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2010年 08月 31日

苅谷 夏子『評伝 大村はま-ことばを育て 人を育て』

c0155474_241830.jpg苅谷夏子さんの、恩師・大村はまの99年の生涯をたどった『評伝 大村はま-ことばを育て 人を育て』(小学館 2010年8月刊)を読み了えた。

大村はまと書いて、いまどれくらいの人が、国語教育に心血を注いだ国語教師のことを思い浮かべることができるのか、実のところよくわからない。私も、この著者の本(前作『優劣のかなたに』と、夫である教育学者の苅谷剛彦と大村はまとの共著である『教えることの復権』)を読むまでは、単元学習法を確立した伝説的な国語の先生というぐらいのイメージしか持っていなかったように思う。

大村はまは1906年生まれ。1928年、東京女子大学を卒業後、長野県立諏訪高等女学校で教師としての生活をスタート、日本が戦争の道を突き進むなか、東京府立第八高等女学校で教鞭をとり、戦後は新制中学校で新しい国語教育に打ち込む。1960年~80年まで東京都大田区立石川台中学校で教えるが、著者は、そこで13歳の夏から15歳まで、大村はまに国語を教わる。国語なんてかったるい。勉強のうちに入らない。読み書きの力なんて、いつとはなしに自分についた力だし、「行間を読む」というのも、思わせぶりなことばから、いかにもというようなことを読み取るだけで、ちょっぴりうさんくさいじゃない?教科書は自分で読むから放っておいて、なんて気分でいた中学1年生を、63歳のはまは、具体的で確実な手だてをいっぱい用意し、ことばが自分のものとなっていく感覚を伝える授業でわしづかみにしちゃうのである。はまは定年退職後も「大村はま 国語教室の会」で、生涯一国語教師として、日本の国語教育のゆたかさをもとめ続けるが、作者は、その晩年の十数年を、ともに過ごすことになる。

大村はまの評伝をあらわすのに、この語り手ほどふさわしい人がいるだろうか。

570ページちょっとの大作である。どの章も、どのエピソードも、はまの人となりをくっきりと伝え、読者に会ったことのないこの教師の姿や語るときの表情までも思い描かせる。

子ども時代は、なんでもよくできて人に好かれた姉へのコンプレックスからいらだち、「素直ないい人」は自分が求める生き方ではないことにあがき続けた。
教師となってからは、子どもに本当のことばの力をつけるための国語教育のあり方を渾身の情熱で求め続けた。独自の単元学習を編み出し評価されるが、一方でその熱意の強さゆえに、妥協したり、なぁなぁですますことをせず、どこまでも真剣で自分にもまわりにも厳しかったがゆえに、ときとして孤立していく苦さを伴ったものとなってゆく……。

苅谷夏子さんは、どんなふうにこの評伝を組み立てたのだろう。大村はまの授業を思い浮かべながら、カードと資料に番号をつけ、次々に湧いてくる文章を書きとめ、並べてあれこれ考えたのだろうか。それとも、この人のことだ、資料を読み込んでいくにつけ、子ども時代、女学校時代と、それぞれの時代のはまが立ち現れて、私のここを書いてと誘われるように書き進めたのだろうか。

著者は、はまが生きた日々とその時代をていねいに伝えていく。ことにディテールの際立っているさまときたら!

たとえば、はまの母・くらの叔父が札幌の郊外に10万坪の土地の払い下げを受けたことを記したところでは、10万坪の広さをイメージさせるために、この広さは1辺600メートル弱の正方形であること、それはゆっくりめの歩調でまっすぐ10分間歩き、直角に曲がってまた10分間歩いた長さを2辺とした正方形だと示す。

あるいは、はまが幸運にも長野県諏訪高等女学校に職を得て、東京から信州に出発することになった日の電車を調べるために、鉄道博物館に行き、時刻表でそれぞれの駅に何時についたかをたどり、はまの旅立ちを思い描く。

