<   2012年 12月 ( 31 )   > この月の画像一覧


2012年 12月 31日

つきたてのお餅は最高デス

小さい家でよかったと思うのは、年末だけである。
「11時から餅つきをやるのでおいで」と誘われ、昨日は早起きしてリビング&キッチンと廊下、書斎(ってほどじゃないね)のワックスがけを終えて、知人の家に出かける。

私はあんこやきなこをまぶす手伝いを。やはりかけつけてきた友人が餅つきにチャレンジ。臼の角に3回ほどぶつけて、木っ端が餅の中に・・・。おいおい。
c0155474_9564034.jpg

最後はキビもちをつきました。
c0155474_9564784.jpg

からみ大根と納豆、あんこ、きなこの4種類。つきたての餅はいくつでも食べられそうで危険・・。お土産ももらって、ハッピーな一日。
c0155474_9565428.jpg

さあ、これからおせちづくりだッ

by sustena | 2012-12-31 09:58 | 食べ物 | Comments(0)
2012年 12月 30日

カミセミが近くに!

29日から正月休みに入り、29・30・31日の3日間で大掃除とおせち料理を作らなければならない。
今年は頼みの息子が、卒業制作でピンチ!と焦り狂っているので、窓拭きは来年に持ち越すことにして、ワックスがけと換気扇を中心に台所、リビングの片づけを中心にすることにした。なにしろ、31日に蕎麦打ちをわが家で催すことにしたので、だんだん小さくなっている部屋をなんとかしないと!と自らにプレッシャーをかけたのである。

その前に公園の散歩に出かけたら、なんとまぁ、こんな近くにカワセミが!(手前の石積みのところ)
c0155474_9532515.jpg

ふだんは木の陰で近寄るだけで逃げていくのに、実に悠々としたものである。
毛づくろいをしたり、水面をじっとにらんだり。
c0155474_9533588.jpg
c0155474_9535010.jpg
c0155474_9535912.jpg
c0155474_954766.jpg
c0155474_9542063.jpg
結局、30分近く眺めていたよ。ああっ、片づけが待っているのに。
c0155474_9542949.jpg


by sustena | 2012-12-30 23:55 | 小さな自然 | Comments(4)
2012年 12月 27日

井手洋子『ショージとタカオ』

c0155474_21305352.jpgフリーの映像ディレクターの井手洋子さんの『ショージとタカオ』(文藝春秋 2012年4月刊)を読む。

タイトルだけ見て、一瞬芸人コンビかと思ったら、布川事件で無期懲役の判決を受けた桜井昌司と杉山卓男の“冤罪コンビ”の話なのだった。二人は獄中で29年を過ごしたあと、50歳を過ぎて仮釈放でシャバに出て、その後15年、ようよう再審無罪を勝ち取る。

著者の井出さんは、1994年に布川事件の支援「壁のうた」コンサートのビデオ撮影を頼まれたのが縁で二人に興味を持ち、どうやって社会の中で暮らしを営んでいくのか、寄り添ってみたいと自主製作をはじめる。最初は1~2カ月くっついて、テレビの深夜枠のドキュメンタリー番組にならないかなというぐらいの気持ちだったという。それからなんと十数年! 編集を終え完成したのが2010年9月だった。

かつて決してまじめな市民というわけではなかった二人だが、自白は強要されたものとしてずっと無実を主張し続ける。でもまなじりを決して冤罪を主張しているというより、前向きで自然体で、「めげない、あきらめない、立ち止まらない」キャラで世間に向き合っていく。支援者の支えもあって職を得て家庭を持ち、フツーのおじさんとして生きる様子を映画にしつつ、その過程で気づいたことや、再審を勝ち取るたいへんさ、戦いが長年に及びいつまで撮ることになるのかという正直な思いを吐露しながら綴っていく。

息詰まるドキュメンタリーというより、たんたんと二人をレンズ越しに見つめているようなタッチだ。それにしても検察がこんなにも証拠を開示しないことがあっていいんだろうか、よく聞く話とはいえ、絶句してしまった(録音テープの改竄も明らかになる。このあたりは新聞でも報道されたから聞いたことがある人も多いだろう)

