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2014年 01月 25日

「DOMANI・明日展」

c0155474_23403786.jpg国立新美術館で開催中の第16回「DOMANI・明日展~未来を担う美術家たち」が閉会間際で、あわてて出かけてきた。

これは、文化庁が昭和42年度から実施している、若手芸術家を海外に派遣する「新進芸術家海外研修制度」の研修成果を発表する展覧会で、今回はアーティスト8名のほか、初めて“建築”というジャンルを設定し、これまでこの研修で派遣された建築家の約半数の43名が「未来の家」というテーマで参加した。

出品作家は、写真の大栗恵、彫刻の川上りえ、メディア芸術の榊原澄人、陶芸の徳丸鏡子、インスタレーションの大野由美子、土橋素子、絵画の小笠原美環、現代美術の吉本直子(建築家は省略)。

榊原さんの静かな世界と、戦乱、生と死が同時多発的に起こって循環していくようなヴィデオインスタレーションと、川上さんの細い針金でつくられた浮遊感のある立体「Zero Gravity」、白い古着や布を固めた吉本直子さんの「白い柩」「沈黙の言葉」「鼓動の庭」がおもしろかったなぁ。
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国立新美術館は黒川紀章の設計で、外観のゆら~んとしたカーブが特徴的なんだよ。

by sustena | 2014-01-25 23:38 | Art/Museum | Comments(4)
2014年 01月 25日

八代 嘉美「iPS細胞―世紀の発見が医療を変える」

c0155474_2321881.jpg仕事の関連でアタマの整理をしたかったので、八代 嘉美さんの『iPS細胞―世紀の発見が医療を変える』(平凡社新書 2008年7月発売)を読む。

山中伸弥先生のノーベル賞の受賞もあって、1週間に一度は、一般紙にもiPS細胞の話が出るくらい、iPS細胞身近なものになったし、関連書籍も数多く出たけれど、ヒトiPS細胞の誕生から1年後に出版されたこの新書のわかりやすさには舌を巻いてしまった。

ヒトの一つの受精卵が分化していく過程で、なんにでもなれる能力を失っていくが、それはなぜなのか。細胞を初期化する研究はこれまでどんなアプローチで行われてきたのか。幹細胞の「ニッチ」とか、DNAの「メチル化」とか「キメラ」、フローサイトメトリーといった分析法のことetc、生物の知識がろくすっぽない人でも、順繰りにていねいに書いてあるのでちゃんと理解できちゃうのだ。

たとえば、受精卵が分割していって、胚が子宮に着床する胚盤胞になるまでをどう紹介しているかというと──

受精卵の場合、最初のうちは大きさが変わらないまま、細胞が二つに仕切られ、四つに仕切られていくような形で分裂するので、むしろ1細胞あたりの大きさは小さくなっていく。そして受精から3日目には、分裂した細胞が桑の実かラズベリーのような形をした桑実胚と呼ばれる段階になり,5日目になると、それまで均一な細胞の集団だった胚が、別の性質をもつ二つの集団に分かれていく。
これが〈胚盤胞〉と呼ばれる段階で、ちょうどシュークリームを思い浮かべてもらうとよいかもしれない。胚の表面には層状になって並ぶ〈栄養外胚葉〉という細胞があり、内部のカスタードクリームにあたる部分には〈内部細胞塊〉という細胞が塊をつくっている。

どうです、わかりやすいでしょ?

著者の八代 嘉美さんは、当時、東京大学大学院医学系研究科の博士課程在籍中で、幹細胞研究の第一人者の中内啓光先生のもとで造血幹細胞の研究に取り組んでいる人。

その後、iPS細胞関連の研究の急速な伸展を受けて、2011年9月には増補版が出ている。

1章 “ES細胞”は生命の起源にさかのぼる―一つの細胞からさまざまな臓器へ
2章 細胞が先祖返りしないわけ―なぜ万能性は失われていくのか?
3章 なぜ身体は古びないのか?―幹細胞は眠り、そして目覚める
4章 再生はいつも身体で起きている
5章 再生医療の時代へ
6章 iPS細胞が誕生した!
7章 再生医療レースのはじまり
8章 再生する力で人工臓器をつくる
終章 “知”がヒトを変えていく

増補版 の追記
増補1 iPS細胞研究の現在
増補2 オールジャパン体制へ向けて
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写真は12月に訪れた成城学園にある猪俣庭園の茶室。

by sustena | 2014-01-25 23:04 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2014年 01月 25日

イシワタフミアキ「トタニズム」

c0155474_22222061.jpg写真家のイシワタフミアキさんの『トタニズム』(洋泉社 2013年12月刊)と題された写真集を見る。

B6判で 108p、 全部で113枚(数え間違えていなければ)のトタンの写真が載っている。美しいッ!!