あるいは関東大震災のときのこと。千人針の縫い方。また、新しい文房具好きのはまが、子どもたちのために買い求めたセロハンテープについて。国鉄の初乗り運賃が10円、あんパンが10円、肉屋のコロッケがひとつ5円の時代に、セロハンテープは一巻き180円もした。傘を買い換えるのをがまんしても、子どもの喜ぶセロハンテープを買い求めるはま……。

こんなふうに、書き抜いていったらきりがない。

具体を積み重ね、この形容詞しかないという組み合わせて描写していく筆致は、大村はまの教え子にとっては、もうからだにしみこんでいる。
そして、ああ、私もこんな授業を受けたかった!と心底思える、工夫に満ちた授業を記すときは、かつて大村はま先生に習ったわくわくがそのまま乗り移って、実にいきいきと臨場感いっぱいに、自分がその授業を見ているかのような気分である。かくして読者は、1行たりとも退屈しないで(否、むしろ、この分厚い頁が残り少なくなっていくことに、はまと一緒に生きる時間がどんどん短くなること、そのいとおしさを惜し気持ちでいっぱいになって)、大村はまの一途な生き方に寄り添う。あるときは心から応援し、生徒の心を掴む教材の工夫に舌を巻き、はまが周囲から孤立していくときは、一緒に心をいため、大村はまを見捨てたような苦さを覚える。

たくさんのすてきなことば、これは覚えておかなくちゃというセリフに出会い、紹介しようと付箋をつけていたら、付箋だらけになってしまった。

「胸に百の物語を持つようにしていた」という話。思わず本気で人に語りたくなる、魅力的な小さな話を集める。自分の心が動く、ぴちぴちと生きのいい話を百。これを持っていたら、いろいろな場面のいろいろな相手にふさわしい話がたいていできる。たしかにそうだ♪

読みながら、ぼろぼろ泣いてしまう。やさしくてつよい、ほんとうのことばがいっぱいつまっているからだ。

この本を、ことばや国語教育に興味のある人だけでなく、ぜひ、10代、20代はじめの若い人に読んでほしい、と思う。いじいじして、自分をどう活かしていいかモヤモヤしている心をもてあましがちな時代、時として孤独感にさいなまれ、努力をしたいが、どんなふうに過ごしていったらいいか、気ばかりあせりがちな年代に、こんなふうに、真摯に、ひたむきに、孤高をおそれずひたすらに生きた人がいたことを知ってほしい。
そして、よりよく生きるために、もちろんいい導き手がいることはうれしいし、僥倖のようなことだが、たとえそういう教師との出会いがなかったとしても、自分が自分の先生となって、自分をちょっと伸ばしてくれそうな具体的な目標を見つけて、一歩一歩取り組んでいくことこそが自分を高めてくれることを、この本は教えてくれる。

すぐれた評伝は、そんじょそこらの成長小説より、よほどタメになるんである。

ほんとはもっともっと、書きたいことがあったんだけどなぁ・・・。
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幼いころ―1906~1913
横浜市尋常高等元街小学校―1913~1919
共立女学校―1919~1920
捜真女学校―1920~1924
東京女子大学―1925~1928
長野県諏訪高等女学校―1928~1937
東京府立第八高等女学校―1938~1947
東京都江東区立深川第一中学校―1947~1948
東京都目黒区立第八中学校―1949~1951
東京都中央区立紅葉川中学校―1951~1956
中央区立文海中学校―1956~1960
東京都大田区立石川台中学校―1960~1980
それから―1980~2005

by sustena | 2010-08-31 02:04 | 読んだ本のこと | Comments(12)
2010年 08月 29日

味はいいのになぁ

先日、亀治郎の会が終わったあとによったので、半蔵門の平河天満宮のすぐ近くにある「おでん割烹 稲垣」である。この店は、関東風、関西風、名古屋風の3種類のおでんがあって、落ち着いた雰囲気なので、ちょっとイッパイやりたいなーというときにはおすすめだと聞いていたのだ。

