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2015年 04月 30日

部屋探しに仙台へ

昨日、息子と仙台に行った。
チェックしておいた物件を実際に見るためである。

事前に連絡を入れておいた不動産会社は2社。朝8時20分の新幹線で仙台へ。仙台到着は9時51分、はやっ。

メジャーとビー玉と、あっ、それと磁石もあったほうがいいかなーと言うと、「方角ならスマホでわかる」と息子。不動産屋へ行くのもスマホに道案内してもらい、ガラケーの母はもうついていけない・・・・。

最初に見た物件は、1階の1K。ジメジメしていないか、明るさはどうかなど心配だったのだが、角部屋で、隣地が広い庭の一戸建の庭(犬がいるらしい)、バルコニー側が道なので、開放感があってマル。すぐ近くに公園があるのも、物置があるのも大いに気に入ってしまう。

道すがら、四半世紀前の部屋探しと様変わりした感想を不動産会社の担当者に伝えると、「でも写真などは、加工しますからねー。うちだって、デジカメの画像をめいっぱい明るくしますし、広角でできるだけ広く見えるように撮るので、やっぱり実際に見なくっちゃ」。なんて、正直なお兄さん。

もう1か所の不動産屋さんの物件は、ここよりも一回り狭いけど、便利な場所にあり、そこを見てから連絡すると息子が伝えると、「ぼくなら環境より場所を取ります! ここは環境はいいけれど、ご希望よりちょっと遠いです」と担当者。勤務先までは2kmだから基本は自転車で通う予定で、雨の場合は勤務先に1本でいけるバスがあることがわかった。車を買った場合に敷地内に駐車場も確保できる。これもいいじゃん♪ 最初の物件がまずまずだったので、心が軽くなり、昼食後に2件目へ。

そこは県庁近くのビルの5階にある不動産屋さんだった。エレベータを降りて、半分こっちでいいのかな? なんて思いながら訪ねると、なんだかがらんとしている。希望条件などを記入したあと、担当者がモニョモニョ言ってるのを聞けば、なんと、お目当ての物件はきのう先客が申し込んでしまったというのだ。それだったらメールで教えてくれればいいのにィ。

ちょっと高くなるし、場所的にも少し遠いけど、ほぼ同じ間取りの類似の゛物件があるという。そちらは5000円高くなるけど、ネットは追加料金なしで使えるし2階の角部屋とのことで案内してもらう。「この業者の物件は・・・・」、とやたら業者、業者と連呼するのでオーナーと業者の関係について聞くと、中途半端な土地を持っている地主の土地を利用して、狭いながらも1K程度の部屋を上手に用意し、オーナーは入居者募集も管理もすべてそこにお任せなんだという。ふむ、なるほど、それで同じコピペパターンの物件が多いのか。

さて。不動産屋さんが連れて行ってくれる道は次第に殺伐とした感じに。物件を一目見て、こりゃだめだと思ったね。ロフトも使いにくそうだったし、なんたってバルコニーの外が同じようなアパートの壁というのが気にくわない。それに、ガスコンロの隣がシンクで、これじゃあまな板を置くスペースがないし、冷蔵庫の隣が洗濯機って、ちょっとどうよ。

息子は私とちがって優しいので、「東京に戻ってよく考えてから電話します」。

もう1~2軒まわるのをやめて、最初の不動産会社に電話し、申し込みをしに戻る。「あれーいいんですかー」と先ほどの担当者。
手付金などは不要で、申込書を記入したら、保証会社から確認の電話が入り(最近は保証会社の利用が条件のところがほとんどのよう)、その後オーナーがOKしたら、契約書をやりとりする・・・と、これまた昔の契約とはだいぶ違うなーと回顧モードの母。

ところで昨日は東北新幹線が郡山付近の架線事故で11時半ごろに全面ストップ。16時過ぎにようよう復旧した。架線事故のことはお昼に知ったのだが(2件目の不動産屋さんが、よくたどり着きましたね、と言うので判明した)、息子はなんとしてもその晩20時から新宿で飲み会があるから19時過ぎまでに帰らねばという。
不動産屋さんに送ってもらい、仙台駅に着いたのが16時ごろ。やまびこがホームに入っていると知り、そのままホームへ。自由席に息子を走らせ座席をゲットして、十数分後に出発。結局、19時5分に東京駅にたどり着いたのだった。

