<   2014年 02月 ( 13 )   > この月の画像一覧


2014年 02月 20日

もっと泣いてよフラッパー

シアターコクーンで観た「もっと泣いてよフラッパー」は、ノスタルジックでちょっと切ない夢みたいな舞台だった。

1977年オンシアター自由劇場での初演を観たことがあるんだけど、もうストーリーのほとんどは忘れていて、ところどころのシーンで、あのころの吉田日出子をふと思い出した。
禁酒法でギャングやおてんば娘が浮かれ騒ぐ1920年代のシカゴが舞台(日本の70年代とアメリカの20年代は似ているなんて言われていたころの芝居だった)。主人公は、片田舎からスターを夢見てシカゴに出てきたダンサー志望のジル。そこに落ち目のギャングと、八百長試合をするボクサー、クラブの踊り子たち、ギャングの悪を暴こうとする新聞記者などがからむ群像劇。
にぎやかだけど、ココロはさびしく、一夜の恋に憧れる、そんな都会に生きる男と女たちのお話。

松たか子と吉田日出子の持ち味はずいぶん違う。まじめでちょっとどんくさい感じ、でも歌声の澄んでいること、そして、純でキラキラしている感じがピタっときて、松たか子のみずみずしさがピタっとはまっていたように思う。(でも30年以上も前の印象と比べようというのが、土台無理な話)。

松尾スズキのギャングは途方もなくヘンでチャーミング。いつもながらヘンで最高だった。

作・演出・美術:串田和美
作曲:越部信義
音楽監督・編曲:ダージリン(佐橋佳幸/Dr.kyOn)
裳デザイン:田中洋介、
フラッパーたちの衣裳:鳥居ユキ


出演

松たか子、松尾スズキ、秋山菜津子、りょう、大東駿介、鈴木蘭々、太田緑ロランス、
大森博史、真那胡敬二、小西康久、酒向芳、内田紳一郎、片岡正二郎、
串田和美、片岡亀蔵、石丸幹二

松之木天辺、山岸門人、近藤隼、佐藤卓、内藤栄一、木村智早、丹羽麻由美、
福島彩子、後藤海春、横岡沙季

<Musician>
佐橋佳幸(Gt)、Dr.kyOn(Pf)、黒川修(B)、木村おうじ純士(Drs)、黄啓傑(Tp)、花島英三郎(Tb)

c0155474_14273811.jpg

c0155474_1429835.jpg


by sustena | 2014-02-20 00:26 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2014年 02月 20日

2月文楽公演

c0155474_17505975.jpg もうずいぶんと前に見たものだから、かなり忘れちゃったけど、2月文楽公演の第3部、「御所桜堀川夜討・弁慶上使の段」と「本朝廿四孝・十種香の段・奥庭狐火の段」がすごくよかった♪

何度か見たことがあるので、ストーリーがだいぶアタマに入ってきたこともあるけれど、とくに本朝廿四孝がすてきな配役(前段の八重垣姫が簑助、濡衣が文雀、後半の狐火のところの八重垣が勘十郎♪)。

とくに感心したのが、大ファンの勘十郎。歌舞伎だと狐火のところの動きは、人間ならではの制約があるけれど、その点、文楽は自在である。勘十郎の狐にとりつかれた感じがものすごーくよく出ていたなぁ。(文楽で早変わりも楽しい)
狐火では八重垣姫の遣い手が全員顔を出していた。こういう技量が要求されるものは、見せてアピールするのかしらん。

3列目の19番のいい席でした。
c0155474_147401.jpg
c0155474_1472939.jpg

c0155474_17511267.jpg


by sustena | 2014-02-20 00:24 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2014年 02月 19日

湿気の多い部屋で困った

昨日、メダカを飼育している部屋で撮影をしたかったのだけど、飼育のために室温が高く、しかもむわーっと湿気だらけ。カメラを出したらレンズが一瞬で曇って、まったく焦点かあわなかった・・。
こういうときは何かうまい手があるのだろうか。もっとも、もう遅すぎるんだけど・・・。
終わって入った喫茶店で、久々に顔を発見。
c0155474_9181558.jpg


by sustena | 2014-02-19 09:18 | カメラ・レンズ・写真レッスン | Comments(4)
2014年 02月 16日

いとうせいこう『存在しない小説』

c0155474_224546.jpg「想像ラジオ」が気に入ったので、1か月ほど前に、いとうせいこうの『存在しない小説』(講談社 2013年11月刊)を読んだ。

これは、メタ小説的な手法で描いた物語をめぐる物語。
フィラデルフィア、ペルー辺境の村、クアラルンプール、東京、香港、クロアチアの浜辺・・と世界各地からへ届いた、これまで誰も知らなかった、声なき声が織りなす「存在しない小説」。はたして、「作者」は誰なのだろう。訳者が架空の小説を書いているのか? 訳者と編者のいとうせいこうの関係は??

