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2012年 11月 30日

三浦 丈典/文 斉藤 弥世/絵『こっそりごっそりまちをかえよう。』

c0155474_23452650.jpg建築家の三浦丈典さんの『こっそりごっそりまちをかえよう。』(彰国社 2012年7月刊)を読む。副題に「おおきな世界をつくる、ほんのちいさな作戦。」とあって、斉藤弥世さんのすてきなイラストが入っている。住みやすいまちや家をつくるのは政治家や専門家じゃない。ひとりひとりの小さな夢や想像力が珊瑚礁のように集まって、こっそりごっそりまちをかえるたものための43の作戦(以下に、ぜーんぶ写しちゃった)が掲げられている。

とてもやわらかい文章にまずびっくり。そして、一話一話に、なるほど!、おお! そうなのか!と思わせるデータが紹介されている(このデータも2色のふわっとしたイラストですてき)・・・たとえば、日本全国の水道管の長さは62万kmで゛月と地球の距離(38万kmより長いとか、駐車場台数や空き家数の推移とか。高層マンションが人気だけど、もしすべての国民が「平家じゃなきャ住みたくない」と一斉蜂起したらと試算してみる。日本の建物のの総床面積は74万ヘクタールでしち住居は6割の44万ヘクタールで山梨県と同じくらい。ちなみに全国のゴルフ場の面積の合計は約80万ヘクタール。知ってました?

今では一軒一軒が完結して、エネルギーや水がどうこから来てどうつながっているかといったことが見えなくなってしまった。たしかに便利だけど、家族や個人がバラバラになって、どこか不機嫌になってしまった感じ。そんないまのくらしを、どうやって自分たちの本当に必要なものに組み換えていくのか。世界のルールは最初から与えられているものでも変えられないものでもない。自分の好みや直感、本能のようなものを信じて、未来を変えようと呼びかける。

児童書の体裁をとっているけれど、これから必要なくらしについて考えるすべてのひとにおすすめです。


[主な目次]

・じぶんのいえにあだ名をつけよう。
・まちじゅうのお風呂が水道管でつながっていることを想像しながらお湯につかろう。
・となりのいえが空き家になったらどうやってつかうか作戦を立ててみよう。
・じぶんの部屋と教室がすべり台でつながっているところを想像してみよう。
・すごく古くからありそうなお祭りをでっちあげよう。
・日本中のビルをぜんぶ横に倒して1階建てだけの世界をつくろう。
・超おおきなお鍋でしかつくれない新しい料理を発明しよう。
・近所に住んでいる人の顔をなるべくたくさん思い出して似顔絵を描いてみよう。そのうち何人の名前を知っているかたしかめよう。
・となりのいえの窓から見えるじぶんのいえを想像してみよう。
・エスパーになったつもりで、となりのいえの人がいまどこでなにをしているか推理してみよう。
・じぶんのいえに最高何人泊まれるか、一度実験してみよう。
・じぶんが王さまだったらいえのまわりのどれくらいまでが領土だったら都合がいいか考えてみよう。
・ねこの額とうなぎの寝床のどっちが広いか、議論してみよう。
・じぶんと同い年のたてものをさがそう。
・この1週間でいえのなかに入ってきたものといえから出たものをなるべく正確に書き出してみよう。
・じぶんのいえでお店を始めるとしたらなに屋さんがいいか考えよう。
・歩いていける場所にないものはなにか、おもいつくだけリストアップしてみよう。
・1日何本の木を見たか、かぞえながら生活してみよう。
・電線を綱渡りしてあの子のいえまで行けるかたしかめてみよう。
・自分がねこだったら近所のどこで昼寝をするか考えてみよう。
・家の壁のなかでは水や電気やガスがぐるぐるな流れていることを像像しながら生活してみよう。
・パジャマとサンダルでいえからどこまで離れられるか挑戦しよう。
・おとなとくるまが絶対に入れないこどもだけの王国は東京のどこにあるべきか、検討してみよう。
・建物のなかにいる人全員の年齢を足してみよう。
・まちのなかでお弁当をひろげて食べたいと思う場所に印をつけておこう。
・道路に面していない古いいえを見つけ出して秘密基地と名づけよう。
・どれくらいの畑があれば一年中サラダが食べられるか想像してみよう。
・1年間で出勤時間が合わせてどれくらいになるか計算してみよう。
・ユニットバスの値段で何回銭湯に行けるか計算してみよう。
・日本中よ地主が何人いるか当てっこしよう。
・自分の部屋からみちに出るまでの時間を計ってみよう。
・まちじゅうの駐車場をこどもの遊び場に戻そう。
・今日1日に何人と話したか、かぞえてから寝てみよう。
・生ゴミで走る新しい乗りもののネーミングとかたちを考えておこう。
・おじいさんになっから一緒にくらしたい友だちにいまのうちにお願いしてみよう。
・じぶんのいえにいまの倍の人数でくらすにはどうしたらよいか考えてみよう。
・東京じゅうの人が全員参加できるマラソン大会を企画してみよう。
・いえに降った雨がどこを流れてどこに行くか、つきとめてみよう。
・照明デザイナーと電気の消し方を相談しよう。
・すこしのあいだだったら人に貸していいものをまとめておこう。
・オフィス外を歩きながらここにじぶんの家を建てるとしたらどんうふうにしたいか考えよう。
・大冒険できる宝の地図をつくろう。
・いつかじぶんのこどもや孫がおおきくなったときに一緒に住みたいまちをつくろう。