たしかに雰囲気もいいし、おでんも刺身もおいしかった。が、ここの最大の難点は、酒の値段は載っているが、メニューに値段が載ってない点である。

高めを想像して抑えて頼んだけど、その予想より高かった。ガンモはいったいいくらなんだー??
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GRDIII

by sustena | 2010-08-29 11:03 | 食べ物 | Comments(8)
2010年 08月 28日

「アイスバーグ!」「ルンバ!」

日比谷シャンテで、「アイスバーグ!」と「ルンバ!」の2本立を見た。
監督・主演 のドミニク・アベルとフィオナ・ゴードンは、ベルギーのブリュッセルを拠点に活動する道化師のカップル。90年代から同じ道化師仲間のブルーノ・ロミと3人で映画づくりを開始した。その第一作が、2006年発表の「アイスバーグ!」、第2作が2008年制作の「ルンバ!」である。

「アイスバーグ!」はバーガーショップで働くフィオナ(フィオナ・ゴードン)は、ある夜うっかり冷凍室に閉じ込められてしまう。しかし、夫のジュリアン(ドミニク・アベル)も二人の子どもたちも自分の不在に気がつかない。翌朝同僚に救出されたフィオナは、この事件をきっかけに、氷への憧れを抱きはじめ、ある日、バイト先に納品に来た冷凍車に乗り込んで海辺の町に出かける。そこで、タイタニック号という名の小さな舟に乗っている無口な男・ルネ(フィリップ・マルツ)に、氷山(アイスバーグ)に連れていってほしいと頼む。一方、夫はいなくなってしまったフィオナを探し、この海辺の街にやってくる。タイタニック号で出発したフィオナとルネをジュリアンが追いかけるが・・・。

もうひとつの「ルンバ!」は、こんなお話。小学校の体育教師のドム(ドミニク・アベル)と英語教師のフィオナ(フィオナ・ゴードン)はダンスが得意な夫婦。週末に行われたダンス大会で優勝した2人が車で帰る途中、自殺しようとした男・ジマラール(フィリップ・マルツ)を避けようとして事故に遭い、フィオナは左足を失い、ドムは高度脳障害になり職を失う。ドムはフィオナのこともわからない。フィオナは、二人の大切な思い出であるダンスの優勝記念のトロフィーや写真を燃やしてしまう。そのとき、フィオナの義足に火がつき、家は丸焼けに。翌朝パンを買いに出かけたトムは帰り道がわからなくなり、バスに乗って海岸へ。暴漢(ブルーノ・ロミ)にパンを奪われそうになったとき、ジェラールに助けられ、一緒にドーナツ・ショップで働くことになる。ドムを探していたフィオナは、暴漢が投げ捨てたドムの洋服が崖下の波に浮かんでいるのを見て、ドムが死んでしまったと思う。1年後、フィオナは彼の思い出にバラの花を手向けにやってくる……。

なんといっても、フィオナとドミニクの二人の手が長くて鍛えられたカラダのアンサンブルがサイコー。会話はごくごく少ないのだけれど、昔のサイレント映画みたいに、動きや表情だけでおかしい。ルンバ!で、二人が学校が終わったあと踊るシーンや、学校をクビになり背中合わせにしょげかえっているときに、二人のシルエットが二人のからだから離れて踊りだすシーンはすてき。

ほんわかする映画です。そうそ、2つの映画に重要な役で登場するフィリップ・マルツも、道化師の仲間だそう。

二人のサイトも映画と共通の雰囲気だよー。http://couragemonamour.net/courage/bio/bio.html


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by sustena | 2010-08-28 23:48 | Theatre/Cinema | Comments(0)
2010年 08月 26日

