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カテゴリ:Art/Museum( 442 )


2008年 10月 20日

染谷 學展「温泉の町」

本日のお昼は会社から歩いて5分のNikonサロンで染谷 學さんの『温泉の町』を見た。入り口のポスターにひきつけられたためである。

全編モノクロ。熱海や草津や嬉野、城之崎など、古くからの温泉街の風情~ビニールをかぶったキューピー人形や、もうすっかり消えかかった文字、ちょっといかがわしい看板・・・などが、記憶のかなたの風景のように、連なっている。ピンはキリっとしていなくて、やや甘い。四角に切り取られた画面。どの写真も水平ではなくて、わずかに傾いてる。

ガラスに書かれた「冷暖房完備」の白い文字、熱海の花火、まぐわっている人形・・。何気ないちょっと鄙びた温泉の風景の数々。熊がごろんとしている登別温泉の写真には思わずクスッ。

それにしても、ゆかしくって、ああ、いまもこんな風景だろうか、昭和30年代ごろだろうかと、ひと回りしたあとで染谷さんのプロフィールを見てびっくり。若いひとだったんだ。

染谷さんは1964年千葉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業。カメラマン助手を経てフリーに。紀行・民俗を中心に撮っていて、日本人の他界観・死生観を意識した作品が多いとのこと。個展は、95年「生きてゆくカレンの人々」(銀座ニコンサロン)、2000年「Calcutta」(コニカプラザ)、03年「海礁の柩」(ライトワークス)。 03年の「海礁の柩」は、沖縄諸島や徳之島、奄美大島などに残る風葬墓の取材したもの。日本写真芸術専門学校・日本ジャーナリスト専門学校で講師もなさっているようで、私が見ているときに、生徒さんとおぼしき人と熱心に話していらっしゃった。

10/28 (火)まで。

あとでネット検索したらブログがあった。作品は多くは載っていないけれど、世界観はこっちのほうがよほど伝わる。http://mabui.blog.ocn.ne.jp/
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案内状をスキャニングしたら、なんだかずいぶん雰囲気が違ったものになったので、景色が映り込んではいるけれど、入口写真を。

by sustena | 2008-10-20 21:45 | Art/Museum | Comments(0)
2008年 10月 13日

横浜トリエンナーレ2008

三連休の最後、天気もよかったので、友人たちと「横浜トリエンナーレ2008」に出かけた。
3回目となる今回のテーマは、「TIME CREVASSE (タイムクレヴァス)」。2005年が「アートサーカス」をテーマで、どちらかというと、あっけらかんと日常を越えようという作品が多かったのに対して、どちらかというと、ちょっと暗めな作品が目につく。映像作品が多くて、うーむ、これをちゃんと見ようとしたら、1週間ぐらいかかるのではないかしら。

印象に残った作品
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ペドロ・レイエス のカールマルクスやゲバラ、毛沢東、レーニンなどの革命家の人形(ひょっこりひょうたん島みたいなの!)が登場する「ベイビー・マルクス」。
勅使川原三郎の「Fragments of Time」。ガラスの破片と光。一瞬、ジェームズ・タレル風?と思ったけど、じっと見ていたら、彼の「弥勒」のダンスのような世界観なのだった。
ジョーン・ジョナスの「物のかたち香り感じ(ベルリン・バージョン)」。映像とコヨーテが不思議な感じ。 そのほか、アブラモヴィッチの「魂の手術台」、マイク・ケリーの「キャンドル・ライティング・セレモニー」、ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスの『ネズミとクマ』、シルバ・グプタ『見ざる、聞かざる、言わざる』・・・。

10時過ぎから、メインの3会場をザッと回って、中華街で遅めの昼食を食べて帰って来た。
あー、 田中 泯のダンスを見たかったのに。複数で行くと、自分のペースで回れないのが、こういった展覧会のむずかしいところ。
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現代アートをいろいろ見ると、こんななんでもない埠頭の建造物まで、アートに見えてくる。
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3枚ともGRDII。

by sustena | 2008-10-13 23:22 | Art/Museum | Comments(2)
2008年 10月 11日

カウパレード

きのうの昼休み、ちょっと足を伸ばして、LX3を持って丸の内まで散歩に出かけた。
お目当てはカウパレードである。
さまざまにペインティングしたり、装飾されたウシたちが、丸の内周辺を闊歩するこのイベント、ニュースでは何度も見聞きしていたけれど、観に行ったことはなかった。
ブログにコメントをよせてくれるnuts-coさんのブログの写真に誘われて、出かけたのである。
いるいる。あっちのビルにも、こっち道の両脇にも!
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ボディは同じなので、アーティストの発想が問われるトコロであります。
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銀座から歩いて、丸ビルまで行ったところで時間切れ。まだ3分の1しか見てないのになぁ・・。