三浦丈典さんは1974年東京生まれで、設計事務所スターパイロッツ代表。http://starpilots.jp/工学院大学、早稲田大学芸術学校、横浜国立大学非常勤講師をなさってるそうです。
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X-E1+18-55mm

by sustena | 2012-11-30 23:17 | 読んだ本のこと | Comments(0)
2012年 11月 30日

行列してラーメンを食べた

本日の昼、近くを通ったので、前から息子に勧められていた柚子ラーメンを食べた。
有楽町駅前の交通会館の地下1階にある「ひょっとこ」という店である。カウンターだけでわずか7席のお店で、中年太りだったらちょっときついかも・・という、カウンターの目の前のウナギの寝床のような狭いスペースで、初老の店主が流れるように麺をゆで、すりたての柚子と三つ葉とネギ、チャーシューと温泉卵をのっけて出してくれる。

昼時とあって、十数人の列が途切れることがない。

和風のすんだスープにゆずの香りがおいしい。麺は細めんで、よく煮込んでサッパリとした分厚く大きな三枚肉のチューシュート、割り箸4本分はあろうかという太いメンマが存在感♪

GRだったらサッと出してパッと撮れるんだけど、X-E1は大仰な気がして取り出せなかった(涙)
おいしかったデス。
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X-E1+18-55mm

by sustena | 2012-11-30 22:50 | まち散歩 | Comments(0)
2012年 11月 30日

国立劇場「浮世柄比翼稲妻」

c0155474_872312.jpgそして3つ目が、国立劇場の11月公演「浮世柄比翼稲妻」である。これはお家横領を企む不破伴左衛門と反目する名護屋山三の話に、江戸の侠客・幡随院長兵衛と白井権八の話を組み込んだ鶴屋南北の話で、通常単独で演じられることの多い「鈴ヶ森」の場面と「鞘当」に、発端と初瀬寺の場、下女お国の山三への切ない恋を描く「山三浪宅の場」を加えて通し狂言にしたもの。

この舞台も、染五郎が奈落に落ちて大ケガをしてリハビリ中のため 名古屋山三を中村錦之助が、白井権八を市川高麗蔵が演じた。(錦之助の山三は「山三浪宅の場」が別世界の住人の雰囲気があって、すごくよかったけど、高麗蔵の権八はいまひとつ花がなくて、型通りという雰囲気がちょっとつまらない)

私は幸四郎をつい吉右衛門と比べてしまい、吉右衛門がダンゼンいい、と思ってしまうんだけど、この人の声はけっこういいんだなぁと今回見直しちゃった。でも、幡随院長兵衛の存在感はちと薄井かも。もっと明るいワルのオーラがほしいよね。