井出さんが監督・撮影・編集・製作を務めたドキュメンタリームービー「ショージとタカオ」は2011年3月に劇場公開され、文化庁映画賞文化記録映画大賞、毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、キネマ旬報ベストテン文化映画部門で1位を受賞するなど数々の映画賞を受賞した。
井出さんは佐賀県出身。明治学院大学文学部卒業後、1985年にドキュメンタリー映画の世界に入り、羽田澄子監督などの助監督を務めたあと独立したひと。

序章 「壁のうた」コンサート
第1章 ショージとタカオの仮釈放
第2章 獄中の青春
第3章 壁は外にもあった?
第4章 事件の夜
第5章 犯人じゃないという証拠を探せ!
第6章 伴侶現れる
第7章 私の挫折とショージとタカオ
第8章 快挙!そして…
第9章 フツーのおじさんになる日
c0155474_21311373.jpg


by sustena | 2012-12-27 21:36 | 読んだ本のこと | Comments(8)
2012年 12月 25日

会田誠展:天才でごめんなさい

c0155474_0193486.jpg六本木ヒルズの森美術館で会田誠の「天才でごめんなさい」と題した展覧会をやっている。

会田誠は1965年新潟県生まれ(中ザワヒデキも新潟だったなー)。1991年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了。デビュー以来20年以上にわたって、ひとをくったようなユーモアや、おたくチックな女子高校生がイッパイ出てくるような作品、脱力感イッパイのコンセプトてんこもりのヘタヘタ絵、過去の琳派などを引用しつつ歴史や現代社会への鋭い批評性を交えた作品、モバイルなどの最新ツールを使って軽やかに政治的批評と遊ぶ作品など、実に多彩な作品を送り出してきた。

今回は、ぬけぬけとまぁ・・・と思うタイトルのもと、新作を含む約100点の作品を紹介し会田誠のこれまでを概観している。

とにかくめちゃおもしろい。すごーい。思わず吹き出した作品がイッパイ。

会場構成もよかった。「切腹女子高生」や「あぜ道」に始まる初期の作品を中心に女の子で盆栽をつくった立体アートの部屋、戦争を問うたシリーズを並べた部屋、こどもたちの標語ポスターをまねた部屋、日本語や言葉で遊んだ部屋、18禁の部屋、新作を含めた大作の並ぶ部屋・・・・・。

背広を着た男性が何万人も積み重なって倒れている「灰色の山」の隣には、女子高生をジューサーに詰め込んで、下はクランベリージュースのような色合いになっている「ジューサーミキサー」が並んでいる。

古今和歌集のような流麗な文字で、下卑た言葉を綴った書道作品、いかにもカッコイイCG風に描いた「スペース・ウンコ」や、英語・フランス語、ドイツ語をしゃべりながらそれぞれの国のアーティストのカッコをして、「らしい」絵を描いているビデオ作品には大笑いしちゃったなぁ。

菱田春草の屏風や長谷川等伯の松林図屏風を思わせるカラスの絵や、裸の女の子が山椒魚と寝ている「大山椒魚」などを見るにつけ、めちゃ絵のうまいひとだなーとホレボレする一方、おにぎり仮面やまるで落書きといった絵を見て、いい加減さにほとほと呆れつつもそのセンスに感嘆しちゃうのだ。

そうそう、おにぎり仮面のウンチングスタイルの「考えない人」だけは撮影できる。このおにぎり仮面、見れば見るほど会田誠そっくりだったなー。
c0155474_21545317.jpg
c0155474_2155526.jpg


by sustena | 2012-12-25 23:59 | Art/Museum | Comments(2)
2012年 12月 25日

中ザワヒデキ展 脳で視るアート

昨日武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の「中ザワヒデキ展 脳で視るアート」を見てきた。ここはなんと、入場料が100円で、以前も草間彌生展をやったりして、意欲的なのであります。

今回フィーチャーしている中ザワヒデキさんは、私はてっきりウマヘタというよりヘタヘタのイラストレーターだとばかり思っていたんだけど、もともとは医学部出身で眼科医局勤務経験ありという経歴の持ち主。20歳のときからアクリル絵画で本格的な制作をスタートし、1988年に医学部を卒業して医局時代に、医者になるかアートをやるかと教授に問い詰められて制作したのが、ポスターにもなっている《シリョクヒョウ》。
c0155474_12291210.jpg