10月19日までなので、今度は新丸ビルから大手町方面へと歩いてみようッと。

追伸 丸の内のオフィス街が、いつの間にかすっかりおしゃれなシャンゼリゼ風に変身していたのにはオドロキ。いぜんは、サラリーマンがコンビニ弁当を持ってささーっと通りすぎるぐらいだったのに。

by sustena | 2008-10-11 15:10 | Art/Museum | Comments(2)
2008年 10月 07日

ヴィジョンズ オブ アメリカ 第2部 わが祖国 1918-1961

「液晶絵画」展とあわせて、3階で展示されていた「ヴィジョンズ オブ アメリカ 第2部 わが祖国」も観てきた。

写真史におけるアメリカの意味を問う3部作の第2回目。第一次大戦の終結した1918年から、ケネディ大統領就任の1961年まで、162点の時代を写した作品が並ぶ。

スティーグリッツや、ポール・ストランド、エドワード・ジャン・スタイケンらが、近代都市の息吹を伝える一方、エドワード・ウェストン、アンセル・アダムスらは西海岸を拠点に、アメリカの大自然に視点を向ける。広告表現も活気を増していく「アメリカのモダニズム」。

1936年の『ライフ』誌の創刊によって、今という時代と世界の息吹を伝えるロバート・キャパ、W.ユージン・スミス、カール・マイダンスら、フォトジャーナリストが輩出。キャパやブレッソンによって写真エージェンシーの「マグナム」が創設され、ファッション誌の『ハーパース・バザー』『ヴォーグ』誌では、リチャード・アヴェドン、アーヴィング・ペンなどの写真家たちの、スタイリッシュな写真を誌面を飾る。この時代、「グラフ誌の黄金時代」でもあった。

一方、1929年、ウォール街の株の大暴落に端を発した世界恐慌、マッカーシー旋風に吹き荒れる赤狩りの時代へ、農民の惨状を伝える写真、社会派のドキュメンタリー写真が力をもっていく。

アメリカの時代へと大きく世界が動いていく中で、写真がメディアとなっていく、そんな40年ちょっと。

私がはじめて写真展を観たのは、紀伊国屋で開かれたベトナムの戦渦を伝える写真展だったか、あるいは小田急のアヴェドンだったか。そんなことを思い出しながら、モノクロのくっきりした陰影の写真を見てました。

東京都写真美術館に行くたびに、チェス盤のような格子のアプローチを、なんとかマシに撮れないかと思うんだけど、うまくいかない。
そこで、ゼンゼンテーマとは関係ないけど、読書しながら歩く人を。私もGRDIIを買うまでは、新聞か本を片手に読みながら歩いていた。いまは何かないかしら、とGRDIIかLX3を首からさげてる。
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GRDII カラーをモノクロ変換

by sustena | 2008-10-07 15:18 | Art/Museum | Comments(0)
2008年 10月 07日

東京都写真美術館『液晶絵画 STILL/MOTION』

東京都写真美術館で開催中の「液晶絵画」展を見てきた。
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高精細な液晶ディスプレイを使った映像表現は、従来のビデオアートとはまた違った可能性を開きつつある、それは時間芸術と空間芸術とが相互に融合したような、不思議な世界だ。
森村泰昌、やなぎみわ、千住博、チウ・アンション、ブライアン・イーノら、日本、中国、欧米の作家14名の作品が展示されていた。

いちばんわかりやすいのは、昔の西洋絵画風のリンゴの静物、ウサギの絵が、時間とともに次第に腐り、ウジがわいていく様を追ったサム・テイラー = ウッドの「スティル・ライフ」だろうか。
変化する時間を伝える「絵画」。

きれいだったのは、水が静かに動き、木々のこずえが揺れ、ときおり鳥がわたっていく水墨画屏風ふうの千住博の「水の森」。浴槽に横たわるヌードの女性と、窓からの風景が時間とともに変わっていく、ブライアン・イーンの「サーズディ・アフタヌーン」も、シック。