「背中から来て遠ざかる」フィラデルフィアからニューヨーク行きのアムトラックに乗りこんだ男の回想
「リマから八時間」 ペルー辺境の村にやってきた日本人の小男。この村で死んだ女について途方もない物語をはじめる。南米の小説っぽい雰囲気に満ちてる
「あたし」マレーシアの首都クアラルンプールを豪雨が降った日。敬虔なイスラム教徒の少女シティは迷子になり、チャイナタウンに迷い込む。
「能楽堂まで」妙見菩薩像を海に沈める話
「ゴールド」成り上がり者の中国人の男はロシア人娼婦を買う。何回かの逢瀬のあと破局を迎え、男も破産する
「オン・ザ・ビーチ」クロアチアのリゾートホテルに滞在する老人の妄想

趣向をこらしたそれぞれの短編のあとのメモ書きのようなノートに記された作者のたくらみをおもしろいと思うかどうか(ちいっとハタンしてるような)。私はどうだかな・・・という気分だったけど、「リマから八時間」と「あたし」は好きな短編。
c0155474_1482416.jpg
c0155474_1481769.jpg


by sustena | 2014-02-16 22:42 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2014年 02月 16日

アートの地殻変動

c0155474_22513459.jpg北川フラムさん対談集『アートの地殻変動―大転換期、日本の「美術・文化・社会』(BT BOOKS 2013年10月刊)を読む。
地元のアート展の事務局に首をつっこんでいて、大地の芸術祭や、瀬戸内国際芸術祭などの超大型野外アート展をプロデュースしている北川フラムさんが、最近どんなことを考えているか興味があって、美術手帖のインタビューを中心に、アートをめぐって対談したものをまとめたものに目を通してみようと思ったのだ。

以前、越後妻有の大地の芸術祭について北川さんにインタビューしたことがあるけれど、基本的にその当時とスタンスは変わっていない感じ。

私たちは今や、マスメディアの流す情報の中でしか物事を考えられなくなっている。そんななかで、アートを地域起こしの道具にしようと、いろいろな美術展が開催されるようになっているのはなぜか。

美術はわかりにくいものだからこそ、人と人をつなぐ。お祭りだから、人を惹きつける。自然や文明、社会と人間の距離を測る方法としての美術の可能性が、磁力を持つのだろう。それぞれの地域が世界を映し込み、感応し合う場所への移動が始まっている。この書では、この動きを「アートの地殻変動」と呼んでいる。

アートによるまちづくりについて北川さんはこんなふうに言う。

まちづくりといっても、過疎高齢化に悩む地域の元気を取り戻そうというよりは、もっと人間の存在の基本に関することだった。地域のじっちゃんばっちゃんに、あの世が近いときに、束の間でもいいから、楽しいことがあった、息子は自分の葬式に帰らないかもしれないけど、若い人がいろいろ来て、賑やかな時間があったと
思えればいいのではないか

以前、こんなことも言っていたっけ。
美術は赤ちゃんようなもの。美術がそこにあるということは、手間はかかるし、面倒くさいし、言うことを聞かないし、生産性もない。そして、泣くとうるさいけど、赤ちゃんがいることで、人と人がつながり始めるんだって。

具体的な場所から考える重要性。現代美術は受け手を主体化する唯一のメディアだということ。
いくつかのフレーズがアタマに残る。

福武とは、お年寄りの笑顔があふれる場所をつくりたい。一人ひとりの受け手を主役に変える、という話。
加藤種男 ・・・作り手と受け手を厳密に分離してしまったアートは方向性が間違っている
樋口さんにネガティブに喋ってはいけないと怒られた話、また評価の定まっていないものを応援しろと指示されたこと
池田修さんとは、官と民の往来こそが日本の文化を構築してゆく糧になるって話。
木下直之さんは、「美術」も「アート」もなかった時代について熱弁をふるっていた。明治以降の日本美術は、一瞬で消えるもの、日常的なもの、美術館で保存できないものを切り捨ててきた。その結果、日本の造形表現は萎縮してしまったのではないか。美術の枠組みをゆるめたいと、美術以外の写真と見世物を積極的に展覧会に持ち込んだ話が興味深い。