もし架線事故がもっと早い時間帯だったらアウトだったなー。運が良かったことであった。

写真は、みゆき通りのナンジャモンジャの木。日当たりのいいところとそうじゃないところとでは、花の咲き方がまるで違うのだった。
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by sustena | 2015-04-30 22:48 | つれづれ | Comments(8)
2015年 04月 27日

カルガモのヒナ

昨日、投票を終えて公園に散歩に。
緑がほんとにきれい。
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上の池では恒例のこいのぼりが泳いでいた。もう少し風がないと、こりゃメザシだな・・・。
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タンポポは何度聞いても、関東タンポポなどの在来種や西洋タンポポの違いが覚えられない。この季節は黄色い花も多いなー。
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下池で、バンのヒナが誕生したらしいといううわさを聞いて、目を凝らして眺めていたら、おっ、あれはカルガモのヒナ。なぜか親鳥はいなかったけど、やんちゃに葦から葦へと泳いでいく。ちょっぴり行動の遅い子もいる。全部で6羽ぐらいかな。
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どうぞカラスやヘビやサギさんたちに食べられませんように。
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下池の林で、近所の小学4年生たちの作品が展示されていた。題は「森に遊ぶ子供たち」。去年と同じだけど、展示が工夫されていて、一体一体眺めていると、元気が出てくる感じ。
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石楠花は実に派手。
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同じツヅジ系なら、水にとけこんじゃうような感じのほうがいいなー。
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by sustena | 2015-04-27 21:29 | 小さな自然 | Comments(11)
2015年 04月 25日

「悪いうさぎ」「依頼人は死んだ」「プレゼント」

c0155474_22203692.jpg若竹七海が送り出した女探偵・葉村晶のキャラが気に入ったので、このひとが登場するミステリを立て続けに読んだ。
「悪いうさぎ」(文藝春秋2001年10月刊)、「依頼人は死んだ」(文藝春秋2000年5月刊)、「プレゼント」(1996年5月 中央公論社)の3冊である(この順で読んだ)。このうち「悪いうさぎ」は長編、あとの2つは短編で、プレゼントは小林警部補と葉村が交代で登場する(同時に登場する話もあるんだけど)。

葉村晶の性格は「さよならの手口」も含めて一貫してる。独立独歩で、必要以上にベタベタせずクール。でも気になったことはとことん解明せずにはおかない。

「プレゼント」では職業を転々とするフリーター時代もあった。「依頼人は死んだ」の連作短編では、姉の自殺を引きずっていて、死が通奏低音で暗い。短編は、できのいいのもあるんだけど、ちょっとひねりが弱いとか、なんだか飛躍していたりしていて、ワタクシ的にはおもしろさと完成度がいまいちだったなー。

その点、家出した女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けてケガをした葉村晶が、ミチルの行方不明の友人の美和を探すうち、ほかにも姿を消した少女がいるのに気づき謎を追っていくと・・という「悪いうさぎ」は、ストーリーのテンポがよく、ぐいぐい読者を引っ張っていく。ちょっとメインのうさぎ部分のお話は、なんだかなーという感じではあったのだが、晶の満身創痍ぶり、読んでるだけで痛そうだったよ。ハードボイルドだわー。

とゆーわけで、おすすめは「さよならの手口」だけかな。
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by sustena | 2015-04-25 22:18 | 読んだ本のこと | Comments(6)
2015年 04月 23日

藤本壮介展「未来の未来」

c0155474_14171088.jpgギャラ間で、建築家の藤本壮介氏の「未来の未来」展を見てきた。いまの日本の建築家の中でも、藤本壮介の発想はいつもとても刺激的。とくに今回の展覧会では、これまでに手掛けたプロジェクトや進行中のプロジェクトの模型だけでなく、次の時代へ向けて、いまの建築を根底から問い直そうという思考実験が展示されていて、うなってしまった。

藤本はごき展覧会にあたって、こんな言葉を記す。
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建築をつくるということは「未来の種」を蒔くことではないでしょうか。
僕たちが設計する建築は、敷地の条件やクライアントの要望、地域社会の文化的歴史的な背景などに耳を澄まし、さまざまな要因と対話をする中からインスピレーションを得て現実の場所をつくり出すものです。それは現実社会の潜在的な可能性に形を与える作業だと言えるかもしれません。そして可能性が顕在化することを未来と呼ぶとするなら、そのきっかけとなる小さな建築的な提案は「未来の種」なのです。