トタンという言葉はもとペルシャ語でポルトガル語から転訛したんだそうだ。わざわざ書くまでもなく、亜鉛でメッキした薄い鉄板のことだが、これが古びてくると、もうなんともいい味わいである。

冒頭のトタニズム宣言に、「トタンは、はかない一会の美玉だ」とあり、ジャクソン・ポロックやゼルム・キーファーの抽象画に例えられるが、「天然無作為のトタンこそ真の芸術」と謳ってる。

そして各地で見つけたトタンをリズムよく並べていく。最後の方で、文字の描かれた「タイポグラフィ」、つぎはぎの「パッチワーク」、錆や腐食が棒グラフ状の「グライコ」、水道やガス、電気のメーターやエアコンのホースなどが取りついた「設備系」、錆が直線で一定間隔の「バーコード」、心霊写真のようにイメージが浮かび上がる「怨念化」と、トタンの表情のあれこれを分類してみせてくれる。そして、巻末は撮影場所(市区まで)と撮影年が一覧に。あれ、このトタンは見たことがあるぞ、と思ったら違ってた・・・。

ホントはもっともっと大きなサイズで見たいッ。しびれてしまう写真であります。

私はといえば、最近はきんとトタンを撮ってない。なんだか味気ない写真だなー。今度トタンを探しにどこかの町をぶらつきに行きたいものだ。
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by sustena | 2014-01-25 22:03 | 読んだ本のこと | Comments(6)
2014年 01月 23日

松浦の太鼓

一幕見で、歌舞伎座の昼の部の「松浦の太鼓」を見てきた。
初代吉右衛門の当たり芸で、吉良邸の隣に住む松浦公は、其角を呼んで俳諧の勉強のおりも、赤穂浪士が仇討ちをしないことに八つ当たり。其角から笹竹売りをしている大高源吾に出会ったときの付句の話を聞き、この日に討入りがあることに思い至ったところへ、討入りを知らせる陣太鼓が鳴り響き、大喜びするというタワイのない話だけど、このいささかノーテンキな松浦鎮信のミーハーぶりを、吉右衛門が悠揚と演じていて楽しかった。家来どもがハハーッ、お説ごもっともと勢ぞろいして米つきバッタみたいにしきりに畳にひれ伏す様子もおかしかったなぁ。
4階なので、オペラグラスでないと表情がよくわからないんだけど、ココロがハレバレとする芝居だった。

そうそう、開幕当初と違い、いまはフラッといっても立ち見なら入れるみたい。もちろん、演目にもよるんだろうけど。

松浦鎮信吉右衛門
宝井其角歌 六
鵜飼左司馬歌 昇
江川文太夫種之助
渕部市右衛門隼 人
里見幾之亟桂 三
早瀬近吾由次郎
お縫米 吉
大高源吾梅 玉

けさの朝日新聞を見て、あっ、こんなところに顔が。
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by sustena | 2014-01-23 22:07 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2014年 01月 19日

回覧板

一昨日の19時ごろ、出先から戻ってきた息子に、回覧板を隣の家のポストに入れるよう頼んだら、「だから、建築学でやってることはキレイゴトなんだ!もう回覧板なんかやめればいい! 」と、プリプリして戻ってきた。

聞くと、回覧があるのに気づかないといけないと思って、インターホンで回覧を届けにきたと伝えたところ、ポストに入れておいてくれと、つっけんどんに言われたんだという。

夕飯どきだから、忙しかったんじゃないの、と言うと、すまなそうな口ぶりじゃなかった、と収まらない様子。

以前回覧板を頼んだときも、ただポストに突っ込んでおけばいいからと渡したのを、回覧板の現代的意味とは、コミュニケーションの疎遠な隣同士に挨拶の機会を提供することにあるはずだと思い手渡ししてきたというので褒めてやったことがあるけど、まぁ、現実はねぇ。

