜美術館で開催中の「蔡國強展:帰去来」がすばらしかった。
蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)は1957年、中国福建省泉州市生まれ。マッチ箱に絵を描く父親のもと、これが絵画であり世界だと思ったという。

蔡といってもぴんとこないひとでも、火薬と導火線を使った《万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト》(1993)や、2008年の北京オリンピック開会式で視覚特効芸術監督を務め、打ち上げ花火で《歴史の足跡》を演出したアーティストだと聞けば、ははんと思いあたるのではないだろうか。

戦争や爆破に用いられる火薬を爆発させてカンヴァスや和紙に画像を定着させたり、大空を背景にした花火などによって、壮大なアートを生み出す独自の手法を開発した。

日本とも関係が深い。上海戯劇学院で舞台美術を学んだのち1986年末に来日。筑波大学に在籍し、東京や取手やいわきに滞在しながら創作活動を開始するが、絵画の発表場所を求めて画廊をまわるも反応は鈍く、日本滞在中に火薬絵画を編み出し注目を浴びる。95年以降はニューヨークに拠点を移し、いまや世界的に活動を続けている。

今回の横浜美術館では、グランドギャラリーで、火薬絵画の《夜桜》と《人生四季、春夏秋冬》、そして展示室の中央から床につるに絡まりながら咲くテラコッタによるインスタレーション《朝顔》を横浜美術大学の学生らとの協働で制作。(そのメイキング映像も興味深い)

これが1階のエントランス奥の半円部部分に展示された《夜桜》なんだけど、8×24mもの大きさなので、半分ぶつしか写せなかった。
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このほか、春夏秋冬それぞれの季節をいろどる草花や小さな生きものが浮き彫りになった白い磁器のパネル240枚に火薬をまいて爆発させた《春夏秋冬》h、土と火が一体となり生命のはかなさとつながりを感じさせてくれる作品だった。小屋を爆発させる様子を写したビデオ・インスタレーション《イリュージョンII》は、火を近くでみるときの、からだの芯が燃えていくような思いにとらわれる。

圧巻は、2006年にドイツで発表された《壁撞き》という作品。99匹の狼が群れをなしてガラスの壁に向かって空を飛ぶが、壁を超えることができず落ちてしまう。しかしひるむことなく立ち上がり、また挑もうと群れの後についていく・・・・。(99は道教で永遠の循環を象徴する数字なんだって)

狼たちがぶちあたるガラスの壁はベルリンの壁と同じ高さだという。壁が崩壊したあとも、別の壁が残っていることをあらわしているとのことで、狼は人間の自由なこころの象徴だろうか。鉄芯、藁、石膏、着色された羊の毛皮、合成素材でつくられた実物大のオオカミで、一瞬剥製かしらん、と思ったほど。
どの作品も大きいのだけれど、この《壁撞き》 は展示室いっぱいの大迫力!

蔡のこれまでのアート活動や、現在からさかのぼって見せながら、彼のアートに対する思いが語られる《蔡國強:巻戻》と題したビデオをみているうちに泣けてきてしまう。

展覧会は10月18日まで。おすすめです。

特設サイトhttp://yokohama.art.museum/special/2015/caiguoqiang/
蔡のオフィシャルサイトもすてき。http://www.caiguoqiang.com/

新潟県十日町市のキナーレ1階回廊では、かつて仙人が住んだという蓬莱山をイメージした蔡國強のインスタレーション《蓬莱山》が展示中。東の海はいま日中の間で摩擦がおこりかねないのだが、蓬莱山はあくまでゆったり浮かんでいる(逆をみるとハリボテの山であることがわかる。ハリボテというのはヘンだけど)。回廊に吊るされた藁細工約1000体は、越後妻有のお年寄りに学び、地域のこどもたちとともに作り上げたものという。龍のようでもあり、空を飛ぶ鳥のようでもあるのだが、なかには軍艦もある。こちらの展示は9月27日まで。
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by sustena | 2015-09-26 16:49 | Art/Museum | Comments(2)
2015年 09月 24日

王子散歩

一昨日、連休でゴロゴロしていると豚になるので、まち散歩に出かけようと一念発起して、どうせならなじみのないところにしようと、図書館で借りてきた差医歩マップで、えいやっと北区・十条方面のコースを選ぶ。