行政とかかわりながら、全共闘の闘士だった北川は思うのだ。今までの日本のあらゆる運動が失敗してきたのは、それが正義だと思ったから。その正義を理解する人を増やすことだけを行ってきたから。それが間違いで、一番反対だとも思う人と一緒に何かやる、同じ場所や土俵にに立つことが大切だということ。

目次
第1部 インタビュー
お年寄りの笑顔があふれる場所をつくりたい―福武總一郎・ベネッセホールディングス取締役会長
本当に柔軟でリベラルな美術の場とは―池田修・BankART1929代表/PHスタジオ代表
アートを介して人が動くということ―加藤種男・企業メセナ協議会専務理事/元アサヒグループ芸術文化財団顧問
小さなことから始まる大きな変革―福原義春・資生堂名誉会長 ほか

第2部 対話・講演

自然と文化の固有性を見直す越後妻有アートトリエンナーレが問いかけたもの
(川俣正・アーティスト×北川フラム)

運動も美術も、排斥ではなく協働を
北川フラム・元東京藝大全共闘に聞く、60年代・70年代を検証する
(聞き手=小嵐九八郎・作家/歌人)

共につくること、そして、町を元気にしよう―辻井喬・詩人/作家/セゾン文化財団理事長×北川フラム
(聞き手=佐藤真・アルシーヴ社代表取締役)
アートがつくり出す、これからの地域のあり方
(聞き手=高橋信裕・文化環境研究所所長) ほか)
c0155474_22375796.jpg


by sustena | 2014-02-16 22:32 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2014年 02月 16日

またまた週末のドカ雪

またぞろ週末の雪であります。ドカ雪なんて書いたら、雪国のひとにケッと笑われてしまうけど、ヒヨワな首都圏にとってはタイヘン。

金曜日は神戸に出張で、なんどか訪れたことがある研究室だったので、当初door to doorの新幹線を予約していたのだが、朝の時点で25分の遅れとあったので、慌てて予約を変更して1時間早めてバス停に走って、なんとか新幹線に乗ったのだった。
結局新神戸には42分遅れぐらいで到着。やっと割り込んで入れてもらったアポをすっぽかさずにすみ、ホッ。

取材時間自体は45分ぐらいで、本来なら三宮あたりをぶらついてもよかったのだが、雪が心配で、ブタ饅とシューマイだけを買って、すぐさま帰りの新幹線に飛び乗り、今度は30分ぐらいの遅れで8時過ぎに家に戻ったんだけど、その日の夜中、雨のはずが雪がせっせと降っていて、しかも明け方には雨に変わったので、今回の雪は、じとっと重たくて、ベチャベチャなのだった。

積もったのは同じくらいかなぁ。しかし、NTTの固定電話は通じなくなるわ、日曜朝に公園に散歩に出かけたら、先日満開になった野梅の紅梅は根元が持ち上がって倒れて切られてしまったし、ほかにも八重桜や、雪の重みで倒れた木が何本もあって、公園管理の人がこんな雪では車も入れられないと嘆いていた。
c0155474_22191497.jpg

1日経ってもまだこんなふうに重そうに雪をのっけてる梅が。先日のような粉雪だったら被害は少なかったのになぁ。
c0155474_2219553.jpg


by sustena | 2014-02-16 22:20 | 小さな自然 | Comments(4)
2014年 02月 13日

現代能楽集Ⅶ 「花子について」

c0155474_22561931.jpg先日、シアタートラムで、現代能楽集Ⅶ 『花子について』をみてきた。演出は、倉持裕さん。
能のモチーフを現代の舞台で表現するこのシリーズも今回が7回目。私はけっこうこのシリーズが好きで、なんどか見てきたが、いやあ、めちゃおもしろかった!
劇団ペンギンプルペイルパイルズを主宰する倉持裕さんの作・演出。彼はシリーズ第5弾の川村 毅・作の『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』を演出して、3つの世界がそれぞれ違うのに、響き遭う感じがおもしろかったけど、今回は、オリジナルを十分に生かしていて、ヒットだと思ったね。