それは未来を予想することとは違います。また未来を決めつけることとも違います。完成された未来図ではなく、むしろ未来の無数の断片とでも言うべき、可能性と予感の「種」を蒔いていくこと。

(略)

この展覧会では、過去の代表作や現在進行中のプロジェクトだけでなく、未来に向けた僕自身の現在進行形
の試行錯誤を展示したいと思っています。それは見たことのない奇妙な建築かもしれません。 まだ建築になりきれていない、予感の予感のようなものも多く含まれているかもしれません。 しかし、それらはどれも、建築のもっとも本質的な問い掛けから始まっています。未来に、僕たちはどんな場所に、どんな社会に、どのように住むのだろうか? 「身体と空間」、「内部と外部」、「自然と人工」、「個と共同体の関係」とは? もっとも原初的な問いこそが、未来へと繋がっていくのです。
未来へと投げかけられた種がまた新しい未来をつくり出す。その思いを込めて、展覧会のタイトルを「未来の未来」としました。
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「建築とは、作られるより前に見いだされるものではないだろうか?」という藤本の問いかけとともに、日常のものが提示される。単にペットボトルをぐにゃっとひねったものや、プラ袋をぐしゃぐしゃにしたようなものだって、なんとまぁ、茶こしだって、いかにも現代建築ではないか!
これが建築だって?と思う中に、現在世界各地で藤本が提案し現実のものとなりつつあるアイデアが含まれているんだよ。
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by sustena | 2015-04-23 23:44 | Art/Museum | Comments(2)
2015年 04月 23日

新田 樹写真展「サハリン」

きのうの昼休み、銀座ニコンサロンで、新田 樹写真展「サハリン」を見る。新田さんは1967年福島県生まれ。東京工芸大学工学部卒業後、麻布スタジオに入社し、半沢事務所を経て1996年独立したひと。

新田さんがサハリンを訪れたのは、その1996年のこと。かつて日本の領土で、戦後ソ連領となったサハリンだが、日本人の多くが引き揚げたあとも、朝鮮人とその配偶者の日本人は、サハリンにとどまらざるをえなかったという。写真のテーマにサハリンをと州都ユージノ・サハリンスクを訪れた新田さんは、この地で日本語を話すひとに出会う。在樺コリアンである。

なぜ、日本語を話すのか。新田さんはその問いと向き合い、歴史の中に埋もれ消えかけている彼らの思いに迫るために、2010年、再びサハリンに向かう。知り合った人や家族のポートレート、日常生活やサハリンの風景をカメラに収めながら、彼らの言葉を書き留める。

そんな文章と写真が並ぶ。在樺コリアンのことはほとんど知らなかったので、写真を見ながら、なんだかしんとしてしまったなー。

その後、日刊イトイ新聞のバックナンバーで、写真家の後藤悠樹さんの「サハリンにこういうおばあさんがいましたよって伝えてね。」http://www.1101.com/haruki_goto/2013-11-19.htmlという記事を見て、ちょっと写真のアプローチは違うけど、こうした写真を撮ってるひとがほかにもいるんだなぁと思ったことだった。
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by sustena | 2015-04-23 22:54 | Art/Museum | Comments(3)
2015年 04月 23日

単位展

c0155474_1419768.jpg21_21デザインサイトで「単位展 あれくらい それくらい どれくらい? 」を見た。

いろんなクリエイターが考案した、長さや重さ、量や広さ、時間などさまざまな単位を実感するしかけに満ちていて、これが予想以上に楽しかった。

※実際に行くつもりの人は、このあと見ないよーに。
できれば、複数で出かけたほうが楽しいです。一人でももちろん楽しいけど、遊園地に一人で行くようなもので、ちょっぴり孤独です。