ざっと行程を紹介すると
R上中里駅-平塚神社-西ヶ原一里塚-七社神社- 飛鳥山公園-音無親水公園-王子神社-王子稲荷神社-名主の滝公園-十条富士塚-十条銀座-演芸場通り商店街-十条駅。
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写真は、西ヶ原一里塚付近。本郷通りにそって、けっこう直線的な道のりで、道そのものはあんまりおもしろみがない。

初めての場所ばかりだったのでどこもそれなりに物珍しかったのだが、へぇーと思ったのが七社神社。明日がお祭りらしく、露店が店開きをしていたのだけれど、なんと、境内の中もところせしと準備に余念がない。お神楽や太鼓などが奉納される舞台のそばには射的が店開き。
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飛鳥山公園は、以前紙の博物館に立ち寄ったことがあるだけで、桜の名所ぐらいのイメージしか持っていなかったのだが、重要文化財の渋沢栄一の別邸、渋沢の傘寿と子爵昇格を祝い建てられた青淵文庫と清水建設からプレゼントされた晩香廬があるなんて知らなかったなー。というわけで300円払って見学。
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ステンドグラスの両脇の上り竜と下り竜は、この建物を贈ったのが、「竜門社(渋沢栄一財団の前身)」であることにちなむものとか。絨毯や壁の彫り物などあちこちに「寿」野文字も刻まれていた。ガラスの美しさと、職人仕事のていねいさにうっとり。(とくに晩香廬がすごーい)
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王子神社の脇のほうにあった、都指定天然記念物の大銀杏。戦災で焼けなかった木ということでなかなかリッパなのだった。
王子神社は、徳川家ゆかりの由緒ある神社なんだって。
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落語の王子の狐で有名な王子稲荷神社はけっこう賑わってました。
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近くに゛こんな名前の店があるのも、有名なキツネのおかげ?
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誤記日の歩行距離は施設見学を含め、約3時間、1万6000歩。

by sustena | 2015-09-24 22:15 | まち散歩 | Comments(4)
2015年 09月 23日

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

c0155474_1040533.jpg5連休でグダグダしているのもナンなので、映画を見に行く。

「バケモノの子」にしようか、「ヴィンセントが教えてくれたこと」にしようかとか迷ったんだけど、息子に超おススメといわれながらまだ見ていなかった「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(MISSION: IMPOSSIBLE ROGUE NATION 2015アメリカ)がまだ上映されていたので、それを選ぶ。

いやあ、ホントにおもしろかった。

最近のスパイアクションものにありがちな、ストーリーの破綻した無理やりな展開があまりなく、緩急の店舗テンポがよかったし、出演者もいつもの息の合ったメンバーにプラスして、潜入女スパイ、おいおいお前はどっちの味方なんだーというイルサを演じたレベッカ・ファーガソンが、知的できれいで強くて色っぽくてめちゃカッコイイし、おやおや見ないうちにこんなに重鎮然としちゃってというアレック・ボールドウィンがいい味で、ひょっとして次回以降のレギュラーメンバーに?って具合で、そして、冒頭の高度1,500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機のドアにぶら下がるというスタントなしのアクションから、スピード感いっぱいのバイクのチェースシーン、えっ、トム・クルーズって、いま53歳だよね!?って絶句しちゃうのだった。「トゥーランドット」のシーンもすてき。
132分をちっとも感じさせないのだった。
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監督 クリストファー・マッカリー

キャスト
トム・クルーズ:イーサン・ハント
ジェレミー・レナー:ウィリアム・ブラント IMFのアナリスト
サイモン・ペッグ:ベンジー・ダン IMF本部のオペラ好きのガジェット開発担当
ヴィング・レイムス:ルーサー・スティッケル・・・IMFのハッカー
アレック・ボールドウィン:アラン・ハンリー・・・IMF解散を図るCIA長官
レベッカ・ファーガソン:イルサ・ファウスト・・潜入女スパイ
ショーン・ハリス:ソロモン・レーン・・・シンジケートの親玉

by sustena | 2015-09-23 17:09 | Theatre/Cinema | Comments(6)
2015年 09月 21日

解放老人

c0155474_1341349.jpg敬老の日である。総務省の発表によると、9月15日現在の65歳以上の高齢者の人口は、推計3384万人で総人口の26.7%、80歳以上は1002万人で初めて1000万人を超えたという。女性は10人に一人が80歳以上とのことで、うむー、急ピッチで超高齢社会が進んでいる。私もじきにその仲間入り。なんとかぼけずにポックリ行きたいものだがどうなるかしらん。