二つの宙乗り狐六方

この8月は2つの「義経千本桜」を見た。いずれも、川連法眼館(四ノ切)で、ケレン味たっぷりの宙乗りの狐六方を演る。

ひとつは、市川亀治郎。夏の国立劇場の第8回亀治郎の会はいい席が取れずに断念し、かわりに、eプラスの特別公演を見た。これは、道行初音旅と川連法眼館の場の二幕にアフタートークがついたもの。
亀治郎が佐藤忠信(実は源九郎狐)で、芝雀の静御前、そして染五郎が源義経と、個人の会としてはなかなかの顔ぶれ。(清元連中の顔ぶれも、歌舞伎座でよく見るひとたちで、ちょっとびっくり)。そうそう、国立劇場で個人の会のために宙乗りをやるのは、初めてのことなんだって。

もうひとつが、市川海老蔵が忠信、静御前が七之助、源義経が勘太郎という新橋演舞場の8月花形歌舞伎の第一部。今回は海老蔵のヨーロッパ凱旋公演ということで、道行と四ノ切の二幕の前に、静御前に初音の鼓を義経が与える鳥居前がセットになっていて、佐藤忠信のこのお話がひひととおり頭に入るよう場面がチョイスされている。ただし、あちら向けにちょっと簡略化してることと、鳥居前からそのまま道行に移るので、荒事の格好をした海老蔵が着替えて顔をつくる間に、七之助が一人で躍っているという変則な道行であった。

アフタートークで亀治郎のいうことには、「四ノ切」には、6代目菊五郎から当代の菊五郎と、当代の勘三郎に伝承されている「音羽屋型」と、もうひとつは、猿之助が当たり役としたアクロバティックな動きと派手な宙乗りの2つの型があるんだそうだ。音羽屋型は、キツネの心の動きを、抑えた動きで情感豊かに演じる。もうひとつは、今回、亀治郎も海老蔵も演じた、ここと思えばまたあちら、身軽に動き、最後は宙乗りで環境句を驚かす、いかにも歌舞伎、イヨッ日本一ッて声をかけたくなるような大ワザ。でもこんなふうに激しい動きをしながらも、狐だから静かーに息をしなきゃならない。最後の宙乗りなんてただでさえキツイのに、にぎにぎしく笑顔で狐六方をやらなくちゃならない。実に体力勝負の世界であって、亀治郎はそのためにジムで呼吸法をせっせと鍛えたんだという。

亀治郎はさすがに、身のこなしが軽く、源九郎狐がくるくる回るところなんて、なんてまぁ速いと、驚くばかりである。でも、うますぎるかなー。器用な感じがちょびっとしちゃうんだなぁ。

一方の海老蔵は、こちらのほうがガタイはいいと思うが、やはり運動神経はいいのであろう。同じように階段をひょいと飛んで、かるがるの身のこなし。(でもスピード感と体のやわらかさだけをとったら、圧倒的に亀治郎のほうが天然狐)。

海老蔵の特徴は、あの容貌でニヤーッとブキミに笑うところ。なんだか妖術使いの狐っぽい。親子の情というよりは、デレデレした狐に見えるところがちょっとマイナスだけど、存在感はすごーい。
一方、道行でお雛さまに見立ててキメルところは、さすがに御曹司って感じで品があったなぁ。(そして私が好きな勘太郎は、なかなかしっとりと気品のある義経だった。私は勘太郎には甘いのかもしれない)。

どっちも最後桜吹雪のなかを宙乗りで消えていくシーンは圧巻。

●eプラス特別興行-市川亀治郎宙乗り狐六方相勤め申し候
道行初音旅  清元連中
川連法眼館の場
    佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐 市川亀治郎  
    源義経    市川 染五郎
    亀井六郎   中村 亀 鶴
    川連法眼   市川 寿 猿
    法眼妻飛鳥 上村 吉 弥
    駿河次郎   市川 門之助
    静御前    中村 芝 雀

●新橋演舞場 8月花形歌舞伎

訪欧凱旋公演
義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  鳥居前
  道行初音旅
  川連法眼館
       佐藤忠信実は源九郎狐  海老蔵
             静御前  七之助
            駿河次郎  市 蔵
            亀井六郎  亀 蔵
            早見藤太  猿 弥
              飛鳥  右之助
            川連法眼  家 橘
             源義経  勘太郎