大学院では、現代のコミュニケーション難民?を建築のデザイン面でいかにサポートできるか、といったプランをいろいろ考えたりしてるようなのだが、そんなの絵に描いた餅だ!とオカンムリなのであります。そんなに理想通りにはいかないのはアタリマエだけど、かといって、すぐ絶望するもんでもないんだけどね。

機嫌を直すように、好物の夕食をつくってやったのであります。
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by sustena | 2014-01-19 22:15 | つれづれ | Comments(4)
2014年 01月 19日

中川右介『歌舞伎 家と血と藝』

c0155474_0212693.jpgにわか歌舞伎ファンになって以来、毎年発行されている歌舞伎俳優300名ちょっとのデータが載っている「かぶき手帖」は必携なんだけど、誰と誰がどんな関係なのかとか、兄弟なのに屋号がどーして違うのかとか、いまいちよく分からないので、中川右介さんの『歌舞伎 家と血と藝』(講談社現代新書 2013年8月刊)を借りて読む。

これは、1900年初頭の九代目團十郎の世代から、5代目の歌舞伎座がオープンして、今の海老蔵世代までの5世代にわたり劇界の中心にあった家を選び、明治以降、家系と血統と藝とがどのように継承されていったのかを、歌舞伎座の座頭をめぐる権力闘争の歴史として~著者によれば「戦国武将列伝の歌舞伎役者版を描くつもりで」、その攻防のドラマ感覚で紹介した本。役者たちの「藝」を解説したり批評するのではなく、歌右衛門がいかに権力志向だったか、とか、御曹司でなく、傍流で役に恵まれない悲哀からどうのしあがっていくかとか、どのように政治力を発揮したか、なんて話が続くのであります。

いやぁ実に複雑怪奇。

歌舞伎の世界には名門家がいくつもあるが、どのようにセレクトしたかというと、新しい歌舞伎座の4~6月の杮葺落興行の21演目で主役になった役者10人から7家をピックアップしたのだ。

市川團十郎家(海老蔵)、尾上菊五郎家(菊五郎)、中村歌右衛門家(梅玉、橋之助、坂田藤十郎)、片岡仁左衛門家(仁左衛門)、松本幸四郎家(幸四郎)、中村吉右衛門家(吉右衛門)、守田勘彌家(坂東玉三郎、坂東三津五郎)

何代目の誰の養子になって、名前がどう変わったか、誰と誰が縁戚関係か・・と、時にアタマがワヤになりそうだけど、できるだけ混乱しないよう配慮してあって、この手の本にしてはかなり分かりやすいよ。

それにしても、猿之助、2008年9月以来、歌舞伎座に出ていないよねぇ。こんどもまた新橋演舞場だし。幹部に気遣いする必要がなく、自分のしたいように演目と役柄を選べるほうがいいのかしらん。今の幹部級がどんどん高齢化していくなか、今後はどうなるのかなぁ。とはいえ、歌舞伎界はやっぱりオソロシイ。

第一部 劇聖とその後継者たち 明治から大正

 第一話 歌舞伎史との並走――市川團十郎家その一
 第二話 養子と実子――尾上菊五郎家その一
 第三話 東西分裂と襲名争い――中村歌右衛門家その一
 第四話 兄弟の明暗――片岡仁左衛門家その一
 第五話 フランス系アメリカ人の子――市村羽左衛門家

第二部 新興と凋落 大正から昭和戦前

 第六話 血統のない家――中村歌右衛門家その二
 第七話 歴史は繰り返す――尾上菊五郎家その二
 第八話 周縁からの出発――中村吉右衛門家その一
 第九話 劇界の毛利三兄弟――松本幸四郎家その一
 第十話 孤児たちの苦難――守田勘彌・坂東三津五郎家その一
 第十一話 大空位時代――市川團十郎家その二

第三部 神なき時代 昭和戦後から平成

 第十二話 二度殺された役者―片岡仁左衛門家その二
 第十三話 早過ぎる死――市川團十郎家その三
 第十四話 第二の帝政――中村歌右衛門家その三
 第十五話 王朝交代――尾上菊五郎家その三
 第十六話 再び、帝劇へ――松本幸四郎家その二
 第十七話 分裂した一族――中村吉右衛門家その二
 第十八話 二組の三兄弟――片岡仁左衛門家その三
 第十九話 復権――守田勘彌・坂東三津五郎家その二
 第二十話 中村勘三郎の死