5月31日まで。



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企画は次の通り

■単位のはたらき・・・展覧会企画チーム/イラストレーション:Noritake
■Giraffe's Eye ・・・岡田憲一+冷水久仁江(LENS)、播本和宜+渡邉啓高(studio仕組)、劉 功眞(LIUKOBO)
今回の企画展の準備をいろんなスケールで俯瞰してみることができる
■1 Meter Party・・・ヘルムート・スミッツ
わが子が1メートルの身長になったことを祝って
■メートル原器(レプリカ)・・・東京都計量検定所 所蔵
■りんごってどれくらい? パーフェクトロン
りんごがどれくらいの大きさと感じているかを参加者が両手で円をつくると、地球儀だとか、紅玉の小さいのとか、映像で示される。
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■Grandfather Clock・・・マーテン・バース
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■日常のカガク・・・展覧会企画チーム
■単位の体験・・展覧会企画チーム
一貫目は重いぞ。
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■質量の比較:1kgってどれくらい?/1lbってどれくらい?・・・展覧会企画チーム/構成:寺山紀彦(studio note)
■容積の比較:1Lってどれくらい?・・・桐山製作所
■速さの比較:マッハ1ってどれくらい?・・・・展覧会企画チーム/構成:菅 俊一
■情報の比較:1GBってどれくらい?・・・展覧会企画チーム/構成:菅 俊一
1ギガバイト分の映像と文字の量を実際にモニタで体験する。この写真の2つ隣りにあるタテに4つ並んだモニタでは、3億5791万3941文字が流れていて、UTF-8による3byteの文字として計算し、1GBとしていうことだった。
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■時間の比較・・・展覧会企画チーム/構成:稲本喜則(AXIS)+石黒知子
■お金の比較・・・展覧会企画チーム
■21_21 DESIGN SIGHTってどれくらい?・・・寺田尚樹(テラダモケイ)
■ことば の おもみ・・・・大野友資+岡本 健
濁点の重さを基準に、それぞれのひらがなの重さを表示していたよ。
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■1秒の世界・・・岡崎智弘+Think the Earth
■長さの比較:1から100のものさし・・・展覧会企画チーム/構成:寺山紀彦(studio note)
1cm から100cmまで、1cm刻みで、その長さぴったりのものを集めて並べていた。まで募集中になってるものも。webでも募集してました。
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■WOODCUT・・・ブライアン・ナッシュ・ジル
■単位しりとり・・・菅 俊一+藤田すずか
■みんなのはかり・・・葛西 薫、木内 昇、クライン ダイサム アーキテクツ、作原文子、高山なおみ、皆川 明、ジャスパー・モリソン、柳本浩市
■A判とB判・・・展覧会企画チーム/構成:岡本 健
■嵩見本・・・造本見本帳(太田泰友+加藤亮介)
■Playing with Standard・・・西本良太
■はかりの工夫・・展覧会企画チーム/構成:菅 俊一
■節目・・・展覧会企画チーム/構成:石黒知子+稲本喜則(AXIS)
■ボールペンと距離・・・椛田ちひろ
■デザインと単位・・・展覧会企画チーム/構成:土田貴宏+寺山紀彦(studio note)
■お酒スケール・・展覧会企画チーム/構成:寺山紀彦(studio note)
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■無印良品の単位 佐野文彦+無印良品
■わたしの単位・・・・荒牧 悠、大日本タイポ組合、大西麻貴+百田有希/o + h、華雪、熊野 亘、野老朝雄、冨井大裕、深津貴之、ヨシタケシンスケ
この中でワタクシ的に受けたのは、大日本タイポ組合の「年がら年寿」で、90歳が九+十で卒寿、88歳が八+十+八で米寿というのにならって、0歳~119歳までの年寿を作っちゃおうというもの。自分の年をスタンプにできましたー。(内緒です)
一覧をどうぞ。どうしてその年になるのかは考えてみてね。
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■大工と曲尺・・・展覧会企画チーム/構成:AXIS+寺山紀彦(studio note)
曲尺のすばらしさを再発見したよ
■Pixelman・・・ 岡田憲一(LENS)
親子にこの企画がめちゃウケてました。どんどん少ないピクセル数で表すんです。
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私もやってみました。
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■算額奉納・・・ 岡本 健
■命の単位・・・ゾウ・ヒト・ネズミの鼓動 奥田透也+菅 俊一
■ソーラーパネルパワー・・・展覧会企画チーム

by sustena | 2015-04-23 22:39 | Art/Museum | Comments(2)
2015年 04月 22日

『伊東豊雄 子ども建築塾』

c0155474_22281990.jpg『伊東豊雄 子ども建築塾』(伊東 豊雄/村松 伸/太田 浩史/田口 純子:著 LIXIL出版 2014年12月刊)を興味深く読んだ。