ひらひらと舞った花びらを、もっか読みかけの本にはさんでいる。
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by sustena | 2010-08-26 22:54 | Theatre/Cinema | Comments(3)
2010年 08月 26日

サルスベリとチョッキリ

サルスベリの色も違うんだ、と思ったことだった。
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何年か前まで、こんなふうにコナラ(?)の枝がいっぱい落ちているのは、風のせいだとばっかり思っていたが(無知なことであった)あるとき、ハイイロチョッキリという虫のせいだという看板が出ていた。なんでも、ドングリに穴をあけ、お尻の産卵管を差し込んで卵を産みつけ、その後ドングリのかじりカスで穴をふさぎ、ドングリのついた小枝をチョキンと切り落とす。別名オトシブミという風流な名前もある。通るたびにああ、虫のたよりの季節か、と思うのである。
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こんな小さな公園でも、毎日通っているといろんな発見がある。

by sustena | 2010-08-26 22:04 | 小さな自然 | Comments(6)
2010年 08月 25日

中島京子『女中譚』

c0155474_22451151.jpg中島京子の『女中譚』(2009年8月 朝日新聞出版刊)は、ぞわぞわしちゃう本である。

作者の中島京子さんは、デビュー作の『FUTON』といい(なんたって、田山花袋の蒲団をローマ字にするんだよ)、『日本奥地紀行』のイザベラ・バードが東北と北海道を旅したときに従った青年・イトウとバードを主人公にした『イトウの恋』にしろ,題材の選びかた、描きかたが、もう独特なんであーる。

タイトルからして、お手伝いさんじゃなくて「女中」に、奇譚なんかの「譚」という字がくっついてる。単に、昔のお手伝いさんのお話じゃあないな、どことなくまがまがしい感じがするでしょう? ピンポンなんですよー。

連作短編で、主人公はアキハバラのメイド喫茶の常連で、だれかれとなくつかまえては、昔の女中時代のことを語って聞かせる老婆・澄。

第一話は、大連から女をたぶらかして駆け落ちして東京にやってきた信作が、お金を使い果たして女を下宿屋の女中にたたき売って、ひょんなことから澄のところに転がり込んでくる。信作は毎日だらだらしてるばかりで働こうとしない。女に貢がせて世を渡ってきたような奴で、実にうさんくさく、嫌~な奴だが、妙に色気がある。金ぐらい自分で稼げというと、駆け落ちしてきた女からふんだくればいいという。こうして澄は、男に代わって、その女にあてて、金を送れという手紙も何度となく書くことになる。やがて・・・。

第2話では、澄は麹町の洋館で、ドイツから来たちょっとSの気のあるハーフのお嬢様に仕える。お嬢様は、ナチに心惹かれているという設定だ。

そして第3話では麻布の変人の文士先生の世話をすることになる。先生はちょっとは澄に気があるらしいのだが、澄をくどくでもなく、夜になると出かけるので澄はひまでたまらない。そこで、舞踏練習所に通い踊り子となるが、ある日、その文士先生の書く小説に、自分のことが載っていることに気づく・・・

単なるレトロな女中奉公話ではなく、どろりとした性の深みが透けて見えるんである。
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by sustena | 2010-08-25 22:44 | 読んだ本のこと | Comments(6)
2010年 08月 25日

キャ!