第四部 新たなる希望
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by sustena | 2014-01-19 00:21 | 読んだ本のこと | Comments(2)
2014年 01月 18日

口を出すよりカネを

一昨日のこと。通勤電車のなかで新聞を読んでいたら、昨年12月に解禁された2015年3月卒業予定者の平均エントリー数が、就活生一人当たり平均44.3社と出ていた。息子も就職活動をする時期なのだが、やれレポートだ、実習だと追われていて、ほとんどエントリーはしていない。ほかの子はやってるんだぞ、とハッパをかけてやろうと思って、この情報をメールで知らせてやったところ、「少なくとも20社ぐらいは登録しないといけないと思ってる」、と返信があった。

同じ新聞に、今の就職戦線のシビアさを知らない親がヘンなプレッシャーをかけてはいけない。アルバイトもできずにお金がないのだから、「口を出すより(就職活動に必要な)カネを出せ」と書いてあったので、ナルホドと思い、「就職活動に必要な交通費とか、企業まわりをした日の昼食代ぐらいは出してあげるからがんば~」と送ったら、ありがとうと言ってくるかと思いきや、「どうしたの、急に!!」と即レス。

いつも、貸した金を早く返せ~と取り立てているからなー。冷蔵庫に貼ってある伝言ボードには、「ゼミ旅費20万円+PC代」と、立て替えてやっている費用が大きく書いてあるしー。

「就職してもらわないと、母が文無しになるからだよ」と伝えたのだった。

公園は紅梅のつぼみが膨らんできて、一輪だけだけど、咲いていた。
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ヒヨドリ?がセンダンの枝で、残り少なくなったセンダンの実をくわえてた。でも、この実はサポニンが多いので、毒なのだ。鳥は大丈夫なのかなぁ。ところで、前にもたしか書いたことがあるけれど、このセンダンは「栴檀は双葉より芳し」の栴檀とはまったく別物。栴檀は白檀のことなんだけど、なんで栴檀と呼ぶようになったかはよくわからないらしい。
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by sustena | 2014-01-18 22:37 | つれづれ | Comments(2)
2014年 01月 12日

ジョセフ・クーデルカ展

c0155474_2227395.jpg浅草で歌舞伎を見たあと、竹橋の国立近代美術館で開催中のジョセフ・クーデルカ展を観る。13日でオシマイなので、ギリギリ間に合った。

クーデルカは以前、東京都写真美術館でプラハ侵攻をテーマにした展覧会を見て圧倒されたんだけど、今回は、初期から最新作までを一覧した展覧会。全体が7部に分かれていて、
1 初期作品 Beginnings 1958-1961
2 実験 Experiments 1962-1964
3 劇場 Theater 1962-1970
4 ジプシーズ Gypsies 1962-1970
5 侵攻 Invasion 1968
6 エグザイルズ Exiles 1970-1994
7 カオス Chaos 1986-2012

このなかでびっくりしたのが、3の劇場。演劇雑誌での仕事をきっかけに、プラハに新しくできた劇場の撮影を任されたというが、これが三人姉妹?と絶句しちゃうような実験精神にみちた舞台写真。でもジプシーを撮った写真が、たとえ被写体が直立不動でも芝居の一場面に見えたりするのは、舞台写真の経験が下敷きになっているからかしらんと思ったたことだった。

それが一転、6と7では、ひとけがほとんどない、人がいても、自分と完全に隔てられた世界が写しだされる。ことに7の「カオス」では、パノラマフォーマットのカメラで、古代ローマ遺跡群や、英仏海峡や石灰岩の採掘現場などの、荒涼とした景観の中でごろんと投げ出された人間の存在/不在があらわに感じられる写真が興味深い。そして、どの写真も、スタイリッシュで、鋭敏なセンスがひりひりするよう。

ギリギリまで会場にいて、外に出たときはもう真っ暗だった。
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by sustena | 2014-01-12 22:21 | Art/Museum | Comments(4)
2014年 01月 12日

