いつもココロに?マーク

sustena.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2008年 10月 22日

原研哉「白」

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで、<「白」原研哉展>を観た。

原研哉さんは1958年生まれの日本を代表するグラフィックデザイナー。日本デザインセンター代表であり、武蔵野美術大学教授。松屋銀座リニューアル、展覧会『RE-DESIGN―日常の21世紀』、梅田病院サイン計画、森ビルVI計画など、デザインを情報と捉え、コミュニケーションデザインのあり方や、日本人の感性にねざした未来を見つめるデザインなど、提言を続けているひと。


この6月にその名も『白』という本を上梓。この展覧会では「白」という言葉を通して、彼の仕事が浮かび上がってくる。

「KENZO POWER」という香水のボトルとパッケージ、長野県小布施堂の日本酒「白金」のパッケージは、香水や日本酒という従来のイメージをくつがえすデザイン。朝日新聞社のPR誌『一冊の本』の表紙はの白をベースにした変奏曲のよう。
地下1階の展示が興味深い、ガラスの鹿威しから放たれる水が、水玉となって、白のパチンコのごとき台を透明な玉となって、転がり落ちていく。あるいは2メートルぐらいの白い円形の台の真ん中の小さな方形の穴に、天から降り注いだ水がぐるぐる周りながら消えていく「蹲踞(TSUKUBAI)」、ナノテクの超撥水の生地の下のスポンジからしみ出してきた水が、水玉となりロゴを形作り、やがては流れ落ちていく作品。

彼にとって白とは、混沌に向かう力に逆行し、突出してくるイメージの特異点であり、汚れのない認識。未知との出会い。
「いとしろき」とは、「認識の泥沼からまっさらの白い紙のような意識を取り出してくること。それが「分かる」ということ。

体操選手が鉄棒をするときにつける炭酸マグネシウムが白い紙の基準なんだって。それより白い紙がつくられたが、それ単独では白い印象は与えない・・

白をめぐるいろいろな原の言葉が心にしみる。

ほとんど白の中に、かすかにモノの形が浮かび上がるような写真を撮ってみたいと夢想する。

地階への階段の踊り場のポスターをぱちり。
c0155474_12314241.jpg


by sustena | 2008-10-22 12:42 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by nuts-co at 2008-10-22 21:12 x
この前、上野にいったとき、ハンマースホイの回顧展のポスター(白い部屋と白いドア、ただそれだけの絵の)を見て、白という色のおもしろさに目が開かれたように思いました。『白』読んでみようっと。ありがとう。
Commented by sustena at 2008-10-22 23:55
白い写真を撮ろうとして、マニュアルでシャッタースピードをいじったり、白い壁とビミョーな影にトライして死屍累々(;o;)


<< 猫デアル      LUNCHの誘惑 >>