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2017年 06月 26日 ( 1 )


2017年 06月 26日

ライブ「日本語のおけいこ」 

昨日の夕方、渋谷の公園通りクラシックス(かつて渋谷ジァン・ジァンのあったところ)で、谷川賢作さん(谷川俊太郎のご子息)プロデュースによる「日本語のおけいこ」というライブがあった。
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1965年に理論社から発刊された、谷川俊太郎の詩に、名だたる作曲家が曲をつくったもので全27曲。これを、辻康介さんの歌と、谷川賢作さんのピアノ、上原なな江さんのパーカッション、そして、鈴木広志さんがサックスを奏でる。
辻さんが谷川さんの詩を歌ったものは、以前ちょっとだけ聞いたことがあって、勇んで出かけた。

谷川さんが司会進行。大詩人を親に持つというのはアンビバレントな気持ちがするんじゃないかなーと思うけれど、世間が感じている大詩人と、ナマの存在を身近に感じてきたズレについても、トークに顏を出して、冒頭、谷川俊太郎の「がっこう」という詩を朗読してくださって、欧米でこの自作を朗読したときと、日本での違いなどを父親が語った話など、興味深かったな。
             
ちなみに、こんな詩です。

      がっこうがもえている
      きょうしつのまどから
      どすぐろいけむりがふきだしている
      つくえがもえている
      こくばんがもえている
      ぼくのかいたえがもえている
      おんがくしつでぴあのがばくはつした
      たいくかんのゆかがはねあがった
      こうていのてつぼうがくにゃりとまがった
      せんせいはだれもいない
      せいとはみんなゆめをみている
      おれんじいろのほのおのしたが
      うれしそうにがっこうじゅうをなめまわす
      がっこうはおおごえでさけびながら
      がっこうがもえている
      からだをよじりゆっくりたおれていく
      ひのこがそらにまいあがる
      くやしいか がっこうよ くやしいか
      

炎がうれしそうに学校をなめ回し、学校は大声で叫んでそして倒れていく。。


さて「日本語のおけいこ」に収録されている詩は以下の通り。カッコ内は作曲家。武満徹がいないのはメチャ忙しかったのと、子供にあまり興味がなかったとかなんとか。

     日本語のおけいこ(寺島尚彦)
     月火水木金土日のうた(服部公一)
     一二三……(小林秀雄)
     ぎらぎらとひょろひょろとちかちか(服部公一)
     かもしれないのうた(寺島尚彦)
     うそだうそだうそなんだ(寺島尚彦)
     ひとくいどじんのサムサム(林光)
     ひみつ(寺島尚彦)
     まね(林光)
     へのへのもへじ(いずみ・たく)
     何故だかしらない(芥川也寸志)
     ラムとカム(磯部俶)
     黒いこいぬ(寺島尚彦)
     とんびのピーヒョロロ(寺島尚彦)
     それからどうした(磯部俶)
     いつも誰かが(真鍋理一郎)
     こもりうた(林光)
     かわいそうなオバケたち(服部公一)
     チビのハクボク(湯浅譲二)
     もしぼくが(服部公一)
     けんかならこい(服部公一)
     宇宙船ペペペペランと弱虫ロン(湯浅譲二)
     二冊の本(湯浅譲二)
     冬の思い出(湯浅譲二)
     いない?(磯部俶)
     川(湯浅譲二)
     おうさまはしんだ(林光 )


これを順に歌っていく。いろんなタイプの詩がある。いろんなタイプの詩があって、数えうたのようなものやシュールなもの、物語ふうのもの、こどものことの気持ちを思い出しちゃうもの・・・

辻さんの歌声は、日本語がすーっと頭にしみわたる感じ。
上原さんのパーカッションが、情景をさらにひきたててくれたし、鈴木広志さんの出番は少なかったけれど、いやぁ、なんとまぁ自在な音!!

すてきな時間だった。

アンコールは、この日のライブに来てくれたお子さんのリクエストから、「かもしれないの歌」。
写真OKとのことだったので、ぱちり。私の席からは谷川さんがちょうど陰になってしまい、辻さんがちょっと動いたところを撮ったけどなんだかなーの写真になっちゃった・・・
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by sustena | 2017-06-26 12:20 | Art/Museum | Comments(6)