新春浅草歌舞伎 第1部

c0155474_22315585.jpg2年前、猿之助を襲名するるので、今回が最後といっていた猿之助が、再び新春浅草歌舞伎に戻ってきたので、先日,勇んで浅草公会堂に出かけた。演目・配役以下の通り。
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『義賢最期』は、源平布引滝の中のお話で、文楽でも何回か見ている。めちゃ端折って紹介すると──。
舞台は、源義朝が敗死してしまい、源氏一族は存亡の瀬戸際にいる。主人公の木曽義賢も源氏の一族だけどいちおう朝廷方ということになっている。そこへ、源氏のシンボルの白旗の詮議に、清盛の使いがやってくる。そして、源氏の味方じゃないなら、義朝の頭蓋骨を足蹴にしろと迫られ、やむをえず使者を倒してしまう。義賢はその後攻めてきた平家と敢然と戦って、悲運の最期を遂げるというお話。そこに、源氏の武将の行綱や、彼の妻でとってもつよーい小万とおじいさんの九郎助と子どもの太郎吉や、義賢の娘の待宵姫、後妻で木曽の義仲を身籠もっているる葵御前などもからんでくる。まぁイロイロとややこしいんだけど、メインは、最後の立ち回り。愛之助が襖3枚を組み立てた上に乗り、それが横倒しに崩れる「戸板倒し」や、オシマイの場面、中央の階段3段の上から、正面向きで顔からバタッと倒れる仏倒しがミモノ。愛之助、超カッコイイ。

もうひとつの『上州土産百両首』は、泣けるお話。幼なじみの正太郎と牙次郎が十数年ぶりに再会する。アタマが弱く、いじめられっこだった牙次郎をいつも助けてやっていたのが正太郎だった。正太郎は板前修行をしていたが、いまは巾着切り。牙次郎も巾着切りで、別れ際、お互いが互いの巾着をすってしまっていた。
後味の悪い思いをしていた正太郎のところに牙次郎が訪ねてきて、真人間になることを誓う。二人は浅草の待乳山聖天で10年後の再会を約束して別れるが、10年後、正太郎は元の仲間に、牙次郎にやるつもりで貯めたいた200両を揺すりとられて、人殺しのお尋ね者になってしまう。かたや牙次郎は御用聞き。正太郎の首には100両の懸賞がかかっていた・・・。

牙次郎が巳之助、正太郎が猿之助である。巳之助のいちずさもよかったが、やはり猿之助がいい。深みのある兄貴分で、猿之助になって、いっそう風格が出てきた感じである。
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終了後は、雷門の向かいにある隈研吾設計の浅草文化観光センターに寄ってみる。見た目はちょっとダサイ な・・・。
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by sustena | 2014-01-12 22:20 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2014年 01月 08日

初笑いは国立演芸場で

先日、国立演芸場の「新春国立名人会」に出かける。お目当ては例によって小三治。

演目は──
寿獅子 太神楽曲芸協会
落語 林家彦いち 初天神
俗曲 柳家小菊
落語 五街道雲助 粗忽の釘
漫才 すず風にゃん子・金魚
落語 桂文楽 替わり目
(仲入り)
奇術 マギー司郎
落語 春風亭一朝 幇間腹
紙切り 林家正楽
落語 柳家小三治 厩火事

落語と色モノが交互になっていて、飽きさせない。彦いちの子どもの表情が楽しかったなぁ。それと、マギー司郎の奇術は、奇術といってもぜんぜん驚きのないネタなのに、あの悠然とした調子で引き込んでしまう。
正楽の紙切りは注文に応じてなんでも切ってしまう。今回客席から注文があったのは、「出初式」「お姫様」「流鏑馬」「小三治の正月」「小さん(5代目)」。最後のの2つなど、特徴がちゃんとつかまえられていて、実にうまいものである。

小三治のマクラはお正月飾りについて。終わったあと手拭いまきがあるから短くしなくちゃと言いながら、お正月飾りをどんなふうに飾るかという話だけで、20分ほど。

今回は比較的ル杖の席だったので、ゲットしました。国立劇場でもゲットしたので,今年は春から縁起がいいかな・・・・。
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by sustena | 2014-01-08 22:54 | Theatre/Cinema | Comments(0)