ポスターにもなっている森村泰昌の「フェルメール研究(振り向く絵画)」も楽しい。おお、青いターバンの女そのもの!(アトリエを再現した机の上に乗ってたニコマートや散らばっている本のタイトルにも注目を)

ドミニク・レイマン「YO LO VI(ゴヤ『異端審問』に倣って)」は、異端審問の死刑の現場を見ている人の姿も液晶に写りこむ。ちょうど、アメリカ兵がイラン兵を拷問している場面にたちあっているような感じで、ちょっとぞっとしてしまう。

ヤン・フートンの「雀村往東」。河北農村の冬を6面の映像で映し出す。アングルがすばらしく、それぞれ20分ぐらいの作品なのに、その1シーンをとって紙焼きしても、モノクロの写真作品として成立しそうな感じ。

いろいろな作品をみながら、それでもなお、絵画や写真などの動かないものの価値を思った。旅にあっても、ビデオでなくては表現できないものもあるが、写真はなんだかより強く記憶を増幅させてくれる感じがある。

10月13日まで。

by sustena | 2008-10-07 13:01 | Art/Museum | Comments(0)
2008年 09月 14日

ギャラリー白石『綿引展子・草間彌生』

銀座5丁目のギャラリー白石で綿引展子さんと草間彌生さんの個展をやっていた。
綿引さんは3フロア使っていて、和紙にパステル?をゴシゴシこすりつけて、ケバケバにした質感でもって、タガメみたいな顔の女の子(失礼!) の作品などがとっても印象深かった。草間彌生の作品は、1フロア。やはりなんといってもカボチャがステキで(ほしいなぁと思ったけれど、ゼロが3つも余分についていて、到底買える値段ではないので)ソファにずっと座って、眺めてました。
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by sustena | 2008-09-14 21:21 | Art/Museum | Comments(2)
2008年 08月 21日

今森光彦「昆虫4億年の旅」「神さまの森、伊勢」

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先週、東京都写真美術館で今森光彦さんの「昆虫 4億年の旅 進化の森へようこそ」と、昨日、epSITEで「神さまの森、伊勢 日本の聖域・神宮の杜」を見てきた。

「昆虫4億年の旅」は、今森さんの代表作「世界昆虫記」「昆虫記」から(この2冊の写真集は、わが書架にでんと鎮座している。息子にみせたら昆虫少年になるかと思って買い求めたのだが、実のところ嬉々として眺めたのは母のほうだった)、昆虫の生態を中心に約200作品を展示。アリやセミや蝶やトンボ、カマキリや、フンコロガシ、ナナフシ……、世界のあちこちにすんでいる、本当に「多様性」という言葉のそのものズバリ、なんとまぁ造化の神の不思議さよ。実にさまざまな色やカタチの虫たちが登場する。卵、幼虫、サナギから成虫へと羽化する様子、葉っぱや枝そっくりに擬態している虫たち。

いったい、この1枚を撮影するのにどれくらい時間がかかったろうと思わせる写真の数々。一緒に展示されていた今森のフィルドノートを見ると、ああ、こんなにも研究し、観察し、探究しつづける目と心があればこそ、撮れる写真なのだなぁと実感する。

一方のepSITEの展覧会は、2年かけて撮影した伊勢神宮の森。20年ごとの式年遷宮に必要なヒノキを育てるための森は、ヒノキの単一森ではなく、照葉樹と針葉樹がまじりあった、豊かな森だ。日本人の精神性の源は、こんなゆたかな森だったのだろう。水をいっぱいに含み、いのちが育つ森の自然の写真を前にすると、見ているこちらのココロにも水がしみとおっていくよう。

東京駅の大丸ミュージアムでは、同じく今森さんの「里山~未来におくる美しい自然~」の写真展をやっているのだが、足をのばす機会はあるだろうか。

by sustena | 2008-08-21 01:27 | Art/Museum | Comments(3)
2008年 07月 31日

東京国立博物館 特別展「対決-巨匠たちの日本美術」

本日は振り替え休日をとって、東京国立博物館で開催中の「対決-巨匠たちの日本美術」 を観てきた。

    運慶 vs 快慶  —人に象る仏の性—
    雪舟 vs 雪村  —画趣に秘める禅境—
    永徳 vs 等伯  —墨と彩の気韻生動—
    長次郎 vs 光悦  —楽碗に競う わび数寄の美—
    宗達 vs 光琳  —画想無碍・画才無尽—
    仁清 vs 乾山  —彩雅陶から書画陶へ—
    円空 vs 木喰  —仏縁世に満ちみつ—
    大雅 vs 蕪村  —詩は画の心・画は句の姿—
    若冲 vs 蕭白  —画人・画狂・画仙・画魔—
    応挙 vs 芦雪  —写生の静・奇想の動—
    歌麿 vs 写楽  —憂き世を浮き世に化粧して—
    鉄斎 vs 大観  —温故創新の双巨峰—