先日の朝の公園散歩で。ごそごそっという音がするから、ふと足元を見たらヘビである。キャーッ。
こいつがカルガモのヒナなんかを食べちゃうやつかな? よく泳いでるらしいけれど、こんなに身近で見るのは初めて立ったので、ちょっとドキドキした。
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カワセミは遠くでシルエットでそれとわかるだけ。
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アオサギはこのところ、いつもどこかにいる。
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カメが顔を出していたり
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セミがまぁ、どこでもつかまえるところさえあればいいというのかな。
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キノコがこんなに生えてくるなんて、けっこう弱っているのかしら。
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こんなふうにしげしげ眺めていたら、ラジオ体操に間に合わなくなる。急がなくちゃ。
今週からは小学校のこどもたちがラジオ体操にやってくるようになった。じきに2学期も始まる。
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それにしても、このところの暑さで、公園を1周してラジオ体操をすると、もうぐっしょりである。

by sustena | 2010-08-25 21:34 | 小さな自然 | Comments(2)
2010年 08月 24日

アサガオ

今年こそは緑のカーテンに挑戦しようと思ってたのに、なんだかあわわあわわと日が過ぎて、気づいたらすでに残暑である。

去年とったアサガオのタネを、ようやっと7月に入ってからばらまいたら、束になってはえててきて間引きしようと思ったところ、根っこがぐるぐるに絡まっていて、結局大部分をダメにして、これでただでさえ疲れている土の養分を奪い取ってしまったか、その後は、丈が全然伸びない。毎年何もしないのに株だけ残って、時期になるといつのまにか伸びていたアサガオも、今年はヘンテコな隙間に強引に顔をつっこんだため、無理やり引き抜いたら、途中でつるがちょん切れてしまって、今年はプランターは焼け野原みたいになってしまった(涙)

(つくづく私は、庭仕事はダメだなぁと思ったことだった。)

それでもけなげにも何本かは伸びて、きのう、きょうとけっこういっぱい花を咲かせた。
全体に小ぶりで、ぼうぼうだけど、やはりまとまって咲くときれいなのでパチリ。

そういえば、わが家の近所では、アサガオが少ない。いろんな花の種類が増えたから、いまさらアサガオでもないのであろうか。
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by sustena | 2010-08-24 21:20 | 小さな自然 | Comments(6)
2010年 08月 24日

マイケル・ケンナ写真展 「Venice / New York City」

銀座のBLDギャラリーで、8月20日から9月26日までマイケル・ケンナ写真展 「Venice / New York City」をやっている。

マイケル・ケンナは1953年イギリスのランカシャー生まれで現在アメリカのシアトルに住む写真家。神父になるため地元の神学校に進んだが、美術に興味をもち、バンベリー・スクール・オブ・アートに進む。その後、73年から76年までロンドン・カレッジ・オブ・プリンティングで商業写真を学び、写真家としての活動をスタート。

静謐で、光と大気の微妙な変化を封じ込めたような作風は、一種、異次元空間に視る者を連れ去る。クラシカルでロマンティックで、霧のなかにたたずむような叙情と気品にあふれた作風で、おおぜいのファンを持つ。

今回の写真展も、街灯に照らされた夜の道や水面など、モノクロが実になまめかしく、美しい。
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by sustena | 2010-08-24 12:38 | Art/Museum | Comments(0)
2010年 08月 23日

青春18切符

去年、一昨年とママチャリで北と南へ行った息子は、今度は鉄道で一人旅がしたいと、1週間ほど前から寝袋と青春18切符を持って出かけている。

出発前日までどこに行くかを決めておらず、果たしてちゃんと出発できるのかと危ぶんでいたが、夕方、「いま信州の飯田で温泉につかってる」なんてメールをよこした。翌日は伊勢神宮を経て、新宮泊。その後、熊野古道をちょこっと歩き那智の滝を見て、姫路へ。次の日は直島に寄ったあと、バイト先の友人のいる熊本へと、普通列車の旅ののんびりさとは大違いで、日本列島を大縦断しているのである。

たまに、どこそこ方面にスーパー銭湯はないかとか、投入堂に行くバス便を調べてくれとメールが入る。いま忙しいのだ、とこぼしながら、せっせと調べてやる甘い母なのであった。

きょうは山陰から福井に向かったようだ。最終目的地は竜泉洞らしい。
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DiMAGE 7i

by sustena | 2010-08-23 22:38 | つれづれ | Comments(8)