両花道だったので、右の花道に地区近い中央の席(ここだとちょっと安い)をゲットしたんだけど、どっちを見ていいかきょろきょろしてしまったわー。

四世鶴屋南北=作 国立劇場文芸課=補綴
通し狂言「浮世柄比翼稲妻」(うきよづかひよくのいなづま)四幕六場
       
   序  幕   東海道境木の場   
          鎌倉初瀬寺の場
           同 本庄助太夫屋敷の場
   二幕目   鈴ヶ森の場
   三幕目   浅草鳥越山三浪宅の場
   大  詰   吉原仲之町の場
            ―伊達競曲輪鞘当―長唄連中
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by sustena | 2012-11-30 00:31 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2012年 11月 30日

11月「吉例顔見世大歌舞伎」夜の部

c0155474_8121228.jpg2つ目は新橋演舞場の11月歌舞伎公演「吉例顔見世大歌舞伎」夜の部である。
「熊谷陣屋」と舞踊の「汐汲」そして、菊五郎の白浪物の「四千両小判梅葉」である。
「熊谷陣屋」は仁左衛門の熊谷直実を楽しみにしていたのだが、あいにく仁左衛門が2日目から22日(木)まで体調を崩し休演したので、代役の松緑の直実を見ることになった。

がっかりしたんだけど、若いし経験もないから無理だろうと思っていた松緑が予想以上に好演し、マジメでかなり硬い演技ではあるものの、我が子を敦盛の身替りとするこの役の勘どころがよくわかった気がした。とくに最後の花道の場面にジーンときたなぁ。

(松緑のブログを読むと、「前の晩に代役を言われ急遽、初役を稽古無しのぶっつけ本番で演じる」ハメになったという。「徹夜の突貫工事の末、辛うじて代役初日の幕を閉めた。久々に口の中が乾き切り吐き気を覚え冷や汗が背中を流れ膝が笑い足も震えながら鳥屋口を出た」とあった)。

私が見たのは2週間以上経ってからのことだったので、かなり場数を踏み、回りとの呼吸もずいぶん合った段階だったのだろうと思う。こういう舞台で主役をはると、場が人を成長させるものだから、一回りも二回りスケールが大きくなるんじゃないかなぁ。

江戸城に忍び込んで四千両を手にした無宿者の富蔵と浪人の藤岡藤十郎の話。梅玉のおっとりした藤岡はぴったり。当時の牢屋の様子がとても楽しかった♪

一谷嫩軍記
一、 熊谷陣屋(くまがいじんや)
                   熊谷直実  松 緑                   白毫弥陀六  左團次
                     相模  魁 春
                    堤軍次  亀 寿
                   亀井六郎  松 也
                   片岡八郎  萬太郎
                   伊勢三郎  右 近
                    藤の方  秀太郎
                    源義経  梅 玉



中幕 汐汲(しおくみ)
                   蜑女苅藻  藤十郎
                    此兵衛  翫 雀



二、 四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)
    四谷見附より
    牢内言渡しまで
                 野州無宿富蔵  菊五郎
                  女房おさよ  時 蔵
                浅草無宿才次郎  松 緑
                寺島無宿長太郎  菊之助
                   黒川隼人  松 江
                      頭  亀三郎
                    三番役  亀 寿
                 伊丹屋徳太郎  松 也
                下谷無宿九郎蔵  萬太郎
                田舎役者萬九郎  桂 三
                   穴の隠居  由次郎
                    数見役  権十郎
                   石出帯刀  秀 調
                   隅の隠居  家 橘
                  生馬の眼八  團 蔵
                うどん屋六兵衛  東 蔵
                   浜田左内  彦三郎
               牢名主 松島奥五郎  左團次
                  藤岡藤十郎  梅 玉
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by sustena | 2012-11-30 00:30 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2012年 11月 30日

明治座『天竺徳兵衛新噺』

c0155474_8607.jpg忙しいといいながら11月は3回歌舞伎を見に行った。
まず一つ目が、通しし狂言『天竺徳兵衛新噺』。市川猿之助主演である。
日本転覆を志す異国帰りの天竺徳兵衛が(このあたり、楼門五三桐みたいな話だよ)、ガマの妖術を駆使して活躍する物語に、小幡小平次の幽霊譚を織り交ぜたもので、これを見たかったのは、一昨年の春、地域の仲間たちと活動9周年を記念して連続ドラマを実演化した寸劇で大ガマを登場させたから。
ホンモノのガマの迫力と葛籠抜けの宙乗り、早替わりなど、猿之助の得意場面を堪能したかったから。
「新噺」と銘打つだけあって、最近の時事ネタを盛り込んでました。選挙で政党の名前がころころ変わるのをあてこすりつつ、名前が変わったって中身は同じ、。それはこの猿之助が証明してる・・ってやってたっけ。