日本美術の巨匠を二人ずつ、同じモチーフを描いていたり、師弟の関係にあったりするものを並べて12組を対決させたもの。キュレーターなら一度は思いつく企画じゃないかと思うけれど、実現するのはけっこうたいへんなんじゃないだろうか。

蕭白の絵の奇想のパワフルなこと。 応挙と芦雪の虎対決、水対決も見応えがあった。
一緒に出かけた人と、対戦相手のうち、どちらが好みかを比べてみた。12組中10組が同じってかなり趣味が似てるってこと??

ちなみにわたしの好みはというと、
運慶・雪村・等伯・光悦・光琳(これは迷った)・仁清・円空・蕪村・蕭白・芦雪(これは悩ましい)・写楽・鉄斎   

同時代の対決だけでなく、時を超えた対決もおもしろそう。

かなり混んでますけど、ぎゅーぎゅー詰めというほどではなくて、それなりにじっくり観ることができます。
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by sustena | 2008-07-31 00:41 | Art/Museum | Comments(3)
2008年 07月 13日

リチャードフレイビン『紙の仕事』

図書館からの帰り道。西荻窪のギャラリーSINDに立ち寄る。ちょうどリチャードフレイビンさんの「紙の仕事」と題した企画展をやっていた。
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リチャードフレイビンは版画を学ぶためにアメリカからやってきて、紙を漉きはじめたという。和紙はこうでなくちゃという固定概念にとらわれない、屏風や照明、手漉き楮紙の書画紙など、紙を自由に使った作品並んでいた。パイナップルの紙の白い色がなかなか品がありました。
いちばんすてきだなーと思ったのが、ひらがなの般若心経。もし大きなおうちだったら、広い壁があったら、きれいな色の和紙を飾ると映えるんだろうけど。
室内でとらせていただいた写真が全部ボケボケで(;o;)。あーん。
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by sustena | 2008-07-13 15:04 | Art/Museum | Comments(0)
2008年 06月 29日

21-21 DESIGN SIGHT「XXIc.-21世紀人」

午後にデザイン事務所で缶詰で校正しなければならない案件があったので、午前中に東京ミッドタウンの21-21 DESIGN SIGHTで開催中の三宅一生ディレクションの企画展「XXIc.-21世紀人」を観に行く。
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安藤忠雄デザインのこの美術館、いかにも安藤らしい、コンクリートうちっぱなしと、直線的なライン、光の取り入れ方。一度来てみたいと思いつつ、すっかり時間が経って、本日は初見参であります。

全部で11の作品がゆったり展示されていて、セールの始まったばかりの日曜日でちょっと危惧していたのだけれど、雨のせいか、ここまで足をのばす人は少なくて、ゆったり楽しめた。

おもしろかったのは、ベン・ウィルソンのモノ・サイクル。それと関口光太郎の新聞紙とガムテの「明るい夜に出発だ」、大好きなA-pocの藤原大が、英国の掃除機ダイソンのパーツを衣服に置き換えたシリーズ「ザ・ウィンド」も秀逸。

11番目の作品、外間也蔵の「どぅなんエンデバー号」の飛行機凧、コンクリートの狭い通路で、光がさしてくる中に高く舞い上がってすてきだった。ここ、写真に撮りたかったなぁ。

最近籠もって机に向かいっぱなしだったので、久しぶりの外気?が気持ちよかった。
帰りによったイッセイの店で、これまた私好みのエコバッグを衝動買い。こんど、アップするぞ。

忙しいと、むくむくと、エイヤッとお金を使いたくなってしまふ。
いま、GX200に心が動いている。でもでも、まだまだGRDIIさえ満足に使いこなしていないのに。

by sustena | 2008-06-29 21:41 | Art/Museum | Comments(0)