その後、90年にはイラストレーターとして「バカCG」制作をスタート。1997年から肩書きを美術家と改め、方法絵画を展開。コンセプチュアルアートの世界で新しい入り口の作品を展開する一方、カラフルでポップな油彩画やアクリル画などもいろいろ制作しているひと。

今回はその多彩な作品の中から、脳の知覚作用や視覚生理を切り口としたアートをピックアップ。

たとえば、碁盤で黒か白いずれか自分が置いた方が負けになるため動きがとれなくなる「セキ」の状態を碁盤目いっぱいに展開し、点と線の間を行き来するような「三五目三五路の盤上布石絵画」。シアン、マゼンタ、イエローを1:1:1の割合で混ぜると灰色になるけれども、印刷物をものすごく大きなルーペで見るとそれぞれの点の集まりとなって見えるように、ひとつのキャンパスに同じ割合でそれぞれの色を配置してみた「灰色絵画」シリーズ。目ではただの三食の色の集まりにしか見えないけれども、脳の中で灰色に見せようとするもの。あるいは、重ねていく色の順番を変えて描いた「セル」シリーズ、赤と青の線画をずらして描き、壁にあけた穴から立体視する「アナグリフの穴」、そして極め付けは脳波の山というか波を自分でコントロールして描いた「脳波ドローイング」。(いったいどれくらいコントロールできるものなんだろう?)

こんな絵画もありなんだという軽い衝撃が心地よい。2月17日まで。

同時開催中の浜口陽三記念室「パリに暮らして」(銅版画家・浜口陽三と生活を共にした南桂子(のパリ時代の作品。南はメルヘンチックな作風。私は浜口の暗いエッチングの色が好き)、萩原英雄記念室では作家が病気療養中に木版画を手がけるきっかけとなった年賀状のシリーズを中心に、萩原流の富嶽三十六景を紹介する「はじまり」をやってて、100円で全部見ることができる。

吉祥寺までは公園を抜けて歩いていく。長玉をかまえたひとがいて、見るとカワセミがいた。撮影してるひとがいなければ、わからなかったなー。
c0155474_21555146.jpg


by sustena | 2012-12-25 23:21 | Art/Museum | Comments(4)
2012年 12月 25日

「映画立川談志」

c0155474_22232849.jpg立川談志が喉頭がんで逝ってしまったのは昨年の11月21日。さほど落語好きというわけでもなく、談春をはじめ弟子たちの談志をめぐるエピソードは見聞きしていて、その人となりや落語観はバクゼンと思い描いてはいたものの、彼の高座を実際に観たのは一度きりで、そのとき知らない江戸の風景が見えるようで、こりゃぁ熱烈なファンがいるのも無理もないなーと思ったものだった。

東劇で、一周忌にあわせてシネマ落語&ドキュメンタリーの体裁の「映画立川談志」が上映されていたので、先日出かけた。

談志の落語哲学を紹介した部分はハッキリいってうるさく、またつくりがちょっぴり雑で退屈だったが、DVDに収録されていない「やかん」(05年10月12日、国立演芸場)と「芝浜」(06年12月2日、三鷹市公会堂)が入っていて、これが表情をうーんとドアップで見ることができて臨場感のある映像でよかった。

芝浜はホント絶品。2010年12月に談春の独演会に行ったとき、芝浜を選ばなくてよかった。翌日だったかに師匠が演ることになった、なんて話していたけど、たしかに談春もうまいけど、あの味はだせないよねぇ。もっと若いときはどんな芝浜だったんだろう。若いときのものも観たかったなーと思うのだった。
c0155474_23235474.jpg


by sustena | 2012-12-25 22:23 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2012年 12月 24日

10年ものの紹興酒のまろやかさ

先日、仕事仲間と5カ月ぐらいかかって完成した冊子の打ち上げをかねて、以前一度だけいったことがある駒込の中華料理の店で忘年会をした。

5人、一人4000円でアレンジしてもらったメニューは次の通り

冷菜
冷製香菇(椎茸のうま煮)
炸帯魚(太刀魚の香味揚げ)