ただ、じっくり人物の造形を味わうのではなく、これでもかこれでもかのスペクタクルの連続で、たしかに達者な早替りなど楽しいんだけど、はしゃいだあとなんとなくカラッポの感じがしちゃうのは悩ましいところであります。上手なひとだけに、器用さばかりが前面に出ちゃうのは惜しい感じ。

三代猿之助四十八撰の内
通し狂言 天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)
  市川猿之助宙乗り相勤め申し候

  序 幕 遠州灘元船の場より
  大 詰 梅津館奥庭の場まで

    天竺徳兵衛/小平次/女房おとわ  市川 猿之助
               尾形十郎  市川 右 近
                枝折姫  市川 笑 也
        木曽官の霊/馬士多九郎  市川 猿 弥
            小平次妹おまき  中村 米 吉
               百姓正作  市川 寿 猿
                奴磯平  中村 亀 鶴
              梅津桂之介  市川 男女蔵
             今川左馬次郎  市川 門之助
             今川奥方葛城  市村 萬次郎
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青年部がつくったガマも同じように赤い舌をぺロペロさせてたっけ。
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ロビーでは等身大(?)ちょっぴり大きい(?)、猿之助と2ショットのコーナーが。

by sustena | 2012-11-30 00:29 | Theatre/Cinema | Comments(2)
2012年 11月 29日

モノクロ気分

X-E1を衝動買いしてしまい(ホントはDPReviewの評価を待ってからにしようと思ってたんだけど、辛抱のないワタシ)、買ったあとでふだん持ち歩くバッグに入れるにはちと大きかったことに気づいたのだが、とりあえず通勤時に持ち歩いて試し撮り。
フィルムメーカーのカメラだけあって、フィルムシミュレーションがなかなかそれっぽく、モノクロもいいかも♪と、試しに交差点でぱちり。
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X-E1+18-55mm

もっとも使い勝手はGRには及ばない。でも悪しざまにいうほどではないよ。

by sustena | 2012-11-29 22:56 | カメラ・レンズ・写真レッスン | Comments(6)
2012年 11月 28日

エルメス・エディター 「影の色」 杉本博司展

ブランドものにはとんと興味がない私だけど、エルメスの140センチぐらいの大判のスカーフだけは好きである。10年に一度くらい、会社の仕事とは別に、ひょんなことから浮いた金が入ったときに、エイヤッと買うぐらいのものだけど、むぅー、私が首にかけてても、モトが貧弱だから、スカーフのほうがかわいそうである。

それはさておき、会社への行き帰りにはいつも銀座のメゾンエルメスのところを通るので、同ビルの8階のフォーラムで気に入ったアート展があるとフラフラ覗きにいく。

今回は、ポスターの色にみほれて出かけた。
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アーティストの杉本博司さんがエルメスの限定スカーフのカレのために、赤、黄、緑、青など波長の異なる光が繊細なグラデーションで移り変わっていく様子をポラロイドで捉えた光のスペクトルを、シルクのスカーフに再現したもの。「影の色」というのは、杉本さんのアトリエに差し込んだ光を、オベリスクに似たプリズムに通して壁に映し出すプロジェクトの呼称という。
直島のベネッセハウスにある杉本さんの海と空をわかつモノクロのプリントをカラーにしたような、そんな印象。

エルメスのジェネラル・アーティスティック・ディレクターであるピエール=アレクシィ・デュマがさまざまなグラデーションのポラロイドの中から20枚を選び出し、20パターン×7枚の限定エディションとして制作したカレが、ポラロイドとともにホールに並んでいる。最近はインクジェットの大型プリンターのようなものでシルク印刷するんだねぇ。

エルメスがアーティストと組んでカレを制作するプロジェクト「エルメス・エディター」がスタートしたのは、2008年のジョセフ・アルバースの生前の作品をモチーフにした「正方形へのオマージュ」が最初。その後、2010年のダニエル・ビュレンヌによる「カレ:思い出のアルバム」についで今回が3回目なんだって(ちなみにカレ1枚は7000ユーロもするんだってー!!!!!!)

