2008年 10月 20日

染谷 學展「温泉の町」

本日のお昼は会社から歩いて5分のNikonサロンで染谷 學さんの『温泉の町』を見た。入り口のポスターにひきつけられたためである。

全編モノクロ。熱海や草津や嬉野、城之崎など、古くからの温泉街の風情~ビニールをかぶったキューピー人形や、もうすっかり消えかかった文字、ちょっといかがわしい看板・・・などが、記憶のかなたの風景のように、連なっている。ピンはキリっとしていなくて、やや甘い。四角に切り取られた画面。どの写真も水平ではなくて、わずかに傾いてる。

ガラスに書かれた「冷暖房完備」の白い文字、熱海の花火、まぐわっている人形・・。何気ないちょっと鄙びた温泉の風景の数々。熊がごろんとしている登別温泉の写真には思わずクスッ。

それにしても、ゆかしくって、ああ、いまもこんな風景だろうか、昭和30年代ごろだろうかと、ひと回りしたあとで染谷さんのプロフィールを見てびっくり。若いひとだったんだ。

染谷さんは1964年千葉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業。カメラマン助手を経てフリーに。紀行・民俗を中心に撮っていて、日本人の他界観・死生観を意識した作品が多いとのこと。個展は、95年「生きてゆくカレンの人々」(銀座ニコンサロン)、2000年「Calcutta」(コニカプラザ)、03年「海礁の柩」(ライトワークス)。 03年の「海礁の柩」は、沖縄諸島や徳之島、奄美大島などに残る風葬墓の取材したもの。日本写真芸術専門学校・日本ジャーナリスト専門学校で講師もなさっているようで、私が見ているときに、生徒さんとおぼしき人と熱心に話していらっしゃった。

10/28 (火)まで。

あとでネット検索したらブログがあった。作品は多くは載っていないけれど、世界観はこっちのほうがよほど伝わる。http://mabui.blog.ocn.ne.jp/
c0155474_21425148.jpg

案内状をスキャニングしたら、なんだかずいぶん雰囲気が違ったものになったので、景色が映り込んではいるけれど、入口写真を。

by sustena | 2008-10-20 21:45 | Art/Museum | Comments(0)


<< LUNCHの誘惑      秋の入口 >>