熱菜
糖醋肉(黒酢酢豚)
辣子蝦(大海老の四川風炒め)
牛肉籮蔔砂鍋(牛肉と大根の土鍋煮)
清蒸雉子羽太(雉子羽太の姿蒸し)
麻婆豆腐(麻婆豆腐)
鶏蛋炒西紅柿(卵とトマト炒め)

主食
水餃子(いり卵、しらす、豚挽き肉)

甜心
杏仁豆腐

雉子が出るのかと一瞬思ったら、よく見たらハタだった。
c0155474_23133833.jpg

c0155474_23131474.jpg

おいしかったのが紹興酒。「陳年紹興貴酒10年」と「塔牌紹興酒」。以前ここで飮んだ陳年は5年で、このときも感動したんだけど、さらに味がまろやかで深みがあって、口に含むやうっとりしてしまう。塔牌紹興酒は辛口でキリリとした味わい。2本ではおさまらずに、追加で陳年紹興貴酒5年をいただく。5年の差はこんなに大きいのかーと実感したのでありました。
c0155474_2313210.jpg


by sustena | 2012-12-24 00:10 | 食べ物 | Comments(4)
2012年 12月 23日

国立劇場「鬼一法眼三略巻」

c0155474_2359965.jpg国立劇場で上演中の「鬼一法眼三略巻」を見に行く。

「鬼一法眼三略巻」は『義経記』をもとにしたお芝居で、源氏の旧臣である鬼一法眼、鬼次郎、鬼三太の3兄弟と牛若丸時代の義経伝説をからませたお話。

全5段から成っており1段目とと2段目は、弁慶の生い立ち。3段目は鬼一法眼が持っている中国の兵法書(所持するとパワーが上がる必勝アイテムといったところ)をめぐり、清盛と鬼一、牛若丸、その家来の鬼三太が駆け引きをする。4段目は平家全盛のおり、源氏を応援していることを隠すために阿呆を演じていた一條大蔵卿が、常磐御前や鬼次郎夫婦に自分は源氏の味方であることを打ち明ける話。5段目が、牛若丸と弁慶の五条橋での主従の契り。

今回は3段目と4段目の通しの上演である。清盛館の場がつくので、兵法書をめぐるやりとりや人物の関係はよくわかるけど、3段目の最後の、実は鬼一は鞍馬山で牛若丸に剣術を教えた天狗だったことが判明する「奥庭」はカットされるので、筋を知らないと、鬼一の心理がいまいちよくわからない。

吉右衛門が鬼一とつくり阿呆の大蔵卿を演じる。ハラのすわった鬼一から一転、次の段でアタマがぱっぱらぱーの大蔵卿となるので、その落差が実に楽しい。(もちろん、真剣な大蔵卿との対比も)。吉右衛門の当たり芸というのもうなずける。

今回目を見張ったのが、梅玉の虎蔵(実は牛若丸)。この人は品がよい役が似合うのだけれども、こんな若い設定はいかがかと思っていたら、なかなかみずみずしいいい男ぶり。虎蔵が気に入ってアタックする皆鶴姫は芝雀で、ワタクシ的にはもうちょっとおきゃんな感じの役者さんで見てみたかったな。
c0155474_23584812.jpg

序 幕  六波羅清盛館の場   
二幕目  今出川鬼一法眼館菊畑の場
三幕目  檜垣茶屋の場
大 詰  大蔵館奥殿の場
c0155474_23252767.jpg
c0155474_23253672.jpg


by sustena | 2012-12-23 23:59 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2012年 12月 23日

西 加奈子『ふくわらい』

c0155474_1344835.jpg西 加奈子さんの『ふくわらい』(朝日新聞出版 2012年8月刊)を読む。

主人公は書籍編集者の鳴木戸定。25歳。紀行作家の父の栄蔵がマルキ・ド・サドをもじって名づけたのだ。母親を早くになくし、父も鰐に体の半分を食いちぎられて死に、乳母の悦子に育てられた。

人肉食の風習のある秘境で人肉を食べたことを父がエッセイで書いてから、人肉を食べた女として世間に名前を知られてしまい、友人は一人もいない。喜怒哀楽の感情をほとんど示さず、唯一の趣味は子どもの頃からの福笑い。相手の顔のパーツをばらばらにして位置をずらして眺めているのだ。