建築家の伊東豊雄さんは、美術館で一日限定の子ども向けのワークジップをやったことをきっかけに、感受性豊かな10歳から12歳ぐらいの子どもたちと1年間建築を考える塾「子ども建築塾」http://itojuku.or.jp/course/childrenをスタートさせ、3年半やって大きな手応えを感じる。
その間の発見や得たもの、プログラムなどをまとめたのが本書。

塾の1年間のうち前期は、「いえ」について10回のプログラム。
たとえば、「星、山、波、虹、火のようないえ」を作る。
後期は「まちの建築」について10回のクラス。スタジオのある恵比寿のまちのなかに建築を作るという課題で、アプローチは、「~とともに**するまち」~に入るキーワードは、「水、ひと・おばけ、生き物、木、坂」。このキーワードと仲良くできるような建築を考えるというもの。どう? 楽しそうでしょ。

グループごとにティーチングアシスタントがついて、実際にまちに出かけて行ったり、こどもたちの建築の概念をゆさぶるような建築を実際にみたりもする。

いろいろな場所から年齢の違うこどもたちが集まる。

伊東は言う。「教えるというより一緒に考えるというスタンス」だと。子どもの直観力を生かし、今の教育が抱える凡庸な均質主義を打破することをめざしたい。子どもには具体的なものから思考して、ものを作る楽しさを知ってほしいというのだ。

子どもたちは、好きなところに直線的に入って行き、そこから全体を組み立てていく。こうした思考の仕方が大切。

子どものセンス・オブ・ワンダーを育むのに必要な三間は、「仲間」「時間」「空間」だという。それは、自然の神秘さや身の周りの不思議を受け止める感性である、生きる力を支える根っこのようなもの。この塾で磨かれたこどもたちの発想の自由なこと!


目次
子ども建築塾って何?
想像する 見つける 内と外のつながり 縄文の建築家になる まちで何する?
作る→考える→作る 伝える

作品紹介
樹上の眉のある歩道 8の字ドッグストリート ─人と犬と鳥とつどう場所
Pukabana、色鳥どりのタコ公園 おばけスクール

伊東豊雄インタビュー 具体的に考え、作る力
写真 恵比寿スタジオ

伊東豊雄×鷲田清一×為末大 よく生きるための想像力を

論考
子ども建築塾の組織と運営
座談会 子どもが変える、建築と街
世界の建築教育
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by sustena | 2015-04-22 23:52 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2015年 04月 22日

日本人はどう死ぬべきか?

c0155474_13293786.jpg養老 孟司と隈 研吾の対談『日本人はどう死ぬべきか?』(日経BP社 2014年12月刊)を読む。

全部で6章に分かれていて、お互いの幼少のころや隈の建築作品などを例にしながら、人間と死と建築について話し合う。お互いのこれまでの本でも何度もしゃべっている話であり、新鮮味はあまりないが、印象に残ったフレーズを書き出しておく。

歌舞伎座のバックの超高層ビル=捻子連子格子・・・残業時の光が漏れてこない
壁の白・・珪素の粉を粉体塗装の技術で吹き付け深みのある優しい白に
現場打ちコンクリート(4期歌舞伎座)→鉄骨に部材を乾式ジョイントで留める
修理のときにやりやすい よそで作って組み立てることができる
パーツを取り換えていくことが可能 =動的平衡の世界

時間を引き受ける建築 建築は死を超える
自分の頭で長期的な効果を想像しながら作っていくことの大切さ

南三陸町志津川地区の復興計画

市街地のかさ上げは決定
でもそこの暮らしは漁業が基本で海から10メートル遠ざかることはある矛盾をかかえこむことになる。通常ならかさ上げ部分をコンクリートで埋めるが、もっとやわらかいギャップにしたいと護岸に緑の植栽を持ってきて、ギャップの通路をウッドデッキにした。
前例がないので苦労したが、街づくり協議会も積極的に支持をし、宮城県の理解にもつながっているという話

二人称の死を考えるということ

1章 自分は死んでも困らない
2章 年をとった男はさすらうべきだ
3章 『方丈記』から考える
4章 時間を超越する歌舞伎座
5章 日本人とキリスト教的死生観
6章 人が生きる「舞台」が都市に必要だ
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by sustena | 2015-04-22 23:51 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2015年 04月 22日