能『葵上』、狂言『花子』、三島由紀夫の「近代能楽集『班女』」をモチーフにしていて、踊り、狂言、能の3つの伝統に則った構成。いずれも普遍的な女の情念や嫉妬がテーマで、1作目は六条御息所が鬼となる場面を、コンテンポラリーダンスの黒田育世さんと宮河愛一郎さんが踊る。当初は黒田さんだけの予定だったというが、鬼が人の2倍ぐらいの大きさになるシーンを演じるために宮河さんも加わったのだとか。布が膨らみ、たゆたって鬼と変身するところや、指の動きに魅入ってしまった。

2作目の「花子」は最高! この狂言はとてもよくできていて、歌舞伎でも「身替座禅」として知られている。愛人のところに一晩出かける夫を小林高鹿さんが、身代わりになる部下を近藤公園、嫉妬に狂う妻を片桐はいりが演じる。アフタートークで、片桐はいりが「サザエさんがサンドラ・ブロックになるのね」といって客席を笑わせていたけれど、いやあ、旋盤で夫の貞操帯をつくっちゃうんだから!小林の意気揚々と帰って来てマイクで歌う場面など、笑いこけちゃったよ。

最後の班女では、センスを持って恋人を持つ花子を西田尚美、待つ存在の花子を見守ることで屈折した愛情を抱く漫画家の実子さんに片桐はいり。ネットで花子が有名になるところなど、今の感覚がヒリヒリしてたよ。

[作・演出] 倉持裕
[出演] 片桐はいり/西田尚美/近藤公園/小林高鹿/宮河愛一郎/黒田育世
c0155474_22153086.jpg


by sustena | 2014-02-13 22:43 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2014年 02月 13日

2月文楽公演「染模様妹背門松」

2月文楽の第2部は、ワタクシ的にはとくに太夫がよかった。とくに油店の段の咲甫大夫、油店の段の切りの咲大夫、燕三の三味線も絶品である。それと勘十郎の番頭善六のにくたらしいことったら!

染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)
    油店の段
    生玉の段   
    質店の段
    蔵前の段
c0155474_22483726.jpg


by sustena | 2014-02-13 22:43 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2014年 02月 09日

ジャズ・コンサートに出かける

取材でジェズボーカリストを取材することになり、聴いたことがなくてインタビューするのもねぇと思い、銀座のSwingのライブに出かけた。翌日は雪になるという予報だったが、第1回目は満席。初老のファンが多い印象。

昔、ニューヨークに1カ月ぐらい滞在していたころはフラッとよくジャズを聴きに出かけたものだが、日本では考えてみたら聴いたことがなかった。マイファニーバレンタインやA 列車で行こう、マイフェアレディから,君住む街などいろんな曲が流れ、ちょうど佐村河内のゴーストライターの話が露顕したばかりのころで、トークもついついその話題に。

トークはともかく、ナマの音楽はやっぱりいい。仕事のことも片隅におきながら、音楽につかってた1時間半でありました。
c0155474_17504396.jpg


by sustena | 2014-02-09 17:51 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2014年 02月 09日

積雪26cm

いやあ積もりましたねぇ!

昨日の朝、公開放送に出かけるときは、こんな感じで降ってました。
c0155474_17331673.jpg

昼に戻ってきたときはすでに10㎝ほど、雪かきをして、夕方のみに出かけるときはまたまた10㎝ほど積もっていて、帰るころにはさらに積もっていて、夜はあまり降らなかったけど、けさベランダの雪を測ってみたら26㎝。いやあ、土日でよかったー。

選挙に行く途中、道路脇に停めてあった自転車。
c0155474_17374638.jpg
ついでに公園にも足をのば帰り道、公園に寄っていくと──。
さっそくかまくらが登場。
c0155474_17382158.jpg

c0155474_17383225.jpg

このプーさんは、なかなかよい出来。
c0155474_1739037.jpg

11月末で休業してるボートにも雪が。
c0155474_17391349.jpg

c0155474_1740228.jpg

スキーを持ち出して歩いているひと。
c0155474_17401259.jpg

水鳥たちもじっとしてる。
c0155474_17405727.jpg

c0155474_1741977.jpg

これくらい積もってました。
c0155474_17413760.jpg

咲き始めた梅も寒そう。
c0155474_17415928.jpg

この赤い梅は野梅なんだって。
c0155474_1742337.jpg

本日はこれからいい天気になりそう。でも全部は溶けないよね。
c0155474_17425786.jpg


by sustena | 2014-02-09 17:26 | 小さな自然 | Comments(9)