定が担当しているのは、一癖も二癖もある作家ばかり。
ニートのひきこもりだった過去のある之賀(これが)さいこ(雨が降り続いているから書けない。雨をやませろ、なんて無茶な要求をする)、些細なことで編集者を罵倒したり困らせる91歳の老作家の水森康人、そして、鬱病で、すさまじい人相(眼窩骨折をそのままにしたために左目が脱落したように下に落ちていて、鼻は大きく左に曲がり、眉筋はハッキリしているが眉毛がない、いわば失敗した福笑いの顔)プロレスラー守口廃尊の担当になってから、少しずつ変化があらわれていく。
そしてある日、新宿で白杖をもって暴れている盲目のイタリア人と日本人のハーフの武智次郎に会って・・・・

不思議な感覚の小説であります。
とってもヘンテコな主人公で、ありえねー、と思うんだけど、読み進むうちにどんどん作者の術中にハマっちゃう。

おしまいのほう、出版社の屋上で雨乞いをしてるときに大泣きしている姿に接して以来、仲良くなった美人の同僚編集者の小暮しずくが、ヨッパーになりながら定にいうセリフがよかった。
「・・・今いる定ちゃんが、先っちょで、すべてなんだよ。・・・あのさ、定ちゃんさ、長生きしてね。先っちょの後ろに、どんどん、すべて、が大きくなるんだよね。だから、ねぇ、長生きしてよ。ね、私もするから、長生き。絶対ふたりで、長く、生き、ようよ、ねぇ」

西加奈子さんは1977年テヘラン生まれ。関西大学法学部卒業。2004年にデビュー。2007年『通天閣』で織田作之助賞を受賞したひと。
写真は本日図書館からの帰りにケータイでぱちり。
c0155474_23141913.jpg

ついでに初歩的な顔写真を。
c0155474_23511510.jpg
c0155474_23512636.jpg


by sustena | 2012-12-23 01:42 | 読んだ本のこと | Comments(4)
2012年 12月 23日

奴「さん」?

先日、久しぶりにnuts-coさんとおしゃべりした。彼女は文章はもちろんのこと、話のタネがつきることのない会話の達人であって、どの話題も興味深く、ほほぉーと聞き入るうちに時間の経つのを忘れちゃうんだけど、そのうちのひとつをご紹介。(といっても私が記すと、なんだーと思うかもしれないけど、それはひとえに私のせい)

nuts-coさんが東北に講演旅行だか、東日本震災のボランティアだったかに行ったときのこと(もうウロ覚えになってるー)。運転してくれた大学生が、たびたび目にする街路樹の名前がわからないから今度出てきたらあれだと指し示す。ら教えてほしいというので見ると、なんのことはない杉だった。

それから奴さんの話になったらしい(たぶん杉の話から参勤交代を連想したんじゃないかなぁ)。後部座席の大学生が、nuts-coさんはなぜ奴にわざわざ「さん」をつけるのか、ふつう呼び捨てにするものではないのか、と不審そうに尋ねるではないか。えっ???
その学生は、奴というのは冷奴のことだと思っていたらしい! 「だって学校では習わなかったし」。

たしかに昔だって学校では教わらなかった。折り紙でつくったりして遊んだけれど・・・。

さてここで疑問が浮かぶ。なぜ冷奴も奴さんも「奴」なのか??

「奴」というのはもともと「家つ子」が語源とされ、江戸時代の武家の下僕を指した。下っぱだから、参勤交代のときなど臨時の荷物担ぎとして、員数合わせのためにあちこちの藩に雇われたフリーターの奴さんもいたらしい。そこでどこに雇われてもいいように「釘抜」といわれる方形の紋をつけていて、この形が豆腐の形に似ていることから、角切りの豆腐を「奴」と呼ぶようになったんだってー。(そういえば、歌舞伎では奴は「ねい」って返事をしますよー。)

いまじゃドラマでも出てこないし、学生さんがわからなくても無理はないかなーと思って、うちの息子にも聞いてみた。「知ってる、幽霊がつけてるやつでしょ」。

おいおい、あれは「天冠」ってゆーのよー。しかも、三角じゃないか!
c0155474_0545860.jpg


by sustena | 2012-12-23 00:55 | つれづれ | Comments(6)