資生堂ギャラリー「椿会展 2015 ー初心ー」

一昨日の昼休み、資生堂ギャラリーで「椿会展 2015 ー初心ー」を見てきた。

2013年に赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子の5名で結成された第七次椿会のサブタイトルは「初心」。「3.11」から復興する過程で初心を問い直さなくては、ということで命名したものという。昨年見た「初心」では、赤瀬川原平はクラシックカメラの精巧なスケッチを出展していたっけ。その赤瀬川が作年10月になくなり、ダンサーの島地保武が新たに加わった今回の展示では、赤瀬川が1987年から1988年まで「新劇」その炊き雑誌に連載した埋草を育てる絵日記作品が並んでいて、その文章はやけに尾辻チックで笑えたなー。

畠山直哉の氷河によって運ばれた巨大石の横長の写真も見応えがありました。
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by sustena | 2015-04-22 23:50 | Art/Museum | Comments(0)
2015年 04月 22日

四代目中村鴈治郎襲名披露 四月大歌舞伎 昼の部

c0155474_2249763.jpg先日歌舞伎座の昼の部を見た。
ほんとは一幕見で、二つ目の「六歌仙容彩」だけを見ようかと思っていたんだけど、鴈治郎は東京ではいまいち人気がないのか、いつもは真っ先に売り切れる3階のB席がまだ空いていたので、一幕見で三幕を見ると3階B席の値段と同じで、しかも並ばずに済むので、昼の部をまるまる見たのである。ここから見るのは初めてだったが、たしかに隈研吾が言うとおり、比較的見やすい。私が視力がよければ、もっともっと楽しめただろう。

さて、演目は「碁盤太平記」、舞踊の「六歌仙容彩」、そして「廓文章」である。
廓文章の中で、劇中劇の形で、幸四郎演じる喜左衛門に、お前さまにもめでたいことが・・・と言われ、鴈治郎の襲名向上になる。

廓文章というと、仁左衛門のおっとりしたボンボンの姿が目に浮かぶのだが、鴈治郎の伊左衛門も、藤十郎の夕霧相手にスネスネしてみせるところなど、なかなかかわいい。それにめちゃ遠目の夕霧の美しいことは驚くほどだ。

とはいえ、このところの忙しさで半分眠かったな・・・・。

おもしろかったのは、碁盤太平記での扇雀の大石内蔵助。酒に酔い、討ち入りの志を失った阿呆から、大石主税が高村逸平太を敵方のスパイと見破って深手を負わしたあと、キッとなるところ、かっこよかった~。ただ逸平太の染五郎はちょっとヤンキー兄ちゃん風過ぎないか?

六歌仙は仁左衛門の文屋康秀がおっとりおおどかですてき。ゴージャズな六歌仙だったなー。

写真は、先日山梨で見た顔。
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一、玩辞楼十二曲の内 「碁盤太平記」山科閑居の場

大石内蔵助    扇雀
岡平実は高村逸平太    染五郎
大石主税    壱太郎
医者玄伯    寿治郎
空念実は武林唯七    亀鶴
妻およし    孝太郎
母千寿    東蔵

二、六歌仙容彩
僧正遍照/文屋康秀/在原業平/小野小町/喜撰法師/大伴黒主


〈遍照〉    
僧正遍照    左團次
小野小町    魁春

〈文屋〉    
文屋康秀    仁左衛門

〈業平小町〉  
在原業平    梅玉
小野小町    魁春

〈喜撰〉    
喜撰法師    菊五郎
祇園のお梶    芝雀
所化    團蔵
同    萬次郎
同    権十郎
同    松江
同    歌昇
同    竹松
同    廣太郎

〈黒主〉    
大伴黒主    吉右衛門
小野小町    魁春

三、玩辞楼十二曲の内「廓文章」吉田屋

藤屋伊左衛門     翫雀改め鴈治郎
吉田屋喜左衛門    幸四郎
若い者松吉    又五郎
藤屋番頭藤助    歌六
おきさ     秀太郎
扇屋夕霧    藤十郎

by sustena | 2015-04-22 23:39 | Theatre/Cinema | Comments(0)