ところで、けさメゾンエルメスのビルに新宮晋さんの「宇宙に捧ぐ」がふたたび設置されていた。大震災のあとしばらくして取り外されていて、寂しかったのだ。
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X-E1+18-55mm

by sustena | 2012-11-28 23:03 | Art/Museum | Comments(0)
2012年 11月 28日

目が合って

久しぶりの顔の投稿です。
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X-E1+18-55mm
雨が降り始めて、なんだか恨めしげに見えてしまった。

by sustena | 2012-11-28 22:21 | つれづれ | Comments(2)
2012年 11月 27日

くじ運

本日、数寄屋橋交差点の前を通って有楽町に行く途中、西銀座チャンスセンターの前にものすごい行列が。昨日発売になった「年末ジャンボ宝くじ」、1等と前後賞を合わせて史上最高の6億円が当たるということで、しかも本日は大安吉日らしく、なんと3時間待ちと係の人が叫んでいた。
一方、有楽町駅前の売り場はガラガラである。

私がわからないのは、こんなふうにたくさんの人が買うところから当たりが出るのは、アタリマエなのに、なんでわざわざ並ぶのかということであります。

そもそも私は、お年玉つき年賀ハガキだって、私が出したハガキでふるさと小包か当たった、と言われることはあっても、いつも150枚賀状が来ても、切手シートが1枚当たればいいほうで、くじ運はからきしない。なので宝くじは買ったことがないし、隕石に当たる確率より低いんだから、と買う気もない。

そんな母をつかまえて、息子は「夢がない」というのである。「6億円当たったら、好きな建築を建てるのにー」なんて言ってる。たった6億円じゃそうそう思い切ったものは建てられないよ。「ふんっ!当たってもお母さんには1円もあげないからっ!」 別にほしいものはないからいらない。好きに使えばー。

息子は10枚買うそうである。なけなしの金を使うより、母の細いスネをそろそろかじらないでほしいなー。
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by sustena | 2012-11-27 23:03 | つれづれ | Comments(9)
2012年 11月 27日

シアターコクーン『日の浦姫物語』

c0155474_82242.jpg先日シーターコクーンで、蜷川演出の「日の浦姫物語」を見た。あまり期待していなかったんだけど、けっこうよかったな。

説教聖(木場勝己)と赤子をおぶった三味線女(立石涼子)が「日の浦姫物語」の説教を語りはじめる。
平安時代の奥州・米田庄で、母の死と引き換えに生まれた双子、稲若(藤原竜也)と日の浦姫(大竹しのぶ)は15歳のときに禁忌を犯してしまう。二人は別れ、稲若は上洛の途中手いのちを落とす。残った日の浦は男児を生んだが、その子を小舟に乗せ海に流す。18年の時が流れ、すくすくと育った魚名(藤原竜也)は、養い親の元を離れ、親を探す旅の途中に米田庄に立ち寄り、そこで窮地に陥っている日の浦を救う。二人は恋に落ち、夫婦となって子を授かるが、ふとしたことから実の親子と悟った二人は自分の目を突き、別れ別れに。日はまためぐり18年が経ち・・・・。

つまりは、俊德丸とオイディプスみたいな話なのである。二人が目を突くシーンは、蜷川がこういう場面で決まって用いる赤い糸だし。ストーリーも予想通り進んでいくのだが、なんといっても井上ひさしだなぁと思わせるのが、二人から生まれたこどもが、いったいどんな関係なのかを、いろんな立場から表現するシーンである。悲劇なんだけど、観客は大笑いしてしまう。
それと絶海の孤島にいる魚名を迎えに行ってのやりとり。魚の名前でしか魚名が応対できないところ。

大竹しのぶが15歳と30代半ばと老年となった母を演じ分ける。最後の場面、背が丸くなり、おだやかな心境たたずむ老女に見ほれてしまったなぁ。他の演技陣も達者であります。

大竹しのぶ/藤原竜也/辻萬長/たかお鷹/立石涼子/木場勝己
鳥山昌克/赤司まり子/井口恭子/原康義/星智也/大門伍朗/妹尾正文/二反田雅澄/福田潔/堀文明/澤魁士
野辺富三/手打隆盛
ほか
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by sustena | 2012-11-27 00:04 | Theatre/Cinema | Comments(2)