ところで先日、野村進さんの「解放老人」(2015年3月 講談社刊)というルポを読んだ。

野村さんは山形県南陽市の「佐藤病院」という精神科病院にある、通称「重度認知症治療病棟」のお年寄りたちに長期間密着し、そこに集う強烈な個性の人々に圧倒されつつも、マスメディアによく登場する「暗く、絶望的で、一片の救いもない認知症のイメージ」とは違うのではないか、と感じるようになる。

ちょうど一本の丸太を掘り進めて仏像を寝るように、常識や世間隊や繁雑な人間関係という余分なものがそぎ落とされ、"地肌"があらわになる。ときに目をそむけたくなったり見るに忍びなかったりするものだろうが、その人が秘めていた個性の核心、彼らが生き抜いてきた人生でいままでほかの誰にも見せてこなかった面が突出しているのではないか。そんな彼らには一様に、魂の無垢さが感じられる。

「あんなふうになったらおしまい」と忌避される存在ではなく、その対極にいる旅の案内役であり、人生の先達だ、と語る。

それでも、やっぱり、ボケたくはないなー。

目次
プロローグ
第1話 なめる人
第2話 ファンタジー
第3話 待つ男
第4話 仕事の痕跡
第5話 もの盗られ妄想
第6話 記憶地獄
第7話 長老の知恵
第8話 配偶者
第9話 男女の関係
第10話 花火
第11話 家族
エピローグ

認知症をもっと深く知るための三十の資料( 認知症の人の立場から、家族の立場から、介護・看護専門の立場から、専門医・研修者の立場から、ジャーナリストによる報告、老いへの視線 の観点から選ばれた本。さすがに、脳やこの分野の取材に力を入れている野村さんだけあって、手際よいセレクトだと思う)

今年初めて見た赤トンボ。
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池の水が緑沼のようになってる。
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by sustena | 2015-09-21 14:18 | 読んだ本のこと | Comments(6)
2015年 09月 21日

奥田英朗「ナオミとカナコ」

c0155474_1371981.jpg奥田英朗の「ナオミとカナコ」(2014年11月 幻冬社刊)を読む。

言ってみれば、日本版のテルマ$&ルイーズだね。

小田直美は、百貨店の個人客向けの外商担当の女性。大学で西洋美術を担当し、学芸員の資格もとったので、ホントは百貨店の美術館の仕事をしたかったのだが、美術館縮小のあおりもあって、なかなか希望通りにはいかない。あるとき、顧客向けの内覧会で、華僑の重要人物が知り合いの中国人を何人も連れて押し寄せてきた。このため混乱のなか、高価な時計がなくなってしまう。おそらく、それをほしがっていた李朱美のしわざに違いない。直美は、朱美に返すよう交渉する役まわりになり、それを機に、朱美のハッキリした気性に惹かれる。

一方直美には服部加奈子という親友がいる。大手電機メーカーに勤めていたが、銀行員と結婚して今は専業主婦だ。その加奈子は、 夫のDVに遭っていた。離婚するしかないと勧める直美だが、加奈子は首をタテにふらない。ならば排除するしかないと、二人は夫の「クリアランスプラン」を計画していく。

こうして、その計画を実行するのだが、なにしろ現代は防犯カメラがいたるところにある。あっ、そんな計画ではやばいんじゃない。読みながらおいおい、もう少し慎重にしなくちゃいけないのに・・・と、ついつい二人に加担してしまう。

案の定、完全犯罪のはずが、犯罪がばれて・・・・。

前半は、直美の視点から描かれ、後半は加奈子の視点から描かれる。果たして二人は無事サバイバルできるのかー。

なんといっても朱美のキャラがよかったなー。イッキ読みですー。
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あっ、ワンちゃんみたいと思ってパチリ。

by sustena | 2015-09-21 13:52 | 読んだ本のこと | Comments(0)